グルメ界には、大陸そのものが一個の生態系になっているような巨大なエリアが8つあります。そのひとつひとつの頂点に、たった1体ずつ君臨している猛獣がいる——それが「八王」です。
島袋光年先生の『トリコ』(集英社・週刊少年ジャンプ/2008年25号〜2016年51号連載・全43巻完結)の終盤を語るうえで、この8体は避けて通れません。名前も種族もバラバラ、捕獲レベルは軒並み6000超え。ところが、いざ調べようとすると資料によって種族名や呼び名がズレていて、どれが正しいのか分からなくなる方も多いはず。
そこでこの記事では、八王8体の名前・種族・生息エリア・捕獲レベルを一枚の表にまとめたうえで、資料が食い違っている部分は食い違っているとはっきり書きます。数字だけでは決まらない「強さ」の話も、断定できる範囲とできない範囲を分けて扱いますね。
- 八王8体の名前・種族・エリア・捕獲レベルを一覧表で確認できる
- 捕獲レベル最高値は鯨王ムーンの6600
- 猿王の種族名など資料で割れている表記が分かる
- 捕獲レベル順=最強順とは限らない理由を解説
八王一覧早見表
| 王号 | 名前 | 種族 | エリア | 捕獲レベル |
|---|---|---|---|---|
| 竜王 | デロウス | 翼竜獣類(ドラゴン種) | エリア1 | 6590 |
| 狼王 | ギネス | バトルウルフ | エリア2 | 6550 |
| 烏王 | エンペラークロウ | 鳥獣類(毒を持つ巨大カラス型) | エリア3 | 6000 |
| 蛇王 | マザースネーク | 蛇類 | エリア4 | 6310 |
| 鹿王 | スカイディア | 鹿類 | エリア5 | 6450 |
| 鯨王 | ムーン | ブラックホールホエール | エリア6 | 6600(八王中最高値) |
| 猿王 | バンビーナ | キンタマントヒヒ(キンタマンドリルとも表記/表記揺れあり) | エリア7 | 6000 |
| 馬王 | ヘラクレス | 幻獣ヘラク | エリア8 | 6200 |
表の中身をどう読めばいいのか、ここから順番にほどいていきます。作品全体の流れをまとめて追いたい方は、トリコのネタバレ記事もあわせてどうぞ。
トリコ 八王とは|8体の一覧と捕獲レベル
まずは八王という枠組みそのものの説明から。何体いて、どういう基準で「王」と呼ばれているのか。そのうえで8体を3グループに分け、それぞれの種族とエリア、捕獲レベルを見ていきますね。

八王とはグルメ界の八大陸の頂点
八王は、グルメ界に存在する8つのエリアそれぞれに君臨する、最強の猛獣8体の総称です。ここでいうエリアとは、区画というより大陸級の巨大な生態系そのもの。ひとつのエリアに無数の猛獣がひしめいていて、その食物連鎖のてっぺんに立っている個体が「王」と呼ばれます。
命名のしかたも徹底していて、8体すべてが「○王+固有名」という形で統一されています。竜王デロウス、狼王ギネス、烏王エンペラークロウ……といった具合。読みは「王」の字を音読みでそろえ、りゅうおう、ろうおう、うおう、じゃおう、かおう、げいおう、えんおう、ばおうとなります。固有名のほうはすべてカタカナで、漢字表記は存在しません。
そして各エリアと八王は一対一で対応します。エリア1に竜王デロウス、エリア2に狼王ギネス、という具合に番号どおり。ここを押さえておくと、どのエリアの話をしているのかで自動的にどの王の話か分かるようになります。
八王の資料には食い違いがある
調べていて厄介なのが、資料によって名前や種族名が入れ替わっている点です。今回は複数の独立した資料を突き合わせて、上の表の8体・種族・エリア対応で一致することを確認しました。参照したのはピクシブ百科事典の「八王」項目、トリコ設定資料集のグルメ界八王データ、作中の図鑑データを転記しているX上のトリコ動物&食材リストbot、そしてYahoo!知恵袋で複数の回答者が8体名を挙げている質問あたり。
一方で、一部の資料には他の資料と一致しない呼称が載っています。エリア3を別名で呼んでいたり、エリア1の種族名が違っていたりするパターン。出典間で名前が入れ替わっている可能性が高いので、この記事では複数ソースで一致した名称だけを採用しました。ネットで見かけた名前が表にない場合、その呼称は混同かもしれない、と一度立ち止まってみてください。
竜王デロウス・狼王ギネス・烏王エンペラークロウ
エリア1から3を治める3体。捕獲レベルでは6590・6550・6000と、いきなり上位2体が並びます。
竜王デロウス(エリア1・捕獲レベル6590)
種族は翼竜獣類、いわゆるドラゴン種です。捕獲レベル6590は八王のなかで2番目に高い数字。ただし種族名の書かれ方は資料によって揺れがあり、和名的な種族名まで断定できる状態ではありません。図鑑データとして確認できるのは「翼竜獣類」という表記までなので、ここでは学術的な種族名を言い切らずにおきますね。
狼王ギネス(エリア2・捕獲レベル6550)
種族はバトルウルフ。捕獲レベル6550で、デロウスに次ぐ第3位につけています。この個体については捕獲レベルを「不明」と記載している資料もひとつありますが、複数の資料が6550で一致しているため、この記事では6550を採用しました。八王のなかでも物語との関わりが深い一体として名前が挙がることの多い王です。
烏王エンペラークロウ(エリア3・捕獲レベル6000)
毒を持つ巨大なカラス型の鳥獣類。捕獲レベルは6000で、猿王バンビーナと並んで八王のなかでは最も低い数値になります。とはいえ6000という捕獲レベルは、グルメ界の外の基準で考えれば桁違いの化け物。八王のなかで相対的に低いというだけの話です。
蛇王マザースネーク・鹿王スカイディア
エリア4と5を統べる2体。数字で見ると6310と6450で、八王のなかでは中位から上位にあたります。
蛇王マザースネーク(エリア4・捕獲レベル6310)
種族は蛇類。名前に「マザー」と付くとおり、母体的な性質を連想させるネーミングです。捕獲レベル6310は八王中6番目。名前についても資料間で別名が混ざっている例が見つかっていますが、複数ソースで一致するのは「マザースネーク」のほうでした。
鹿王スカイディア(エリア5・捕獲レベル6450)
鹿類の頂点で、捕獲レベルは6450。八王のなかで4番目に高い数字です。空を思わせる名前が付いているあたり、エリア5の環境そのものと結びついた存在なのだろうと想像がふくらむ一体。作中での詳しい振る舞いまで断定できる資料は今回そろわなかったので、データの提示にとどめておきます。
鯨王ムーン・猿王バンビーナ・馬王ヘラクレス
残る3体はエリア6から8。ここに八王の最高値6600を持つ鯨王ムーンが含まれます。
鯨王ムーン(エリア6・捕獲レベル6600)
種族はブラックホールホエール。捕獲レベル6600は八王のなかで最高値で、二次的な解説記事でも「海の八王」「最強の八王」といった紹介をされることが多い一体です。ただし、この「最強」という言い方は捕獲レベルという数字を根拠にしたもの。数字と作中の実力が必ずしも一致しないのは後ほど触れます。
猿王バンビーナ(エリア7・捕獲レベル6000)
捕獲レベルは6000で、烏王エンペラークロウと並ぶ八王最低値。にもかかわらず、八王のなかで最も名前が挙がりやすい一体でもあります。理由のひとつが種族名で、「キンタマントヒヒ」と書かれている資料と「キンタマンドリル」と書かれている資料が混在しているんですね。Yahoo!知恵袋でも「本当の名前はどちらか」という質問が立つほど、この揺れは定着しています。この記事では両方の表記を併記し、どちらか一方に決めつけません。
馬王ヘラクレス(エリア8・捕獲レベル6200)
種族は幻獣ヘラク。捕獲レベル6200で八王中7番目にあたります。「馬王」と名乗りつつ種族名が独立した幻獣になっているところが面白いところ。エリア8という最後の番号を任されている点も、8体を通して眺めると印象に残ります。
八王の名前と数字を頭に入れたうえで原作を読み返すと、グルメ界編でトリコたちが踏み込んでいく世界の広さが一気に立体的になります。43巻という長さでも、王が8体そろって出そろう終盤の圧はやはり原作のコマで浴びたいところ。コミックシーモアなら、気になる巻から試し読みで確かめられますよ。
トリコ 八王の考察|強さと物語での役割
ここからは数字の外側の話。捕獲レベル順に並べたときの序列と、その並びをそのまま「強さランキング」と呼んでいいのかという問題を扱います。読者のあいだで実際に議論になっている論点も見ていきましょう。

八王の強さ比較(捕獲レベル順)
まず捕獲レベルだけを基準に並べ替えると、こうなります。
| 順 | 名前 | 捕獲レベル | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1 | 鯨王ムーン | 6600 | 八王中の最高値 |
| 2 | 竜王デロウス | 6590 | 1位との差はわずか10 |
| 3 | 狼王ギネス | 6550 | 一部資料は捕獲レベル不明と記載 |
| 4 | 鹿王スカイディア | 6450 | 上位3体に続く数値 |
| 5 | 蛇王マザースネーク | 6310 | 中位 |
| 6 | 馬王ヘラクレス | 6200 | 中位 |
| 7 | 烏王エンペラークロウ | 6000 | 猿王と同値 |
| 7 | 猿王バンビーナ | 6000 | 烏王と同値 |
上位3体が6550以上で密集し、下位2体が6000で並ぶ。最高と最低の差は600ですから、比率でいえば1割程度しか離れていません。八王という括りが、いかに拮抗した集団かが見えてきます。
捕獲レベル最高=最強とは限らない
ここが大事なところ。捕獲レベルは「捕まえるのがどれだけ難しいか」を示す指標であって、正面からぶつかったときの戦闘力の順位そのものではありません。『トリコ』という作品では、数字の上下と作中での実際の力関係が一致しない場面がしばしばあります。
ですから、鯨王ムーンを「捕獲レベルでは八王中の最高値」と書くのは正確でも、「八王で最強」と言い切ってしまうのは踏み込みすぎ。ネット上のランキング記事が結論でバラつくのも、捕獲レベル基準で並べるか、作中の実戦績を基準にするかで答えが変わるからなんですね。どちらの立場にも根拠があるので、この記事では順位づけを断定しません。
物語に深く関わった八王(バンビーナ・ギネスほか)
八王は物語終盤のグルメ界編で、トリコたちが挑む最強生物群として立ちはだかります。8体が並列に扱われるわけではなく、読者の記憶に強く残る個体とそうでない個体の差はかなりはっきりしている印象。
猿王バンビーナが語られやすい理由
捕獲レベルは八王最低タイの6000。それでも話題の中心に来やすいのは、種族名の表記揺れという分かりやすい引っかかりがあるからでしょう。「キンタマントヒヒなのか、キンタマンドリルなのか」という疑問が検索され続けているのは、それだけ読者の目に触れる場面が多かったことの裏返しとも言えます。
狼王ギネスの扱われ方
エリア2の王であるギネスも、八王を紹介する記事のタイトルに名指しで入ることが多い一体です。捕獲レベル6550という上位の数字に加えて、物語のなかで印象的な登場のしかたをしたことが理由と考えられます。ただ、具体的にどんな決着を迎えたのかについては、今回の調査で一次資料まで確認が取れませんでした。
ここから先は物語終盤の展開に触れる可能性があります。原作未読の方はご注意ください。
八王の結末は資料によって割れる
「八王はその後どうなったのか」「誰が誰を捕獲したのか」という点は、まさに検索需要の大きいところ。ただ、この記事の調査範囲では各個体の決着を原作のコマレベルで確認できていません。ネット上には結末を扱う考察記事もありますが、裏取りできていない情報を断定して書くのは読者に対して不誠実だと思うので、ここでは各キャラの結末は保留にしておきます。気になる方は原作の終盤を直接確かめてもらうのが確実ですね。
8体そろって数字だけ並べると圧倒的なのに、実際に読むと数字の順番どおりに物事が進まないのがトリコの面白いところなんですよね。だから「最強は誰か」の議論がいつまでも終わらないのだと思います。
読者の感想・評価
八王をめぐって実際に議論が続いているテーマは、大きく2つに絞られます。どちらも「答えがひとつに決まらない」タイプの論点です。
強さランキングの基準論争
ひとつめが順位づけ。捕獲レベルを基準にすれば鯨王ムーンが頭ひとつ抜けますが、作中の実戦績を重視する立場からは別の名前が挙がります。基準が違えば結論も違う、という当たり前の理由で決着しないわけです。比較する土俵を先に決めないまま議論すると平行線になりますから、順位の話をするときは「何を基準にした順位か」を添えるのがおすすめ。
種族名・呼称の表記問題
ふたつめが名前の揺れ。猿王バンビーナの種族名が代表格で、知恵袋に質問が立つほど定着しています。加えて、資料によっては八王の固有名そのものが入れ替わって記載されている例もあります。こうした食い違いに出会ったときは、ひとつの資料を鵜呑みにせず複数の出典を突き合わせる。地味ですが、これが一番確実な方法です。
八王の登場シーンを原作で確かめたい方のために、紙の版も置いておきます。
トリコの八王に関するよくある質問(FAQ)
Q1. トリコの八王とは何ですか?
A. グルメ界にある8つのエリアそれぞれの頂点に君臨する、最強の猛獣8体の総称です。「○王+固有名」という形式で名前が統一されていて、エリア1から8までそれぞれに1体ずつ対応しています。
Q2. 八王で一番強いのは誰ですか?
A. 捕獲レベルでは鯨王ムーンの6600が最高値です。ただし捕獲レベルは捕獲の難しさを示す指標なので、そのまま戦闘力の順位とは限りません。基準を何に置くかで結論が変わるため、この記事では最強を断定していません。
Q3. 猿王バンビーナの種族名は何ですか?
A. 「キンタマントヒヒ」と記載する資料と「キンタマンドリル」と記載する資料が混在しています。どちらが正しいかを問う質問がQ&Aサイトに立つほど揺れが定着しているため、この記事では両方の表記を併記しています。
Q4. 八王の捕獲レベルを一覧で知りたいです
A. 竜王デロウス6590、狼王ギネス6550、烏王エンペラークロウ6000、蛇王マザースネーク6310、鹿王スカイディア6450、鯨王ムーン6600、猿王バンビーナ6000、馬王ヘラクレス6200です。記事冒頭の早見表にエリアと種族も併せてまとめてあります。
Q5. 八王はその後どうなったのですか?
A. 各個体の結末については、原作のコマで確認できる形での裏取りが取れていないため、この記事では断定を避けています。確実に知りたい場合は原作終盤を直接読んで確かめるのが確実です。
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まとめ|トリコ 八王の総括
『トリコ』の考察記事はトリコ 考察まとめに集約しています。
トリコの八王について、この記事で確認できたことを振り返ります。
八王はグルメ界の8エリアそれぞれに君臨する猛獣8体で、竜王デロウス、狼王ギネス、烏王エンペラークロウ、蛇王マザースネーク、鹿王スカイディア、鯨王ムーン、猿王バンビーナ、馬王ヘラクレスという顔ぶれ。捕獲レベルは6000から6600の範囲に収まっていて、最高値は鯨王ムーンの6600です。
ただし、その数字がそのまま最強の証明になるわけではありません。捕獲レベルは捕まえにくさの指標であって戦闘力の順位とは別物ですから、ランキングを語るときは基準をはっきりさせる必要があります。猿王の種族名のように資料間で表記が割れている部分も、片方に決めつけずに両論を知っておくのが安全です。
八王の名前と数字を頭に入れてから原作を読み返すと、グルメ界編の景色がまるで違って見えてきます。作品全体の流れを追い直したい方はトリコのネタバレまとめもどうぞ。
※本記事は複数の資料を突き合わせて作成していますが、資料間で表記が食い違う項目や、原作での結末に関わる部分には未確認の情報が含まれます。作品情報や配信状況は変更される場合がありますので、正確な情報は公式サイトをご確認ください。