ニャイトオブザリビングキャットのネタバレ解説！クナギの過去とは

ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット 1

ニャイト・オブ・ザ・リビングキャットのネタバレ情報をお探しでしょうか。この記事では、本作が一体どんな話なのかという基本的な疑問から、気になる元ネタや作者の情報、そして実際の漫画の感想と評価まで、読者が知りたい情報を徹底的に解説します。

また、巷で噂される映画化の真相や、2025年7月から放送が開始される待望のアニメに関する最新情報、さらには物語を彩る主要なキャラクター一覧と豪華な声優陣も詳しく網羅しています。

物語の核心に迫るネタバレあらすじを、手に汗握る1～2巻、物語が大きく動く3～4巻、謎が深まる5～6巻、そして発売が待たれる最新刊の7巻まで一挙にご紹介。まだ誰も知らない完結ネタバレ、つまり最終回の結末がどうなるのかについても、深く鋭く考察していきます。

ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット｜ネタバレ前の基本情報

そもそもどんな話？世界観を解説

『ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット』は、猫に触れると人間も猫になってしまうという謎のウイルス「N・Nウイルス」が蔓延した、通称「ニャンデミック」後の世界を描く物語です。この設定から「キャットフルホラー」や「サバイバル・ネコメディ」という、これまでにない独自のジャンルを築いています。

物語の舞台は、可愛らしい猫たちが街に溢れかえる終末世界。しかし、この世界の恐怖は、グロテスクな怪物に襲われることではありません。生存者たちのほとんどが猫を心から愛する「猫好き」であるため、自分たちを猫に変えようと迫りくる愛らしい猫の大群から、触れたい気持ちを必死にこらえて逃げ惑う、という地獄のような心理戦が繰り広げられるのです。

猫を傷つけずに撃退するため、水鉄砲や大きな音といった非殺傷的な手段で抵抗するしかなく、そのジレンマが本作ならではの笑いと切なさを生み出しています。要するに、可愛すぎるがゆえに触れることが許されない、猫好きにとって究極のディストピアで生き残る人々を描いた、ユニークな作品と言えます。

作者と秀逸な元ネタの関係性

この唯一無二の物語を生み出したのは、原作担当のホークマン（本名：大崎崇人）と作画担当のメカルーツ（本名：つるかめ）という二人のクリエイターです。漫画はマッグガーデンの『月刊コミックガーデン』で2020年から連載が開始され、その斬新なコンセプトで多くの漫画ファンの心を掴みました。

作者の猫愛と画力

作画を担当するメカルーツ氏は、自身の飼い猫との暮らしから得たインスピレーションを大切にしており、作中に描かれる猫の毛の質感や仕草のリアルさは、氏の深い観察眼と猫愛の賜物です。一方、原作のホークマン氏は、何度もボツを繰り返しながらこの奇想天外な物語を練り上げてきました。

元ネタとの関係性

本作のタイトルが、ゾンビ映画の父ジョージ・A・ロメロ監督の金字塔『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』への明確なオマージュであることは、多くの読者が気づく点でしょう。しかし、本作の巧みさは、単なるパロディに留まらない点にあります。

ゾンビ映画の「噛まれたら仲間になる」というルールを「触られたら猫になる」に置き換え、ゾンビの大群が押し寄せる恐怖を「猫の大群がモフりに来る」という抗いがたい誘惑に変えるなど、ゾンビジャンルの様式美を完璧に踏襲しつつ、すべてを「猫」というフィルターを通して見事に換骨奪胎しています。このため、元ネタであるゾンビ映画を知っている読者ほど、その巧みなパロディ構造に気づき、より深く楽しむことができる構成になっています。

アニメ化はいつ？映画の噂も解説

原作ファン待望のTVアニメ化が決定し、2025年の夏、ついに「ニャンデミック」が映像となって世界を席巻します。

TVアニメの放送情報

TVアニメ『ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット』は、2025年7月7日（月）深夜から、テレ東、BSテレ東、アニマックスほかで順次放送が開始される予定です。アニメーション制作は『ポケットモンスター』などで知られるOLMが担当し、盤石の布陣で臨みます。

特に注目すべきは、総監督に映画監督の三池崇史氏を起用した点です。バイオレンス描写で世界的に名高い三池監督が、この「サバイバル・ネコメディ」をどう料理するのか、国内外から大きな期待が寄せられています。この異例の抜擢は、シリアスな劇画タッチで最高に馬鹿げた状況を描くという原作の本質を、映像で最大限に引き出すための戦略と考えられるでしょう。

映画化の噂の真相

一部でささやかれている「映画化」については、2025年7月現在、公式からの発表はありません。この噂は、総監督である三池崇史氏が世界的な映画監督であることから、「三池監督が手掛けるなら実質映画のようなものだ」という期待感が先行して生まれたものと見られます。

現時点ではTVシリーズとして企画が進行していますが、この豪華なスタッフ陣を考えると、将来的な劇場版の可能性もゼロではないかもしれません。今後の公式発表に注目が集まります。

主要キャラクター一覧と豪華声優陣

本作の魅力は、極限状況でも猫への愛を貫く個性豊かなキャラクターたちです。ここでは、物語の主要人物と、彼らに命を吹き込む豪華声優陣を表形式でご紹介します。ベテランから若手実力派まで、作品の持つシリアスとコメディの振れ幅を表現できる声優が揃いました。

キャラクター	概要	声優 (CV)	代表作
クナギ	記憶喪失の元猫カフェ店員。超人的な身体能力を持つ主人公。	水中 雅章	『東京リベンジャーズ』（場地圭介）
カオル	クナギと行動を共にする心優しき女子高生。	上田 麗奈	『鬼滅の刃』（栗花落カナヲ）
アラタ	クナギを「アニキ」と慕う元陸上部の忍者かぶれ。	川島 零士	『不滅のあなたへ』（フシ）
ツツミ	猫好きだが重度の猫アレルギーという体質の持ち主。	芹澤 優	『3D彼女 リアルガール』（五十嵐色葉）
レン	生存者一家ウォード家の長男。肉体派。	木村 昴	『ドラえもん』（ジャイアン）
マサキ	ウォード家の次男。冷静沈着な頭脳派。	中島 ヨシキ	『アイドルマスター SideM』（山下次郎）
スオウ	クナギの鈴を狙う謎の人物。物語の鍵を握る。	種﨑 敦美	『SPY×FAMILY』（アーニャ）
ガンスリンガー	歴戦の勇士。圧倒的な戦闘力を持つ。	森川 智之	『FINAL FANTASY VII』（セフィロス）
グランマ	生存者グループの年長者。英雄的な行動を見せる。	宮寺 智子	『ブルードラゴン』（ゾラ）
翻訳機	猫の言葉を大真面目に翻訳する機械。	玄田 哲章	『トランスフォーマー』（コンボイ）
ナレーション	物語の世界観を荘厳に語る。	千葉 繁	『幽☆遊☆白書』（桑原和真）

実際の漫画の感想・評価をチェック

『ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット』は、読者から非常に高い評価を受けています。ここでは、実際にどのような点が評価されているのか、また、少数ながらどのような懸念点が指摘されているのかをまとめました。

ポジティブな感想・評価

多くの読者が絶賛しているのは、やはりその独創的なコンセプトです。「猫に触れたら猫になる」という恐ろしくも愛らしい設定と、劇画タッチのシリアスな絵柄で描かれるシュールなギャグのギャップが、強烈な面白さを生み出している点が高く評価されています。

また、「猫あるある」の描写が非常にリアルで、登場人物たちが猫を傷つけまいと必死になる姿に「猫好きとして共感しかない」といった声が多数寄せられています。単なる一発ネタのギャグ漫画に終わらず、物語が進むにつれて深まる謎やシリアスな展開も、読者を引き込む要因となっているようです。

ネガティブな感想や注意点

一方で、少数意見としていくつかの懸念点も挙げられています。例えば、「設定がユニークなだけに、長期連載でマンネリ化しないか心配」という声や、「ゾンビ映画のパロディ要素が多いため、元ネタを知らないと面白さが半減するかもしれない」という指摘が見られます。

確かに、本作の魅力はゾンビ映画の「お約束」をいかに面白く裏切るかという点にもあるため、ジャンルに馴染みがない読者は、一部のギャグの意図を掴みきれない可能性はあります。しかし、それを差し引いても、純粋な「猫愛」とキャラクターの魅力だけで十分に楽しめる作品であることは、多くの感想が証明しています。

ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット ネタバレ【巻数別】

ネタバレ:あらすじ 1～2巻の展開

物語は「ニャンデミック」発生後の世界から始まります。主人公クナギと猫カフェの同僚カオルは、街に溢れかえる猫たちから必死に逃げ延びていました。彼らは猫を心から愛しているため、襲い来る猫たちを水鉄砲で撃退することにすら心を痛めるという、奇妙なジレンマに苦しみます。

この序盤で、本作の基本ルール「猫に触れると猫になる」「しかし、猫は可愛すぎるため攻撃はできない」が読者に提示されます。政府が設置した「超絶可愛猫特設災害対策本部」も、猫の可愛さを前になすすべなく機能不全に陥っており、権威の崩壊がコミカルに描かれます。

このパートのクライマックスは、仲間の一人であったタニシの最期です。猫の群れに追い詰められた彼は、恐怖ではなく、恍惚の表情を浮かべながら自らモフられることを選びます。そして、幸せそうに一匹のキジトラ猫へと姿を変えるのでした。この象徴的な出来事は、この世界における「死」が、見方によっては「楽園への到達」でもあるという、歪みながらも幸福な真実を突きつけます。

ネタバレ:あらすじ 3～4巻の展開

物語は単なる逃走劇から、生存者たちが安息の地を求めて共同体を築くフェーズへと移行します。クナギとカオルは、新たに仲間に加わった忍者かぶれのアラタや猫アレルギーのツツミ、そして屈強な生存者一家であるウォード兄弟らと合流します。彼らは力を合わせ、ショッピングモールを要塞化した拠点「ヴェンデルシュタイン」を築き始めます。

しかし、脅威もまた進化を見せます。第4巻では、これまでの猫とは明らかに違う行動パターンを持つ「エイリアンキャット」ことデボンレックスが登場。これはゾンビ作品における「特殊変異体」の出現を彷彿とさせ、猫の種類によって異なる脅威が存在する可能性を示唆し、物語に新たな戦略性をもたらしました。

さらに重要なのは、人間の言葉を理解しているかのような素振りを見せる謎の黒猫（後のジョーンズ）との出会いです。彼の存在は、「全ての猫は敵である」という生存者たちの間の常識を覆し、人間と猫の関係が単純な敵対関係ではないかもしれないという、新たな希望の光を感じさせます。

ネタバレ:あらすじ 5～6巻の展開

物語はギャグとパロディ中心の展開から、プロットが大きく動くシリアスなミステリーへと舵を切ります。拠点ヴェンデルシュタインが、猫に率いられた犬や鳥など、他の動物たちによる組織的な大襲撃を受けます。この統率された動きは、背後に知性を持つ存在がいることを明確に示唆していました。

この大混乱の最中、生存者グループにいたスオウが裏切り者であったことが発覚します。彼女の目的は、クナギが首にかけている謎の鈴を奪うことでした。襲撃と裏切りによる極度のストレスでクナギは意識を失い、彼の脳裏に断片的な過去の記憶がフラッシュバックします。そこには、ウイルスの発生源と思われる研究施設のような光景が映し出されていました。

仲間たちが次々と猫になっていく絶望的な状況下で、年長者のグランマが英雄的な自己犠牲を選びます。彼女は武器を捨て、たった一人で猫の群れの中へと歩み寄り、戦うのではなく「対話」を試みたのです。この行動は、恐怖による支配ではなく、相互理解への道を示唆する、物語の決定的な転換点となりました。グランマの犠牲によって仲間たちは救われ、一部の記憶を取り戻したクナギは、全ての謎を解明するため、記憶の中の研究施設を目指すことを決意します。

最新刊！ネタバレ:あらすじ 7巻

2025年7月10日に発売が予定されている最新第7巻のサブタイトルは『猫腹村』です。このタイトルは、横溝正史の有名なミステリー小説『犬神家の一族』を元ネタとしていることが濃厚です。

現時点で詳細なあらすじは公開されていませんが、タイトルから推測するに、クナギたちが向かう先で、閉鎖的な村を舞台にした新たな物語が展開されると考えられます。これまでのゾンビパロディに加え、日本の古典ミステリーの要素が加わることで、一族の謎や遺産相続を巡るような、人間同士のドロドロとしたドラマが描かれる可能性もあります。

「犬神家」が「猫腹家」となり、一族に伝わる秘密や、村に隠されたニャンデミックの真実などが、新たな謎として提示されるのではないでしょうか。研究施設への道のりの途中で立ち寄るこの村で、クナギの過去や鈴の秘密に繋がる新たな手がかりが見つかることが期待されます。

完結ネタバレはまだ？最終回を考察

前述の通り、原作漫画は現在も連載中であり、完結していません。したがって、「最終回の結末」はまだ誰にも分かりません。しかし、これまでの物語で提示された謎から、今後の展開と最終回の可能性を考察することはできます。

物語の中心となる謎

今後の物語は、以下の謎を軸に展開していくと予想されます。

• N・Nウイルスの正体: なぜウイルスは生まれ、世界に広がったのか。
• クナギの過去: 彼の失われた記憶と、超人的な身体能力の秘密は何か。
• 鈴の役割: クナギが持つ鈴は、治療薬やウイルスの制御に関わる鍵なのか。
• スオウの目的: 彼女が所属する組織は何を企んでいるのか。
• 知性を持つ猫の存在: ジョーンズのような猫たちは、人類の敵なのか、味方なのか。

考えられる結末のシナリオ

これらの謎の解明の仕方によって、結末は大きく3つのシナリオに分岐すると考えられます。

1. 治療法の発見（ハッピーエンド）: 最も王道な展開です。クナギの記憶や鈴が鍵となり、ウイルスの治療薬が開発されます。猫になった人々は元の人間に戻り、人類は再び何の心配もなく猫を愛でることができる世界を取り戻します。
2. 人間と猫の共存（ビターエンド）: より現実的で示唆に富んだ結末です。治療は不可能、あるいは不完全なものに終わります。しかし、グランマの犠牲やジョーンズとの交流を経て、人間と猫（元人間）は新たなルールのもとで共存する道を選びます。世界は「キャットフル」なまま、新たな秩序が生まれるのです。
3. 猫化による救済（バッドエンド？）: 最も哲学的で本作らしい結末かもしれません。生存者たちは、人間として恐怖に怯えながら生き続けるよりも、愛する猫そのものになることこそが究極の幸福であると悟ります。人類は自らの意志で猫になることを受け入れ、世界は完全に猫によって平定されるという結末です。

どの結末を迎えるにせよ、この物語が単なるホラーやギャグに留まらない、深いテーマ性を探求していくことは間違いないでしょう。

総括！ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット ネタバレ

この記事では、『ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット』の魅力と物語の核心に迫るネタバレ情報を多角的に解説しました。