2026年7月24日に公開された『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』。スクリーンであの島の物語が動き出した瞬間、原作を追いかけてきた人ほど「これ、コミックスのどこの話だっけ」と頭の中で巻数をめくったのではないでしょうか。
結論から言うと、映画が下敷きにしているのはコミックス8巻に丸ごと収録された長編「セイレーン編」です。しかも8巻はこのエピソード一本で構成されているので、予習も復習も一冊で完結します。
ただ、気になるのはそこから先ですよね。映画はセイレーン編のどこからどこまでを描いたのか。原作にあってスクリーンに無かった場面、逆に映像だからこそ膨らんだ場面はあるのか。この記事では公式が発表している事実と、鑑賞した人たちが指摘している変更点をきっちり分けながら、その輪郭をなぞっていきます。
- 映画の原作範囲はコミックス8巻「セイレーン編」
- 8巻はセイレーン編を完全収録した一冊
- 上映時間は99分と案内されている
- 原作との違いは公式明言なしで視聴者の指摘のみ
ちいかわ映画の原作はどこまで?何巻か解説
まずは事実関係から押さえていきます。原作の何巻にあたるのか、映画そのものの基本データはどうなっているのか、セイレーン編とはどんな長編なのか。予習のために読むならどこから手を付ければいいのかまで、順番に見ていきましょう。

原作範囲は8巻のセイレーン編
映画の原作は、ちいかわコミックス第8巻『なんか小さくてかわいいやつ(8)』に収録された長編エピソード「セイレーン編」です。ここは推測ではなく、公式が二方向から名指ししています。
ひとつは講談社モーニングの公式サイト。8巻の告知で「日本中を席巻した『セイレーン編』完全収録」と紹介されており、この巻がセイレーン編一本で構成されていることが分かります(モーニング公式サイト・8巻は2025年11月21日発売)。
もうひとつは、講談社の編集部が運営するちいかわコミックス公式アカウント@chiikawa_comic。「映画の予習に」という文脈で、映画の原作コミックスは『ちいかわ』8巻(セイレーン編)だと明確に投稿しています。加えて講談社のプレスリリースでも、8巻発売記念としてセイレーン編にちなんだ特別広告を展開した旨が発表されました(PR TIMES)。
「何話まで」ではなく「8巻」で答えるのが正確
ネット上では「何話までですか」という聞き方もよく見かけます。ただ、ちいかわはもともとX上で1日1話ペースで更新されてきた作品で、話数単位の公式な区切りが示されているわけではありません。公式が示しているのはあくまで巻の単位。だから答えるなら「8巻」が一番ぶれない言い方になります。
ポイント:原作範囲=コミックス8巻。8巻はセイレーン編だけで一冊なので、「映画の原作を読む=8巻を読む」とそのまま置き換えて構いません。
映画『人魚の島のひみつ』の基本情報
作品の基本データも一度そろえておきましょう。正式タイトルは『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』。公開日は2026年7月24日(金)で、配給は東宝です。公式サイトはchiikawa.toho-movie.jpにあります。
上の予告映像は東宝MOVIEチャンネルが公開している本予告です。島へ向かう船、そして不穏な気配。原作を読んだ人なら「あの場面だ」と分かるカットがいくつも入っています。

スタッフとキャスト
監督は及川啓さん、原作と脚本をナガノさんが手がけ、アニメーション制作はCygamesPicturesが担当しています。キャストはテレビアニメからの続投で、ちいかわ役は青木遥さん、ハチワレ役は田中誠人さん、うさぎ役は小澤亜李さん。物語の鍵を握るセイレーン役には鈴木みのりさんが起用されました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式タイトル | 映画ちいかわ 人魚の島のひみつ |
| 公開日 | 2026年7月24日(金) |
| 原作範囲 | コミックス8巻「セイレーン編」 |
| 監督 | 及川啓 |
| 原作・脚本 | ナガノ |
| 制作 | CygamesPictures/配給:東宝 |
映画の公式アカウントは@chiikawa_movie。上映情報や告知はここが早いので、劇場へ行く前にのぞいておくと安心ですよ。
セイレーン編の収録範囲と読む順番
セイレーン編は、ちいかわの物語の中でもかなり毛色の違う長編です。チラシを貼り付けたうさぎが現れ、特別な島への招待状だと分かる。高い報酬と限定グルメに釣られて、ちいかわ・ハチワレ・うさぎがラッコとともに船で島へ渡る——ここが導入部です。
そこから先の展開は、かわいらしい見た目からは想像しづらい方向へ転がっていきます。だからこそ連載当時にあれだけ話題になったわけですね。
予習は8巻だけで足りる
読む順番で悩む必要はほとんどありません。セイレーン編は8巻に完全収録なので、8巻を最初のページから最後まで読めばエピソード全体を追える構成になっています。1巻から順に読み直さないと分からない、という作りではないんです。
もちろん、ちいかわ・ハチワレ・うさぎ・ラッコといった面々の関係性を知っているほうが刺さる場面はあります。時間に余裕があるなら既刊をさらっておくのもいいですが、映画の予習という一点に絞るなら8巻で十分。コミックシーモアのような電子書籍サービスなら、劇場へ向かう電車の中でも読めます。
連載時期についての注意
セイレーン編がいつ連載されたかについては、複数のファンサイトが2023年3月頃からと書いています。ただ、私が調べた範囲では公式による連載開始時点の告知を特定できませんでした。ここは参考程度に受け取っておいてください。
上映時間は何分?構成を解説
上映時間は99分。映画情報サイトなど複数の公開情報でこの数字が案内されています。ただし東宝公式サイトのイントロダクションやストーリーのページ本文では上映時間の直接記載を確認できなかったため、あくまで公開情報としての99分という受け止めにとどめておきます。正確な時間は劇場の上映スケジュールでご確認ください。
99分という尺は、原作一冊分の長編を映像化する枠としてはちょうどいいところ。テレビアニメの短編を寄せ集めたオムニバスではなく、一本の物語として最初から最後まで走り切る構成になっています。
ちなみに公開時点の上映館数は378館と集計されていました(2026年8月時点の集計値)。規模としてはかなり広く展開されたと言えるでしょう。
原作を読むなら何巻から?
ここまでの話をまとめると、映画のために読むべきは8巻の一冊。では映画を観たあとに世界観をもっと知りたくなったら、どうすればいいのか。
ちいかわはもともと一話完結の積み重ねで進む作品なので、実はどの巻から入っても読めます。気になったキャラクターが登場する巻を選ぶ、という探し方でも問題ありません。セイレーン編で強く印象に残ったキャラがいるなら、その子が出てくる巻を追っていくのが一番楽しい読み方かなと思います。
島に閉じ込められた3人が何を選び、セイレーンが何者だったのか。8巻はページをめくる手が止まらなくなる一冊です。コミックシーモアでは新規無料会員登録で70%OFFクーポンがもらえます(2026年8月時点・上限や有効期限などの条件は公式サイトでご確認ください)。
ちいかわ映画と原作の違いを徹底比較
ここからは、映画が原作からどう変わったのかという話に入ります。先に断っておくと、この部分について東宝の公式サイトは具体的な改変点を明言していません。以下で紹介するのは、鑑賞した人たちがブログやnoteで指摘している内容です。人によって受け取り方の違う領域だと踏まえたうえで読み進めてください。

カットされた原作シーン
複数のレビューが共通して挙げているのが、原作にあった場面のいくつかが映画では省かれているという指摘です。
赤ウインナーの争奪戦
ちいかわとモモンガが赤ウインナーを取り合う場面が、映画では見られなかったという声があります(ちいかわ日和ほか)。緊張の続く物語の中で息を抜ける場面だっただけに、原作ファンからは惜しむ声も出ているようです。
セイレーンの笑い声
原作の船上の場面に登場するセイレーンの笑い声が、映画では削られているという指摘もあります。同じレビューでは、それによって「報復のあとを思わせる暗い余韻が薄まった」と書かれていました。ここは受け止め方が分かれるところでしょう。演出として静けさを選んだ、と読むこともできますから。
いずれにせよ、こうしたカットは物語の筋そのものを変えるものではありません。あくまで場面の取捨選択のレベルにとどまっている、という点は押さえておきたいところです。
映画で追加・拡張された描写
逆に、映像化によって膨らんだ部分もあります。こちらのほうが評判はいいようですね。
うさぎのラップとダンス
原作では静止画のコマで表現されていたうさぎのソロラップ、そしてうさぎとモモンガのダンス。これらが音楽付きの映像として動くようになったことは、多くのレビューが好意的に取り上げています。紙の上では想像するしかなかったリズムが、実際に耳から入ってくるわけです。
感情表現の濃縮
原作で小さく描かれていた1コマの感情表現に、映画ではしっかり尺を割いている——そんな指摘も見られました(noteのレビュー記事)。表情の変化やためを丁寧に描くことで、同じ場面でも受ける印象が変わってくるという読み方です。
音響による重み付け
人魚が殴られる場面に鈍い打撃音が加えられ、原作の擬音表現よりも生々しい重さが出ているという感想もありました。文字の擬音と実際の音では、届き方がまるで違いますからね。
総じて、レビューの大勢は「本編の展開や結末を変えるような大規模な新規シーンは無く、原作に忠実な劇場アニメ化」という評価に落ち着いているようです。
エンディング構成の違い
構成面での変更として繰り返し話題になっているのが、エンディングまわりです。原作の結末にあたる場面が、映画ではエンドロールのあとに再配置されているという指摘があります。
劇場側から「席を立たずに最後まで観てください」という案内があったと紹介するブログも複数ありました。同じ内容でも置き場所が変わるだけで、観たあとに残るものはずいぶん違ってきます。原作を知っている人ほど、この配置の意味を考えたくなるはずです。
この先の結末そのものには本記事では踏み込みません。展開や結末の詳細を知りたい方は、映画本編のあらすじと結末ネタバレの記事をご覧ください。セイレーンの正体そのものについてはセイレーンの正体考察と最後のネタバレで詳しく扱っています。
主題歌と原作者ナガノの関わり
映画で見逃せないのが音楽面です。オープニングテーマは「くつずれ」。ハチワレ役の田中誠人さんが歌い、作詞をナガノさんが手がけています。原作者が歌詞まで書いているという点は、この映画の性格をよく表しているのではないでしょうか。公式サイトの「ひみつ」ページにも記載があります。
エンディングテーマについては「机さする」という新規曲がちいかわ役の青木遥さんによって歌われている、と紹介されています。ただしこちらは公式サイト本文での直接確認が取れていないため、断定は避けておきます。実際の表記は劇場のクレジットや公式サイトでご確認ください。
なお、オリジナル・サウンドトラックはPart1とPart2が2026年7月24日に発売されました(OTOTOYほか各配信サービス)。劇伴を聴き返すと、あの島の空気がそのまま戻ってくる感じがしますよ。
映画本編の配信について
映画版の動画配信については、2026年8月時点で確認できていません。劇場公開中の作品なので、しばらくは劇場での鑑賞が基本になります。ちなみにU-NEXTではテレビアニメ版『ちいかわ』が配信されていますが、これは映画とは別の作品です。混同しないよう気を付けてください。配信状況は変わりうるので、最新の状況は各サービスの公式サイトでご確認ください。
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映画ちいかわと原作に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 映画ちいかわの原作は何巻ですか?
A. コミックス8巻『なんか小さくてかわいいやつ(8)』に完全収録された長編「セイレーン編」です。講談社モーニングの公式サイトと、講談社編集部運営のちいかわコミックス公式アカウントの両方で確認できます。
Q2. 映画は原作のどこまでを描いていますか?
A. セイレーン編の始まりから結末までとされています。複数の視聴レビューで一致した見方ですが、範囲についての公式な詳細説明は確認できていません。
Q3. 映画オリジナルの要素はありますか?
A. 大きな展開の改変はないというのが視聴者レビューの大勢です。ただし赤ウインナー争奪戦のカットや、ダンス・ラップ場面の映像化による拡張といった取捨選択はあるとの指摘が複数あります。公式によるオリジナル要素の明言は確認できていません。
Q4. 映画ちいかわの上映時間は何分ですか?
A. 公開情報として99分と案内されています。複数の映画情報サイトで一致していますが、東宝公式サイト本文での直接記載は確認できていません。上映スケジュールは劇場の公式ページでご確認ください。
Q5. 予習は8巻だけ読めば大丈夫ですか?
A. セイレーン編は8巻に完全収録されているため、映画の予習という目的であれば8巻一冊で足ります。キャラクター同士の関係性を深く知りたい場合は既刊にも触れておくと、より楽しめるでしょう。
まとめ:ちいかわ映画の原作はどこまで?
最後に要点を振り返っておきます。『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』の原作は、コミックス8巻に完全収録された長編「セイレーン編」。8巻はこのエピソードだけで一冊が構成されているので、予習も復習もこの一冊で完結します。ここは講談社の公式発表とコミックス公式アカウントの投稿で確認できる、はっきりした事実です。
一方で原作との違いについては、公式が具体的な改変点を明言していません。赤ウインナーの場面がカットされた、ダンスやラップが音楽付きで動くようになった、結末に相当する場面がエンドロール後に置かれている——こうした指摘はいずれも鑑賞者のレビューに基づくもの。参考として受け取りつつ、実際にご自身の目で確かめてみてください。
上映時間99分やエンディングテーマの情報も、公式本文での直接確認が取れていない部分があります。上映スケジュール・配信状況・楽曲情報など変わりうる内容については、正確な情報は公式サイトをご確認ください。本記事の内容は2026年8月時点で確認できた情報に基づいています。