結婚記念日の夜に届いた1本の生配信動画。そこに映っていたのは、完璧だったはずの夫だった――「夫を殺したはずなのに」は、その一撃から始まる不倫×復讐×タイムリープのサスペンスです。何度殺しても、莉乃はまた同じ「最悪の結婚記念日」へ引き戻される。ループを重ねるほど話の焦点は夫の不倫から遠ざかり、30年前の事件と、莉乃自身も知らなかった出自へ潜っていきます。
この記事では、原作とドラマ版の公式情報だけを材料に、死に戻りループの仕組み・第8話までに明かされた事実・まだ答えが出ていない謎を整理します。あわせて「これは韓国の作品なのか」「原作はどこで読めるのか」といった、検索してもはっきりしない周辺の疑問にも答えます。
「夫を殺したはずなのに」のネタバレ|死に戻りループの全貌
まずは物語の骨格から。1周ごとに何が変わり、何が変わらないのか。そして「繰り返し」の外側に何が隠れているのか。ドラマ公式が公開している各話あらすじを一次資料として、順番にたどっていきます。

この先は「夫を殺したはずなのに」の重要な展開に触れます。まっさらな状態で読みたい・観たい方はご注意ください。
まず結論|原作もドラマも進行中で、結末はまだ描かれていない
先に一番大事なところを書いておきます。2026年8月時点で、この作品の結末はまだ世に出ていません。原作は連載が続いており、ドラマも放送の途中です。つまり「結末を知りたい」という検索に対して、正解を出せる記事はまだ存在しないというのが正直なところです。
そのうえで、すでに公式が明かした範囲だけでも物語の設計はかなり見えてきています。この記事が扱うのは「今どこまで分かっているか」であって、先の展開の予言ではありません。確定していない部分は、確定していないと書きます。
「夫を殺したはずなのに」はどんな話?不倫の生配信から始まる死に戻り
主人公は料理上手な妻・本庄莉乃。児童養護施設で親の顔を知らないまま育ち、夫・慶太と出会って初めて「家庭」を手に入れた女性です。その幸福が、結婚記念日の一夜で崩れます。
物語の起点|結婚記念日に届いた1本の生配信動画
原作の公式あらすじは、この起点をこう説明しています。
平凡な主婦・本庄莉乃は、完璧すぎる夫・慶太と幸せな結婚生活を送っている――はずだった。ある日、莉乃のもとに届いた謎の動画サイト。そこに映っていたのは、愛する夫が別の女との性行為を配信している衝撃の姿だった。夫の裏切りに復讐を誓う莉乃だったが、ある出来事をきっかけに【死に戻り】のループに囚われてしまう。
重要なのは、動画が「たまたま見つかった」のではなく誰かに送りつけられたという点です。第2話の公式あらすじでも、莉乃が「不倫動画を送ってきた謎の差出人」へ近づいていく展開が明示されています。つまり物語は初回から、夫の不倫とは別に「仕掛けた側」がいることを提示していたわけです。
死に戻りループの仕組み|戻される先はいつも「最悪の結婚記念日」
ループの規則はシンプルで、そのぶん残酷です。莉乃が死ぬと、時間は不倫が発覚したあの結婚記念日まで巻き戻る。記憶は引き継がれるので、莉乃は毎回「すべてを知ったまま」同じ日をやり直すことになります。
やり直せるのに、夫は死なない。ここがタイトルの意味するところで、莉乃の手口は周回ごとに変わっていきます。第2話では前の人生で目撃した「ある事故」を思い出し、自分にしかできない殺し方を思いつく。第3話では夏祭りで慶太もろとも命を落とす。第5話にいたっては、殺すのをやめて夫婦をやり直すという選択まで試しています。
そして、どの周回でも莉乃の前に立ちはだかるのが愛人・菊池エレナです。1周目は返り討ちに遭って死亡、5周目もエレナに殺されている。ループの直接の引き金がエレナ側にあることは、公式あらすじの範囲でもはっきり読み取れます。
ドラマ版の各話あらすじ早見表(第1話〜第8話)
ここまでの流れを、放送済みの各話で確認できるようにまとめます。サブタイトルとあらすじはテレビ東京公式のバックナンバーに掲載されているものです。
| 話数 | サブタイトル | この回で動いたこと |
|---|---|---|
| 第1話 | 最初の殺人 | 結婚記念日に不倫の生配信が届く。尾行の末に包丁を持って向かうが、エレナに返り討ちに遭って死亡 |
| 第2話 | 私にしかできない夫の殺し方 | 結婚記念日に巻き戻る。動画の差出人を追いながら、前の人生で見た「ある事故」から2度目の手口を着想 |
| 第3話 | 妻vs愛人!衝撃の修羅場 | 夏祭りで慶太とともに死亡し再び巻き戻る。殺意がエレナへ向かう。樹がある目的でエレナに接近 |
| 第4話 | 償うべき罪 | 視点が慶太側へ。冷蔵庫の奥で見覚えのない「ある薬」を発見していたこと、そこからエレナと出会ったことが描かれる |
| 第5話 | 切っても切れない縁 | 3度の失敗を経て、殺すのをやめて夫婦をやり直す道を選ぶ。満たされた半年後、エレナの影が迫る |
| 第6話 | 30年前から続く螺旋の渦 | エレナに殺され5度目の人生へ。文枝が思わず口にした「松島苑子」の名から、30年前の猟奇的な不倫殺人事件へつながる |
| 第7話 | 母親を辞める理由 | 1996年の苑子の物語。彼女もまた死に戻りを繰り返していた。現代では莉乃が苑子の正体に迫る |
| 第8話 | ひと夏の逃避行 | 30年前の事件の犯人が自分を産んだ母親だと知る。樹が莉乃を追い詰めていた理由=獄中の苑子から下された「ある命令」が示される |
第1話〜第3話|1周目の失敗と、殺意がエレナへ向かうまで
序盤3話は、莉乃が「復讐者として未熟だった時期」です。感情のまま包丁を持ち出して失敗し、2周目で計画性を身につけ、3周目でようやく標的の見立てを変える。ループものとしては王道の学習曲線ですが、この作品が意地悪なのは、莉乃が上達しても結果が良くならないことです。
同時に、この3話で伏線側も静かに動いています。第3話で樹が「ある目的のため」エレナに近づき不穏な提案をする、という一文は、後の第8話の種明かしにそのままつながっていきます。
第4話〜第5話|慶太の側から見た「不倫の始まり」
第4話は視点が入れ替わり、慶太が主役になります。ここで出てくるのが冷蔵庫の奥にあった「ある薬」。公式あらすじは「莉乃が望んでいた家庭ってなんだったのか。疑念が疑惑に変わっていく」と書いており、不倫の起点を慶太一人の身勝手には置いていません。
第5話で莉乃が復讐そのものを降りて夫婦の再構築を選ぶのも、この4話があるからこそ成立する展開です。そして、やり直しても半年後にはエレナの憎悪が追いついてくる。「関係を修復すればループを抜けられる」という読者の期待を、作品はここで一度潰しています。
第6話〜第8話|30年前の事件と松島苑子
後半3話で物語の重心が完全に移動します。鍵になるのが松島苑子という名前です。30年前に浮気した夫らを殺害した猟奇的な不倫殺人事件の犯人であり、第7話ではその苑子自身も、妊娠中に裏切りを知り、追われる中で死に戻りを繰り返していたことが描かれます。
第7話の公式あらすじでは、1996年の苑子役として内田理央の名がクレジットされています。莉乃と苑子を同じ俳優が演じているという構造そのものが、二人の関係の答えを先に示していたことになります。そして第8話で、莉乃はその事件の犯人が自分を産んだ母親であると知らされます。
物語の鍵を握る3つの謎
第8話までで提示されたものの、まだ答えが出ていない要素を整理します。ここから先は公式が明かしていないため、断定はしません。
謎①|苑子はなぜ莉乃を「ループさせている」のか
苑子も莉乃もループしている。しかも苑子は莉乃の実母である。ここまでは公式で確定していますが、ループの発生源が苑子なのか、母娘に共通する別の理由があるのかは、まだ説明されていません。「この異常な運命から抜け出す鍵は、莉乃自身も知らない過去の秘密に隠されていた」という原作あらすじの一文が、ここを指しているとみるのが自然です。
謎②|樹が受けた「ある命令」の中身
波多野樹は、莉乃が働く児童養護施設を手伝う大学生として登場します。ところが第3話ではエレナに近づいて不穏な提案をし、その裏でDMを送り続けて莉乃を追い詰めていた。第8話でその動機が獄中の苑子から下された命令だったと示されますが、命令の具体的な中身は公式あらすじの範囲では明かされていません。
謎③|冷蔵庫にあった「ある薬」は誰の何なのか
第4話で慶太が見つけた薬は、彼が莉乃に疑いを持つきっかけとして描かれます。この薬が何で、なぜそこにあったのか。莉乃が「望んでいた家庭」という言い回しと結びついている以上、単なる小道具ではなさそうですが、こちらも現時点で答えは出ていません。
「夫を殺したはずなのに」のネタバレ考察と原作・ドラマの読み方
ここからは作品そのものの成り立ちと、実際に読む・観るための情報をまとめます。検索していると出所がはっきりしない情報が多い作品なので、公式で確認できることだけを書きます。

韓国webtoonではない|「GIGATOON」という出自
縦読みのフルカラー作品なので韓国原作だと思われがちですが、そうではありません。原作は赤石真菜(原作)・デジタル職人(作画)による作品で、CLLENNとテレビ東京の共同企画として、CLLENNの「GIGATOON」レーベルからLINEマンガで2026年3月30日に配信が始まりました。
この出自が面白いのは、漫画とドラマが同時に走る企画として最初から設計されている点です。原作が先行して連載され、ドラマがそれを追いかける形になっているため、原作を読み進めれば、ドラマ側の伏線がどこへ着地するのかを先に知ることができます。逆にいえば、ドラマだけを追っている人にとって原作は「少し先の答え合わせ」になります。
タイトルの表記ゆれについて
電子書店では「夫を殺したはずなのに【フルカラー】【タテヨミ】」という表記で並んでいます。検索するときに作品が見つからない場合は、この長いほうの表記も試してみてください。
登場人物とドラマのキャスト
人物関係が入り組んでくるのは第6話以降です。ドラマ公式のキャストページに掲載されている役柄紹介をもとに整理しました。
| 役名 | キャスト | 立ち位置 |
|---|---|---|
| 本庄莉乃 | 内田理央 | 主人公。料理上手な妻。児童養護施設で親の顔を知らないまま育った |
| 本庄慶太 | 渡邊圭祐 | 莉乃の夫。完璧で優しいエリート会社員という表の顔を持つ |
| 菊池エレナ | 箭内夢菜 | 慶太の不倫相手。普段は清掃員として働いている |
| 波多野樹 | 曽田陵介 | 莉乃が働く児童養護施設を手伝う大学生 |
| 遠藤誠 | 小林亮太 | 慶太の同期 |
| 笹部琴子 | 丹生明里 | 慶太の後輩 |
| 長谷川文枝 | 紺野まひる | 児童養護施設の館長。莉乃を赤ん坊の頃から育てた母親代わり |
| 本庄真由美 | 山下容莉枝 | 慶太の母で、莉乃の義母 |
表には出てきませんが、実質的な中心人物が松島苑子です。第7話であらためて莉乃と同じ俳優が演じていることが示され、物語の起点が30年前にあったことが確定します。母親代わりの文枝が「思わず」その名前を口にしてしまう第6話の描写も、いま振り返ると重い場面です。
原作はどこで読める?
原作はコミックシーモアで配信されています。ジャンルは女性マンガ、レーベルはGIGATOON/CLLENN COMICSで、記事作成時点で27巻まで配信中。冒頭の数巻は無料で読める設定になっているので、ドラマで気になった伏線を原作で先回りして確かめる、という読み方がしやすい作品です。
無料になる範囲や価格は変わることがあるため、最新の状況は公式ページでご確認ください。
ドラマの配信はどこで観られる?
ドラマ版はテレビ東京系「ドラマプレミア23」枠で放送されている作品で、公式サイトでは配信先としてU-NEXT・Lemino・TVer・ネットもテレ東が案内されています。最新の放送予定や配信の有無はドラマ公式サイトで確認するのが確実です。
第1話の冒頭18分は、U-NEXT公式チャンネルで無料公開されています。世界観が合うかどうかを判断するには十分な長さなので、まずはこちらから触れてみるのがおすすめです。
結末はどうなる?現時点で言えること
結末は未公開ですが、作品が用意した「出口の条件」だけは提示済みです。原作あらすじが「この異常な運命から抜け出す鍵は、莉乃自身も知らない過去の秘密に隠されていた」と明言している以上、ループの終わりは慶太を殺せるかどうかではなく、莉乃が自分の出自にどう決着をつけるかにかかっていると読めます。
実際、第6話以降の物語はすでに夫の不倫から離れ、30年前の事件と母・苑子へ移動しました。タイトルが示す「夫を殺す」という目的は、途中から本題ではなくなっている。そう考えると、第8話で莉乃が「自分は幸せになってはいけない」と負い目を抱えた場面こそが、この物語がほんとうに解こうとしている問題なのだと思います。
同じ「原作とドラマが並走する不倫サスペンス」としては、結末の描かれ方が両者で異なる作品もあります。読み比べの参考にどうぞ。
あわせて、夫の裏切りを扱った他作品のネタバレも用意しています。離婚しない男(原作とドラマの結末の違い)、パパ浮気してるよ、最後にひとつだけお願いも、この作品が刺さった方には合うはずです。
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「夫を殺したはずなのに」に関するよくある質問(FAQ)
「夫を殺したはずなのに」は完結していますか?
2026年8月時点では完結していません。原作は連載が続いており、ドラマも放送の途中です。結末はまだ描かれていないため、結末を断定している情報には注意してください。
韓国の作品ですか?
いいえ。原作は赤石真菜(原作)・デジタル職人(作画)による作品で、CLLENNとテレビ東京の共同企画として「GIGATOON」レーベルからLINEマンガで配信されています。縦読みフルカラー形式のため韓国作品と誤解されやすい作品です。
莉乃は何回ループしていますか?
ドラマ公式のあらすじでは、第5話の時点で「3回の失敗を経て」、第6話の冒頭で「5度目の人生」という記述が確認できます。周回数は物語の進行にあわせて増えていくため、最新の状況は本編でご確認ください。
松島苑子とは誰ですか?
30年前に起きた猟奇的な不倫殺人事件の犯人で、第8話で莉乃を産んだ母親であることが明かされます。第7話では苑子自身も死に戻りを繰り返していたことが描かれ、1996年の苑子役として内田理央がクレジットされています。
原作とドラマ、どちらから見るのがおすすめですか?
原作が先行して連載されている企画なので、伏線の答え合わせを早く知りたい方は原作から、俳優の芝居込みで味わいたい方はドラマからが向いています。ドラマの第1話冒頭18分は公式チャンネルで無料公開されているので、そこで判断するのも一つの方法です。
まとめ
「夫を殺したはずなのに」は、不倫への復讐劇として始まりながら、第6話を境に母から娘へ受け継がれた30年越しの因縁の話へ姿を変えていく作品です。何度やり直しても夫は死なず、莉乃はそのたびに自分の出自へ近づいていく。タイトルの「はずなのに」は、失敗の記録ではなく、そもそも狙う相手を間違えていたという告白なのかもしれません。
現時点で確定しているのは第8話までの事実で、苑子がループにどう関わっているのか、樹が受けた命令が何だったのかは、まだ明かされていません。原作を追えばドラマより一歩先を知ることができるので、続きが気になった方は原作から確かめてみてください。
なお、配信状況や刊行状況は変わることがあります。正確な情報は公式サイトをご確認ください。