ジョジョ第7部『スティール・ボール・ラン』(SBR)、本当に壮大な物語でめちゃくちゃ面白いですよね!アメリカ大陸横断レースという壮大なスケール、魅力的なキャラクターたち、そして予測不能なスタンドバトルと深い哲学的なテーマに、私も完全に引き込まれました。
ただ、物語が非常に緻密で複雑なため、「SBRレースの最終的な優勝者は結局誰だったの?」「ラスボスはヴァレンタイン大統領で合ってる?能力が複雑でよく分からなかった…」といった疑問も出てくるかなと思います。
特に、SBRの魅力の核であるジョニィとジャイロの関係性、そのジャイロの運命や衝撃的な死亡シーンの有無、そして宿敵ディエゴ・ブランドーが最終的にどうなるのかは、最大の関心事ですよね。さらに、第6部『ストーンオーシャン』までの世界観とどう繋がるのか、パラレルワールドとしての位置づけなど、考察したくなるポイントも満載です。
この記事では、SBRの結末に関する完全なネタバレを含みつつ、レースの公式な優勝者から、難解なラスボスのスタンド能力、そして各キャラクターの最終的な運命まで、皆さんが知りたい情報を網羅的に、そして分かりやすくまとめました。
※この記事は作品の核心に触れる重大なネタバレを全面的に含みます。まだ結末を知りたくない!という方は、ここでブラウザを閉じて、ぜひ原作を読み終えてからまた来てくださいね。
記事のポイント
- SBRレースの公式な優勝者と物語の結末
- ラスボス(ヴァレンタイン大統領)のスタンド能力と弱点
- ジャイロやディエゴなど主要キャラの最期
- 第6部『ストーンオーシャン』との関係性
ジャンプできる目次📖
スティールボールランの結末ネタバレ解説

SBRの物語は本当に見事な二重構造になっていて、表向きの「アメリカ大陸横断レース」と、その裏で進行する「聖なる遺体を巡る戦い」が同時進行します。この二つの物語がどう決着するのか。ここでは、物語の核心である結末部分、特に読者の皆さんが最も気になるであろうキャラクターたちの運命について、詳しくネタバレ解説していきますね。
レースの結末と公式の優勝者
まず、多くの方が驚くであろう事実からお伝えします。あれだけの死闘を繰り広げたSBRレースですが、公式な優勝者は、主人公のジョニィ・ジョースターでも、ライバルのディエゴ・ブランドーでもありません。
優勝したのは、物語の序盤に登場した、非常に運の良い脇役「ポコロコ」です。
彼のスタンド能力「ヘイ・ヤー」は、戦闘能力は皆無。ただ彼を励まし、最も幸運な選択肢(例:「あっちのルートは安全だ」「馬が倒れそうな場所だから避けろ」)へと導くだけの能力なんですね。ジョニィやヴァレンタイン大統領が繰り広げた、人類の運命や次元を超えるほどの壮絶な死闘には一切関与せず、彼は純粋な「幸運」のみでレースの頂点に立ってしまいます。
この結末は、SBRという物語の核心的な構造を象徴していると私は思います。つまり、「SBRレース」というイベントそのものが、裏で進行する「聖なる遺体」争奪戦という本筋の物語を隠蔽し、遺体を運搬するための「乗り物(カモフラージュ)」に過ぎなかった、ということです。
ジャイロ・ツェペリの死亡シーン
SBRの物語を語る上で、絶対に避けられないのが、もう一人の主人公「ジャイロ・ツェペリ」の死です。このシーンは、SBR全体でも最も衝撃的で、多くの読者の涙を誘った場面ではないでしょうか。
ジャイロは、ラスボスであるファニー・ヴァレンタイン大統領との最終決戦において、その無敵とも思える能力「D4C -ラブトレイン-」を解明し、打ち破ろうと試みます。
しかし、ラブトレインの圧倒的な防御能力の前には一歩及ばず、ヴァレンタインの攻撃を受け致命傷を負い、ジョニィの腕の中で息絶えます。
ここはSBRで最も胸が締め付けられるシーンです…。ジョニィの絶望と慟哭、そしてそこから「漆黒の意志」を燃やして立ち上がる姿が描かれる、物語の最大の転換点と言えます。
ですが、ジャイロの死は決して無駄ではありませんでした。彼は死の間際、ジョニィに「最後のレッスン」として、「馬の力を利用する」という「完全なる黄金の回転」へのヒントを遺します。これこそが、ジョニィを最強の形態「タスクACT4」へと覚醒させる最後の鍵となったのです。
彼の行動原理であった「『納得』は『すべて』に優先するぜッ!!」という哲学は、親友ジョニィを未来へ導くという形で、最後まで貫かれました。
2人のディエゴ、それぞれの死亡経緯

SBRの核心的なネタバレの一つであり、物語を複雑かつ面白くしているのが、「ディエゴ・ブランドー」が2人存在するという点です。これが物語の結末に大きく関わってきます。それぞれのディエゴがどうなったのか、個別に解説しますね。
元の世界のディエゴ(スケアリー・モンスターズ)
まず、物語の序盤からジョニィの最大のライバルとして登場する「元の世界」のディエゴです。彼は第1部のディオ・ブランドーのオマージュであり、イギリス競馬界の天才騎手として描かれます。
彼は当初スタンド能力を持っていませんでしたが、フェルディナンド博士(遺体の力で能力に目覚めた)から能力を受け継ぎ、生物を恐竜化させて支配するスタンド「スケアリー・モンスターズ」を操るようになります。
ジョジョファンとしては「Dio」ポジションの彼がラスボスになるのかと思いきや、彼はヴァレンタイン大統領との戦闘において、D4Cの能力で欺かれます。走行中の列車の車輪と線路の「間」に引きずり込まれ、身体を真っ二つに切断されて死亡するという、衝撃的な最期を迎えます。
ラスボス戦の「前」に、宿命のライバルであるDioポジションのキャラが、比較的あっけなく殺害されるという展開は、読者の予想を裏切るものであり、ヴァレンタインこそが真のラスボスであることを決定的に印象付けました。
異世界のディエゴ(THE WORLD)
元の世界のディエゴが死亡した後、ヴァレンタインが「保険」として「異世界から連れてきたもう一人のディエゴ」が登場します。ここからの展開が本当にアツいんです!
こちらのディエゴは、なんと第3部のDIOと同じスタンド「THE WORLD」を操り、時を止める能力を持っていました。ヴァレンタイン亡き後の「最後の敵」としてジョニィの前に立ちはだかります。
最終決戦において、彼は「THE WORLD」で時を止め、最強であるはずの「タスクACT4」の攻撃すら回避し、ジョニィを戦闘で打ち負かしてしまいます。
しかし、勝利したディエゴが「聖なる遺体」をシェルターに運ぼうとした際、ルーシーが持ち込んでいた「元の世界のディエゴの頭部」と接触してしまいます。D4Cのルール(同一世界の同一人物は出会うと対消滅する)が適用され、異世界のディエゴは頭部が砕けて死亡しました。
聖なる遺体の正体と6部との繋がり
SBRの物語の全ての中心にあった「聖なる遺体」。その正体は、作中では「聖人(イエス・キリスト)」の遺体であると強く示唆されています。全米に散らばったこの遺体を集め、その力を得ることが、ヴァレンタイン大統領の目的でした。
では、このSBRの世界は、第1部〜第6部『ストーンオーシャン』までの世界とどう繋がるのでしょうか?
結論から言うと、SBR(第7部)は第6部『ストーンオーシャン』の直接の続編ではなく、第1部『ファントムブラッド』のリブート作品(パラレルワールド)です。
ジョニィ・ジョースター(ジョナサン)、ジャイロ・ツェペリ(ツェペリ家)、ディエゴ・ブランドー(ディオ)など、名前や設定は色濃くオマージュされていますが、血縁関係や物語の背景は全く異なる、新しい物語として再構築されています。
ルーシー・スティールのその後
物語の結末において、ヒロインであるルーシー・スティールも非常に重要な役割を果たします。
すべての戦いを終え、ジョニィとヴァレンタイン、そしてディエゴとの死闘を見届けたルーシー。彼女は、全ての戦いの元凶となった「聖なる遺体」を、再び大統領の地下シェルターに厳重に封印します。
SBRレース主催者である夫のスティーブン・スティール氏が「誰も聖なる遺体を持っていないのが一番良い、ロックされているんだ」と語るように、遺体は誰の目にも触れることのないまま物語は幕を閉じます。これがSBRの世界にとっての、ひとまずの平和な結末となりました。
そして、主人公のジョニィは、旅の終わりで半身不随だった脚が回復し、自らの足で歩行することが可能になります。レース中に確執のあった父とも和解を果たします。最後は、最大の恩人であり相棒であったジャイロの遺体を、埋葬のために彼の故郷(イタリア)へと送り届け、ジョニィの壮絶な「人生の再生」の物語は完結しました。
スティールボールラン能力ネタバレ考察

SBRの魅力といえば、やっぱり独創的で難解なスタンド能力ですよね!特にラスボスであるヴァレンタイン大統領の「D4C」は、ジョジョ史上でも屈指の複雑さと強さを誇ります。ここでは、ラスボスの能力と、それを打ち破った主人公の能力について、その本質を深掘りします。
ラスボス・ヴァレンタイン大統領
SBRの真のラスボスは、レースを主催した第23代アメリカ大統領、ファニー・ヴァレンタインです。
一国のトップがラスボスというスケールの大きさもさることながら、彼の動機が「個人の欲望」ではなく、「自国アメリカを世界の恒久的な頂点に立たせる」という、極度に歪んだ「愛国心」であったことが特徴です。
彼の目的は、レースを利用して全米に散らばった「聖なる遺体」のパーツを全て回収し、その力でアメリカに絶対的な繁栄をもたらすこと。レースそのものが、遺体を集めるための壮大なカモフラージュだったわけですね。
D4Cのパラレルワールド能力
ヴァレンタインの基本スタンド能力が「D4C(いともたやすく行われるえげつない行為)」です。この能力が本当に厄介で、ジョニィたちを何度も窮地に追い込みました。能力は大きく分けて3つあります。
特に強力なのが3つ目の「本体の交換」です。これにより、彼は実質的に不死身の防御力を持っていました。どれだけダメージを与えても、すぐに無傷の別次元の自分が現れ、意識を引き継いで戦闘を続行できるのです。
D4Cラブトレインの無敵の防御
さらにヴァレンタインは、「聖なる遺体」の全パーツを集め、その力の核となったルーシー・スティールを取り込むことで、D4Cを恐るべき形態へと進化させます。
それが「D4C -ラブトレイン-」です。
この能力は、ヴァレンタインの周囲に「空間の隙間(バリア)」を発生させます。そして、彼に向かってくる「不幸な出来事」(=敵の攻撃、ダメージ、あらゆるマイナスのベクトル)を、すべてこのバリアが吸収します。
さらに恐ろしいのは、吸収された「不幸」は消滅するのではなく、世界のどこか別の場所にいる「無関係な誰か」にランダムに転送され、その人物が代わりにダメージを受けてしまうのです。
主人公のタスクACT4を解説
では、ジョニィはどうやってこの無敵の「ラブトレイン」を破ったのでしょうか?
ラブトレインの唯一の弱点、それは転送できるのがあくまで「不幸」や「マイナスの力」だけである、という点にありました。
ジャイロの死と、彼が遺した最後のレッスン(馬の力を利用した「完全なる黄金の回転」)を経て、ジョニィのスタンドは最終形態「タスクACT4」へと覚醒します。
ACT4の爪弾は、「不幸」や「攻撃」という概念ではなく、重力や自然の法則そのものである「完全なる黄金の回転エネルギー」でした。この「自然の法則」だけはラブトレインのバリアを貫通し、ヴァレンタイン本体にダメージを与えることができたのです。
この攻撃を一度食らった相手は、無限の回転エネルギーから逃れることができません。細胞レベルで永久に回転し続け、たとえ別次元に逃げても、回転そのものが本体を追い続けるのです。この、ジョニィの「漆黒の意志」を体現したような、不気味で執拗なまでの攻撃性こそが、ヴァレンタインを倒す唯一の手段となりました。
SBRをお得に読む方法(漫画・アニメ)

SBRの壮大な物語をまだ読んでいない方や、この機会に結末を知った上でもう一度読み返したくなった方には、電子書籍サービスを利用するのがおすすめです。
SBRは文庫版でも全16巻(通常版は全24巻)と長編なので、お得に読めるサービスを利用したいですよね。
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本ページの情報は2025年11月時点のものです。配信状況やキャンペーン、ポイント付与の詳細は変更される可能性がありますので、登録前に必ず各公式サイトで最新の情報をご確認ください。
スティールボールランのネタバレ総括
この記事では、『スティール・ボール・ラン』のネタバレについて、レースの結末から主要キャラの運命、そして難解なラスボスの能力まで詳しく解説してきました。
SBRは、従来のジョジョとは異なるパラレルワールドを舞台に、「絶望からの『人生の再生』」をテーマにした、主人公ジョニィ・ジョースターの壮絶な成長物語でしたね。
ネタバレを知ってから読み返すと、ジャイロの言葉一つ一つの重みや、ジョニィの精神的な変化など、また違った伏線やキャラクターの心情に気づけるのもSBRの魅力かなと思います。
記事の内容は、原作の情報を元に構成していますが、作品の解釈には私AJIの個人的な見解も含まれます。最終的な作品の解M釈は、ぜひご自身の目で原作を読んで確かめてみてください。



