モンキーピークのネタバレ解説！犯人と猿の正体【最終回まで】

「モンキーピークのネタバレが知りたい」「結局、犯人は誰で、猿の正体は何だったの？」この記事では、そんなあなたの疑問に全てお答えします。物語の衝撃的なあらすじから、気になる犯人や猿の正体の核心、さらには多くの読者に衝撃を与えた林の死亡シーンまで、1～12巻のネタバレを網羅的に解説します。登場人物のキャラクター一覧や複雑な相関図を追いながら、物語のクライマックスであるネタバレ最終回に迫ります。また、続編であるthe rockの完結情報や、なぜ一部でひどいと言われるのかといった評価や口コミ、そして物語を生み出した作者についても詳しく触れていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

モンキーピークのネタバレを徹底解説

物語の壮絶なあらすじ

『モンキーピーク』の物語は、藤谷製薬の社員たちが結束を深めるための登山レクリエーションに参加するところから始まります。舞台は「魔猿（まさる）」という不吉な伝説が残る岩砕山（いわくだきやま）です。一見、和やかに始まった社員旅行でしたが、その雰囲気は初日の夜に一変します。

突如としてキャンプを襲撃したのは、ナタを振り回す巨大な猿のような生物でした。この襲撃で最初の犠牲者が出てしまい、美しい自然の山は惨劇の舞台へと姿を変えます。生き残った社員たちは、正体不明の「猿」の恐怖だけでなく、厳しい自然環境、そして仲間内での疑心暗鬼という三重苦に苛まれることになりました。

食料は尽き、仲間を信じられなくなり、社会のルールが通用しない極限状況で、人々がどのように変わっていくのか。本作は、人間の本性が剥き出しになる絶望的なサバイバルを描いた物語です。

主要人物のキャラクター一覧

『モンキーピーク』には、極限状況下で様々な人間性を見せる魅力的な登場人物が数多く登場します。ここでは、物語の中心となる主要人物たちの特徴と、彼らが迎えた運命を一覧でご紹介します。

複雑な人間関係がわかる相関図

『モンキーピーク』の面白さは、単純なパニックホラーに留まらず、登場人物たちの間の複雑な人間関係や心理戦にあります。ここでは、物語を理解する上で重要な関係性を解説します。

主人公グループの絆と対立

物語の中心は、主人公・早乙女です。彼は、親友である宮田の絶対的な信頼に支えられ、困難に立ち向かっていきます。当初は臆病だった佐藤も、早乙女の姿に勇気づけられ、共に戦う仲間へと成長しました。この3人の絆は、絶望的な状況における希望の象徴と言えるでしょう。

復讐に燃える犯人グループ

一方で、惨劇を引き起こした犯人グループの中心には、人事部長の長谷川と、その娘である林がいます。彼らは藤谷製薬への復讐という共通の目的で固く結ばれていました。林は他の社員たちの前では純真な後輩を演じ、巧みに内部からかく乱する役割を担います。

利己主義が生んだ第三勢力

そして、この物語をさらに複雑にしているのが、安斎の存在です。彼は犯人グループとは無関係で、ただ自らの生存のみを追求します。そのためには仲間を犠牲にすることも厭わず、氷室のような利己的な人物と手を組むこともありました。最終的に、彼は主人公たちとも犯人グループとも敵対する、純粋な暴力の化身となります。

襲い来る猿の正体とは？

物語の最大の謎である「猿の正体」。弓矢やナタといった武器を巧みに使い、罠まで仕掛けてくる知能の高さから、多くの読者が早い段階で「ただの動物ではない」と気づきます。

結論から言うと、襲撃者の正体は、猿の着ぐるみを着た人間です。彼らは岩砕山に古くから伝わる「魔猿」の伝説を利用し、自分たちの正体を隠しながら計画的に凶行に及びました。水に毒を盛るなどの行為は、人間による犯行であることを明確に示唆しています。

ただし、物語の冒頭で山頂に現れた「最初の猿」については、最後まで正体が明かされません。これが人間の犯人による演出だったのか、それとも伝説の「魔猿」が本当に存在したのかは謎のままです。この曖昧さが、物語に不気味な余韻を残しています。

猿の仮面は、物理的な変装であると同時に、復讐心に囚われた人間が、人間性を捨てて怪物へと変わっていく過程を象徴する、強力な装置として機能しているのです。

事件の犯人は意外なあの人物

では、猿の着ぐるみを着て、この凄惨な事件を引き起こした犯人は一体誰だったのでしょうか。その動機も、物語の根幹をなす重要な要素です。

この大量虐殺の犯人は、藤谷製薬が過去に引き起こした薬害事件の被害者およびその家族たちでした。彼らは会社が事件を隠蔽したことに対して強い恨みを抱き、復讐を決意します。そして、その計画を主導したのは、社員たちの中にいた意外な人物でした。

長谷川は登山経験豊富なリーダーとして信頼を得て内部情報を集め、林は無垢な若手社員を演じて疑いの目をそらす役割を担っていました。彼らの目的は単なる殺害ではなく、会社の悪事を「魔猿の伝説」として世に知らしめ、恐怖と共に永遠に語り継がせることだったのです。

物語の鍵を握る林の死亡シーン

物語の終盤、最も衝撃的な展開の一つが、犯人の一人である林の死です。彼女は、か弱く心優しい後輩として描かれ、多くの読者は彼女が犯人側の人間だとは夢にも思っていませんでした。

しかし、クライマックスで彼女が長谷川の娘であることが明かされ、生き残ったメンバーに毒を盛るという凶行に及びます。解毒剤を賭けて山頂への最後の登山を強いる彼女の姿は、それまでの印象を完全に覆すものでした。

最終決戦のさなか、彼女は父である長谷川をかばい、致命傷を負ってしまいます。復讐のために人間性を捨てた彼女でしたが、最期は父親を想う娘としての一面を見せながら息を引き取りました。彼女の死は、復讐という行為がどれほど悲劇的な結末しか生まないかを象徴する、非常に重要な場面となっています。

衝撃のネタバレ！最終回はどうなる？

物語の最終回、生き残った者たちの運命はどうなるのでしょうか。第1部のクライマックスは、岩砕山の山頂で繰り広げられます。

対立構造は、「早乙女たちのグループ」VS「復讐に燃える長谷川」VS「完全に暴走した安斎」という三つ巴の死闘となります。この壮絶な戦いの中で、復讐計画の首謀者であった長谷川、そして最後まで自分勝手な行動を続けた氷室などが次々と命を落としました。

そして、人間側の最後の敵として立ちはだかった安斎も、早乙女との一騎打ちの末に倒されます。彼の最期は、人間性を完全に失い「本当の猿になった」と表現されました。

最終的に、この地獄のような山から生きて帰ることができたのは、

• 早乙女 稜
• 佐藤 貴子
• 宮田（崖から落ちて死亡したと思われていたが、奇跡的に生還）

のわずか3名でした。後日談では、早乙女と佐藤が恋人関係になっていることが描かれ、長く続いた惨劇に一つの区切りがつけられます。

さらに深掘り！モンキーピークネタバレ情報

続編the rockは完結した？

「モンキーピークの物語は、あの3人が生還して終わりなの？」と思うかもしれませんが、実は物語には続きがあります。それが続編である『モンキーピーク the Rock』です。

結論から言うと、この続編をもって物語は完全に完結します。物語は岩砕山の惨劇から1年後、生還したはずの宮田がその後の調査中に行方不明になるところから再開します。親友を救うため、早乙女は新たな調査隊と共に、再びあの山へ、そしてその地下に広がる洞窟網へと足を踏み入れることになりました。

『the Rock』では、猿を神聖視し、地下で生活する謎の一族という新たな敵が登場し、物語のスケールはさらに拡大します。過酷な戦いの末、早乙女は宮田を救出し、全ての因縁に終止符を打ちます。第1部で残された謎や、登場人物たちのその後が気になる方は、ぜひ続編まで読むことをおすすめします。

なぜ「ひどい」と言われるのか？

『モンキーピーク』は多くのファンを持つ人気作品ですが、一方でインターネットの感想などを見ると「ひどい」という厳しい意見が見られるのも事実です。ここでは、なぜそのような評価が生まれるのか、その理由を客観的に分析します。

理由1：過剰すぎる復讐劇

最も大きな理由として挙げられるのが、犯人たちの復讐が度を超している点です。彼らの動機である薬害事件には同情の余地がありますが、その復讐の矛先は事件と無関係の社員や救助隊にまで向けられました。この無差別な大量虐殺は、多くの読者にとって犯人たちへの共感を困難にし、「正義の復讐」ではなく「単なるテロリズム」と受け取られてしまいました。

理由2：不快なキャラクターの存在

極限状態の人間の醜さを描くため、作中には非常に利己的で不快に感じるキャラクターが登場します。特に、常に泣き言を言っては他人を足手まといにする岡島のような人物は、読者に恐怖よりも苛立ちを感じさせ、物語への没入を妨げる一因となったようです。

これらの要素は、人間の本性をリアルに描くための演出ですが、読者によっては強いストレスを感じるため、「ひどい」「胸糞悪い」といった感想につながりやすい側面があります。

実際の評価・口コミをチェック

前述のような批判的な意見がある一方で、『モンキーピーク』はそれを補って余りある魅力を持つ作品として、多くの読者から高く評価されています。ここでは、肯定的な評価や口コミに焦点を当ててみましょう。

単なるグロテスクなホラーではなく、「秀逸なサバイバル推理小説」として評価する声も多く、キャラクターたちの心理的な駆け引きや伏線の張り巡らせ方は見事です。

作者・志名坂高次の他作品

『モンキーピーク』の魅力的な物語を生み出したのは、原作者の志名坂高次（しなさか こうじ）先生と、作画担当の粂田晃宏（くめた あきひろ）先生です。特に原作者の志名坂先生は、人間の闇を描くことを得意としています。

モンキーピークネタバレの続きは漫画で