『逃げ上手の若君』は、鎌倉幕府滅亡を生き延びた少年・北条時行の視点から南北朝の動乱を描く、松井優征さんの作品です。登場人物は実在の歴史人物がベースで、次の陣営が入り乱れます。
- 時行を支える逃若党
- 諏訪家・北条家の血縁
- 宿敵となる足利尊氏らの足利方
- 後醍醐天皇を中心とした南朝方
私自身、読み進めるうちに「この人はどっち側だっけ」と混乱することがあったので、頭のなかを整理したくて名簿がほしくなるタイプでした。
この記事では、陣営別の一覧表で全体を先に見せてから、各陣営の人物と声優、関係性、公式相関図の入手先まで順に紹介します。
記事のポイント
- 主要キャラを陣営別の一覧表で先に俯瞰できる
- 逃若党・諏訪家・北条家のメンバーと役割がわかる
- 足利方と南朝方の主要人物を整理できる
- キャラ同士の関係性と公式相関図の入手先がわかる
逃げ上手の若君のキャラ一覧【陣営別】
『逃げ上手の若君』の登場人物は、大きく5つの陣営に分かれます。
- 逃若党:時行の一党
- 北条家:時行の血縁
- 諏訪家・諏訪神党:時行を庇護する
- 足利方(北朝方):時行の宿敵
- 南朝方:後醍醐天皇の陣営

陣営別キャラ一覧表(先出し)
主要キャラ19人を「名前・陣営・特徴」の3列でまとめました。くわしい紹介は表の下で陣営ごとに続けます。
| キャラ名 | 陣営 | 特徴 |
|---|---|---|
| 北条時行 | 逃若党 | 本作の主人公。逃若党の首領で、逃げ隠れの能力に秀でる |
| 雫 | 逃若党 | 諏訪大社の巫女。逃若党の執事として一党を取り仕切る |
| 弧次郎 | 逃若党 | 優れた剣術を持つ剣士。血気盛んで気配りも長ける |
| 亜也子 | 逃若党 | 怪力を持つ天真爛漫な娘。時行のお世話係 |
| 風間玄蕃 | 逃若党 | 情報収集を得意とする忍。狐面で変装が得意 |
| 吹雪 | 逃若党 | 冷静沈着な軍師。武芸にも秀でるが大食い |
| 北条高時 | 北条家 | 時行の父。鎌倉幕府第14代執権 |
| 北条邦時 | 北条家 | 時行の異母兄。仲の良い兄として描かれる |
| 北条泰家 | 北条家 | 時行の叔父。北条残党を集め挙兵する |
| 諏訪頼重 | 諏訪家 | 「現人神」と呼ばれる諏訪大社当主。時行の最大の支援者 |
| 諏訪頼継 | 諏訪家 | 頼重の後継。生き神として崇められる |
| 足利高氏(尊氏) | 足利方 | 足利家の棟梁。物語の主要な敵役 |
| 足利直義 | 足利方 | 尊氏の弟。鎌倉の行政を統括する |
| 高師直 | 足利方 | 足利家の執事で尊氏の側近 |
| 小笠原貞宗 | 足利方 | 信濃守護。優れた視力と弓の腕を持つ |
| 後醍醐天皇 | 南朝方 | 倒幕を主導した天皇。作中では姿が描かれない演出 |
| 護良親王 | 南朝方 | 後醍醐天皇の皇子で軍略家。尊氏と対立する |
| 楠木正成 | 南朝方 | 後醍醐天皇派の重鎮。時行に「逃げの極意」を伝える |
| 北畠顕家 | 南朝方 | 後醍醐天皇の重臣。武芸に秀でた美青年として描かれる |
表に入りきらない諏訪神党や信濃の武将も、このあとの陣営ごとの紹介で補います。
人物名は史実がベースですが、性格や容姿などの人物像は作中での描かれ方です。
逃若党のメンバー
逃若党は、鎌倉を追われた時行が諏訪でかくまわれるなかで結成していく、時行の一党です。主従でありながら家族のような絆で結ばれていて、アニメ第2期でも同じ声優陣が演じています。
北条時行(声優:結川あさき)
本作の主人公で、逃若党の首領。鎌倉幕府執権・北条高時の子として生まれながら、争いごとを好まない性格の少年です。
その代わり逃げ隠れの能力に飛び抜けて秀でていて、この「逃げ」を武器に強大な敵へ立ち向かいます。タイトルの「逃げ上手の若君」は彼のことです。
雫(声優:矢野妃菜喜)
諏訪大社の巫女で、逃若党の執事的な立場。一党を取り仕切りつつ、神力を操る秘術を使えると描かれます。冷静で頼れるまとめ役として、時行たちを支える存在です。
弧次郎・亜也子(声優:日野まり/鈴代紗弓)
弧次郎は優れた剣術を持つ剣士で、血気盛んながら気配りにも長けた少年。亜也子は怪力を持つ天真爛漫な娘で、時行のお世話係を務めます。年の近い仲間として、逃若党のにぎやかさを作っている二人ですね。
風間玄蕃(声優:悠木碧)
情報収集を得意とする忍者で、元は有名な盗人という経歴の持ち主。狐面をつけた変装が得意で、諜報面から逃若党を支えます。
吹雪(声優:戸谷菊之介)
冷静沈着で軍略に精通した軍師。武芸にも秀でていますが、尋常でない大食いという意外な一面もあります。
正体や背景をめぐる考察は吹雪の正体と考察まとめにまとめています。
諏訪家・北条家
時行の血縁である北条家と、時行を鎌倉から救い出して庇護する諏訪家。この二つの家は、物語の序盤から時行の運命を大きく左右する存在です。
北条家の人々
北条家からは、時行の父・兄・叔父の3人が登場します。
- 北条高時:時行の父で、鎌倉幕府第14代執権・得宗家9代当主。若い頃は精力的だったが、病弱により気力を失い出家したと描かれる
- 北条邦時:時行の異母兄。家臣から逃げまわる時行を温かく見守る仲の良い兄
- 北条泰家:時行の叔父。鎌倉幕府滅亡後に諏訪頼重と大乱の実行を協議し、東北で北条残党を集めて挙兵する
泰家は、生き残るためなら手段を選ばない規格外さが印象的です。
諏訪家・諏訪神党の人々
諏訪家の当主諏訪頼重(声優:中村悠一)は、時行の最大の支援者です。「現人神」と呼ばれ、神力を操り未来が見えるとされます。鎌倉幕府滅亡時に時行を救い出し、諏訪でかくまって武芸や学問の手ほどきをする師のような存在です。
後継の諏訪頼継は生き神として崇められてきた人物で、時行の登場で立場が揺らぐという難しい役どころです。
時行を支える諏訪神党の面々は次のとおりです。
- 諏訪盛高(声優:石黒史剛):解説役の神官
- 保科弥三郎(声優:稲田徹):北信濃に領地を持つ
- 四宮左衛門太郎(声優:神尾晋一郎):弓の名手
足利方(北朝方)
時行にとって、父も鎌倉も故郷も奪った最大の仇敵が足利方です。当主の足利尊氏を中心に、教養と武勇を兼ね備えた強敵がそろっています。
足利高氏(尊氏)(声優:小西克幸)
足利家の棟梁で、武勇・教養・家柄・人望のすべてを兼ね備えた大英雄と評される人物。ただしその真意は謎に包まれており、物語全体を貫く主要な敵役です。時行との因縁は、この作品の背骨といっていいですね。
足利直義・高師直
尊氏を支えるのが、弟の足利直義と執事の高師直です。直義は鎌倉の行政を統括する立場で、戦闘面では兄より劣ると紹介されます。
師直は尊氏の側近で、尊氏とともに常軌を逸した強さを見せる合理主義的な人物として描かれます。二人のアニメの声優は、2026年10月時点で公式サイトの人物ページに載っていません。
信濃の武将たち
信濃を舞台にした戦いでは、地元の武将も多く登場します。序盤の敵として立ちはだかるのは次の4人です。
- 小笠原貞宗(声優:青山穣):信濃守護。優れた視力と弓の腕を持つ
- 市河助房(声優:山本高広):補佐役。優れた聴力を持つ
- 瘴奸(声優:東地宏樹):元悪党で、貞宗に仕える征蟻党の首領
- 清原信濃守(声優:勝杏里):民から重税を取り立てる悪徳国司
また、足利方に与する佐々木道誉も登場し、娘の魅摩が時行らと交流する場面があります。
南朝方
後醍醐天皇を中心とした南朝方は、鎌倉幕府打倒を主導した陣営です。時行の直接の味方というわけではありませんが、物語の要所で深く関わってきます。
後醍醐天皇と護良親王
後醍醐天皇は、各地の武将に鎌倉幕府打倒の綸旨を送り倒幕を主導した天皇。作中では御簾越しにのみ登場し、姿がはっきり描かれない演出が特徴的です。
その皇子が護良親王で、比叡山延暦寺の天台座主を務めつつ各地に綸旨を送り、倒幕に貢献した軍略家。のちに征夷大将軍となりますが、足利尊氏と激しく対立していきます。読みは「もりよし」とする資料と「もりなが」とする資料があります。
楠木正成・北畠顕家・新田義貞
楠木正成は「土豪上がりの小役人」と謙遜しつつも実力者です。時行に「逃げの極意」を伝授し、その後の軍略に影響を与える重要人物です。
北畠顕家は後醍醐天皇の重臣・北畠親房の長男で、武芸に秀でた美青年として描かれます。潜伏中の時行を自らスカウトしに来た人物で、時行だけが顕家の虚弱体質を知る間柄です。
討幕派の武将新田義貞も、正成や顕家らと連合して鎌倉幕府と戦います。
逃げ上手の若君キャラの関係性と相関図
関係性の中心は北条時行と足利尊氏の因縁で、そこに諏訪家・逃若党との絆と、南朝方との師弟関係が重なります。

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主要な関係性まとめ
『逃げ上手の若君』の人間関係は、次の3つの軸に整理できます。
この見出しでは、特定キャラの対立の結末など物語後半につながる内容にも触れます。原作・アニメを未読・未視聴の方はご注意ください。
物語の中心:時行と足利尊氏
すべての軸になるのが、北条時行と足利尊氏の対立です。尊氏は時行の父と鎌倉幕府、そして故郷を奪った最大の仇敵で、この因縁が物語全体を貫いています。
主人公の北条時行は、フィギュアにもなっています。
尊氏は、弟の足利直義と執事の高師直に支えられています。その足利方に時行が「逃げ」で立ち向かう構図が本作の背骨です。
時行を支える人々:諏訪家と逃若党
時行を救い出してかくまったのが諏訪頼重で、武芸や学問を授ける庇護者・師の関係にあります。
頼重の後継である諏訪頼継は、当初は「生き神」の座を脅かされた嫉妬から時行に反発します。のちに本音をぶつけ合って和解していきます。
時行と逃若党(雫・弧次郎・亜也子・風間玄蕃・吹雪)は、主従でありながら家族的な絆で結ばれた一党です。北条泰家と諏訪頼重が中先代の乱に向けて協議する同盟関係も、この陣営の重要なつながりです。
陣営を越えた師弟:時行と南朝方
時行は京都で楠木正成と出会い、「同じく逃げ上手」な正成から逃げの軍略を学びます。北畠顕家は潜伏中の時行を自らスカウトし、時行だけが顕家の虚弱体質を知る間柄になります。
南朝方の内側では、後醍醐天皇と護良親王が父子として倒幕の夢を共有します。一方、足利尊氏と護良親王は「太陽は二ついらない」と評されるほどの対立関係です。護良親王は尊氏によって失脚・幽閉されていきます。
公式相関図はどこで見られる?
公式の相関図は、TVアニメ『逃げ上手の若君』公式サイトの「スペシャル」ページで見られます(TVアニメ公式サイトの相関図ページ)。話数ごとの勢力図として用意されていて、物語の進行に合わせて人物の配置や関係が更新されていきます。
人物ページ(公式サイトのキャラクターページ)とあわせて見ると、各キャラのビジュアルと立ち位置がいっそう頭に入ります。
逃げ上手の若君はどこで読める?
原作漫画は、電子書籍とジャンプコミックスの単行本で読めます。集英社「週刊少年ジャンプ」で連載され、2026年2月16日発売号にて全238話で完結しました。
単行本は最終27巻が2026年10月2日に発売され、全27巻がそろっています。
電子書籍で読むなら、私はコミックシーモアの『逃げ上手の若君』作品ページを利用しました。陣営が入り乱れる群像劇なので、気になったキャラの登場シーンを何度も読み返せる電子版は相性がいいと思います。
アニメは2026年7月17日に第2期の放送が始まり、U-NEXTなどで見放題配信されています(2026年10月時点)。
まとめ|逃げ上手の若君のキャラと相関図を総整理
逃げ上手の若君のキャラは5つの陣営に分かれ、「北条時行×足利尊氏」の因縁を軸に関係が広がります。要点は次のとおりです。
- キャラは逃若党・北条家・諏訪家・足利方・南朝方の陣営に大きく分かれる
- 逃若党は時行を首領に、雫・弧次郎・亜也子・風間玄蕃・吹雪が家族的な絆で結ばれる
- 物語の中心軸は「北条時行×足利尊氏」の因縁で、諏訪家と南朝方が要所で関わる
- 公式相関図はTVアニメ公式サイトの「スペシャル」ページで確認できる
陣営と関係性の地図が頭に入ると、『逃げ上手の若君』の群像劇はぐっと立体的に見えてきます。
キャラ相関のほかのテーマは逃げ上手の若君の考察まとめで一覧にしています。

