こんにちは、AJIです。『もののがたり』、読み終わった後の余韻がすごい作品ですよね。人と付喪神の絆を描いた和風ファンタジー、私もすっかりハマってしまいました。2023年にアニメも放送されて、さらに注目が集まりました。
ただ、物語が完結すると気になってくるのが、「もののがたり」のネタバレではないでしょうか。特に、物語の核心であるヒロインの長月ぼたんの正体や、最終回の結末がどうなったのか。そして、一体誰が本当のラスボスだったのか、過酷な戦いの中で主要な死亡キャラはどうなったのか…など、知りたい点がたくさんあると思います。
また、アニメは原作のどこまでを描いたのか、続きが気になっている方も多いかもしれませんね。この記事では、そういった「もののがたり」の核心的なネタバレ情報を、最終回まで読んだ私が、あなたの疑問に答えるべく徹底的に解説していきます。
記事のポイント
- もののがたりの最終回・結末
- ヒロイン「ぼたん」の正体と狙われる理由
- ラスボスや主要な死亡キャラクター
- アニメ版が原作のどこまでを描いたか
ジャンプできる目次📖
もののがたりネタバレ:ぼたんの正体と結末
物語の面白さの根幹には、やはりヒロインである「ぼたん」の存在があります。彼女の秘密こそが、全ての事件の引き金になっていますからね。ここでは、原作の完結情報と、ぼたんの正体について詳しく掘り下げていきます。
原作漫画は全16巻で完結済み
まず大前提として、『もののがたり』の原作漫画は、すでに完結しています。この点が、ネタバレを知りたい方にとっては一番重要ですよね。
連載は『ミラクルジャンプ』から『ウルトラジャンプ』へ移籍しつつ、約9年間という長い期間続きました。そして2023年6月19日発売の『ウルトラジャンプ』7月号掲載の第99話をもって、堂々の最終回を迎えました。コミックスとしては、全16巻で完結です。
物語がしっかりと「完結」しているため、謎や伏線、各キャラクターのその後まで、すべてが明確に描かれています。消化不良になることなく、最後まで安心して読み切れる作品ですね。
アニメは原作のどこまで放送した?

2023年に第1期(1月〜)と第2期(7月〜)が放送されたアニメ版ですが、これは原作コミックスの物語の途中までを映像化したものになります。(出典:TVアニメ『もののがたり』公式サイト)
具体的にどこまでかというと、原作コミックスの8巻あたり、京都を舞台にした大きな戦いが本格化する直前、といったところです。アニメ第2期の最終話(第24話)では、兵馬が兄姉の仇である「天日」と「陽炎」に似た唐傘と遭遇し、物語が大きく動き出すところで終わっています。
そのため、アニメで描かれたのは、壮大な物語のまだまだ序盤から中盤にかけて。あの続きや、物語の本当の結末、ラスボスとの戦いを知るには、原作漫画を読む必要があります。
物語の核心:ヒロインぼたんの正体
さて、ここからが物語の核心的なネタバレです。なぜヒロインの長月ぼたんが、あんなにも多くの付喪神や人間から狙われるのか…。その理由は、彼女の「正体」にあります。
ぼたんの正体、それは付喪神の命の源となる極めて希少な魂「マレビト」をその身に宿す、特別な人間だったからなんです。
「マレビト」というのは、簡単に言うと「あの世(常世)」から「この世(現世)」に迷い込んできた魂のこと。このマレビトが古い器物に宿ることで、「付喪神」が生まれる、というのがこの世界のルールです。つまり、ぼたんが宿すマレビトは、付喪神たちにとっての力の源泉そのもの。
しかも、ぼたんが宿すマレビトは特に強力で、彼女自身が「現人神(あらびとがみ)」とも呼ばれるほどの、規格外の存在なんですね。
ぼたんが狙われる理由とマレビトの危険性
ぼたんが狙われるのは、非常にシンプルです。彼女(の中のマレビト)を手に入れれば、絶大な力を得られるからです。敵対する付喪神たちにとっては、これ以上ない「ご馳走」であり「力の源泉」というわけです。
しかし、ぼたんにとっても、そして世界にとっても、彼女がマレビトを宿すことには致命的な危険が伴います。
それは、ぼたんの中のマレビトが完全に覚醒すると、ぼたん自身の人格が消滅してしまうというリスクです。
過去にマレビトが目覚めかけた際には、甚大な異常事態を引き起こしたことが示唆されています。ぼたんの人格を守ることは、ぼたん自身の命を守るだけでなく、周囲の世界の破滅を防ぐためにも絶対に必要なことでした。
婚礼調度と兵馬の「縁」が結末の鍵
ぼたんの人格消滅を防ぎ、マレビトの覚醒を食い止める唯一の方法。それが「強い縁」を結ぶことでした。
ここで重要な役割を果たすのが、ぼたんを「家族」として守る6人の強力な付喪神「婚礼調度(こんれいちょうど)」たちです。
ぼたんを守る「婚礼調度」の面々
- 羽織(はおり)
- 薙(なぎ)
- 結(ゆう)
- 硯(すずり)
- 鏡(かがみ)
- 匣(くしげ)
彼らは、ぼたんを守ることを至上の使命としていますが、当初は付喪神を激しく憎む主人公・岐兵馬(くなと ひょうま)をめちゃくちゃ警戒していました。まあ、当然ですよね。大切な主のそばに、自分たちを憎む人間が来たわけですから。
ですが、物語が進むにつれて、兵馬こそがぼたんにとって最も「強い縁」となりうる存在だと認識するようになります。彼らが兵馬を「旦那候補」として期待し始めるのは、単なる恋愛の期待だけじゃありませんでした。
「兵馬とぼたんの絆(縁)が強まること」こそが、マレビトの力を抑え込み、ぼたんの人格と命を救うための唯一の、そして極めて実利的な手段だったからなんですね。この二人の関係性の深化が、文字通り物語の根幹であり、結末への最大の鍵となります。
もののがたりネタバレ:ラスボスと死亡キャラ
物語の後半は、京都を舞台にした総力戦となり、非常に過酷な展開が続きます。敵の正体も単純な「人間 vs 付喪神」ではなく、複雑なヒエラルキーが明らかになっていきます。ここでは、黒幕からラスボス、そして主要な死亡キャラについて詳しく解説します。
中盤の黒幕は八衢黒檀
物語の中盤で、一連の事件の「黒幕」として正体が明らかになるのが、八衢黒檀(やちまた こくたん)です。
彼の正体は衝撃的でした。なんと、付喪神を取り締まる組織「塞眼(さえのめ)」の頂点に立つ御三家(岐、門守、八衢)の一つ、八衢家の代表だったんです。組織の最上層部にいながら、敵である唐傘と手を組んでいたという、最悪の裏切り者でした。
彼はすでに自らの身体を唐傘に食わせることで、人間ではない存在と化していました。彼の結末は、実の娘である八衢菫(すみれ)との死闘の末、娘自身の手によって倒されるという、非常に悲劇的なものでした…。
兵馬の宿敵、天日と陽炎の正体
兵馬にとって、個人的な因縁が最も深い宿敵が「天日(てんじつ)」と「陽炎(かげろう)」です。この二人は、かつて兵馬の目の前で、彼の双子の兄・岐隼人(くなと はやと)と姉・岐鼓吹(くなと くすい)を殺害(捕食)した唐傘です。
しかも、天日は兄・隼人の姿、陽炎は姉・鼓吹の姿をしているという、兵馬のトラウマをえぐるような、最も残酷な状況でした。
ですが、彼らの真の正体は、兄姉が敵になったのではなく、もっとタチの悪いものでした。その中身は「はじまりの唐傘」の一つである岐殺(きさつ)が、二人を食らった姿だったんです。
恐ろしいのは、ただ姿を真似るだけでなく、二人の容姿や記憶、さらには天賦の才までも本人以上に引き出して操ること。兵馬は、愛する兄姉の姿をした、彼らの才能を持つ「偽物」と戦わなければならないという、最も過酷な試練を強いられます。
真のラスボスは禍津日
物語の本当のラスボスは、黒檀でも、天日・陽炎(岐殺)でもありませんでした。
兵馬が死闘の末に天日と陽炎を倒した後、その二つが融合した中から、真の元凶が出現します。それこそが、真のラスボスである「禍津日(まがつひ)」です。
この禍津日こそが、兵馬が幼い頃に目撃し、兄姉を奪った唐傘の元凶そのものでした。
最終決戦の展開と兵馬の覚醒
禍津日の力は圧倒的で、兵馬はボロボロの状態に追い込まれます。この絶体絶命の状況で、物語の最大の盛り上がりが訪れます。
ぼたんの付喪神である婚礼調度たちが兵馬のもとに駆けつけ、彼に自分たちを「使え」と告げるんです。
そして兵馬は、一度「器」に戻った婚礼調度の面々を、「新たな主として」その身に纏います。婚礼調度全員の能力をその身に宿し、彼らの能力を自在に駆使する最強の存在へと覚醒します。
この展開は、物語の全てのテーマを回収するものでした。あれほど付喪神を憎んでいた兵馬が、付喪神(婚礼調度)から全幅の信頼を寄せられ、彼らの「主」となる。ぼたんの「力(婚礼調度)」と兵馬の「意志(戦う力)」が文字通り一つになり、悪神に立ち向かう。この展開は本当に鳥肌モノでしたね。
主要死亡キャラと復活の有無まとめ
最終決戦は非常に過酷であり、味方側にも多くの犠牲者が出ました。「もののがたり」のネタバレとして、誰が死亡したのかは非常に気になるところだと思います。以下に主要なキャラの状況をまとめます。
| キャラクター名 | 生死・状況 | 詳細 (ネタバレ) |
| 岐 隼人 (くなと はやと) | 死亡 | 兵馬の兄。物語開始前に唐傘(岐殺)に捕食される。 |
| 岐 鼓吹 (くなと くすい) | 死亡 | 兵馬の姉。隼人と同様、唐傘(岐殺)に捕食される。 |
| 八衢 黒檀 (やちまた こくたん) | 死亡 (一時復活) | 御三家当主。黒幕。娘・菫に倒される。最終決戦で「鬼来迎」により一時的に復活。 |
| 岐 造兵 (くなと ぞうへい) | 死亡 | 兵馬の祖父。兵馬(あるいは兵馬と共闘した婚礼調度)に倒される。 |
| 門守 椿 (かどもり つばき) | 死亡 (眷属化) | 御三家。唐傘に倒される。後に唐傘の眷属(非人間)として復活し、戦線に復帰。 |
| 雅楽寮 (ががくりょう) | 死亡 (一時復活) | 御三家。爪弾・吹枝・鼓の3名。現人神となったぼたん(あるいは婚礼調度)に倒される。最終決戦で一時復活。 |
| 時雨 (しぐれ) | 死亡 | 藁座廻のメンバー。婚礼調度に倒される。 |
| 吹雪 (ふぶき) | 死亡 | 藁座廻のメンバー。八衢親子(黒檀・菫)に倒される。 |
| 唐傘討伐隊 | ほぼ全滅 | 最終決戦に臨んだ塞眼の部隊。報告のために戻った1名を除き、全滅。 |
| 禍津日 (まがつひ) | 死亡 (討伐) | 真のラスボス。婚礼調度を纏った兵馬に倒される。 |
| 天日 / 陽炎 | 死亡 (討伐) | 禍津日が出現する前の形態。兵馬に倒される。 |
もののがたりネタバレ:最終回はハッピーエンド
これだけ多くの犠牲が出ると、「最終回はバッドエンドなの?」と不安になるかもしれませんが、安心してください。
多くの犠牲と死を乗り越えた先で、『もののがたり』の最終回は、ハッピーエンドとして評価されています。最大の脅威であった禍津日は討伐され、長く続いた戦いは終結します。
そして何より、主人公の兵馬とヒロインのぼたんが二人とも生き残り、ぼたんの人格消滅の危機も回避されます。二人の未来が示唆される、希望のある、とても『もののがたり』らしい結末となっています。
アニメの続きが気になる方も、結末が知りたい方も、ぜひ原作コミックスで二人の行く末を見届けてほしいですね。私はコミックシーモアで最終巻まで一気に読んでしまいました。
この記事では『もののがたり』の核心的なネタバレについて解説しましたが、解釈には個人差がある部分もあるかもしれません。作品の感動は、やはりご自身の目で確かめるのが一番です。より正確な情報や詳細については、ぜひ原作コミックスや公式ファンブックなどでご確認くださいね。





