こんにちは、マンガ愛読者の部屋のAJIです。『【推しの子】』の物語、本当に衝撃的でしたね。特に主人公のアクアの死亡については、多くの読者がショックを受けたと思います。原作を読んで「え、本当に?」「嘘でしょ?」と混乱した方も多いんじゃないでしょうか。私自身、最終章の展開には息を呑みました。
アクアの死亡は何話で確定したのか、そして物語の核心である実父カミキヒカルとの対峙の末、なぜ彼が死を選ばなければならなかったのか、その死の理由は気になるところです。さらに、最も議論を呼んでいる死亡偽装説や、アクアは生きてるんじゃないかという可能性、その真相も深く掘り下げたいですよね。また、彼の内面、前世であるゴローの人格がどうなったのか、残されたルビーたちのその後など、考えるべき点が多くあります。
この記事では、アクアの死亡に関する公式な結末から、読者の間で極めて有力視されている考察まで、私が調べ上げた情報を徹底的にまとめていきますね。
記事のポイント
- アクアの公式な死亡(第164話)の経緯
- 有力視される「死亡偽装説」の3つの根拠
- もう一つの「ゴロー人格の死」の意味
- アクア死亡後の物語の結末と残された人々
ジャンプできる目次📖
【推しの子】アクア死亡の公式な結末

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多くの謎や考察が飛び交っていますが、まずは物語の公式な結末として、アクアの「死」がどのように描かれたのか。その経緯と理由を、時系列に沿って詳しく整理していきます。これが全ての考察のスタート地点になりますね。
アクア死亡は何話で確定したか

結論から言うと、星野アクアの死亡が物語上で確定的に描かれたのは、原作漫画の第164話です。
第162話で実父カミキヒカルと共に崖下の海へ転落した後、第163話では死の淵をさまようアクアの精神世界が描かれます。そして続く第164話の終盤、場面は現実に切り替わり、転落現場から20km離れた地点で彼の遺体が発見されたことが、非常に淡々としたナレーションによって語られました。
このナレーションによる「死亡確定」は、読者にとって非常に衝撃的なものでした。
さらに物語は進み、彼の葬儀が描かれるシーンもあります。そこでは、妹のルビーや、彼と深い関わりを持った有馬かな、黒川あかねといった主要人物たちが、彼の死という重い現実を受け入れ、それぞれの人生を歩み出す姿が最終話(第166話)まで描かれます。
したがって、物語の公式な結末として、文面上は「星野アクアは死亡した」と解釈するのが最もストレートな読み方となります。
死亡に至る経緯とカミキヒカルとの対峙
アクアの死に至る直接的な経緯は、彼の復讐計画のクライマックスである、第162話で詳細に描かれました。
アクアの復讐の最終目的は、母・星野アイと自身(前世・ゴロー)を死に追いやった実父カミキヒカルに罪を償わせること。その手段として、映画『15年の嘘』を企画し、カミキヒカルの過去の犯罪(アイ殺害教唆、姫川愛梨夫妻の心中偽装、片寄ゆら殺害など)を暴露するシナリオを描きました。
その映画の撮影現場の崖で、ついにカミキヒカル本人と対峙します。
この自傷からの転落という一連の流れが、彼の「公式な死」の直接的な原因となります。
アクア死亡の理由と復讐の動機
最も重要な疑問は、「なぜアクアはカミキを殺害せず、自ら死を選ぶような行動(自傷してからの転落)をしたのか」という点です。
その最大の理由は、最愛の妹・ルビーを「人殺しの妹」にしないためでした。
アクアの最終的な行動原理は、徹頭徹尾、妹ルビーの保護でした。もしアクアがカミキヒカルをその場で殺害して生還すれば、どうなるでしょうか。アクアは「殺人者」となり、ルビーは「人殺しの妹」という、一生消えない十字架を背負うことになってしまいます。
それを避けるため、アクアは「カミキヒカル(加害者)がアクア(被害者)を殺害しようとして、争った末に二人とも事故死した」という筋書き(嘘)を完遂することを選んだわけです。これこそが、彼が用意した復讐劇の本当の結末でした。
死亡偽装説の根拠と遺体の謎
さて、ここからが本題です。第164話でアクアの死亡が公式に確定したにもかかわらず、読者の間では「アクアの死亡は偽装ではないか」という説が極めて有力視されています。私もこちらの方がしっくりきました。
なぜなら、アクアの「死」とその後の処理には、物語の論理を覆すほどの決定的な矛盾点がいくつも残されているからです。
アクアは生きてる可能性を考察
では、もしアクアが生きてるとしたら、その動機は何でしょうか。ルビーを守るためだけに、自分の死を偽装する必要があったのでしょうか。
私は、それだけではないと考えています。その動機は、ルビーを守るという目的を達成した上で、「星野アクア」という復讐のためだけの人生から自らを解放するためだったのではないでしょうか。
「星野アクア」としての人生は、彼にとって復讐の道具でしかありませんでした。俳優業ですら、カミキヒカルに近づくための手段として利用してきた側面が強いです。彼自身の人生ではなかったとも言えます。
自らの死を偽装し「星野アクア」という存在を社会的に抹殺することで、彼は初めてその重い復讐の呪縛から解放されます。そして、前世・雨宮吾郎が志していた「医者」として、今度こそ誰かを救う人生を歩み始める…。これこそが、彼にとっての真の「救済」であり、「人生の再スタート」になるのではないかと考察しています。
【推しの子】という物語の根幹には「嘘はとびきりの愛」というテーマがあります。アクアの「死亡偽装」は、妹ルビーを守るための「最後の嘘」であり「最大の愛」であったと同時に、彼が自分自身の人生を取り戻すための「嘘(愛)」でもあった…。そう考えると、非常にしっくりくる結末かなと思います。
【推しの子】アクア死亡の真相とその後

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アクアの「死」は、物理的なもの(あるいは偽装)だけでなく、彼の内面的な「死」も同時に描かれました。ここでは、もう一つの「死」であるゴローの人格の行方と、アクア死亡後の世界(公式上)がどうなったのかを詳しく見ていきましょう。
ゴロー人格の消滅という別の死
「アクア 死亡」というキーワードが持つもう一つの重要な側面が、彼の内面、すなわち前世である「雨宮吾郎(ゴロー)」の人格と怨念の「死」=「消滅」です。
物語開始時から、「星野アクア」という存在は、転生後のアクア自身の意識と、アイを殺された「ゴローの怨念」という二つの人格が混在した状態でした。復讐をドライブさせていたのは、主にこのゴローの怨念でしたね。
この二つの人格の乖離が明確になったのが、原作第150話です。アクアの精神世界で、ゴローの人格はアクア本人に対し、「もう俺は報われてしまった」「遠くないうちに俺は消えるだろう」と語りかけます。そして、「アクアとゴローはあくまで別人格」であると定義した上で、「お前は(ゴローの役を)降りていい」と、復讐の呪縛からアクアを解放しようと試みます。
この時点で、ゴローの人格は、復讐の完了(=カミキヒカルへの制裁)と共に自らの役目が終わり、消滅することを予期していました。
そして第162話、アクアと共にカミキヒカルが崖から転落する際、ゴローの怨念(黒い影のような存在)がカミキヒカルを掴んで海に引きずり込む描写がなされます。これは、ゴローの怨念が「カミキヒカルを道連れにする」という最後の役目を果たし、怨念として昇華(または消滅)した瞬間だと解釈できます。
したがって、第164話の物理的な「死」よりも前に、アクアの内面を支配していた「雨宮吾郎の怨念」は、すでに「死亡(消滅)」していた。これもまた、物語の重要な結末の一つと言えますね。
アクア死亡後のルビーたち
原作第164話でアクアの死亡が公式に描かれた後、物語は第166話で完結します。アクアの「死」という(表向きの)事実は、残された人々に大きな影響を与えました。
特に妹のルビーは、計り知れないショックを受け、一時は家に引きこもるほど憔悴してしまいます。最愛の兄であり、唯一の家族とも言える存在を失ったのですから、当然ですよね。
しかし、彼女は兄の死という深い悲しみを乗り越えるのではなく、その悲しみを抱えたまま、再びアイドルとしてステージに立つことを決意します。
最終的に、ルビー率いるB小町は、母・アイの夢であった東京ドーム公演を見事に達成します。これは、母・アイの夢であったと同時に、兄・アクアが守ろうとした未来でもあり、様々な想いが詰まった感動的なフィナーレでした。
有馬かなと黒川あかねの結末
アクアを巡る二人のヒロイン、有馬かなと黒川あかねの「その後」も気になるところですよね。二人とも、アクアの「死」に深く傷つきました。
有馬かなは、アクアの葬儀で取り乱す姿を見せていましたが、彼女もまた悲しみを乗り越えて芸能界に復帰し、女優として再び奮闘する姿が描かれます。彼女の持つ芯の強さが現れていましたね。
同様に、黒川あかね。彼女はカミキヒカルに関連して、一時は死亡フラグすら立っていましたが、無事に生存しており、人気女優として活躍を続ける姿が描かれました。アクアの計画が、結果的に彼女を守ることにも繋がったのかもしれません。
主要キャラ死亡時系列まとめ
【推しの子】は、多くのキャラクターの「死」が物語を動かす重要なキーとなってきました。特にアイの死は、全ての始まりでしたね。物語の理解を深めるために、ここで本作における主要な死亡イベントと、それが描かれた原作漫画の話数を一覧で振り返っておきましょう。
【推しの子】アクア死亡の最終考察
最後に、【推しの子】のアクア死亡に関する私の最終考察をまとめます。
物語は公式に「星野アクアの死」を描き、残された人々が未来へ向かって進む姿を描いて完結しました。これは一つの事実です。
しかし、意図的に残された複数の重大な矛盾点(特に、発見された遺体に刺し傷がなかったという最大の謎)は、読者に「死亡偽装説(=アクアは生きてる)」を考察させる余地を残した、というのが作者の狙いかなと思います。
つまり、この物語の結末は二重構造になっているのではないか、と。
- 公式の結末:アクアは死亡し、残された人々がその死を乗り越え未来へ進む。
- 考察(裏)の結末:アクアは死を偽装して生きており、ルビーの未来を守りつつ、自らも「医者」として新しい人生を歩み始める。
物理的な「星野アクア」としての死は偽装であり、内面的な「ゴローの怨念」は消滅した。これが、物語のテーマである「嘘はとびきりの愛」にも沿った、一番納得のいく結論かもしれませんね。
本記事で紹介した考察は、原作の描写に基づくものですが、あくまで一個人の解釈であり、公式に明言されたものではありません。最終的な判断は、ぜひご自身の目で原作を読んで確かめてみてください。
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