矢沢あいさんの『NANA―ナナ―』を読み返すたびに、私はいつも同じ場所で胸が締めつけられます。あの物語が21巻で止まったまま、もう15年以上が過ぎているんですよね。NANAのネタバレを知りたくて検索している人の多くは、「そもそも完結しているの?」「休載理由は何?」「81話以降はどうなったの?」「結末は決まっているって本当?」といった疑問を抱えているかなと思います。NANA 完結しない理由やNANA 休載理由、NANA 22巻がいつ出るのか、NANA 結末 予想やNANA 未収録話の81話まで、気になる論点はたくさんありますよね。この記事では、あらすじと登場人物の整理から、なぜ連載が止まっているのか、そして再開の可能性や語られている結末説まで、確かめられる事実と、あくまで読者の考察にすぎない部分をしっかり分けて丁寧にまとめていきます。読み終わるころには、頭のなかがすっきり整理できるはずです。
記事のポイント
- NANAのあらすじと大崎ナナ・小松奈々という2人の物語の全体像
- 全21巻でどこまで描かれ、なぜ物語が止まっているのか
- 単行本未収録とされる81〜84話や結末をめぐる説の真偽
- 再開の可能性とファンが語り継ぐ結末予想の中身
ジャンプできる目次📖
NANAのネタバレとあらすじ
まずは『NANA』がどんな作品で、どんな人物が、どんな物語を紡いでいるのかを整理していきます。作品を知らない人にも、久しぶりに読み返したい人にも分かるように、あらすじの骨格と主要キャラクター、そして物語が「今どこまで描かれたのか」までを順番に見ていきますね。
この章から作品の核心に触れるネタバレを含みます。まだ読んでいなくて内容を知りたくない方は、ここから先を読み進める際にご注意ください。

NANAはどんな漫画?矢沢あいの代表作
『NANA―ナナ―』は、矢沢あいさんが手がけた少女漫画で、集英社の雑誌『Cookie(クッキー)』に連載されました。レーベルはりぼんマスコットコミックスです。1999年に『Cookie』の創刊号にあたるVol.1-2へ読み切りが掲載され、その後2000年7月号から本格的な連載がスタートしました。
ジャンルとしては、同じ「ナナ」という名前を持つ2人の少女の出会いから始まる、恋愛と友情、そして音楽をめぐる群像劇です。矢沢あいさんならではのファッション性の高いキャラクターデザインと、痛いほどにリアルな心理描写が魅力で、読み手の年齢や性別を超えて多くの人に刺さる作品だと思います。私自身、ページをめくるたびに登場人物の誰かに自分を重ねてしまう感覚があって、そこがこの作品の中毒性かなと感じています。
単行本は全21巻まで刊行されていて、1巻の発売日は2000年5月15日、最新刊にあたる21巻は2009年3月13日に発売されました。この21巻が出て以降、新しい巻は刊行されていません。つまり物語としては、まだ完結していない状態のまま止まっているんですね。
大崎ナナと小松奈々(ハチ)
物語の主軸となるのが、同じ名前を持つ2人の女性です。ここを取り違えると話が分からなくなるので、正確な表記でしっかり押さえておきましょう。
一人目は大崎ナナ(おおさき なな)。バンド「BLACK STONES(通称ブラスト)」のボーカルを務める女性で、クールで芯が強く、でも本当は誰よりも寂しがりという二面性を持っています。もう一人が小松奈々(こまつ なな)。恋に一途で少し流されやすい、でも憎めない愛されキャラで、大崎ナナから「ハチ」というあだ名をつけられます。作中では結婚を経て一ノ瀬奈々(いちのせ なな)となります。
この2人が上京する新幹線で偶然となり合わせ、やがて同じ部屋番号「707号室」で共同生活を始める、という出会いが物語のスタートです。正反対のようでいて、どこか惹かれ合う2人の関係性が、この作品のいちばんの背骨だと私は思っています。
バンド「ブラスト」と恋愛群像
『NANA』のもう一つの軸が、音楽とバンドをめぐる人間模様です。ここが複雑に絡み合うので、主要な人物を表にまとめておきますね。読みながら「この人誰だっけ」となったら、ここに戻ってきてください。
| 名前(読み) | 所属・役割 | 関係性のポイント |
|---|---|---|
| 大崎ナナ(おおさき なな) | BLACK STONES ボーカル | 本城蓮の元恋人。ハチの親友で物語の中心 |
| 小松奈々/ハチ | 一般人(後に主婦) | 恋に一途な女性。一ノ瀬巧の妻となる |
| 本城蓮(ほんじょう れん) | TRAPNEST ギター・作曲 | 元ブラストのベース。大崎ナナの元恋人 |
| 一ノ瀬巧(いちのせ たくみ) | TRAPNEST リーダー・ベース | ハチの夫。人気バンドの中心人物 |
| 寺島伸夫(てらしま のぶお) | BLACK STONES ギター・作曲 | 通称ノブ。ハチの元恋人 |
大崎ナナが率いる「BLACK STONES(ブラスト)」と、彼女のかつての恋人・本城蓮が在籍する人気バンド「TRAPNEST(トラネス)」。この2つのバンドを軸に、恋愛・友情・夢・裏切りが幾重にも重なっていきます。誰かの幸せが誰かの痛みになるという群像劇の作りが本当に見事で、単なる恋愛漫画にとどまらない厚みを生んでいます。
物語はどこまで描かれた?全21巻
では、物語は具体的にどこまで描かれたのか。単行本は全21巻で、この21巻が現時点での最新刊です。集英社が公表している21巻のあらすじには、「仕事を詰め、誕生日のことを考えないよう努めるナナ。一方、レンと一緒にナナに会いに行けると、期待に胸を膨らませていた奈々のもとに思いもよらぬ報せが――!?」とあります。
この「思いもよらぬ報せ」が何を指すのか。作中では、本城蓮が命を落とすという重い出来事が描かれます。21巻は、その喪失と向き合う登場人物たちの姿を描く巻になっているんですね。長年この作品を追ってきた読者にとっては、いちばん胸をえぐられる展開だったと思います。
また『NANA』には、時系列が進んだ「未来パート」が挿入される構成があり、そこに「皐(さつき)」や「蓮」という名の子どもが登場する場面があります。ただ、この子どもたちが誰の子なのかは作中で明確に語られておらず、後ほど触れる考察の対象になっています。ここは事実と推測をきちんと分けておきたいところです。
未収録の81〜84話とは
「21巻より先の話はまったく描かれていないの?」というと、実はそうとも言い切れません。単行本21巻には第80話までが収録されているのですが、雑誌『Cookie』にはその後も第81〜84話が掲載されたといわれています。掲載時期は2009年の春から夏にかけて、休載発表は2009年8月号のことでした。
つまり、雑誌でだけ読めて単行本(22巻)には収録されていない話が存在すると語られているわけです。ただし、この話数について集英社が公式にはっきりと告知しているわけではなく、複数のファンや情報源のあいだで一致している情報という位置づけになります。ですので「81〜84話が未収録のまま残っていると言われている」というトーンで受け止めておくのが正確かなと思います。
これらの未収録話は、当時の雑誌のバックナンバーや図書館などでしか読めないとされていて、いま新品で気軽に手に入れるのは難しいのが実情です。もし読みたい場合は、まずは21巻までを電子書籍でしっかり読み込んでおくのがおすすめです。私はコミックシーモアで全21巻をそろえて読み返しているのですが、いつでも1話目から追いかけられるのは電子ならではの良さだなと感じています。
NANAが完結しない理由と結末考察
ここからは、多くの人がいちばん気になっている「なぜ完結しないのか」「結末はどうなるのか」という核心に踏み込んでいきます。休載の理由、作者の現在、そして語り継がれる結末説について、確かな事実と、あくまで噂や考察にすぎない部分を丁寧に切り分けて解説していきますね。

なぜ連載が止まっているのか
『NANA』の連載が止まっている理由は、作者である矢沢あいさんの体調にあります。矢沢さんは2009年、『Cookie』誌上で急な病気を理由に休載を発表しました。休載が始まったのは2009年8月号からで、療養のためとされています。
2010年に女性誌の取材に応じた際には、「今日も病院から帰ってきたところ」「体力を使う仕事なので体が持たない」「気長に治療すれば少しずつ回復する」といった趣旨の言葉を、ご本人が語られています。ここから、連載を続けられないほどの体調の問題があったことがうかがえます。
なお、矢沢あいさんの具体的な病名は、ご本人からも出版社からも一貫して公表されていません。ネット上には憶測も飛び交っていますが、確かな情報ではないため、この記事でも病名には触れません。デリケートな話題ですので、憶測を広げないよう心がけたいところです。
要するに、『NANA』は物語として行き詰まって止まったわけでも、いわゆる打ち切りになったわけでもありません。作者の療養という理由による長期休載が続いている、というのが実際のところです。この違いは大きいので、しっかり押さえておきたいですね。
矢沢あいの現在と再開の可能性
では、矢沢あいさんは今どうしているのか。休載後もまったく表舞台から消えたわけではなく、作品にまつわる展示やグッズ、関連書籍などを通じて、その名前は今もファンのあいだで生き続けています。
2025年8月7日には、平凡社から公式のムック『矢沢あい「NANA」の世界』(別冊太陽42号)が刊行されました。これは発売前に重版が決まるほどの反響があったと複数のメディアで報じられていて、休載から15年以上が経った今でも作品の人気が根強いことを裏づけています。また実写映画の公開20周年にあたる2025年には、リバイバル上映も行われるなど、作品をめぐる動きそのものは続いているんですね。
ただ、肝心の連載再開については、現時点で公式な発表は確認できていません。集英社のCookie公式サイトでは今も『NANA』が連載作品として掲載されていますが、休載や再開についての明確な説明は見当たらないのが現状です。ファンとしては、いつか続きが読める日を静かに願いつつ、作者の回復を第一に見守るという姿勢が大切かなと思っています。
「結末は決まっている」説の真偽
『NANA』の結末をめぐっては、ネット上で一つの有名な説が広く語られています。それが「矢沢あいさん自身が、物語は最終段階にあり、結末はほぼ決まっていると発言した」というものです。とくに前述の2025年のムック刊行にあわせて、この話をよく見かけるようになりました。
ただ、ここは慎重に扱う必要があります。私自身、この発言の一次的な出どころを確かめようとしたのですが、元となる報道記事のなかに、その発言の直接の引用は見つけられませんでした。つまり、まとめ系のブログや口コミを通じて広まった情報である可能性があり、事実として断定できる段階ではないんですね。
「結末は決まっている」という話は、あくまで伝聞として広まっているもので、一次的な裏づけは取れていません。矢沢あいさんが明言したと断定するのは避けるべきで、そういう説がある、という受け止め方にとどめておくのが誠実だと考えています。
もちろん、作者の頭のなかに結末の構想があってほしいと願う気持ちは、私もファンの一人として痛いほど分かります。ただ、確かめられない情報を事実のように広めてしまうと、かえって作品や作者に迷惑をかけかねません。ここは「そう言われている」というラインで受け止めておきたいところです。
ファンの間で語られる結末予想
結末が描かれていない以上、ファンのあいだではさまざまな予想や考察が語られてきました。これらはすべて読者の推測であって公式の答えではないということを大前提に、代表的な論点を紹介しますね。
| 考察されている論点 | ファンの間で語られる主な見方(あくまで推測) |
|---|---|
| 子ども「皐」「蓮」の血縁 | 誰の子どもなのか解釈が分かれており、公式の明言はない |
| ハチが最終的に選ぶ相手 | 夫である一ノ瀬巧との関係の行方に賛否がある |
| 大崎ナナのその後 | 喪失を経て音楽活動を続けるのかどうかが議論される |
| 22巻の刊行 | 未収録話を収めた巻がいつか出るのかが期待される |
とくに未来パートに登場する「皐」や「蓮」という子どもが誰の子なのかは、長年ファンを悩ませてきた謎です。ハチと巧の子ではないか、いや別の組み合わせではないか、と解釈は割れていて、作中に明確な答えは示されていません。ここは完全にファンの考察の領域なので、どの説も「そう読める」という一つの見方として楽しむのがいいと思います。
長期未完という点では、少女漫画の名作『ガラスの仮面』もよく引き合いに出されます。北島マヤと姫川亜弓の宿命の対決がなかなか決着しないもどかしさは、NANAファンなら深く共感できるはずです。気になる方は『ガラスの仮面』の物語と完結をめぐる状況を整理した記事もあわせて読んでみてください。
未完だからこそ愛される理由
15年以上も続きが読めないのに、なぜ『NANA』はこれほど愛され続けるのか。私なりに感じているのは、未完であるがゆえに、読者一人ひとりが自分だけの結末を思い描き続けられるという点です。物語がきれいに閉じていないぶん、キャラクターたちが今も707号室のどこかで生きているような、そんな余韻が残るんですよね。
もちろん「未完が魅力だ」という言い方自体は、あくまで読者側の受け止めであって、作者がそれを狙ったわけではありません。本来なら続きが読めるのがいちばんですし、その前提として作者の回復を願うのがファンの本心だと思います。それでも、休載期間中も電子書籍やグッズ、展示、リバイバル上映などで作品への熱が絶えないという事実は、この物語が持つ力の証だと感じています。
同じように長期休載が続く名作としては、井上雄彦さんの『バガボンド』もよく話題にあがります。こちらも続きを待ち望む声が絶えない作品なので、休載作品との向き合い方を考えるうえで『バガボンド』の完結時期を考察した記事も参考になるかなと思います。
まとめ|NANAは完結するのか
最後に、NANAのネタバレと完結をめぐる話を整理しておきます。『NANA』は矢沢あいさんによる少女漫画で、大崎ナナと小松奈々(ハチ)という2人の女性を軸にした恋愛と音楽の群像劇です。単行本は全21巻まで刊行され、21巻は本城蓮の死を受けた喪失を描いたところで止まっています。
連載が止まっている理由は作者の療養による長期休載で、打ち切りではありません。病名は非公表です。単行本未収録とされる81〜84話や、「結末は決まっている」という説、子どもたちの血縁をめぐる予想などは、いずれも公式に確定した情報ではなく、伝聞やファンの考察として区別して受け止めるのが誠実だと思います。連載再開の公式発表も、現時点では確認できていません。
作品や配信、刊行状況に関する最新の情報は、状況によって変わる可能性があります。正確な情報は集英社やCookieの公式サイトをご確認ください。また、購入や視聴などの最終的な判断はご自身の責任で、必要に応じて公式の案内や専門家の情報にあたって行っていただければと思います。何はともあれ、いつか続きを読める日が来ることを、作者の回復とともに静かに願っています。


