『黒執事』は完結していません。2026年10月時点で月刊Gファンタジーでの連載が続き、単行本は2026年9月26日発売の36巻まで出ています。
終わったと受け止められたきっかけは、月刊Gファンタジー2026年6月号に載ったサブタイトル「その執事、畢了」です。
畢了は「完了すること」を指しますが、枢やなさんが20年近く描いてきた作品の幕引きではありません。その後も第227話、第228話と物語は進んでいます。
記事のポイント
- 2026年10月時点で連載は終わっておらず現在も継続中
- 「その執事、畢了」が終了の告知ではない理由がわかる
- 休載入りから再開までの経緯を作者コメントで確認できる
- 何巻で終わるかの予想がすべて非公式である事情を整理できる
黒執事は完結してる?連載状況
『黒執事』は2026年10月時点で連載中です。最終回や最終巻の公式発表は出ていません。

結論:完結せず連載中
『黒執事』は終わっていません。2026年10月時点で、スクウェア・エニックスの月刊Gファンタジー公式作品ページに最終回や完結の案内はありません。単行本の刊行も続いています。
掲載誌の月刊Gファンタジーは毎月18日発売で、本編は毎号のように進んでいます。
連載中と判断できる根拠は、次の3つです。
- 最新刊の36巻が2026年9月26日に発売された(35巻は2025年11月27日発売)
- 本誌で第226話・第227話「その執事、抗争」・第228話「その執事、遺忘」と話数が積み上がっている
- 最終巻の告知も、最終回の予告も出ていない
シリーズ累計の発行部数は、全世界で3,600万部を超えています。アニメ『黒執事』公式サイトやアニプレックスの作品ページに、2025年の発表として載っている数字です。
「その執事、畢了」の誤解
終わったと誤解された原因は、第226話に付けられた「その執事、畢了」というサブタイトルです。
畢了という言葉の意味
畢了(ひつりょう)は「完了すること」を意味する言葉です。日常ではまず使わないため、初めて目にすれば「完結」と重ねてしまうのも無理はありません。
しかも『黒執事』のサブタイトルは「その執事、○○」という定型で、二文字目に入る言葉が毎回その回の内容を凝縮しています。そこに「完了」の意味を持つ語が来たので、インパクトは大きかったのだと思います。
第226話で実際に描かれたこと
第226話が描いたのは、新しく登場した執事モドリ・ヴラディスの過去の回想で、作品全体の締めくくりではありません。
かつてモドリが仕えていた主人は、教会で悪魔と契約を交わします。その願いは、本人の意図とかけ離れた歪んだ形で叶えられていきます。そして契約の代償として、周囲の人々が凄惨な結末を迎えます。
使いに出ていたモドリだけが難を逃れ、そこへ悪魔に対抗できる力を持った新キャラクターが現れる——という流れです。
つまり「畢了」は、モドリの過去回想というひとつのパートが一区切りついたことを指すサブタイトルです。物語そのものの終幕ではなく、このあとも第227話「その執事、抗争」、第228話「その執事、遺忘」が続いています。
単行本や本誌に載る枢やなさん本人の巻末コメントも、車の免許を取りたいという日常的な内容です。終了をにおわせる気配は一切ありませんでした。
休載から再開までの経緯
終了の不安が広がった背景には、2024年から2025年にかけての約10ヶ月の長期休載もありました。
長期休載発表の経緯
休載が明らかになったのは2024年6月18日です。同日発売の月刊Gファンタジー7月号の掲載をもって、『黒執事』は長期休載に入りました。
この件はコミックナタリーの2024年6月18日付ニュースで報じられ、枢やなさん本人のコメントも掲載されました。
コメントでは、少し長めのメンテナンス休暇をもらうことが伝えられました。大きな病気もなく走り続けられたのは読者の支えがあったから、という感謝に続けて、こう記されています。
この期間に心身をしっかりと整えつつ、「黒執事」のクライマックスに向けて必要な取材と準備を進めます
枢やな(コミックナタリー 2024年6月18日より)
休載中は過去の掲載分を再録する形で誌面が続くことも、あわせて案内されていました。つまりこの休載は、終わらせるための離脱ではなく、終盤を描き切るための準備期間だったということになります。
連載再開の発表
連載が再開したのは、2025年4月18日発売の月刊Gファンタジー5月号からです。この再開もコミックナタリーの2025年4月18日付ニュースで報じられました。
記事中では、休載期間が「物語のクライマックスに向けたメンテナンス期間」だったと説明されています。再開を記念した付録は、B3ポスターでした。絵柄は休載前の2024年7月号の表紙イラストで、あの葬儀屋が描かれた一枚です。
休載期間は2024年7月号の掲載分から2025年4月号までで、約10ヶ月です。決して短くはありませんが、20年近い連載の中で初めての長期休養でした。
既刊36巻と刊行ペース
単行本は36巻まで出ています。最新の36巻は2026年9月26日に発売されました。
近年の単行本発売日一覧
| 巻 | 発売日 | できごと |
|---|---|---|
| 27巻 | 2018年7月27日 | 「3年前の真実」の回想がスタート |
| 28巻 | 2019年3月27日 | 3年前に何があったのかが判明 |
| 29巻 | 2019年12月27日 | — |
| 30巻 | 2020年10月27日 | — |
| 31巻 | 2021年9月27日 | — |
| 32巻 | 2022年7月27日 | — |
| 33巻 | 2023年7月27日 | — |
| 34巻 | 2024年4月26日 | この直後に長期休載へ |
| 35巻 | 2025年11月27日 | 再開後に出た最初の巻 |
| 36巻 | 2026年9月26日 | 最新刊 |
刊行ペースから見えてくること
直近の5年ほどは、おおむね年1巻のペースで刊行されてきました。最新刊の36巻は2026年9月26日発売で、35巻(2025年11月27日発売)から約10ヶ月で出ています。価格は770円(税込)です。
連載初期の2007年から2016年ごろは、年に2〜3巻出ていた時期もあります。物語が深まるにつれて、ゆっくりになってきた形です。34巻から35巻までが約19ヶ月空いているのは、間に約10ヶ月の休載を挟んでいるためです。
最新の刊行情報は、月刊Gファンタジーの公式作品ページで確かめられます。36巻が出たあとも完結の告知はなく、作品が閉じる段階にはないと考えていいでしょう。
物語の現在地はどこか
本編は、ファントムハイヴ家の面々が四方に散って、それぞれの任務にあたる展開のさなかです。
公式に確認できる章名
公式の巻紹介文ではっきり章名が出ているのは、23巻から始まった「青の教団編」です。26巻あたりでこの章はクライマックスを迎えました。
そこから続く一連の展開は、読者の間で「青の復讐編」と呼ばれています。ただし、この呼び名が編集部の公式表記かどうかは定かではありません。章名の話をするときは、公式の紹介文にある言葉とファンの通称を混ぜないほうが安全です。
35巻で描かれている状況
35巻の公式紹介文からは、いまの構図がはっきり読み取れます。敵の生命線を断つため、ファントムハイヴ家の面々が四方に散らばっているという状況です。
東では、新設された児童養護院からの脱出をはかるフィニとスネークが、年長の生徒たちとともに窮地へ追い込まれます。南では、新しいリゾートホテルに赴いたセバスチャンとシエルが、奇妙な支配人の歓待を受けています。
第226話の回想は、この「南」のパートに連なる部分です。奇妙な支配人こそがモドリで、彼の過去が語られることで、悪魔という存在への見え方が揺さぶられていきます。
2026年9月26日発売の36巻では、シエルとセバスチャンがリゾートホテルの実態を探る調査に乗り出します。その開始早々、セバスチャンを「悪魔」と呼ぶ男が現れます。男はモドリと名乗り、セバスチャンと浅からぬ因縁を持つようです。
使用人たちが別々の任務で散っている構成は、終盤に向けて各人の物語を回収しにいく動きにも見えます。とはいえ、そこから先を断定するのは早計でしょう。
黒執事の核心と完結予想
物語の転換点は27〜28巻で明かされた双子の真相で、完結の時期は公式に発表されていません。この先はネタバレを含むので、原作未読の方は気をつけてください。

双子の真相という転換点
この見出しでは物語の核心に触れます。27巻以降をまだ読んでいない方は、この節を飛ばして次の見出しへ進んでください。
『黒執事』を語るうえで避けて通れないのが、27巻から28巻にかけて明かされた真相です。ここで作品の見え方が根本から変わりました。
27〜28巻で明かされた3年前
27巻の公式紹介文には、シエルの回想が記されています。10歳の誕生日にすべてを失った少年たち、ファントムハイヴ伯爵邸の襲撃事件から悪魔との契約までを振り返る内容です。そして28巻で、その3年前の出来事がついに明らかになりました。
誘拐された双子はカルト教団の儀式で生贄にされかけ、そこで兄が犠牲になりました。生き残った弟が「シエル・ファントムハイヴ」として兄の名を背負い、悪魔セバスチャンと契約したのです。
読者が主人公として追いかけてきた少年は、実は双子の弟でした。名前も、爵位も、復讐の動機も、すべてが二重底だったと知らされる衝撃は相当なものでした。
兄シエルのその後は考察の域
犠牲になったはずの兄のその後は、公式の巻紹介文では確定的に書かれていません。考察系のまとめサイトでは、葬儀屋の手で人造人間として蘇ったという説明が多く見られます。現在は弟と当主の座を争っている、という読み筋です。
この部分は考察サイトの間で語られている読み筋です。真相が公式にどう決着するのかは、これから描かれる本編を待つしかありません。ここが宙づりのまま残っている以上、物語がすぐに畳まれる段階にはないでしょう。
完結はいつになりそうか
終了時期や最終巻の巻数は、公式から一切発表されていません。以下は手がかりと推測の話です。
作者が語った「クライマックス」という言葉
唯一の手がかりは、休載発表時の作者コメントにある「クライマックスに向けて必要な取材と準備」という一節です。この言葉から、物語が後半戦に入っていること自体は読み取れます。
ただし、いま描かれている展開が最終章だと、編集部や作者が明言した情報は見当たりません。終盤に向かっているという発言と、最終章が確定しているという話は別物です。
ファンの間にある完結巻数の予想
読者や考察サイトの間には、次のような見立てがあります。
- 回収されていない伏線の数から、36〜38巻あたりで畳むという見方
- 45巻前後、時期にして2030年ごろまで続くという見方
年1巻のペースを機械的に当てはめれば、後者に近い数字になります。ただし、これらはいずれも非公式のファン予想で、根拠が公式発表にあるわけではありません。「何巻で終わります」と断定する情報を見かけたら、まず出典を疑ってみてください。
伏線をきれいに回収して幕を下ろした作品なら、同じダークファンタジーの『鋼の錬金術師』の考察まとめがあります。
全20巻できっちり決着した『約束のネバーランド』の結末ネタバレ解説もあわせてどうぞ。終わり方の型を知っておくと、『黒執事』の着地を想像する材料になります。
アニメを見る順番
アニメは公開順に見るのが基本です。シリーズが長いので、下の表に公開順で並べています。
| 順番 | タイトル | 放送・公開 | 制作 |
|---|---|---|---|
| 1 | 黒執事(第1期) | 2008年10月〜 | A-1 Pictures |
| 2 | 黒執事II(第2期) | 2010年7月〜 | A-1 Pictures |
| 3 | 黒執事 Book of Circus | 2014年 | A-1 Pictures |
| 4 | 黒執事 Book of Murder(OVA) | 2014年 | A-1 Pictures |
| 5 | 劇場版 黒執事 Book of the Atlantic | 2017年1月21日 | A-1 Pictures |
| 6 | 黒執事 -寄宿学校編- | 2024年 | CloverWorks |
| 7 | 黒執事 -緑の魔女編- | 2025年4月〜6月 | CloverWorks |
公開順に追う場合
いちばん無難なのは、表のとおり上から順に見ていく方法です。制作会社がA-1 PicturesからCloverWorksへ移った境目もはっきりしています。絵柄や演出の変化も、時系列で味わえます。
長さに気後れするなら、劇場版まで6作品と考えれば意外と手が届く分量です。
原作の流れを重視する場合
原作の流れで追いたいなら、第1期のあとBook of Circus以降へ進み、黒執事IIは番外編として楽しむ見方があります。第2期にあたる黒執事IIは、原作とは切り離されたアニメオリジナルの展開だからです。
ただしこれは公式が定めた視聴ガイドではなく、読者や視聴者の間で共有されている考え方です。どちらが正解ということもないので、好みで選んでかまいません。
緑の魔女編と配信状況
シリーズ最新のテレビアニメが、2025年に放送された『黒執事 -緑の魔女編-』です。原作でも人気の高いエピソードが映像になりました。

放送とスタッフ・キャスト
放送は2025年4月5日から6月28日まで、全13話です。放送局は次のとおりです。
- TOKYO MX・BS11・群馬テレビ・とちぎテレビ(毎週土曜23時30分から)
- MBS
- AT-X
スタッフは次のとおりです。
- 制作:CloverWorks
- 監督:岡田堅二朗さん
- シリーズ構成:吉野弘幸さん
- キャラクターデザイン:清水祐実さん
- 音楽:川﨑龍さん
キャストは次のとおりで、ファントムハイヴ家の面々はシリーズおなじみの布陣が続投しています。
- セバスチャン:小野大輔さん
- シエル:坂本真綾さん
- ジークリンデ・サリヴァン(この章の鍵を握る人物):釘宮理恵さん
- ヴォルフラム:小林親弘さん
- フィニアン:梶裕貴さん
- メイリン:加藤英美里さん
- バルドロイ:東地宏樹さん
- スネーク:寺島拓篤さん
- タナカ:麦人さん
主題歌は次の2曲でした。
- オープニング:Cö shu Nie feat. HYDE「MAISIE」
- エンディング:龍宮城「WALTZ」
どこで見られるか
緑の魔女編は、地上波の放送と並行して多くの動画配信サービスで配信されました。視聴できるサービスは時期によって変わるので、最新の一覧はアニメ『黒執事』公式サイトの放送・配信情報で確かめられます。
原作の現在地に近いところまで映像で追うなら、寄宿学校編と緑の魔女編の2作は見ておきたいところです。
漫画を読む方法
原作を読む方法は、電子書籍でまとめて読むか、掲載誌の月刊Gファンタジーで最新話を追うかの2つです。
電子書籍でまとめて追う
既刊をまとめて読むなら、電子書籍が手軽です。コミックシーモアでは2026年10月時点で36巻まで配信されており、1巻は700pt(770円・税込)です。作品ページのレビューは584件で、平均4.6の評価が付いていました。
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- 利用回数1回・1冊まで
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黒執事 36(Gファンタジーコミックス)
2026年9月26日発売の36巻。リゾートホテルの調査に乗り出したシエルとセバスチャンの前に、モドリと名乗る男が現れます。
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最新話をいち早く追いたいなら本誌
単行本を待たずに現在地を追いたい方は、掲載誌の月刊Gファンタジーを読むのが最短ルートです。毎月18日発売なので、その日に本編の続きが読めます。単行本派の方は、収録された巻が出るまで数ヶ月かかる点だけ頭に入れておいてくださいね。
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黒執事の完結に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 黒執事はもう完結したのですか?
A. いいえ、2026年10月時点で月刊Gファンタジーでの連載が続いています。単行本は2026年9月26日発売の36巻まで出ています。最終回や最終巻を告げる公式発表は出ていません。
Q2. 「その執事、畢了」はどういう意味ですか?
A. 畢了は「完了すること」を意味する言葉です。第226話に付けられたサブタイトルで、作品の終了ではありません。執事モドリの過去回想というパートが一区切りついたことを指しています。この回のあとも第227話・第228話と連載は続いています。
Q3. なぜ休載していたのですか?
A. 2024年6月18日発売の月刊Gファンタジー7月号の掲載をもって、長期休載に入りました。作者の枢やなさんは、心身を整えつつ終盤に向けた取材と準備を進めるメンテナンス休暇だとコメントしています。
連載は2025年4月18日発売の5月号から再開しました。
Q4. 黒執事は何巻で完結する予定ですか?
A. 公式の発表はありません。読者や考察サイトの間では36〜38巻という見方も、45巻前後という見方もありますが、いずれも非公式の予想です。刊行ペースや残された伏線の量から推し量られているだけなので、確定情報としては扱わないでください。
Q5. アニメはどの順番で見るのがいいですか?
A. 公開順は次のとおりです。
- 第1期
- 第2期
- Book of Circus
- Book of Murder
- 劇場版 Book of the Atlantic
- 寄宿学校編
- 緑の魔女編
第2期はアニメオリジナルの展開です。原作の流れを追いたい場合は、第1期のあとBook of Circus以降へ進む見方もあります。配信状況はアニメ『黒執事』公式サイトで確かめられます。
まとめ:黒執事の完結状況
『黒執事』は2026年10月時点で連載中で、完結していません。
サブタイトルの一語と長い休載が重なって、完結の不安が広がりました。実際には、作者本人が終盤に向けた準備だと語ったうえで戻り、いまも毎月物語を進めています。双子の決着という最大の宿題が残っている以上、まだしばらく付き合えるはずです。
ちなみに同じ19世紀イギリスを舞台にした作品では、『憂国のモリアーティ』が完結しているのかを整理した記事もあります。あちらも「第1部の完結」と「スピンオフの完結」が本編の完結と混ざって受け取られている一本で、黒執事とよく似た構図です。

