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デスノートのレム|最期と死んだ理由を考察

DEATH NOTE 文庫版3巻 書影

DEATH NOTE 1巻(ジャンプ・コミックス)

砂のように崩れて消えていく死神——『DEATH NOTE』を読んだり観たりした人の記憶に、いちばん切なく残るのがレムの最期かもしれません。夜神月とLの頭脳戦がクローズアップされがちなこの作品で、彼女はひとりの少女を守るためだけに動き、そして自ら掟に触れて消えていきました。

この記事では、そんなデスノートのレムについて、正体や死神としての設定、弥海砂やジェラスとの関係、そしてレムがなぜ死んだのか、Lとワタリの名前を書いた理由まで、私なりに整理してみました。「かわいそう」と語られる理由や、アニメ版の声優、さらには「リゼロのレム」との違いにも触れていきます。読み終わるころには、この死神がどんな存在だったのかがすっきりつながるはずです。

記事のポイント

  • 死神レムの正体と基本的な設定がわかる
  • レムが弥海砂やジェラスとどう関わっていたのかがわかる
  • レムがなぜ死んだのか、Lとワタリの名前を書いた理由が整理できる
  • 「かわいそう」と言われる理由とアニメ版の声優がわかる

デスノートのレムとは

まずは、デスノートのレムがどんなキャラクターなのかを押さえておきましょう。名前を書かれた人間が死ぬ「デスノート」を人間界に落とすのが死神ですが、レムはその中でも、ある少女に強く肩入れした異色の存在です。ここでは基本情報から、弥海砂やジェラスとの関係、そして混同されやすい「リゼロのレム」との違いまで見ていきます。

DEATH NOTE 文庫版4巻 書影
『DEATH NOTE 文庫版4巻』書影 出典:Amazon

レムとミサの出会いは第二のキラ編で。第1巻から

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レムの基本情報

レムは、リュークと並んで物語の鍵を握る死神のひとりです。ミイラや骸骨を思わせる白い身体に、頭部から太いゴム状の毛が数十本伸びた独特の姿をしています。作画を担当した小畑健さんはメデューサをイメージソースにしたと言われていますね。

項目 内容
名前 レム
種族 死神
性別 メス(女性型の死神)
死神ランク 4番
関わる人間 弥海砂(ミサミサ)

享楽的なリュークとは対照的な性格

レムの性格をひとことで言えば、責任感が強く生真面目です。人間の生き死ににどこか無関心で、退屈しのぎでノートを落としたリュークとは、まるで正反対のタイプ。同じ死神でもここまで違うのかと感じさせてくれるのが、この二体の面白いところだと思います。

「守る」という死神らしからぬ目的

本来、死神は人間に深く関わらず、無関心でいる存在です。ところがレムは、弥海砂という一人の少女を「守る」という強い目的を持って動きます。この死神らしからぬ姿勢こそが、のちの彼女の運命を決めていくことになります。

レムの声優は?

TVアニメ版『DEATH NOTE』は2006年10月4日から2007年6月27日にかけて放送され、制作はマッドハウス、監督は荒木哲郎さんが務めました。この作品で、レムの声を担当したのは斉藤貴美子さんとされています。落ち着いた低めの声が、あの厳かで静かな死神のイメージにぴったりでしたね。放送期間中には主題歌も切り替わっており、物語の後半に向けて作品全体の空気が徐々に張り詰めていく演出とも重なっていたように感じます。

補足

キャスト情報はメディアや版によって表記が異なる場合があります。正確な情報は公式サイトやアニメの公式クレジットをご確認くださいね。

ミサを守る死神

レムを語るうえで欠かせないのが、弥海砂(ミサミサ)との関係です。彼女にデスノートを与えたのがレムであり、その後の行動のほとんどは「ミサを守る」という一点に向けられています。

とくに夜神月に対しては、「ミサが死んだらお前の責任だ。そのときはノートにお前の名前を書く」という趣旨の言葉で、たびたび強く牽制していました。キラとして冷徹に人を裁く月に対し、真正面から圧力をかけられる数少ない存在が、このレムだったわけです。ミサミサ自身の立ち回りについては、弥海砂(ミサミサ)の正体や結末をまとめた記事もあわせて読むと、二人の関係がより立体的に見えてきますよ。

ジェラスから受け継いだ想い

レムがなぜここまでミサに尽くすのか。その背景には、ジェラスという別の死神の存在があります。

死神ランク13のジェラスは、弥海砂への好意から、彼女の寿命を延ばすために禁忌を犯し、その結果として消滅してしまいます。レムは、そのジェラスの遺志とノートを継ぐ形でミサの前に現れました。つまりレムのミサへの想いには、ジェラスから受け継いだバトンのような側面があるんですね。この構図を知っていると、レムの行動の重みがぐっと増して感じられます。

重要なのは、ジェラスが消えた原因そのものが、のちにレム自身にも降りかかる「死神の掟」だったという点です。人間に好意を持ち、その寿命を延ばす目的でノートを使った死神は死ぬ——ジェラスの最期は、レムの結末をそのまま先取りするような伏線になっていたわけです。ミサを引き継いだ時点で、レムの運命はすでに大きく決まっていたのかもしれません。

リゼロのレムとは別キャラ

ここでひとつ注意しておきたいのが、「レム」という名前です。近年アニメで人気の『Re:ゼロから始める異世界生活』にも、青い髪のメイド・レムが登場しますが、両者はまったくの別キャラクターです。

ポイント

デスノートのレムは骸骨のような姿の女性型の死神、リゼロのレムは人間(鬼)の少女です。作品も作者もまったく別なので、検索するときは「デスノート レム」のように作品名とセットにすると混同を防げます。

レムの最期を考察

ここからは、多くの読者の心に残るレムの最期について掘り下げていきます。彼女がなぜ死んだのか、なぜLだけでなくワタリの名前まで書いたのか、そしてその死が物語に何を残したのか。「かわいそう」という声が絶えない理由も含めて、私なりの受け止めを書いていきますね。

DEATH NOTE 1巻 書影
『DEATH NOTE 1巻』書影 出典:Amazon

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ここから先はデスノートの重要なネタバレを含みます。結末を知りたくない方はご注意ください。

レムはなぜ死んだのか

レムの死は、死神に課された「掟」に深く関わっています。死神が人間に好意を持ち、その人間の寿命を延ばす目的でノートを使うと、その死神自身が死ぬ——これがデスノートの世界の重要なルールです。

レムは、夜神月の策略によって、ミサを助けるためにはある人物の名前を書くしかない状況へと追い込まれていきます。そしてミサを守るためにノートを使った結果、この掟に触れ、砂となって崩れるように消滅してしまうのです。ミサへの想いが、そのまま自分の死につながってしまう。この皮肉な構造が、レムというキャラクターの悲しさを決定づけています。

Lとワタリの名前を書いた理由

レムが最期に書いたのは、名探偵Lと、その協力者ワタリの名前でした。なぜ二人だったのか。ここは作品のクライマックスにあたる部分です。

大枠としては、月の仕掛けによって、Lとワタリの双方を排除しなければミサへの疑いが晴れない状況に追い込まれた、という解釈が多くの考察で共通しています。ワタリを先に始末することでLの情報網を断ち、そのうえでL本人を——という流れですね。Lという人物の役割については、L(エル)の正体や活躍を解説した記事を読むと、この場面の緊張感がより伝わると思います。

ただ、レムの細かな心理描写については読者の間でも解釈が分かれる部分があり、ここでは「月の策略に追い込まれた末の行動」という受け止めにとどめておきます。断定しすぎない方が、この場面には誠実かなと思います。

レムの死が残したもの

レムの死は、単なる一キャラクターの退場では終わりませんでした。物語の力学を大きく動かす、決定的な出来事になっています。

Lという最大の障害を取り除いたことで、キラとしての夜神月は一時的に大きく優位に立ちます。皮肉なことに、ミサを守ろうとしたレムの行動が、結果として月の計画を前へ進めてしまうわけです。愛情ゆえの行動が、望まない方向へ物語を転がしていく——ここにデスノートという作品の容赦のなさが表れていると感じます。

また、レムの消滅そのものが「死神がノートを使って死ぬ」という掟を読者に強く印象づける出来事にもなりました。ジェラスの一件では遠い伏線にすぎなかったルールが、レムというもう一体の主要死神の身に実際に起きたことで、デスノートという道具の恐ろしさと、それを取り巻く掟の重みが一気に現実味を帯びて伝わってきます。

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リュークが最後まで傍観者だったのと対照的に、レムは物語に「参加」してしまった死神なんですよね。だからこそ強く記憶に残るのかなと思います。

かわいそうと言われる理由

レムは、ファンの間で「一番かわいそうなキャラ」としてしばしば名前が挙がります。その理由は、彼女の行動原理にあります。

自分の欲のためではなく、ただミサという少女を守りたいという一心で動き、その優しさが原因で消えてしまう。しかも、その死すら月に利用されてしまう。誰よりも純粋で、誰よりも報われなかった——そんな印象が「かわいそう」という言葉につながっているのだと思います。同じくミサへの想いから消えたジェラスと合わせて語られることも多く、この二体の死神は作品の切なさを象徴する存在になっています。

補足

レムの静かな迫力や、ミサとの関係の機微は、やっぱり原作をじっくり読むのが一番伝わります。月とレムの緊張感あるやり取りや、消滅シーンの描写を追いたい方は、コミックシーモアで『DEATH NOTE』を読むをチェックしてみてください。名前を書くか書かないかという極限の心理戦を、コマの間まで味わえますよ。

まとめ|デスノートのレム

レムの最期のほかにも、DEATH NOTEの気になるテーマはデスノートの考察まとめで一覧にしています。あわせてどうぞ。

最後に、デスノートのレムについて振り返っておきましょう。レムはランク4番の女性型の死神で、ジェラスの遺志を継いで弥海砂を守るために現れました。そして死神の掟に触れ、ミサを守るためにLとワタリの名前を書いて、砂となって消えていきます。

自分のためではなく他者のために動き、その優しさゆえに消えていった——だからこそレムは「かわいそう」と語り継がれ、多くの読者の心に残り続けているのだと思います。月とLの頭脳戦の陰で、静かに大きな役割を果たした死神。そんな視点で読み返すと、デスノートがまた違って見えてくるはずです。

なお、この記事は物語をより楽しむための私なりの考察を含んでいます。設定やキャストなどの正確な情報は公式サイトや原作をご確認いただき、解釈については最終的にご自身の目で確かめていただければと思います。

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AJI

AJI /「マンガ愛読者の部屋」管理人 📖

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