河童の目撃や人魂の出現といった、一見すると超常現象にしか見えない出来事。その裏に隠れた本当の病因を、天才医師・天久鷹央が科学の視点で解き明かす——それが医療ミステリー『天久鷹央の推理カルテ』です。知念実希人さんによるこのシリーズ、2025年にアニメと実写ドラマが同時期に展開されたこともあって、「今から原作を読みたいけど、どの順番で読めばいいの?」という声をよく見かけるようになりました。
ところが、いざ調べてみると新潮文庫nexと実業之日本社文庫の2つのレーベルが出てきたり、「推理カルテ」と「事件カルテ」という似たタイトルが交互に並んでいたりで、けっこう混乱しますよね。完結しているのかどうか、何巻まで出ているのか、アニメは原作のどこまでを描いたのか——こういった疑問もセットで気になるところかなと思います。
そこでこの記事では、天久鷹央の推理カルテを読む順番を刊行順ベースで整理しつつ、レーベル移籍の経緯、完結状況、漫画・アニメ・実写ドラマのメディア展開まで、私が調べてわかった範囲でまとめていきます。読み終わるころには、自分がどこから手をつければいいかがスッキリ見えているはずです。
記事のポイント
- 天久鷹央の推理カルテを読む順番は刊行順が基本という結論
- 新潮文庫nex版と実業之日本社文庫「完全版」の違いと移籍の経緯
- シリーズが完結しているのかどうかと最新刊の情報
- 漫画・アニメ・実写ドラマそれぞれのメディア展開と視聴方法
| 項目 | 結論 | 補足 |
|---|---|---|
| 読む順番 | 刊行順が基本 | 刊行順に読めば概ね時系列順になります |
| シリーズ第1巻 | 2014年9月 | 新潮文庫nex版『天久鷹央の推理カルテ』が出発点 |
| レーベル | 2つ存在 | 新潮文庫nex → 実業之日本社文庫「完全版」へ移籍(2023年10月〜) |
| 完結状況 | 未完結 | 続刊予定が公式告知済み。「完結」は誤り |
| 最新刊 | 推理カルテ | 『アノマリーの追憶』(2026年4月発売)が最新刊 |
| 漫画版 | 全4巻完結 | 本編コミカライズは全4巻で完結済み |
| アニメ | 2025年放送 | 2025年1月放送開始。2期は未定 |
天久鷹央の推理カルテ 順番の基本|読む順とシリーズ全体像
まずは天久鷹央の推理カルテを読む順番の大前提から押さえていきます。このシリーズは途中でレーベルが変わっている関係で少しややこしく見えるのですが、結論から言うと刊行順に読んでいけば問題ありません。ここではシリーズの現状、読む順番の考え方、レーベルの違い、そして完結しているのかどうかを順に整理していきます。

シリーズの概要と現状
『天久鷹央の推理カルテ』は、現役医師でもある小説家・知念実希人さんが手がける医療ミステリーシリーズです。キャラクター原案とイラストは、涼宮ハルヒシリーズなどで知られるいとうのいぢさんが担当しています。主人公は天医会総合病院・統括診断部の天才医師、天久鷹央(あめく たかお)。他科で「診断困難」とされた不可解な症状や、超常現象のように見える出来事の裏に隠れた本当の病因を、卓越した知識と観察眼で解き明かしていく——というのが物語の骨格です。
語り手として鷹央を支えるのが内科医の小鳥遊優(たかなし ゆう)で、この2人のやり取りがシリーズの読みどころのひとつになっています。シリーズ累計は360万部を突破(2025年3月、実業之日本社発表)しており、医療ミステリーとしてはかなりの人気作と言っていいと思います。
現在は実業之日本社文庫から新作が継続して刊行されていて、短編集の「推理カルテ」シリーズと、長編の「事件カルテ」シリーズが交互に出ているのが特徴です。なお、公式に発表された受賞歴については、私が調べた範囲では確認できませんでした。
読む順番は刊行順が基本
「どの順番で読めばいい?」という疑問に対する答えは、とてもシンプルです。刊行順(発売された順番)に読んでいけばOK。複数の読む順番をまとめている専門サイトでも、刊行順に読めばほぼ時系列順になる、という見解でおおむね一致しています。
出発点になるのは、2014年9月に発売された新潮文庫nex版の第1巻『天久鷹央の推理カルテ』(無印)です。ここからII・III・IV・Vと続いていき、その後にレーベルが実業之日本社文庫へ移って「完全版」や新作が刊行されていく、という流れですね。
ちなみにコミカライズ第2弾『スフィアの死天使』は、物語の前日譚(エピソード0)的な位置づけで語られることが多いです。ただ、この位置づけについては解釈が分かれる部分もあるので、まずは本編を刊行順に読み、余裕が出てきたらスピンオフに手を伸ばす、という順番が個人的にはしっくりくるかなと思います。
完全版と旧版(新潮文庫nex)の違い
順番を調べていて一番つまずきやすいのが、この2つのレーベル問題です。ここは少していねいに整理しておきますね。
新潮文庫nex版(旧レーベル)
シリーズは元々、新潮社の新潮文庫nexというレーベルからスタートしました。第1巻は2014年9月発売で、その後もII・III……とサブタイトル付きで続いています。ちなみに「II(ファントムの病棟)」「III(密室のパラノイア)」といった表記は、この新潮文庫nex版のサブタイトルです。ここを別レーベルの巻と混同してしまうと順番がこんがらがるので、注意したいポイントです。
実業之日本社文庫「完全版」(現行レーベル)
2023年10月6日から、レーベルが実業之日本社文庫へと移り、『天久鷹央の推理カルテ 完全版』として刊行が始まりました。この「完全版」は、既刊を再編集した版という位置づけです。移籍後は、この実業之日本社文庫で新作が継続的に出されています。
つまり、旧版(新潮文庫nex)で既刊を追い、続きは実業之日本社文庫で読む——というのが全体像です。これから新しく揃えるなら、現行レーベルの「完全版」から入るのも選択肢のひとつだと思います。
完結してる?最新刊の情報
「もう完結してるなら一気に読みたい」という方も多いと思うのですが、ここははっきりさせておきます。『天久鷹央の推理カルテ』シリーズは、まだ完結していません(連載中)。
実業之日本社の公式サイトには「以降続刊予定」と明記されていて、次の新作となる『戦神の秘宝 天久鷹央の事件カルテ』の発売も予告されています。ですので、「完結済み」と紹介している情報を見かけても、それは正確ではない、ということになります。
現時点での最新刊は、2026年4月3日発売の『アノマリーの追憶 天久鷹央の推理カルテ』です。その少し前には『血脈のナイトメア 天久鷹央の事件カルテ』(2025年12月5日発売)も出ていて、短編の「推理カルテ」と長編の「事件カルテ」が交互に刊行されている流れがよくわかりますね。
巻数や発売日は今後も更新されていきます。最新の刊行状況や正確な巻タイトルは、購入前に実業之日本社の公式サイトや各書店の商品ページで必ずご確認ください。
なお、シリーズ全体の総巻数について「全◯巻」と断定している情報も見かけますが、レーベルをまたいでいることもあって数え方が分かれます。ここでは無理に総数を断定せず、「刊行順に追えば概ね時系列順になる」という受け止めにとどめておきます。
天久鷹央の推理カルテ 順番とメディア展開|漫画・アニメ・ドラマ
ここからは、小説以外の天久鷹央の推理カルテの楽しみ方を見ていきます。本編のコミカライズ、2025年に放送されたアニメ、同じく2025年の実写ドラマと、メディア展開もかなり充実しているシリーズです。それぞれの内容と、どこで読めて・見られるのかを順番に整理していきます。

漫画版(コミカライズ)について
小説はちょっとハードルが高いかも、という方には漫画版から入るのもアリだと思います。天久鷹央の推理カルテには、大きく分けて2種類のコミカライズがあります。
本編コミカライズ(全4巻・完結)
緒原博綺さんが作画を手がけた本編の漫画版は、月刊コミック@バンチで連載され、全4巻で完結しています。原作小説の入り口を、まずは絵で追ってみたいという方にはちょうどいいボリュームですね。小説版が未完結なのに対して、こちらの本編コミカライズはきれいに4巻でまとまっているのがポイントです。
スピンオフ『スフィアの死天使』
もう1つが、武梨えりさん作画のスピンオフ『天久鷹央の推理カルテ スフィアの死天使』です。good!アフタヌーンで連載され、前日譚的なエピソードとして描かれています。前述のとおり本編を読んだあとに手を伸ばすと、キャラクターの背景がより立体的に見えてくるはずです。
漫画版もスピンオフも、電子書籍のコミックシーモアで読めます。天久鷹央の推理カルテ(漫画版)は本編コミカライズ、スピンオフは別ページで配信中なので、気になるほうから試し読みしてみるといいと思います。
アニメの放送・配信情報
TVアニメ『天久鷹央の推理カルテ』は、2025年1月に放送を開始しました。制作はproject No.9、監督はいわたかずやさん、シリーズ構成・脚本は杉澤悟さん、キャラクターデザインは高品有桂さん、音楽はfox capture planさんが担当しています。
声優陣も豪華で、天久鷹央役を佐倉綾音さん、小鳥遊優役を小野賢章さん、鴻ノ池舞役を石見舞菜香さん、天久真鶴役を水樹奈々さん、天久大鷲役を立木文彦さんが演じています。主題歌はオープニングがAimerさんの「SCOPE」、エンディングがゴスペラーズさんの「will be fine feat. Anly」です。
話数については全12話とする情報がありますが、公式サイト本文での明記は確認できませんでした。また、原作のどこまでを描いたのかについては、新潮文庫nex版をベースに改編されており、主に序盤の巻の内容に一部エピソードを加えている、という情報があります。ただ巻数の対応表は一次情報で確認できていないので、ここでは「◯巻まで」と断定するのは避けておきますね。
気になる2期についてですが、現時点で2期制作決定の公式発表は確認できていません。続報を待ちたいところです。
実写ドラマ版の情報
2025年は実写ドラマも放送されました。テレビ朝日系の火曜9時枠で、2025年4月22日から放送開始。主演は天久鷹央役を橋本環奈さん、小鳥遊優役を三浦翔平さんが務めました。脚本は浜田秀哉さん、制作はテレビ朝日・東映です。
小説の天才医師・鷹央を橋本環奈さんが演じるということで、放送前から話題になっていた作品です。アニメと実写ドラマがほぼ同じ年に展開されたことで、原作への注目も一段と高まったのかなと思います。
放送日程や話数などの詳細は、放送局や番組の公式情報が最も正確です。視聴を検討される場合は、公式サイトや番組表で最新の情報をご確認ください。
どこで読める?どこで見られる?
最後に、天久鷹央の推理カルテを読む・見る手段をまとめておきます。
小説・漫画を読むなら
小説版(新潮文庫nex版・実業之日本社文庫「完全版」)も、漫画版も、電子書籍のコミックシーモアで揃えられます。紙の本を置く場所に困っている方や、スマホでサッと読みたい方には電子書籍が便利ですね。天久鷹央の推理カルテ(小説)で刊行順に追っていけば、読む順番で迷うこともありません。
アニメ・ドラマを見るなら
アニメ版と実写ドラマ版は、どちらもU-NEXTで見放題配信されています(配信状況は変わる可能性があります)。原作を読む前に映像で世界観をつかんでおきたい、という方は、まず映像から入るのもいい入り口だと思います。アニメと実写では作品ページが別なので、見たいほうを選んでチェックしてみてください。
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まとめ|天久鷹央の推理カルテ 順番の要点
ここまで、天久鷹央の推理カルテを読む順番とメディア展開を整理してきました。最後に要点をおさらいしておきます。
- 読む順番は刊行順が基本。刊行順に読めば概ね時系列順になる
- 出発点は2014年発売の新潮文庫nex版第1巻。2023年10月から実業之日本社文庫「完全版」へ移籍
- シリーズは未完結(連載中)で、続刊予定が公式告知されている。最新刊は『アノマリーの追憶』(2026年4月発売)
- 本編漫画版は全4巻で完結。アニメ・実写ドラマはともに2025年に展開された
レーベルが2つあることさえ押さえておけば、順番自体はまったく難しくありません。まずは第1巻から、気楽に読み始めてみてください。医学の知識で不可思議な謎が氷解していく瞬間は、なかなかクセになりますよ。
なお、巻数・発売日・配信状況などは今後変わる可能性があります。購入や視聴の前には、正確な情報を公式サイトや各配信・書店ページで必ずご確認いただき、最終的な判断はご自身でお願いします。