『CITY』ネタバレ完全解説！最終回までのあらすじと結末

CITY(1) (モーニングKC)

あらゐけいいち先生が描く漫画『CITY』について、CITY ネタバレというキーワードで検索してこの記事にたどり着いたあなたは、作品の具体的な内容や物語の結末について知りたいと考えているのではないでしょうか。2025年7月から待望のアニメ放送が開始されることもあり、その前に原作の情報を詳しく把握しておきたいと思うのは自然なことです。

この記事では、そもそもCITYがどんな話なのか、という基本的な疑問から、物語を彩る魅力的なキャラクター一覧、そしてアニメで彼らに命を吹き込む豪華な声優陣まで、幅広く紹介します。また、作者であるあらゐけいいち先生の創作哲学に触れつつ、多くの読者からの漫画の感想や評価も交えて作品の魅力に迫ります。

そして、この記事の核心として、物語の始まりである1巻から2巻のネタバレあらすじはもちろん、3巻から4巻、5巻から6巻、7巻から8巻、9巻から10巻、そして物語がクライマックスを迎える11巻から13巻に至るまでの全容を徹底的に解説します。最終的に、完結ネタバレとして最終回の結末がどうなったのか、街の住人たちがどのような未来を迎えたのか、その全てを明らかにしていきます。

漫画CITYのネタバレを知るための基本情報

CITYは一体どんな話？

漫画『CITY』は、一言で表すなら「登場人物、全員が主役」の群像劇です。作者あらゐけいいち先生の代表作『日常』の精神を受け継ぎつつも、より広大な「街」そのものを舞台に、そこに住む人々の繋がりを壮大なスケールで描いた作品といえます。

物語には中心的な役割を担う女子大生3人組がいますが、彼女たちだけが主人公というわけではありません。金欠でいつもトラブルの中心にいる南雲美鳥の行動が、まるで波紋のように街全体に広がり、意図せずして様々な人々の人生を交差させていきます。洋食屋の家族、酒屋の大家族、弱小サッカー部、謎の資産家など、一見すると脇役に見える全てのキャラクターにそれぞれの生活と物語が存在します。

これらの無数の物語が複雑に絡み合い、笑いや混沌、そして時折見せる温かい感動を生み出していくのです。シュールで予測不能なギャグの連続に腹を抱えて笑う一方、人と人との繋がりの中に芽生える優しさに心が温かくなる、そんな不思議な魅力に満ちあふれています。要するに、平凡なようで非凡な人々が織りなす、生命体のような「街」の物語、それが『CITY』です。

登場キャラクター一覧と担当声優

『CITY』の最大の魅力は、一度見たら忘れられないほど個性的なキャラクターたちです。ここでは、物語の中心人物から脇を固めるユニークな住人たち、そして2025年放送のアニメ版で声を担当する声優陣を一覧表で紹介します。

キャラクター名	声優	キャラクター紹介
南雲 美鳥	小松未可子	金欠でギャンブル好きの大学生。彼女の行動が街を動かす触媒となる。
にーくら	豊崎愛生	南雲の後輩でツッコミ役。常識人だが、南雲に付き合わされる苦労人。
泉 わこ	石川由依	天才肌で不思議系の大学生。彼女の言動は物語にカオスをもたらす。
オババ	山本和臣	アパートの大家。超人的な身体能力で家賃滞納者の南雲を追い詰める。
真壁 鶴菱	川原慶久	「洋食マカベ」の店長。街の有名人「CITY三羽烏」の一人。
真壁 立涌	入野自由	鶴菱の息子で高校生。サッカー部だが補欠。泉りこに片想い中。
真壁 まつり	七瀬彩夏	鶴菱の娘で中学生。親友のえっちゃんとの友情が描かれる。
雨飾 えり	田所あずさ	まつりの親友。愛称は「えっちゃん」。イギリスへの引っ越しが決まっている。
泉 りこ	和久井 優	わこの妹で高校生。立涌の想い人だが、本人は気づいていない。
タナベ 菫桜子美	後藤邑子	街の住民を表彰しようとする謎の資産家。フルネームは物語終盤で判明。
穂高	土門 仁	タナベに仕える執事。冷静沈着だが、意外な過去を持つ。
ナレーション	大塚芳忠	物語の状況を淡々と、しかし味のある語り口で解説する。

この他にも、酒屋を営む安達太良家やCITY南高校サッカー部の面々など、数えきれないほどのキャラクターが登場し、物語を豊かにしています。

京都アニメーション制作のアニメ情報

『CITY』のアニメ化が大きな注目を集めている最大の理由は、制作を京都アニメーションが担当する点にあります。あらゐけいいち先生の『日常』を2011年にアニメ化し、原作のシュールなギャグと世界観を見事に映像へ昇華させた実績を持つ同スタジオとの、まさに運命的な再タッグです。

監督には、『日常』で演出として参加し、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』など繊細な人間ドラマも手掛けてきた石立太一氏を起用。ハイテンションなコメディと、心に染みるドラマが同居する『CITY』の映像化において、これ以上ない適任と考えられます。

音楽をピラニアンズ、音響監督を鶴岡陽太氏が担当するなど、盤石の布陣で制作が進められています。京都アニメーションが持つ卓越した作画技術と演出力によって、原作の持つ奇妙で活気あふれる世界がどのように描かれるのか、放送前から期待が高まっています。

『CITY THE ANIMATION』制作概要

原作	あらゐけいいち
監督	石立太一
アニメーション制作	京都アニメーション
音楽	ピラニアンズ
製作	CITY THE ANIMATION 製作委員会

放送・配信情報

プラットフォーム	開始日	放送・配信時間 (JST)
TOKYO MX	2025年7月6日	毎週日曜日 24:00～
ABCテレビ	2025年7月6日	毎週日曜日 24:40～
Prime Video	2025年7月7日	0:30から見放題独占配信

ネタバレ:あらすじ 1～2巻の展開

物語の幕開けは、主人公の一人、南雲美鳥の極貧生活から始まります。大学生でありながら常に金欠の彼女は、家賃を数ヶ月滞納し、超人的な身体能力を持つ大家のオババから逃げ回る日々を送っています。彼女の破天荒で予測不能な行動が、この街に次々と騒動を巻き起こしていくのです。

そんな南雲の主な資金源は、後輩であるにーくらからお金を借りることでした。にーくらは常識人であるがゆえに南雲の奇行に振り回され、手製のハリセンでツッコミを入れるのがお決まりのパターンとなっています。やがて南雲は、街の洋食屋「洋食マカベ」でアルバイトを始め、店長の真壁鶴菱やその子供たちと関わるようになります。

この初期段階では、店長が客のカバンにあんかけ固焼きそばを誤って入れてしまう「あんかけ固焼きそば事件」など、あらゐけいいちワールド全開のシュールなギャグが満載です。同時に、後の物語で重要な役割を果たす安達太良家やCITY南高校サッカー部といったキャラクターたちも次々と登場し、壮大な群像劇の土台が築かれていきます。

ネタバレ:あらすじ 3～4巻の展開

物語が大きく動き出すのがこの3巻からです。3人目の主要人物である、天才肌で不思議系の大学生・泉わこが本格的に物語に合流します。彼女の予測不能な言動は、南雲が起こすトラブルとはまた質の違うカオスを街にもたらし、南雲・にーくら・わこの3人組が行動を共にするようになってから、物語の混沌はさらに加速していくことになります。

そして4巻は、『CITY』という作品の構造を象徴する重要な巻です。この巻では、にーくらが無くしてしまったロケットペンダントを探すという一つの目的のために、丸々一冊が費やされます。このペンダントには、にーくらが高校時代にスポーツで輝いていた南雲の姿を撮った、彼女にとって非常に大切な写真が収められていました。

一つのアイテムを巡って、これまで登場したキャラクターたちが総出で捜索に協力する様子は、まさに「全員が主役」というテーマを体現しています。個別のショートギャグが中心だった序盤から、街全体を巻き込む連続性のある大きな物語へと移行していく、その転換点となるエピソードです。

ネタバレ:あらすじ 5～6巻の展開

物語の視点は、大学生3人組だけでなく、より若い世代にも広がっていきます。この巻からは、「洋食マカベ」の娘である中学生の真壁まつりと、その親友えっちゃん（雨飾えり）の友情がクローズアップされるのです。彼女たちの何気ない日常や、思春期ならではの悩みなどが丁寧に描かれます。

6巻では、この二人の関係に大きな転機が訪れます。えっちゃんが、親の都合で近々イギリスへ引っ越すことをまつりに打ち明けるのです。突然の親友との別れの宣告に、まつりは大きなショックを受けます。これまでハイテンションなギャグを中心に展開してきた本作において、このエピソードは「ホロリとさせる」切ない感動の層を加えました。

ただ面白いだけでなく、キャラクターたちの感情の機微や成長、そして避けられない別れの寂しさといったテーマを描くことで、物語に一層の深みを与えています。読者は、この中学生コンビの行く末を固唾をのんで見守ることになります。

CITY全巻ネタバレ｜あらすじから結末まで

ネタバレ:あらすじ 7～8巻の展開

7巻と8巻の大部分は、4年に一度開催される街の一大イベント「CITYレース」を描くために費やされます。これは、街中に仕掛けられた様々な障害物をクリアしながらゴールを目指す、壮大な障害物競走です。

このレースには、南雲たち主要人物はもちろん、これまでに登場したほぼ全てのキャラクターが参加します。大家のオババ、洋食マカベの真壁親子、安達太良家の面々、CITY南高校サッカー部、そして謎の資産家タナベと執事の穂高まで、ありとあらゆる住民が一堂に会し、競い合い、協力し、足を引っ張り合うのです。

この「CITYレース」は、本作が築き上げてきたコミュニティの集大成ともいえるお祭り騒ぎの祭典です。それぞれのキャラクターが持つ特技や個性が存分に発揮され、無数の小さな物語が同時多発的に進行し、交差します。誰が優勝するのかという本筋以上に、レースの過程で生まれる人間模様そのものが面白さの核となっています。まさに「全員が主役」というテーマを最も象徴する長編エピソードといえるでしょう。

ネタバレ:あらすじ 9～10巻の展開

物語は夏休みに突入し、街のあちこちで巻き起こる恋愛模様が中心となります。もっとも、そのほとんどは一筋縄ではいかないコメディ色の強いものばかりです。

特に大きく描かれるのが、「洋食マカベ」の息子・真壁立涌の片想いです。彼は泉わこの妹であるりこに想いを寄せていますが、全く報われず、空回りし続ける彼の奮闘が笑いを誘います。一方で、資産家のタナベと酒屋「安達太良ワイン」の長男・達太の間には、淡い関係性が描かれ、今後の展開を予感させます。

そして10巻では、中学生コンビの物語が感情的なクライマックスを迎えます。イギリスへ旅立つえっちゃんと、彼女を見送るまつりの別れが描かれ、読者の涙を誘いました。また、CITY南高校サッカー部が大きな事件に巻き込まれ、その解決に奔走したにーくらが、ひょんなことから彼らに「姐さん」として慕われるようになるなど、キャラクター同士の関係性にも大きな変化が生まれます。

ネタバレ:あらすじ 11～13巻の展開

11巻では、本筋から少し離れた「ジュブナイルラブロマンスアドベンチャー」と銘打たれた、一冊完結の長編物語が展開されます。これは、あらゐけいいち先生の創作の自由さを示す実験的なエピソードです。

12巻で物語は本筋へと戻り、最終回に向けた重要な布石が次々と打たれていきます。最も衝撃的なのは、これまで執拗に家賃を取り立ててきた大家のオババが、南雲からの家賃の受け取りを突然拒否する場面です。二人の長年にわたる追いかけっこという関係性が、ついに終わりを迎えようとしていることを示唆する重要なシーンといえます。

そして、最終13巻のクライマックスとして描かれるのが、突如として告示された「CITY市長選挙」です。この選挙に、街の住人たちがそれぞれの思惑で立候補したり、誰かを応援したりと、街全体を巻き込む最後の大騒動へと発展します。物語のグランドフィナーレとして、これ以上ない完璧な舞台装置の役割を果たすことになるのです。

完結ネタバレ 最終回の結末を解説

最終13巻で描かれた「CITY市長選挙」をもって、物語は壮大なフィナーレを迎えます。しかし、誰が市長に当選したのかは最後まで明かされません。この物語の結論は、誰が勝つかという結果ではなく、選挙というイベントを通して街のコミュニティが一つになる「過程」そのものに価値がある、というものでした。以下に、各キャラクターが迎えた結末をまとめます。

タナベの結婚

資産家のタナベ（フルネーム：タナベ菫桜子美）が、選挙のさなかに電撃結婚を発表します。相手は明言されていませんが、これまでの伏線から、酒屋「安達太良ワイン」の長男・安達太良達太であることが強く示唆されており、幸せな結末を迎えました。

オババと穂高の過去

回想シーンで、大家のオババと執事の穂高の意外な過去が明かされます。高校時代、オババは豪腕で知られる生徒会長で、穂高は彼女を支える冷静沈着な副会長でした。当時から穂高はオババに密かな想いを寄せており、この事実が二人の現在の関係性に切ない深みを与えています。

立涌の恋の行方

長きにわたった真壁立涌の泉りこへの片想いは、最終的に、しかし非常にコミカルな形で完全に終わりを告げます。彼の恋は実りませんでしたが、それもまた『CITY』らしい、笑いに満ちた結末でした。

まつりとえっちゃんの別れ

物語を通して描かれてきた二人の親友の物語は、空港での感動的な別れのシーンで締めくくられます。涙ながらに別れを告げる二人の姿は、本作で最もエモーショナルな物語に、心温まる結末を与えました。

物語は明確な「完」の文字で終わるのではなく、これからもこの街の騒がしくも楽しい日常は続いていく、という希望に満ちた余韻を残して幕を閉じます。

CITYのネタバレ総括

以下に、この記事で解説した『CITY』の重要なポイントをまとめます。あらゐけいいち先生が描く活気に満ちた『CITY』の世界を存分に楽しむなら、電子書籍サービスのコミックシーモアがおすすめです。お得なキャンペーンやクーポンが頻繁に配布されており、全13巻をお得に揃えることができます。ぜひこの機会に、混沌と笑いに満ちた街の物語を体験してみてください。