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背筋とは何者?覆面ホラー作家のプロフィールと作品一覧・読む順番

口に関するアンケート(背筋・ポプラ社)

2023年1月、小説投稿サイト「カクヨム」に、ひっそりと連載が始まった一篇のホラー小説がありました。タイトルは『近畿地方のある場所について』。投稿者の名前は、背筋(せすじ)。この作品はSNSで一気に話題となり、同年8月には書籍化。2026年4月時点でシリーズ累計100万部(電子書籍・翻訳版含む)を突破する大ヒットとなりました。

ただ、作者である背筋さん自身については「何者なのか分からない」という声が本当に多いんですよね。本名も年齢も出身地も明かさない覆面作家でありながら、映画化・漫画化と快進撃が続いている——そのギャップが気になって調べ始めた方も多いはず。この記事では、ホラー小説を読み漁ってきた私が、公開されている確かな情報だけを頼りに、背筋さんのプロフィールとデビュー経緯、全著作の一覧、おすすめの読む順番までまるっとまとめました。ネット上に出回っている「それっぽいプロフィール」の危うさにも触れていくので、ぜひ最後までお付き合いください。

記事のポイント

  • 背筋のプロフィールと公開済みの情報が一覧表でわかる
  • カクヨム発のデビュー経緯と覆面作家としてのスタンスがつかめる
  • 全著作を刊行順の表で確認できる
  • 映画化・漫画化の状況とおすすめの読む順番がわかる

背筋とは何者?覆面ホラー作家のプロフィール

まずは「結局、何が公開されていて何が非公開なのか」を一覧表でお見せします。そのうえで、カクヨムからのデビュー経緯、覆面作家としてのスタンス、そしてモキュメンタリーと呼ばれる作風の特徴まで、順番に掘り下げていきますね。

背筋『口に関するアンケート』(ポプラ社)の表紙
口に関するアンケート書影 出典:Amazon

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結論|公開されている情報の一覧

結論から言うと、背筋さんの素性はほぼ非公開です。2026年7月時点で確認できる公開情報を、先に表でまとめておきます。

項目 内容
ペンネーム 背筋(せすじ)
職業 小説家(ホラー作家)
本名 非公開
生年月日・年齢 非公開
出身地 非公開(「以前大阪に住んでいた」という本人発言のみあり)
性別 非公開
デビュー作 『近畿地方のある場所について』(2023年8月30日・KADOKAWA)
主な受賞歴 「このホラーがすごい!」2024年版 国内編1位、第9回ミヤボン(2024年版)大賞
公式X @sesuji0517(カクヨム公式ページに掲載のリンクで確認)
カクヨム 公式ページでデビュー作を無料公開中

見てのとおり、プロフィール欄のほとんどが「非公開」。デビューから3年経った今も、このスタンスは変わっていません。

そしてここが大事なポイントなのですが、ネット上のファンブログには「大阪出身」「35歳」「大学でデータサイエンスを専攻」「東京在住」といった具体的なプロフィールが出回っています。私も一次資料と突き合わせて確認してみたのですが、これらの記述はKADOKAWA公式のインタビューにも、出版社の発表にも、どこにも登場しませんでした。出典が示されていない以上、憶測が独り歩きしたものと考えるのが自然でしょう。この記事では、そうした裏付けのない情報は一切使いません。

唯一の例外が、KADOKAWA公式のカルチャーサイト「カドブンのインタビュー」で本人が語った「以前大阪に住んでいた」という一言です。ただし、これはあくまで「過去に大阪在住だった」という話であって、「大阪出身」と断定できる情報ではありません。現在どこに住んでいるのかも非公開のままです。

カクヨム発のデビュー経緯

背筋さんのキャリアの始まりは、Web小説投稿サイト「カクヨム」でした。2023年1月下旬、『近畿地方のある場所について』の投稿がスタートします。

面白いのがその動機で、前述のカドブンのインタビューによると、もともとは友達を楽しませるために書いた短編だったそうです。それが思いのほか好評で、続きを書き進めることに。2023年3月ごろにはSNS上で一気に話題となり、同年8月下旬にKADOKAWAから書籍化——というスピードデビューでした。投稿開始からわずか7ヶ月で書籍化ですから、話題の広がり方が尋常ではなかったことが分かりますよね。

そして書籍化後の伸びがまたすごい。KADOKAWAグループの発表によれば、『近畿地方のある場所について』は2026年4月現在でシリーズ累計100万部(電子書籍・翻訳版含む)を突破しています。Web発のホラー小説としては、まさに桁違いのヒットです。

ちなみに、デビューの原点であるカクヨムの背筋公式ページでは、今も『近畿地方のある場所について』全34話が無料公開されています(2026年7月時点で★評価は16,000件超)。『穢れた聖地巡礼について』の刊行記念に書き下ろされた掌編『私の夢』も読めますよ。プロフィール文がたった一言「たすけてください」なのも、もう作風そのものという感じで、初めて見たとき私は少し笑ってしまいました。作品の中身や結末が気になる方は、近畿地方のある場所についてのネタバレ考察記事で詳しく解説しているので、あわせてどうぞ。

覆面作家としてのスタンス

背筋さんはデビュー以来、本名・年齢・素性を明かさない覆面作家として活動しています。ただ、この「覆面」の中身については、少し丁寧に見ておく必要があります。

実は2024年9月14日放送のTBS「王様のブランチ」で、背筋さんは初めてメディアに顔を出して出演しました。日本経済新聞も「正体現す」という見出しで報じています。番組では、これまで表に出なかった理由を「恥ずかしがり屋だった」からと語り、オファーを受けて思い切って出演したという控えめな経緯を明かしていました。

ポイント

ここで押さえておきたいのは、「顔出し」と「素性の公開」は別物だということ。テレビに顔を出した後も、本名・年齢・出身地といったプロフィールは一切明かされていません。「顔は出したけれど、正体は非公開のまま」というのが2026年7月時点の正確な状況です。

一方で、活動の幅はどんどん広がっています。2024年には、ホラーゲーム『SIREN』シリーズの脚本を手がけた佐藤直子さん、映像監督の西山将貴さんとともにホラークリエイターユニット「バミューダ3」を結成。2025年7月11日から9月27日には、体験型ホラー展覧会「1999展 -存在しないあの日の記憶-」を六本木ミュージアムで開催しました。素性は隠したまま、小説の外側へも怖さを届けにいく——このバランス感覚が背筋さんらしいなと思います。

なお、情報発信の場としては公式X(Twitter)の@sesuji0517があります。ネット上には別のアカウント名が書かれているページも見かけますが、@sesuji0517は本人のカクヨム公式ページから直接リンクされているアカウントなので、こちらを確認するのが確実ですよ。

作風の特徴(モキュメンタリーホラー)

背筋さんの作風を語るうえで欠かせないのが、モキュメンタリーホラーという言葉です。モキュメンタリーとは、フィクションをドキュメンタリー(実録・記録)の体裁で見せる手法のこと。「作り話」だと頭では分かっているのに、実在の記録や証言を読まされているような感覚に陥って、読み終えたあとも怖さが日常に染み出してくる——そんな後引く怖さが持ち味です。

この作風は、評価という面でも結果を出しています。デビュー作『近畿地方のある場所について』は「このホラーがすごい!」2024年版で国内編1位を獲得し、第9回ミヤボン(2024年版)でも大賞を受賞。さらに2作目以降も勢いは止まらず、『口に関するアンケート』が「このホラーがすごい!」2025年版で国内編4位に入りました。2年連続でホラーランキングの上位に入る作家は、そう多くありません。覆面というミステリアスな立ち位置も相まって、「現代ホラーの台風の目」と言っていい存在かなと思います。

aji

aji

正体が分からない作家が「本当にあったかもしれない記録」の形で怖い話を書く——作者の匿名性そのものが、モキュメンタリーの説得力を底上げしている気がするんですよね。覆面であることまで含めて作風、という稀有なタイプです。

背筋の作品一覧と読む順番

ここからは実際に作品を手に取りたい方向けのガイドです。全著作を刊行順の表で確認したあと、映画化・漫画化といったメディア展開の状況、そして初めて読む方におすすめの順番まで案内していきますね。

背筋『目が』(ポプラ社)の表紙
目が 書影 出典:Amazon

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著作一覧(刊行順)

2026年7月時点で刊行されている(発売予定を含む)背筋さんの著作は、次のとおりです。

刊行順 タイトル 出版社 発売日 備考
1 近畿地方のある場所について KADOKAWA 2023年8月30日 デビュー作。実写映画化・漫画化
2 穢れた聖地巡礼について KADOKAWA 2024年9月3日 漫画化。映画化企画進行中の発表あり
3 口に関するアンケート ポプラ社 2024年9月4日 実写映画化・漫画化
4 文庫版 近畿地方のある場所について KADOKAWA(角川文庫) 2025年7月25日 1の文庫化(新作ではない)
5 目が ポプラ社 2026年6月25日 63ページの短編ホラー小説
6 その他の危険 新潮社(新潮文庫nex) 2026年7月29日発売予定 斜線堂有紀・梨ほかとの共著アンソロジー

単著は4冊(文庫版を除く)とコンパクトなので、今からでも全作品を追いかけやすいのが嬉しいところ。2024年9月には『穢れた聖地巡礼について』と『口に関するアンケート』が1日違いで発売されるという、ファンには忙しすぎる週もありました。2026年6月25日発売の『目が』は「スマホより小さいホラー小説」シリーズの第2弾で、わずか63ページ。『口に関するアンケート』から約2年ぶりの単著になります。そして2026年7月29日には、斜線堂有紀さん・梨さんらとの共著アンソロジー『その他の危険』の発売が控えています。

電子書籍派の方なら、コミックシーモアで『口に関するアンケート』が配信されているほか、『穢れた聖地巡礼について』『目が』も読めます。配信状況は時期によって変わることがあるので、購入前にサイト内検索で確認してくださいね。

補足

背筋作品を電子でそろえるならコミックシーモアが便利です。実写映画化もされた『口に関するアンケート』は、作中の「じゃあ死にますね」という一言の意味が読後もずっと頭に残るタイプの一冊。『穢れた聖地巡礼について』や63ページの短編『目が』とあわせて、まず試し読みで冒頭の空気だけでも味わってみるのがおすすめですよ。

メディア化まとめ(映画化・漫画化)

背筋作品はメディア展開も活発です。ここでは作品ごとに、2026年7月時点で確認できている映画化・漫画化の状況をまとめます。

近畿地方のある場所についての映画・漫画化

デビュー作は、白石晃士監督・菅野美穂さんと赤楚衛二さんのダブル主演で実写映画化され、2025年8月8日に公開されました。注目したいのは、背筋さん自身が脚本協力として参加している点。原作者が映像化にも関わっているのは、ファンとして安心できる材料ですよね。漫画版は碓井ツカサさんの作画で、月刊コミック電撃大王(KADOKAWA)にて展開されています。なお、アニメ化については2026年7月時点で確認できていません。

口に関するアンケートの映画・漫画化

3作目『口に関するアンケート』は、清水崇監督・板垣李光人さん主演で実写映画化され、2026年7月3日に公開されたばかり。さらに漫画版は押見修造さんの作画で、少年ジャンプ+にて2026年7月4日から7月25日まで全4話が連載され完結しました。単行本は2026年8月4日発売予定です。映画から原作に興味を持った方は、「じゃあ死にますね」の意味を掘り下げた考察記事もぜひ読んでみてください。

穢れた聖地巡礼についての映画化企画

2作目『穢れた聖地巡礼について』は、桃井ゆづきさんの作画で漫画化されており(原作:背筋)、月刊コミックフラッパー(KADOKAWA)で連載、単行本1巻は2025年8月22日に発売されました。実写映画化については、2026年3月5日発売の月刊コミックフラッパー4月号で「企画進行中」と発表された段階です。2026年7月時点では公開日やキャストなどの続報は確認できていないため、「映画化決定・公開間近」と断定するのはまだ早い、という状況ですね。

おすすめの読む順番

結論としては、刊行順に読むのがいちばんおすすめです。具体的にはこの順番になります。

  1. 近畿地方のある場所について(2023年)
  2. 穢れた聖地巡礼について(2024年)
  3. 口に関するアンケート(2024年)
  4. 目が(2026年)

各作品は独立した物語なので、どこから読んでも話が分からなくなることはありません。ただ、刊行順に追うと、カクヨム発の話題作から始まった背筋さんの歩みをそのまま体感できます。デビュー作で「このホラーがすごい!」2024年版1位、3作目で2025年版4位という評価の流れも、順番に読むと肌で納得できるはずですよ。

とはいえ、入り口は人それぞれでいいと思います。2026年7月3日公開の映画から背筋さんを知った方は、『口に関するアンケート』から入るのが自然でしょう。読む前に内容をざっくり掴みたい方は口に関するアンケートのあらすじ紹介記事をどうぞ。まずは無料で試したいという方なら、カクヨムで『近畿地方のある場所について』全34話が読めるので、こちらが入門としては最強です。「忙しくて長編はちょっと」という方には、63ページでサクッと読める『目が』という選択肢もあります。

aji

aji

私のおすすめは、やっぱりデビュー作からの刊行順です。1作目の衝撃を知ったうえで2作目以降を読むと、「今度はこう来たか」という手つきの変化まで楽しめるので、怖さが二度おいしいんですよ。

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作家・背筋に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 背筋はどんな人?男性か女性かも非公開ですか?

A. 本名・年齢・出身地・性別はすべて非公開の覆面作家です。2024年9月14日放送の「王様のブランチ」で初めて顔を出して出演しましたが、素性は明かされていません。ネット上に出回る具体的なプロフィールは一次資料で確認できないため、鵜呑みにしないのがおすすめです。

Q2. 背筋のデビュー作とデビューのきっかけは?

A. デビュー作は『近畿地方のある場所について』です。2023年1月にカクヨムへ投稿を始めたところSNSで話題となり、同年8月にKADOKAWAから書籍化されました。本人いわく、もともとは友達を楽しませるために書いた短編だったそうです。

Q3. 背筋の小説はカクヨムで無料で読めますか?

A. デビュー作『近畿地方のある場所について』(全34話・完結済み)が、本人のカクヨム公式ページで無料公開されています。書き下ろし掌編『私の夢』も読めます。公開状況は変わる可能性があるので、読む前にカクヨムでご確認ください。

Q4. 背筋の作品で映画化・アニメ化されたものはありますか?

A. 『近畿地方のある場所について』(2025年8月8日公開)と『口に関するアンケート』(2026年7月3日公開)が実写映画化されています。『穢れた聖地巡礼について』は2026年3月に映画化企画進行中と発表された段階です。アニメ化は2026年7月時点で確認できていません。

Q5. 背筋の公式X(Twitter)アカウントはどれですか?

A. @sesuji0517です。本人のカクヨム公式ページから直接リンクされていることを確認しています。似た名前のアカウント情報が出回ることもあるので、カクヨム公式ページ経由でアクセスするのが確実です。

まとめ|背筋は正体非公開の覆面ホラー作家

映画『口に関するアンケート』と原作の違いを比較した記事はこちら

最後に、この記事のポイントを振り返っておきましょう。作家・背筋さんは、本名・年齢・出身地・性別をすべて非公開にしている覆面ホラー作家です。2023年1月にカクヨムへ投稿した『近畿地方のある場所について』が話題となり、同年8月に書籍化デビュー。2026年4月時点でシリーズ累計100万部を突破し、「このホラーがすごい!」2024年版国内編1位にも輝きました。2024年9月にテレビで顔を出したものの素性は非公開のままで、ネット上の具体的なプロフィール情報には一次資料の裏付けがありません。分からないことは分からないままにしておく——それが、この作家との正しい付き合い方かなと私は思っています。

著作は『近畿地方のある場所について』『穢れた聖地巡礼について』『口に関するアンケート』『目が』の単著4冊に加え、2026年7月29日には共著アンソロジー『その他の危険』が発売予定。読む順番に迷ったら刊行順、映画から入った方は『口に関するアンケート』からがおすすめです。正体は謎のまま、作品だけが増えていく。こんなに続きが楽しみな作家は、なかなかいませんよ。

本記事の内容は2026年7月時点の調査に基づいています。発売日・配信状況・映画化などのメディア展開は変わる可能性があるため、正確な情報は公式サイトをご確認ください。

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AJI

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