十年前に「稀代の悪女」として斬首されたはずの公爵令嬢が、婚約者に裏切られた地味な子爵令嬢のとなりに立っている——『エリスの聖杯』は、そんな一場面から動き出す物語です。常磐くじらさんが小説投稿サイトで連載した作品が原点で、書籍化と漫画化を経て、2026年1月にはTVアニメも放送されました。ただ、調べていて厄介なのが「結局、完結しているのか」という一点。じつはWeb小説版・書籍版・漫画版・アニメ版で答えがまるごと違います。ここでは版ごとの状況を先に切り分けたうえで、原作本文で確かめられた犯人と結末を話数つきで並べていきます。私が確認できなかった部分は「確認できていない」とはっきり書きますね。
記事のポイント
- 版ごとに完結状況がどう違うのかがはっきりわかる
- 十年前の事件の犯人と動機を話数つきで確認できる
- セシリアの正体と最期までの流れがつかめる
- 原作で確認できない論点とその理由が区別できる
エリスの聖杯のネタバレ|完結してる?版ごとの状況とあらすじ
まずは土台から固めていきましょう。『エリスの聖杯』はひとつの物語でありながら四つの形に枝分かれしていて、それぞれ進み具合が違います。この前半では四つの版の関係と完結状況を先に片付けたうえで、序盤と中盤の展開を順番にたどっていきますね。核心に触れる手前には目印を置くので、どこまで読むかはあなた自身で決めてください。

エリスの聖杯はどんな作品?4つの版の関係を整理する
ひとくちに『エリスの聖杯』と言っても、どこで読むかによって書き手も進み具合も変わります。ここを混ぜてしまうと「完結してる?」の答えを一発で間違えるので、最初に分けておきましょう。
Web小説版・書籍版・漫画版・アニメ版がある
原点は、常磐くじらさんが小説投稿サイト「小説家になろう」で連載したWeb小説版です。そこから書籍化され、別の描き手による漫画版が生まれ、さらにTVアニメになりました。四つの版の担当と現状を、ひとつの表にまとめておきます。
| 版 | 担い手・掲載先 | 2026年8月時点の状況 |
|---|---|---|
| Web小説版 | 常磐くじら/小説家になろう | 本編は全112話で完結済み。その後に後日談が不定期で追加されている |
| 書籍版 | 常磐くじら/DREノベルス | 既刊6巻。完結表記はなく、刊行が続いている |
| 漫画版 | 桃山ひなせ/ガンガンONLINE | 単行本は第14巻まで。本誌で連載が続いている |
| アニメ版 | 葦プロダクション/TBS系ほか | 2026年1月8日に放送開始。全12話で放送を終えている |
漫画版の作画を担当しているのは桃山ひなせさん。キャラクター原案は夕薙さんで、原作小説のイラストも同じ方が手がけています。原作・作画・原案がそれぞれ別の人という体制なので、「作者は誰?」と聞かれたときの答えは、どの版の話かで変わってしまうわけですね。
スカーレットとコンスタンスが出会うまで
物語の主人公は、子爵令嬢のコンスタンス・グレイル。通称コニーです。グレイル家の家訓は初代から続く「誠実」。ところが十一代目にあたるコニーの父パーシヴァル=エセルは、その誠実さが災いして友人の借金の連帯保証人になり、多額の債務を背負ってしまいます。しかも当の友人は雲隠れ。家訓が質素倹約なせいで蓄えもなく、子爵家には返せるあてのない借金だけが残りました。
そこへ援助を申し出たのが、出入り商人のダミアン・ブロンソン。三代続く商会の代表で准男爵の位を持っていますが、貴族ではありません。欲しいのは新しい伝手でした。かくして十七歳の息子ニール・ブロンソンと、十六歳のコニーの婚約がとんとん拍子に決まります。コニーの側にも不満はなく、むしろありがたい話でした。ニールが婚約者以外の女性に夢中だという噂を耳にするまでは。
相手の名はパメラ・フランシス。男爵令嬢ながら、鉱石の取引で成功した家の娘で、グレイル家とは比べものにならないほど裕福です。とびぬけた美人ではないのに、自分がいちばん愛らしく見える方法をよく知っている人物として描かれます。婚約はすでに教会での宣誓を済ませ、公示期間に入っていました。異議を申し立てれば破棄はできても借金は残る。誠実すぎる父に知られれば決闘沙汰。十六歳のコニーは、完全に行き止まりに立たされます。
ここから先は登場人物が一気に増えます。誰と誰がどうつながっているのかを先に一枚で押さえたい方は、エリスの聖杯の相関図|主要13人の関係と登場人物一覧を開いておくと迷いません。
完結してる?版によって答えが違う
「エリスの聖杯は完結してる?」という問いは、実は一言では答えられません。Web小説版だけが完結していて、書籍版と漫画版はまだ続いている、というのが2026年8月時点の答えになります。順番に見ていきましょう。
Web小説版は本編112話で完結している
Web小説版の本編は、小説家になろうの作品ページで読めます。連載期間は2017年10月16日から2018年8月4日まで。第1話が登場人物紹介、第2話が序章、そこから第3話〜第111話までが第1章〜第9章、そして第112話の終章で本編が閉じます。作品ページにも本編完結済みと表示されていて、ここは迷う余地がありません。
ややこしいのは、本編が終わったあとも投稿が続いている点です。第113話から第135話までが後日談の「砂漠の薔薇」編で、その先にも続々後日談、さらに「薔薇十字探偵事務所」と続き、最新の第172話はアニメ化を記念した小話。つまり本編は完結、後日談は不定期更新中という二段構えです。「まだ更新されているから未完結」と書かれていたら、たぶん本編と後日談を混ぜています。
書籍版と漫画版は現在も続いている
新装版の書籍はDREノベルスの公式シリーズページで刊行状況が確認できます。1巻から5巻までが2024年11月7日に同時発売され、6巻『アメジストの帰趨』が2026年1月7日に登場。同じ日に『エリスの聖杯 SSコレクション』も出ています。既刊6巻の時点で完結の告知は出ておらず、刊行は続いている状態です。
漫画版が載っているのは、スクウェア・エニックスのガンガンONLINE。2026年8月時点でも新しい話が公開され続けていて、こちらも連載中です。単行本はガンガンコミックスUP!から出ていて、第14巻まで刊行されています(2026年8月時点)。最終巻の表記はどこにもありません。なお漫画版にはスピンオフの『エリスの聖杯S』も存在しますが、こちらの巻数や進み具合は私のほうで裏取りできていないので、数字は書かないでおきます。
エリスの聖杯(14)(ガンガンコミックスUP!)
漫画版の最新刊。アニメが駆け足で通り過ぎた社交界の謎解きを、コマを追いながらじっくり読み直せます。
楽天の参考価格 770円(税込・2026年8月27日時点の実測)
アニメは全12話で放送を終えた
TVアニメは公式サイトによると、TBS系28局とBS11ほかで2026年1月8日に放送が始まりました。話数は全12話で、2026年8月時点ではすでに放送を終えています。アニメーション制作は葦プロダクション、プロデュースはグッドスマイルフィルムとDREピクチャーズです。
ひとつ注意しておくと、配信サービスの作品ページによっては話数の表示が食い違って見えることがあります。私が調べた範囲では複数の情報源が全12話で一致していましたが、こういう基本情報こそ公式の表記を見に行くのが確実ですよ。
ここから先は物語の核心に触れるネタバレを含みます。まだ本編を読んでおらず、展開や結末を自分の目で確かめたい方は、この見出しから先を飛ばして読み進めてくださいね。
序盤のネタバレ|婚約破棄の場に響いた声
物語が動き出すのは、ハームズワース子爵が主催する舞踏会。会場となるグラン・メリル=アンの大広間は、じつは十年前にエンリケ殿下がスカーレット・カスティエルの罪を糾弾し、その場で婚約破棄とセシリアとの婚約を宣言した舞台でもあります。作中ではそのせいで「愛の巡礼地」と呼ばれている、と皮肉たっぷりに説明されます。十年前に一人の令嬢が断罪された場所で、いま別の令嬢が同じ目に遭おうとしている。この重ね方がうまい。
会場を抜け出したコニーは、温室の先の庭園でニールとパメラが抱き合う場面を目撃してしまいます。目が合ったパメラは動じるどころか、挑発するように口の端を吊り上げてニールにくちづけた。ここで一度、コニーは廊下でひとりの少女とすれ違います。艶やかな黒髪に紫水晶の瞳、そして深紅のドレス。少女は大広間を見つめて「楽しそうね」と呟き、促されて足を踏み入れると、心底驚いたように「はいれた」とこぼしました。この時点のコニーは、お忍びの貴人だと思い込んだままです。
その直後、パメラの罠が発動します。取り巻きのブレンダにわざと髪飾りを預けさせておき、広間の中央で「あなた、ブレンダの髪飾りを盗んだでしょう」と大声で糾弾する。ポーチの中身をぶちまけられ、ニールにまで疑われ、コニーは追い詰められていきます。ところが力尽きたように俯いた彼女が顔を上げたとき、そこに立っていたのは、底意地悪く笑う別人でした。
ここからの反撃が痛快でした。「あなたが茂みではしたなく腰を振っていたお相手は、わたくしの婚約者さまなのよ」と切り出してパメラ本人に不貞を口走らせ、広間中の目撃者を記憶から次々と名指しして逃げ道を塞いでいく。最後は主催者のハームズワース子爵に「お前の夜会で起きた不始末よ。お前がなんとかなさい」と言い放ち、婚約の無効化まで押し通してしまいます。去っていくコニーを見送りながら、広間の隅では年配の貴族たちがこう囁いていました。「まるで、スカーレット・カスティエルが地獄の底から舞い戻ってきたみたい」と。
翌朝、目を覚ましたコニーの寝室に、あの深紅のドレスの少女がいます。名乗った名前は、スカーレット・カスティエル。十年前に処刑された亡霊が、コニーの体を依り代にして戻ってきた——というのが、この物語の出発点です。憑依や入れ替わりの設定でどんな結末が用意されるのかを他作品でも見比べたい方は、悪役令嬢の中の人のネタバレと中の人の正体の解説も合わせてどうぞ。
中盤のネタバレ|社交界を舞台にした謎解き
Web小説版の本編は、序章と終章のあいだに全9章が入る構成です。章と章の合間には「幕間」や「回想」が挟まり、主役ふたり以外の視点から世界が補強されていきます。中盤は基本的に、社交界で起きた事件をコニーとスカーレットが一件ずつ解いていく連作の形。ただし、その一件一件が最後には十年前へ収束していく設計になっています。
もうひとりの軸が、王立憲兵局の少佐ランドルフ・アルスターです。「死神閣下」と呼ばれる仕事中毒者で、第34話は彼が【暁の鶏(ダェグ・ガルス)】と表書きされた古い資料を捲る場面から始まります。長年この組織を追っているのが彼で、腹心のカイル・ヒューズとともに、太陽の入れ墨を持つ人間や南方系の組織の動きを追い続けている。社交界の事件と、憲兵局が追う地下組織の線がゆっくり近づいていくのが、中盤の楽しさです。
もうひとつの伏線が、スカーレットの幼馴染だったリリィ・オーラミュンデ。二年前に自ら命を絶ったことになっている人物で、中盤では彼女が遺した「鍵の謎」が繰り返し話題にのぼります。第71話から第73話には前編・中編・後編と三本続けて回想が置かれていて、リリィという人物にかなりの分量が割かれていることが構成からも見て取れます。
そして第58話、コニーは公爵夫人アビゲイル・オブライエンの紹介を取り付けようとします。目的はアイシャ・ハクスリーという子爵夫人に会うこと。スカーレットいわく、彼女は十年前の信奉者でした。赤いドレスを着れば次の夜会では赤いドレス、髪型まで同じにしてくる。話しかけただけで泣いた。その異様な執着の回想が、十年前の扉に手をかけた合図になります。ちなみにこの場面のスカーレットは「なんだか最近わたくしの復讐が蔑ろにされている気がしてよ」とむくれていて、題材のわりに二人のやりとりは軽快です。
エリスの聖杯のネタバレ考察|犯人と結末はどうなったのか
ここからが本題です。十年前にスカーレットを処刑台へ送った事件の犯人は誰だったのか、王太子妃セシリアは何者だったのか、そして冤罪はどうやって晴れたのか。以下はすべてWeb小説版の本編を読んで確かめた内容で、話数も添えておきます。あわせて、原作では確認できなかった論点も正直に切り分けていきますね。

十年前の事件の犯人は誰だったのか
スカーレットに着せられた罪は、王太子妃セシリアへの数々の嫌がらせと、その暗殺を企てたこと。これが婚約破棄だけでなく処刑にまで至った理由だと、序盤で説明されます。そして真犯人の名が明かされるのが第64話です。
毒を盛ったのは、アイシャ・ハクスリー。旧姓スペンサーで、当時は伯爵令嬢でした。十年前の彼女はスカーレットに心酔しきっていて、エンリケ王太子が当時まだ下位貴族だったセシリア・リュゼに心を寄せたことに焦ります。そこで従姉から盗んだ「痩せ薬」と称する小瓶を、セシリアの家の水甕に投じました。中身は毒物です。アイシャ本人は「これはスカーレットのためだ」と思い込んでいた——ここがこの事件のいちばん薄ら寒いところでしょう。
さらに、スカーレットの耳飾りに似た品と毒瓶が、スカーレットの部屋から見つかるよう仕組まれていました。だからスカーレットは濡れ衣で斬首されたわけです。十年後、亡霊となった当人はアイシャに向かって「お前が犯したのはわたくしを言い訳にした自分勝手な行為だ」と告げます。信奉が本人を殺した、という構図が、ここでようやく言葉になるんですね。私はこの一言のために七章まで積み上げてきたのだと感じました。
セシリアの正体と【暁の鶏】
もうひとりの鍵になるのが、第一王太子妃のセシリア・アデルバイド(旧姓リュゼ)。アニメ公式のキャラクター紹介では「下位貴族から真実の愛を掴んだ人懐っこいお転婆」と書かれ、その瞳の奥に冷たい影がある、と添えられています。第96話から第98話にかけて明かされるのは、彼女が表の顔とは別に犯罪組織【暁の鶏(ダェグ・ガルス)】の一員として動いていたという事実でした。ランドルフが長年追い続けてきた組織と、王太子妃が線でつながる瞬間です。
セシリアの最期は第108話。彼女は自ら夫エンリケを昏倒させて鍵を奪い、地下牢に囚われていたルチア・オブライエンとユリシーズを解放します。しかしその末に、組織の指導者クリシュナに銃撃されて命を落としました。息を引き取る間際、十年前に処刑されたスカーレットの面影を思い浮かべながら「やっと、終われる」と願う——裏切り者として処理せず、そこに救いを置いていくのがこの作品らしい。
ただし、セシリアが組織に加担した根本の動機や、「エリスの聖杯」という計画そのものの全容については、私は原作本文で確認できていません。ネット上の考察では「隣国ファリス帝国がスカーレットの血統を利用して王家を乗っ取る計画だった」という説明が複数の場所で語られていますが、その設定を裏づける原作の記述を私は特定できませんでした。ここは公式の本文で明かされているとは言えないので、断定せずに置いておきます。悪役令嬢ものの黒幕がどこに置かれるかという点では、正統派悪役令嬢の裏事情のネタバレと結末の解説と読み比べると、この作品の設計の癖が見えてきますよ。
スカーレットの冤罪はどうやって晴れたのか
ほどけ始めるのは第63話から。コニーがアイシャの幻覚剤「ジャッカルの楽園」の使用を察知して追及する過程で、逆にコニー自身の正体が露見します。アイシャが「スカーレッ、ト……?」と呆然とする、あの場面です。信奉していた相手が目の前に戻ってきたと知ったときの反応が、そのまま自白の役割を果たしてしまう。
その後、第9章(第99話〜第111話)で物語は最大の山場を迎えます。セシリアが引き起こしたユリシーズ王子の誘拐事件の濡れ衣が、今度はコニーに着せられてしまうのです。しかしランドルフ・アルスターや、「サン」と名乗って正体を隠していたファリス第三皇女アレクサンドラらの証言、さらにアレクサンドラの王位奪取の成功が重なって、状況がひっくり返ります。第111話、コニーの火刑が執行されようとしたその日、スカーレットは莫大な力を使って像の崩落と炎から彼女を守り抜きました。これによって実行犯組織【暁の鶏】は壊滅し、十年越しの冤罪が晴れます。
ただ、その代償としてスカーレットの体は透き通り始めます。泣き崩れるコニーに向かって、彼女は「だいすきよ、コンスタンス・グレイル!」と告げ、空へ消えていきました。そして最終話となる第112話・終章。場面は十年前、スカーレットが処刑台へ向かう当日に戻ります。処刑を待つ彼女は「長い夢」を見ていた——それは本編で描かれた十年後の出来事そのものでした。「あれは夢ではなかったのだ」と確信したスカーレットは、群衆の中に榛色の髪に若草色の瞳の少女、つまり幼い日のコニーを見つけ、「未来で、待ってる」と告げる。ここで本編は幕を下ろします。
なお、スカーレットがどういう理屈でコニーに宿ったのか、その仕組みの種明かしは、私が読んだ範囲では本文に明示されていませんでした。「処刑の直前に未来の夢を見ていた」という前触れは描かれるものの、因果そのものは説明されない。ですからここは「亡霊となったスカーレットがコニーに取り憑く形で戻ってきた」という以上には踏み込みません。コニーとランドルフが結婚したのかどうかも同様で、後日談「砂漠の薔薇」編の終章にあたる第135話まで読んだ限りでは恋人として描かれるところまで。結婚やプロポーズの明言は見つかりませんでした。
パメラはどうなった?一次で確認できない部分
検索でよく見かけるのが「パメラはどうなったのか」という疑問です。ここは誠実に書きます。原作本文で私が確認できたのは、序盤で彼女が社交界の側から手ひどい仕返しを受けるところまでで、その先の顛末を裏づける記述は特定できていません。
確認できている範囲を並べておくと、まず舞踏会でコニーに逆転された直後、パメラは味方だと思っていた貴婦人たちに囲まれます。娘のように可愛がってくれていたはずのホランド夫人には「あなた、どちら様だったかしら」と切り捨てられ、エマニュエル伯爵夫人からは「私の故郷ではね、盗人は焼けた靴を履かされて死ぬまで踊り続けるのよ」と耳打ちされる。年配の貴族たちが「どのくらいもつかしらね、あの子たち」と楽しげに囁くくだりに、この社交界の底の冷たさがよく出ています。
また第7話には、パメラがかつて取り巻きのマディソン・スコットを数か月で心を病ませ、領地で静養させているという説明があります。これはパメラ本人の結末ではなく、パメラがしてきたこととして書かれている点に注意してください。
そのうえで、いくつかの考察サイトでは「パメラは実家に戻ったあと心を病んだような状態になり、【暁の鶏】の一員である医師に誘導されてコニー排除の駒として使われる」という筋書きが語られています。複数の場所で同じ内容が出てくるものの、私はその記述に対応する原作の該当箇所を確認できませんでした。ですからここでは「そういう説明が出回っている」以上のことは書きません。
アニメの続きは原作のどこから読めるのか
全12話を見終えたあと、続きをどこから読めばいいのか。まず正直に書いておくと、アニメが原作のどこまでを描いたのかを、私は本編と突き合わせて確認できていません。ですから「何巻の何話から」と数字で言い切ることはしないでおきます。かわりに、確実なやり方を三つ挙げますね。
ひとつめは、公式サイトのSTORYページに載っている各話あらすじと、原作の章立てを自分で突き合わせる方法。最終話のあらすじと照らせば、区切りはかなり絞り込めます。ふたつめは、Web小説版を最初から通して読む方法。本編112話が完結済みなので、結末まで一気に辿り着けます。三つめが、絵で追いたい人向けの漫画版です。漫画版はコミックシーモアでも配信されていて、無料の会員登録をすると70%OFFクーポンがもらえる仕組みがあります。2026年8月時点の条件では利用回数1回・1冊分・購入上限金額なし、有効期限は登録日を含む7日間となっていました。条件は変わることがあるので、使う前に公式ページで最新の内容を確かめてください。
なお、アニメ版そのものの評価は賛否が分かれています。原作の分量に対して尺が足りなかったという声も含めて、エリスの聖杯のアニメがひどいと言われる理由と詰め込みの実態を読んでみてください。公式のPVもそちらに置いてあります。
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エリスの聖杯のアニメはなぜひどいと言われる?詰め込みの実態
エリスの聖杯 1巻(ガンガンコミックスUP!) 2026年1月8日から3月26日まで、TBS系28局とBS11で全12話が放送されたアニメ『エリスの聖杯』。婚約を破棄された令嬢コニーが、稀代の悪女と呼 …
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エリスの聖杯のネタバレに関するよくある質問(FAQ)
Q1. エリスの聖杯は完結していますか?
A. 版によって答えが違います。Web小説版の本編は全112話で完結済みです。一方、書籍版(DREノベルス・既刊6巻)と漫画版(ガンガンONLINE連載・単行本14巻まで)は、2026年8月時点でどちらも続いています。アニメ版は全12話で放送を終えました。刊行状況は変わっていくので、最新の巻数は出版社の公式サイトで確認してください。
Q2. スカーレットを陥れた犯人は誰ですか?
A. アイシャ・ハクスリー(旧姓スペンサー、当時は伯爵令嬢)です。スカーレットを慕うあまり、エンリケ王太子が心を寄せたセシリアの家の水甕に毒を投じ、それがスカーレットの犯行に仕立て上げられました。Web小説版の第64話で明かされます。
Q3. セシリアの正体は何ですか?
A. 第一王太子妃でありながら、裏では犯罪組織【暁の鶏(ダェグ・ガルス)】の一員として動いていた人物です。Web小説版の第96話から第98話にかけて明かされ、第108話で組織の指導者に銃撃されて命を落とします。彼女が組織に加わった根本の動機については、原作本文で確認できる説明を私は特定できていません。
Q4. パメラは最後どうなりますか?
A. 原作本文で確認できたのは、序盤で社交界から手ひどい仕返しを受けるところまでです。その後の顛末について語っている考察は複数ありますが、対応する原作の記述を私は確認できていないため、この記事では断定しません。
Q5. コニーとスカーレットはどういう関係ですか?
A. コンスタンス・グレイルの体に、十年前に処刑されたスカーレット・カスティエルの亡霊が取り憑いている関係です。ひとつの体にふたつの人格が同居している状態、と考えるとわかりやすいでしょう。憑依の仕組みそのものは本文で明示されていません。
まとめ|エリスの聖杯のネタバレと完結状況
ここまで『エリスの聖杯』について、版ごとの完結状況から犯人、セシリアの正体、そして結末までを並べてきました。最後に要点を振り返っておきます。
この作品のいちばんの読みどころは、断罪された側が断罪される側に憑いて同じ舞台をやり直すという構造そのものだと私は思っています。しかも最終話でもう一度あの処刑の日へ立ち返り、視点を入れ替えて見せてくる。結末を知ってから読み返すと、序章の意味がまるごと変わりますよ。
なお、巻数・刊行予定・配信状況は今後も変わっていきます。正確な情報は公式サイトをご確認ください。そのうえで、スカーレットの選択をどう受け止めるかは、あなた自身が読んで感じたことをいちばん大切にしていただければと思います。