はじめまして!当ブログ「マンガ愛読者の部屋」管理人のAJIです。
『ギヴン』の物語、本当に心揺さぶられますよね。私も大好きな作品で、彼らの音楽と心の動きに何度も涙腺を刺激されました。
さて、「ギヴン 最終話」と検索されたあなたは、今どの情報をお探しでしょうか?
『ギヴン』という作品は、メディア展開が豊富で、実は「最終話」と呼ばれるものが一つではないんです。原作漫画の最終話だけでなく、アニメの最終章である映画『海へ』の結末、さらには本編完結後のその後を描いた『10th mix』まで、複数の「最終話」が存在していて、少し複雑に感じられるかもしれません。
原作漫画は結局、何巻で完結したのか、その最終9巻の具体的なネタバレはどうなっているのか。そして、TVアニメの最終回は物語全体のどこにあたるのか。また、最終話の感想を調べると「ひどい」といった関連ワードが出てくる理由や、物語のキーパーソンでもある雨月の役割がどうだったのかも気になるところかなと思います。
この記事では、そんな『ギヴン』の様々な「最終話」に関する情報を、原作ファンである私の視点から網羅的にスッキリ整理し、それぞれの結末を深く掘り下げていきますね。
記事のポイント
- 原作漫画の最終話(9巻)の結末ネタバレ
- アニメ最終章『海へ』と原作の対応
- アニメ全シリーズを観るおすすめの順番
- 完結後の「10th mix」はどこで読めるか
ジャンプできる目次📖
『ギヴン』最終話は何巻?原作漫画の結末
まずは、物語の核となる「原作漫画」の最終話について、詳しく見ていきましょう。コミックス派の方が一番気になる「何巻で完結したのか?」という疑問から、9巻で描かれた感動の結末(ネタバレあり)まで、深く掘り下げて解説しますね。
4つの「最終話」の検索意図
本題に入る前に、なぜ『ギヴン』の最終話情報が分かりにくいのか、その理由をもう少し詳しく整理させてください。
「ギヴン 最終話」と検索した時、探している内容は人によって微妙に違うことが多いんです。これは、『ギヴン』がTVアニメ、映画、OVA、そして原作漫画と、多様なメディアで展開されてきたことに起因します。
具体的には、主に以下の4つの「最終話」が混在しています。
このように、メディア展開が多岐にわたり、さらに本編完結後のエピソードまで存在するため、情報が複雑になっているんですね。
この記事では、これらの情報を一つずつ丁寧に解きほぐし、すべての「最終話」について、時系列順にきっちり解説していきますので、ご安心ください。
原作漫画の完結は何巻?
まず、すべての物語の大元である、キヅナツキ先生による原作漫画『ギヴン』についてです。
原作漫画は、最終巻となる第9巻をもって、本編が堂々完結しました。
この最終9巻は、2023年9月1日に発売されています。2013年から約10年間にわたる長期連載が、この9巻で一つの大きな区切りを迎えたことになります。
物語は、真冬たちのライバルであり幼馴染でもある鹿島柊と八木玄純のバンド「syh(シー)」のライブ当日、主人公の佐藤真冬が渋谷に降り立つところからクライマックスを迎えます。上ノ山立夏から、そして柊からそれぞれ渡された2枚のチケットを手に、真冬がどんな決断を下すのかが描かれていますね。
最終9巻の結末ネタバレ
ここでは、原作9巻で描かれた「最終話」の結末について、物語の核心部分のネタバレに触れていきます。
まだコミックスを読んでいない方、結末を知りたくない方は、次の見出しまで飛ばしてくださいね。
※ここから先は、原作漫画9巻(最終話)の重大なネタバレを含みます。アニメ最終章『海へ』の結末にも直結する内容です。未読・未視聴の方は十分ご注意ください。
最終9巻で描かれるのは、真冬の「再生」と、バンド「given」の未来を決定づける「決断」です。
真冬の決断と雨月との対話
柊たちのライブ会場に向かう途中、真冬は「syh」のライブに行けず、立ち止まってしまいます。そこで偶然にも村田雨月と再会します。
真冬は雨月に、バンドや立夏に対する想い、そして自身の内面にある恐怖を吐露します。彼が本当に恐れていたのは、「音楽を選んだら、もう何があっても音楽に背いて生きていけなくなること」でした。それは、かつて音楽にすべてを捧げた由紀を間近で見ていたからこその恐怖でした。
雨月は真冬に「選んでも選ばなくても後戻りはできない」と告げ、ライブ会場へと導きます。
結末:過去の昇華と未来へ
ライブで、「given」は1曲を演奏します。
それは、なんと真冬の亡くなった恋人・吉田由紀が遺した未完の曲を、立夏自身が再構築し、完成させたものだったんです。
立夏が「由紀の曲」を完成させたこと。それは、立夏が由紀の才能へのコンプレックスを乗り越え、一人の音楽家として彼と向き合った証でした。
その曲の中に、真冬は「いなくなった由紀」の存在を確かに感じ取ります。
この演奏と体験を経て、真冬は自身の過去を「音楽」として昇華させ、立夏への気持ちと音楽への情熱を再確認し、「歌うこと」を改めて強く選び直します。
この決断を以て、彼らの物語は一つの区切りを迎え、バンド「given」はメジャーデビューを果たすところで、本編は完結となります。
由紀の死と雨月の役割
『ギヴン』の物語全体を通して、真冬の元恋人・吉田由紀の存在は、真冬にとっては拭えないトラウマであり、立夏にとっては超えられない才能へのコンプレックス(嫉妬)の対象でした。
最終話(9巻)では、この構図が大きく変化し、見事に昇華されます。
立夏が由紀の曲を「完成させた」ことは、彼が由紀の才能と存在を(嫉妬ではなく)音楽家として認め、リスペクトし、向き合った証拠です。そして、真冬がそれを「歌う」と決めたのは、由紀の死というトラウマを、立夏と共に「音楽」として未来へ昇華させることを選んだことを意味します。
そして、この最終局面で雨月が登場した役割も非常に重要でしたね。
雨月は、秋彦との関係において、自らの圧倒的な才能(ヴァイオリン)によって秋彦を苦しめ、関係をこじらせた過去を持ちます。同じように「音楽(才能)」によって大切な人を失いかけ、音楽そのものに恐怖を抱いていた真冬の苦しみを、誰よりも深く理解できたのが雨月だったんだと思います。
彼が真冬の背中を押す「導き手」となったのは、必然だったのかもしれません。
最終話はひどい?感想と評価
「ギヴン 最終話」と調べると、関連して「ひどい」という言葉が出てくることがあり、驚いた方もいるかもしれません。これは、最終巻の結末の描き方について、一部のファンの間で賛否が分かれたことが理由のようです。
まず、大多数の肯定的な評価を見てみましょう。
このように、完結への感謝や、安易なハッピーエンドではない、現実的で深みのある人間描写を評価する声が大多数です。
一方で、特に海外のファンコミュニティなどでは、異なる視点の感想も見られました。
これらの評価の対立は、『ギヴン』という作品のメインテーマをどこに置くかの違いから生じていると、私は分析しています。
「ロマンス」として読む視点
物語を「立夏と真冬のラブストーリー」として重視する場合、最終話(9巻)で由紀の存在感が再び強く(そして永遠に消えないものとして)描かれたことは、二人のロマンスの純度を下げる「ノイズ」や「不満」として受け取られる可能性があったのかなと思います。
「トラウマの再生」として読む視点
一方で、物語を「トラウマを抱えた真冬が、音楽と他者(立夏)によって再生していく物語」として重視する場合、最終話(9巻)でトラウマ(由紀の曲)と現在の生(立夏)が融合し、音楽として昇華された結末は、テーマに対する最も「誠実で現実的な」着地点として高く評価されます。
アニメと『ギヴン』最終話のその後を解説
ここからは、アニメシリーズの「最終話」がどこにあたるのか、そして原作完結後の「その後」を描いた物語について解説していきますね。アニメから『ギヴン』の世界に入った方は特に要チェックです!
TVアニメ最終回は原作のどこ?
2019年にノイタミナ枠で放送されたTVアニメ『ギヴン』(全11話)。
このTVアニメ版の最終回(11話)は、真冬が初めてのライブで、過去のトラウマと向き合いながら『冬のはなし』を歌い上げ、そして真冬と立夏が付き合い始めるまでが描かれました。
このエピソードは、原作漫画でいうと1巻から3巻あたりまでの内容に相当します。
つまり、TVアニメの最終回は、物語全体の「最終話」ではなく、あくまで壮大な物語の「序章の終わり」に過ぎないんですね。ここからが『ギヴン』の物語の真骨頂とも言えます。
アニメ最終章は映画『海へ』
では、アニメシリーズにおける「本編の最終話」はどれかというと、それが「ギヴンシリーズ感動の最終章」と銘打たれて2024年9月20日に公開された、『映画 ギヴン 海へ』です。
この『海へ』が、原作漫画の完結部分、すなわち第8巻および第9巻のクライマックス(メジャーデビューまで)をアニメ化したものです。
第1部でネタバレ解説した、立夏が由紀の曲を完成させ、真冬がそれを受け入れ「歌う」ことを選び直す、あの感動的な決断の物語が、この映画で描かれています。
アニメ視聴者が完結まで見る順番

「じゃあ、TVアニメ(全11話)の次に、最終章の『映画 ギヴン 海へ』を観れば、話が繋がるんだ!」
…と、思いがちなんですが、ちょっと待ってください!
TVアニメ(原作3巻まで)と『海へ』(原作8・9巻)の間には、原作の4巻から7巻までの、非常に重要なストーリーが丸ごと抜け落ちています。ここには春樹と秋彦、そして柊と玄純の物語が詰まっています。
アニメ視聴者が物語を時系列順に正しく、漏れなく追うためには、以下の順番で観るのがベストです。
特に、④『映画 ギヴン 柊mix』と、⑤『映画 ギヴン 海へ』は、物語的に「前後編」の作りになっているため、この2作は必ず続けて観ることを強くおすすめします!
完結後のその後を描く10th mix
原作9巻で「メジャーデビュー」という形で本編が完結した後、「プロになった彼らのその後が見たい!」「立夏と真冬の幸せな姿をもっと!」というファンの熱望に応える形で、特別な物語が描かれました。
それが、『ギヴン 10th mix』です。
これは、原作本編(9巻)の完結から、なんと10年後を舞台にした珠玉の後日譚(番外編)なんですね。実質的な単行本10巻として扱われています。
物語は、真冬と立夏が高校を卒業し、バンド「given」がメジャーデビューしてから10年が経過した時点から始まります。
彼らはプロとして活躍を続けていますが、立夏は「given」の活動と並行して、柊と玄純のバンド「syh」のサポートも掛け持ちしており、多忙な日々を送っています。
10th mixはどこで読める?
この待望の『ギヴン 10th mix』は、雑誌『シェリプラス』での連載を経て、単行本として発売が決定しました。
- 単行本発売日: 2025年10月1日
- 形態: 通常版と、新作アニメDVDつき限定版
新作アニメDVDつき限定版は、描き下ろしエピソードのアニメ化ということで、数量限定生産とのことでした。予約が必須でしたね。
「今からでも読みたい!」「紙の単行本は手に入らなかった」という方は、電子書籍がおすすめです。
特に「コミックシーモア」などの主要な電子書籍ストアでは、電子版限定の描き下ろし漫画が特典として収録される場合があり、これは紙派の私も見逃せません…。
もちろん、『ギヴン』本編(1〜9巻)もすべて電子書籍で配信されていますので、この機会に最終話まで一気読みするのも良いかもですね。
『ギヴン』最終話までの全情報まとめ
今回は、『ギヴン 最終話』というキーワードに隠された、4つの異なる「完結」について、それぞれの内容や時系列を網羅的に解説しました。
最後に、あなたの知りたかった「最終話」の情報をもう一度、簡潔に整理しますね。
『ギヴン』の物語は、9巻のメジャーデビューと、アニメ最終章『海へ』によって「第一部完」を迎えました。
そして、真冬と立夏、そして仲間たちの人生の「本当の最終話」は、彼らが大人になった後の『10th mix』によって、今まさに完結しようとしています。
あなたの「最終話」探しの参考になれば幸いです!








