こんにちは、「マンガ愛読者の部屋」のAJIです。
2022年にアニメ化もされて、その幽玄で美しい世界観で一気に人気が出た『後宮の烏』。あの独特な空気感と、ミステリアスなストーリー展開に引き込まれましたよね。ただ、アニメ版は「え、ここで終わり!?」っていう、めちゃくちゃ続きが気になる場面で終了してしまいました。
そうなると、やっぱり知りたくなるのが原作小説の完結ネタバレ。私もアニメから入った口なので、寿雪(じゅせつ)と高峻(こうしゅん)のあの独特な距離感は最終的にどうなるのか、二人は結ばれるのか、それとも…?と、気になって仕方ありませんでした。
ほかにも、物語の根幹に関わる神々の戦いの結末はどうなったのか、裏で暗躍していた人間側のラスボスは誰だったのか、そして衛青(えいせい)や九九(じうじゅう)といった魅力的な脇役たちがどうなったのか…。本当に知りたいことが多すぎますよね。
この記事では、原作小説・全7巻の結末を、そうしたアニメの続きのネタバレを含めて、核心的な部分を徹底的に解説していきます。アニメの先が気になっている方、結末だけは知っておきたいという方の疑問に答えていきますね。
記事のポイント
- アニメの続きが原作小説の何巻から読めるか
- 神々の戦いやラスボスの正体など物語の結末
- 高峻と寿雪の最終的な関係性(恋愛か、それ以外か)
- 衛青や九九など主要登場人物たちのその後
ジャンプできる目次📖
後宮の烏アニメの続きと完結ネタバレ
まずは、アニメ版の続きが気になっている方のために、原作のどこから読めばいいのかを解説します。そして、物語の大きな幹であった「神々の戦い」と「人間の陰謀」という、2つの軸の結末について詳しく見ていきましょう。アニメで描かれたのは、壮大な物語の本当に序章に過ぎなかったんです。
アニメの続きは原作小説の何巻から?
さっそく結論から言うと、2022年に放送されたTVアニメ版(全13話)で描かれたのは、原作小説の第1巻と第2巻の内容に相当します。
アニメの最終話(第十三話「想夫香(そうふこう)」)は、原作2巻の最後の物語を描き切った、非常にキリの良いポイントで終わっています。そのため、物語の核心的な謎…例えば「烏妃(うひ)の呪いの本質」や「神々の戦いの全貌」、そして「寿雪と高峻の関係の結末」などは、一切明かされないまま幕を閉じています。
原作小説は、2022年4月21日に発売された第7巻をもって完結しています(出典:集英社公式サイト『後宮の烏 7』)。シリーズ累計発行部数は120万部を突破するほどの絶大な人気を博し、多くの読者に見守られながら大団円を迎えました。
したがって、アニメの最終話以降の物語、つまり『後宮の烏』の本当の結末とすべてのネタバレを知るためには、原作小説の第3巻から読み進める必要があります。物語のクライマックスと感動の結末は、第3巻から第7巻までの計5巻にわたって濃密に描かれていますよ。
物語の結末は神々の戦いの決着
物語のクライマックスは、最終巻である第7巻で描かれます。主な舞台は「界島(ジェとう)」と呼ばれる神秘的な島です。
寿雪たちが捜していたのは、彼女に力を貸す烏の神・烏漣娘娘(うーれんにゃんにゃん)の失われた半身「黒刀(こくとう)」でした。この半身を取り戻し、烏漣娘娘の力を完全なものにすることこそが、寿雪を「烏妃」という永続する呪縛から解放する唯一の条件だったんですね。
この黒刀をめぐり、烏の神と敵対する「鼈(べつ)の神」との最終決戦が勃発します。鼈の神は、阿兪拉(あゆら)という人物を依り代(よりしろ)として、執拗に寿雪たちを襲撃します。
最終的に、寿雪は黒刀を手に入れ、烏漣娘娘は完全な半身を取り戻します。そして界島にて、この神々の戦いは「烏の神」の勝利に終わります。
鼈の神が退けられたことにより、永劫に続くと思われた「烏妃の呪縛」はついに解き放たれました。これは、寿雪が「烏妃」という役割から解放され、初めて一人の人間として、自らの意志で生きる道を選ぶことができるようになった歴史的な瞬間でした。
人間側のラスボスは誰だったのか
神々の壮大な戦いと並行して、人間側の陰謀もクライマックスを迎えます。物語を通して暗躍し、高峻や寿雪、さらには自身の息子たちをも駒のように振り回してきた「人間側のラスボス」…その正体は、沙那賣朝陽(さなめ・ちょうよう)でした。
彼は表立って力を行使するのではなく、静かに背後から忍び寄り、盤面を支配するような、底知れない恐ろしさを持つ人物として描かれました。彼の目的は、自らの血族による権力の掌握と、そのための非道な画策でした。
しかし、最終的に彼の陰謀は高峻の知るところとなり、その全ての計画は頓挫します。高峻は朝陽に対し、蟄居引退(ちっきょいんたい)を命じます。これは事実上の政治的な死刑宣告でした。
権力をすべて失った朝陽は、自らが抱える闇の重さによって自壊していくかのような、厳かで静かな最期を遂げました。派手な対決ではなく、彼の権謀術数が静かに崩れ落ちるという、彼らしい終焉だったかなと思います。
後宮の烏 完結ネタバレ|高峻と寿雪の関係
そして、おそらく『後宮の烏』の完結ネタバレにおいて、検索ユーザーの皆さんが最も知りたい核心的な情報が、主人公・寿雪と皇帝・高峻の最終的な関係性だと思います。あれだけお互いを唯一無二の存在として認め合い、孤独を分かち合ってきた二人は、果たして結ばれたのでしょうか。
高峻と寿雪の最終的な関係
結論からストレートに言います。寿雪と高峻は、恋仲や夫婦といった男女の恋愛関係にはなりません。
二人は互いに、絶望的なまでの孤独を生きてきた中で出会った、唯一の理解者であり、同胞でした。その絆の深さは、並大抵の恋愛感情を超える、非常に尊いものでした。しかし、彼らが最終的に選んだのは、男女の愛や恋という関係性ではなかったんです。
二人の関係は、物語の最後まで「友(とも)」として定義されます。皇帝と烏妃という立場を超え、互いの魂を深く理解し合う「唯一の同胞」。その絆が、世間一般でいうところの恋愛や婚姻という形を取ることはありませんでした。
二人が結ばれない理由とは

二人が「結ばれなかった」のには、政治的な理由と、この物語の根幹に関わるテーマ的な理由の、明確な2つが存在します。
政治的障害(寿雪の出自)
一つは、非常に現実的かつ重い、政治的な障害です。物語の過程で、寿雪が前王朝である「欒(らん)王朝の遺児」であったという、夏王朝を揺るがす最大の秘密が明らかになります。
高峻は、その夏王朝の現皇帝です。彼が前王朝の生き残りである寿雪を后(きさき)として迎えることは、政治的にあまりにも大きな障害があり、国が再び乱れる火種となりかねません。それは、彼らの立場上、決して許されることではありませんでした。
物語のテーマ(寿雪の解放)
そして、こちらの方がこの物語において、より重要な理由です。この物語は、寿雪が「烏妃」という後宮に縛られた存在から「解放」される物語でした。
もし、寿雪が高峻と結ばれて「皇后」になったとしたらどうでしょうか。それは一見ハッピーエンドに見えますが、「烏妃」という一つの役割から「皇后」という別の役割に移るだけであり、彼女は結局「後宮」という名の籠の中から出ることができません。
寿雪の真の解放とは、皇帝の愛を得ることではなく、後宮を自らの足で出て、誰の物でもない一人の人間として、自由に生きることでした。そのため、高峻との別れは、彼女が本当の自由を掴むために必要不可欠な、必然の結末だったんです。
寿雪が選んだ道は「海商」だった
では、すべての呪縛から解放され、後宮を去った寿雪が何になったのか。これもまた、読者の予想を裏切る、しかし彼女らしい選択でした。
彼女が選んだ意外な道は、「海商(かいしょう)」になることでした。
あの美しく目立つ銀髪の姿のまま、彼女は「烏妃」でも「欒王朝の遺児」でもなく、ただの一人の人間・柳寿雪として、自由に世界を渡り歩く道を選んだのです。後宮という狭い籠の中から、最も遠い「広い世界」=海へと羽ばたいていったんですね。
衛青や九九はどうなった?

物語を彩った、寿雪の側近たち。彼らがどうなったのかも気になりますよね。彼らにもまた、それぞれの「解放」と「選択」の時が訪れます。
温螢(おんけい)と淡海(たんかい)
高峻に仕える宦官でありながら、寿雪の護衛として常にそばにいた二人。彼らは最終的に、寿雪に従うことを選びます。
寿雪が海商として後宮を出ていく際、二人は宦官としての立場を捨て、従者として寿雪についていきました。彼女の新たな旅の護衛として、広い世界に同行したのです。この二人がそばにいてくれるのは、読者としても本当に心強いですよね。
衛青(えいせい)
高峻の忠実な宦官であり、複雑な事情から寿雪に対して距離を置いていた衛青。彼は最終的に宮廷に残り、高峻を支え続ける道を選びます。
しかし、寿雪との関係は劇的に変化しました。別れの際、彼は長年の葛藤の末、ついに面と向かって寿雪を「妹」と呼びます。それに対し、寿雪が「お兄様と呼ぼうか?」とからかうという、二人の関係が最も良好になった、温かい瞬間が描かれました。彼もまた、過去の呪縛から解放された一人ですね。
九九(じうじゅう)
寿雪の世話好きの侍女であった九九。彼女は寿雪の最後の任務である界島への旅にも同行しました。
しかし、寿雪が海商として旅立つ際に同行した従者として名前が挙がっているのは、温螢と淡海の二人だけです。九九は烏妃の侍女としての役目を終えた後、寿雪とは別の道を選び、自らの人生を歩むことになったと推測されます。彼女もまた「侍女」という役割から解放され、自分の幸せを見つける道に進んだんですね。
登場人物たちのその後を解説
その他の主要な登場人物たちも、それぞれの運命の決着を迎えています。
夏高峻(か・こうしゅん)
皇帝として国に残り、統治を続けます。最大の政敵であった沙那賣朝陽を退け、唯一の友であった寿雪を見送りました。彼自身は皇帝という「呪縛」からは逃れられませんでしたが、寿雪という光を得て、国を治めるという責務を全うしていくことになります。
沙那賣晨(さなめ・しん)
ラスボス・朝陽の息子。彼は父の呪縛に最も苦しんでいましたが、最終的にはそこから解放され、彼なりの「温かな幕引き」を迎えました。沙那賣一族の決着も、血で血を洗うものではなく、静かな終焉を迎えたのが印象的です。
令孤之季(れいこ・しき)
彼もまた、寿雪と同様に「呪縛」から解放された重要人物です。彼は最愛の女性・小明(しょうめい)を死なせた白雷(はくらい)への積年の執着とトラウマを抱えていました。しかし最終巻で、ついにその執着を手放し、自らの心の解放を迎えます。物語の「解放」というテーマは、脇役たちにも適用されているんです。
完結後の続編や番外編はある?
『後宮の烏』は原作小説全7巻で、寿雪たちの物語は完全に完結しています。
残念ながら、2025年現在、寿雪や高峻たちの「その後」を描くような、直接的な続編や番外編は刊行されていません。あの後の寿雪の冒険や、高峻の治世も見てみたかった気もしますが、あの余韻のある結末だからこそ美しい、ということかもしれませんね。
しかし、朗報もあります!
作者の白川紺子さんが、『後宮の烏』と同じ世界観を舞台にした新しいシリーズ『海神の娘(うながみのむすめ)』(講談社タイガ)を2023年から刊行されています。
これは『後宮の烏』のキャラクターが直接登場するわけではありませんが、あの独特な中華風ファンタジーの世界観、神々と人間が織りなす物語が好きな方にはたまらない作品かなと思います。私も読みましたが、あの空気感は健在でした。気になる方はぜひチェックしてみてください。
後宮の烏 完結ネタバレの総括
『後宮の烏』の完結ネタバレを、物語の核心から登場人物のその後まで詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
この物語の結末は、いわゆる「王子様とお姫様が結ばれて幸せに暮らしました」という、分かりやすいハッピーエンドではありません。しかし、読者の感想を見ても「二人らしい別離の仕方」「これ以上ない最高の結末」と、非常に高く評価されています。
総評すると、『後宮の烏』の結末は、「ロマンス」よりも「キャラクターの自立と解放」を優先した、成熟した「ビタースイート・エンディング(ほろ苦い結末)」です。
この結末は、本作が単なる恋愛ファンタジーではなく、一人の女性の自立と解放を描いた、非常にテーマ性の高い傑作であったことを証明しています。アニメの続きが気になる方は、ぜひ原作小説の第3巻から、この感動的な結末を見届けてほしいですね!







