2026年2月、松井優征さんの『逃げ上手の若君』が全238話で完結しました。鎌倉幕府の滅亡から南北朝の動乱までを描いた本作は、史実をなぞる物語だけあって、時行を支えた仲間も、敵味方の名だたる武将も、次々と命を落としていきます。だからこそ、逃げ上手の若君の死亡キャラを一覧で知っておきたい、あのキャラは何巻で死ぬのか確かめたい、という声が多いんですよね。この記事では、諏訪頼重や楠木正成、護良親王、北畠顕家、新田義貞といった主要キャラの死亡シーンを巻ごとに整理し、それぞれの最期が史実の死没とどう重なるのかまで、私なりに丁寧にまとめていきます。読み終わるころには、誰がどの巻で退場するのか、頭の中がすっきり整理されているはずです。
記事のポイント
- 主要な死亡キャラと死亡巻がひと目でわかる
- 諏訪頼重・護良親王・楠木正成・北畠顕家・新田義貞の最期を巻ごとに整理できる
- 各キャラの死が史実の南北朝動乱とどう対応するかがわかる
- 逃げ上手の若君を電子書籍やアニメで楽しむ方法もつかめる
下の表は、コミックスの巻数がはっきり確認できた主要キャラだけを、物語に登場する順にまとめたものです。話数が資料によって割れているキャラは経緯の欄で触れ、巻数が特定できないキャラはこの表からは外しています。まずは全体像をつかんでください。
| キャラ名 | 死亡巻 | 経緯(作中) |
|---|---|---|
| 北条高時 | 1巻 | 鎌倉幕府の滅亡時、東勝寺で北条一門とともに自刃する |
| 護良親王 | 11巻 | 幽閉先で足利直義の命を受けた淵辺義博に討たれる |
| 諏訪頼重 | 13巻 | 中先代の乱で敗れた後、時行を逃がして鎌倉で集団自害 |
| 楠木正成 | 13巻 | 湊川の戦いで敗れ、弟・正季と刺し違えて自害する |
| 北畠顕家 | 19巻 | 石津の戦いで高師直・師泰の軍に敗れて討死する |
| 新田義貞 | 20巻 | 藤島の救援に向かう途中、伏兵の矢を受けて戦死する |
巻数がはっきり確認できたのは、この6名です。このほかにも作中で命を落とすキャラは大勢いますが、個別の巻や話数がまとめサイトによって割れているため、確定分のみを表にしています。それぞれの最期は、次から一人ずつ掘り下げていきますね。
ジャンプできる目次📖
逃げ上手の若君の死亡キャラ一覧
ここからは、諏訪頼重をはじめとする一人ひとりの最期を、何巻のどんな場面で描かれたのか順番に見ていきましょう。ここから先は物語の核心に触れていくので、ネタバレが気になる方は心の準備をしてから読み進めてくださいね。

この章には主要キャラの死亡巻と死に方に関するネタバレが含まれます。まだ本編を読んでおらず、結末を知りたくない方は、この見出しを飛ばして読み進めてください。
主要死亡キャラの最期を巻ごとに解説
ここからは、一覧表に挙げた主要キャラの死亡シーンを、何巻のどんな流れで描かれたのか一人ずつ見ていきます。多くが史実に名を残す武将なので、物語上の最期と実際の歴史を照らし合わせながら読むと、より深く味わえるはずです。
諏訪頼重(13巻)
時行の後見人であり、この物語の精神的な柱ともいえるのが諏訪頼重です。彼の最期は単行本13巻、中先代の乱で足利軍に敗れた後に訪れます。時行を安全に逃がすため、諏訪の宗徒たちとともに鎌倉の勝長寿院で自害するのですが、その描写がとにかく壮絶なんですよね。身元を悟られないよう、集団で顔の皮を剥いだ上での自害という凄惨な場面として描かれ、多くの読者に強い衝撃を残しました。
史実でも、諏訪頼重は建武2年(1335年)に相模国で敗走した後、鎌倉・勝長寿院で北条方の武士たちとともに自害したと伝えられています。作中の壮絶な演出は、この史実を下敷きにした松井さんの解釈というわけですね。第1部の締めくくりにふさわしい、重い退場でした。
この顔の皮を剥いでの集団自害という描写は、その過激さゆえに読者の間でも大きな話題になった場面です。史実の記録をどこまで踏まえた演出なのか、あるいは時行を逃がすという物語上の必然をどう表現したのか——受け止め方は人それぞれですが、少なくとも私は、頼重という人物が最後まで「時行を生かす」ことに徹した証として、この壮絶さが描かれたのだと感じました。序盤から時行を導いてきた存在だけに、その退場が物語の空気を一変させる分岐点になっています。
護良親王(11巻)
後醍醐天皇の皇子である護良親王(もりよし、もりながとも読まれます)は、主要キャラの中では比較的早い単行本11巻で退場します。足利直義の命を受けた淵辺義博によって、幽閉されていた場所で殺害されるという最期です。皇子という高い身分でありながら、政争の渦に呑まれて命を落とす姿は、南北朝という時代の非情さを象徴しています。
史実の護良親王も、建武2年(1335年)に鎌倉の東光寺で足利直義の命により淵辺義博に殺害されたとされ、享年は数えで28。作中の展開は史実にかなり忠実です。時行の物語が動き出す少し前の時代背景を担うキャラとして、その死は物語に大きな影を落としています。
楠木正成(13巻・話数は諸説あり)
知略に長けた名将として名高い楠木正成の最期は、単行本13巻に収録されています。湊川の戦いで足利軍に敗れ、弟の正季と刺し違えて自害する、あまりにも有名な場面です。ちなみに、この死亡回を「114話」と明記しているまとめもありますが、話数の出典はソースによってばらつきがあるため、ここでは13巻に描かれている、という点だけを確かな情報としてお伝えしておきます。
史実の楠木正成も、延元元年/建武3年(1336年)の湊川の戦いで敗死し、弟・正季と刺し違えたと『太平記』に記されています。享年43。「七生報国」の逸話で知られる武将だけに、作中でも印象深い退場となっています。勝ち目の薄い戦へあえて臨む正成の姿は、時行たち北条方とはまた別の陣営に身を置きながらも、同じ時代の激流に呑まれていく者として描かれていて、南北朝の物語に厚みを与えている一人だと感じます。
北畠顕家(19巻)
陸奥将軍府を率いた若き貴公子・北畠顕家は、単行本19巻で命を落とします。石津の戦いで高師直・師泰の軍に敗れ、討死するという最期です。その散り際に発したとされるセリフや、花にまつわる演出をめぐっては、ファンの間でさまざまな考察が交わされていて、屈指の名シーンとして語られることが多い場面ですね。
史実の北畠顕家は、延元3年/暦応元年(1338年)に和泉国の石津で討死したとされ、享年は20前後という若さでした。歴史上でもその早すぎる死が惜しまれる武将で、作中でもその儚さが丁寧に描かれています。散り際に語られる花にたとえた言葉の解釈をめぐっては、ファンの間で今も考察が続いていて、それだけこの場面が多くの読者の心に残った証だといえますね。若くして時代を駆け抜けた顕家の生き様が、その一場面に凝縮されているように私は思います。
新田義貞(20巻)
鎌倉幕府を攻め落とした立役者として知られる新田義貞は、単行本20巻で退場します。越前の藤島城の救援に向かう途中、伏兵の矢を受けて戦死するという、あっけなくも壮絶な最期です。歴史の大舞台で活躍した武将が、一本の矢で倒れるという展開は、戦の無常さをまざまざと感じさせます。
史実の新田義貞も、延元3年/暦応元年(1338年)に越前・藤島の戦いで流れ矢を受けて戦死したと伝えられています。作中の描写は、この史実の逸話をなぞったものですね。矢を受けながらも最後まで奮戦する姿がどう描かれたかについては読者の間でも語られていて、幕府を倒した英雄の最期としてふさわしい熱量を感じた方も多いようです。名だたる武将たちが次々と退場していく南朝方の苦境が、この20巻あたりで一気に色濃くなっていき、物語は否応なく終盤へと向かっていきます。
そのほか名前が挙がる死亡キャラ
ここまで挙げた6名以外にも、作中では実に多くのキャラが命を落とします。複数の考察サイトが共通して名前を挙げているのは、諏訪時継や諏訪盛高、名越高家といった北条・諏訪方の武将、斯波家長や渋川義季などの足利方、そして名和長年や結城親光、南部師行、楠木正行といった南朝方の面々です。ただ、これらのキャラは個別の死亡巻や話数がサイトによって割れているのが実情で、挙げられる顔ぶれ自体もまとめによって少しずつ違います。
そのため、この記事では巻数がはっきり確認できたキャラだけを断定的に扱い、それ以外は「名前が挙がるキャラ」として陣営とあわせて紹介するにとどめておきます。正確な巻や話数を確かめたい方は、後述の電子書籍などで実際の該当巻を追ってみるのが確実ですね。
逃げ上手の若君の死亡シーンの見どころと史実対比
ここからは一歩踏み込んで、主人公・時行自身の結末はどうなるのか、そして各キャラの死が史実の死没とどう対応しているのかを整理していきます。あわせて、逃げ上手の若君をお得に読む方法にも触れていきますね。

主人公・北条時行の最期はどう描かれた?
これだけ多くのキャラが命を落とす物語だと、当然気になるのが主人公・北条時行自身の結末ですよね。物語は第238話で完結し、その最終回は最終巻となる27巻に収録される予定です。時行がどんな結末を迎えるのかは、この作品最大の見どころといっていい部分です。
ただ、ここで結末を詳しく書いてしまうと、これから読む方の楽しみを奪ってしまいます。時行の最期をめぐっては受け取り方が分かれる余地もあるので、ここでは深追いせず、ぜひ本編の最終回でご自身の目で見届けてほしいとだけお伝えしておきます。史実の北条時行がたどった道を知っている方は、松井さんがそれをどう描いたのかに注目して読むと、より味わい深いはずです。
本作は第1話で北条高時が自刃し、時行が諏訪頼重に匿われるところから始まりました。その後、頼重を筆頭に多くの味方を失いながらも、時行は「逃げる才能」を武器に足利尊氏への抵抗を続けていきます。仲間の死を一つずつ背負いながら進んできた主人公だからこそ、その到達点となる最終回には特別な重みがあります。ここまで死亡キャラを追ってきた読者なら、時行の結末がなおさら胸に迫るはずです。
史実の死没との対応を整理
『逃げ上手の若君』の大きな魅力は、キャラの死が史実の南北朝動乱ときちんと結びついている点です。主要な死亡キャラについて、作中の巻と史実の死没を並べてみると、その対応関係がよくわかります。
| キャラ名 | 作中の巻 | 史実の死没(年・場所) |
|---|---|---|
| 北条高時 | 1巻 | 1333年/鎌倉・東勝寺で自害 |
| 護良親王 | 11巻 | 1335年/鎌倉・東光寺で殺害 |
| 諏訪頼重 | 13巻 | 1335年/鎌倉・勝長寿院で自害 |
| 楠木正成 | 13巻 | 1336年/摂津・湊川で敗死 |
| 北畠顕家 | 19巻 | 1338年/和泉・石津で討死 |
| 新田義貞 | 20巻 | 1338年/越前・藤島で戦死 |
こうして並べると、作中で退場する順番が史実の年代とほぼ一致していることがわかります。鎌倉幕府の滅亡(1333年)から始まり、建武の新政の混乱を経て、南朝方の有力武将が相次いで倒れていく1338年へ——という流れですね。史実をなぞりつつ、そこに時行という「もし生き延びていたら」の視点を重ねているのが、本作の巧みなところだと私は感じます。
敵味方の区別なく、名だたる武将が史実どおりの場所とタイミングで倒れていく——この構成があるからこそ、読者は「次は誰が、何巻で退場してしまうのか」と気を揉みながらページをめくることになります。歴史の結末をすでに知っている題材でありながら、最後までハラハラさせられるのは、松井さんが史実という骨格をぶらさずに物語を組み立てているからこそですね。死亡キャラを追うことは、そのまま南北朝という時代の流れを追うことにもつながっているのです。
逃げ上手の若君はどこで読める?
ここまで読んで、実際に各キャラの死亡シーンを確かめたくなった方も多いと思います。『逃げ上手の若君』は電子書籍で全巻がそろっているので、気になる巻からすぐに読み始められます。
電子書籍でおすすめなのが、コミックシーモア(コミックシーモアで『逃げ上手の若君』を読む)です。無料の試し読みに対応していて、初回登録の割引クーポンを使えば、まとめ買いもお得になります。諏訪頼重の13巻、北畠顕家の19巻、新田義貞の20巻など、気になる死亡シーンの巻をピンポイントで追いかけたいときにも便利ですね。なお、電子書店の情報や配信状況は変わることがあるので、購入前に公式ページで最新の内容をご確認ください。
アニメ派の方に向けても触れておくと、TVアニメ版は第1期が2024年7月6日より放送され、第2期が2026年7月17日から放送されています。動く映像と声で死亡シーンを味わいたい方は、アニメから入るのもいい選択だと思います。まずは公式のPVで雰囲気をつかんでみてください。
逃げ上手の若君の死亡キャラまとめ|何巻で誰が死ぬのか
死亡キャラのほかにも、逃げ上手の若君の気になるテーマは逃げ上手の若君の考察まとめで一覧にしています。あわせてどうぞ。
ここまで、逃げ上手の若君の死亡キャラを巻ごとに整理してきました。最後にポイントを振り返っておきましょう。
南北朝という激動の時代を舞台にした本作は、史実をなぞりながらも、時行という一人の少年の視点で「生き延びること」の意味を問いかけてきます。名だたる武将たちの死を一つずつ追っていくと、この物語がどれだけ丁寧に歴史と向き合って作られているかが伝わってくるはずです。作品の細かな設定や最新の配信情報については公式サイトや書籍で確認していただき、各シーンの受け止め方は、あなた自身が読んで感じたことをいちばん大切にしてくださいね。あなたも気になる巻から、それぞれのキャラの最期を見届けてみてください。