こんにちは、マンガ愛読者の部屋のAJIです。
『ある継母のメルヘン』、本当に面白いですよね!回帰もののストーリーの中でも、シュリーが継母として奮闘し、運命を変えていく姿には引き込まれるものがあります。Webtoon版の美麗な作画もさることながら、貴族社会の複雑な人間関係や政治的な陰謀が絡み合う、重厚な物語が魅力かなと思います。
本作は、Spice&Kitty先生(原作)とORKA先生(漫画)による作品で、日本ではKADOKAWAのFLOS COMICレーベル(出典:KADOKAWAオフィシャルサイト「FLOS COMIC」)から発行されていますね。
でも、物語を読み進めていると、「1回目の人生でシュリーを殺した犯人は結局誰だったの?」とか、「宿敵のリシュリューはどうなるの?」、「最終回でシュリーはノラとジェレミー、どっちと結ばれるの?」といった疑問がたくさん出てくると思います。
特に1回目の死の真相は、物語の根幹に関わる重要なネタバレなので、しっかり押さえておきたいポイントですよね。私も、子供たち(特にジェレミー)の後悔や、オハラの行動、そしてノラの1回目での動きなど、気になって仕方ありませんでした。シュリーが回帰する前の人生があまりにも過酷で、彼女の献身が誰にも理解されないまま終わってしまったのが、本当に辛かったですから。
この記事では、そうした『ある継母のメルヘン』の核心的なネタバレについて、1回目の死の真相から最終回の結末、主要キャラのその後まで、私が集めた情報を元に詳しく解説していきますね。
記事のポイント
- 1回目の人生でシュリーを殺した犯人とその真相
- シュリーとノラの最終的な関係と結婚の結末
- ジェレミーやエリアスなど子供たちの未来
- 宿敵リシュリュー枢機卿の最後の末路
ある継母のメルヘン 1回目の死のネタバレ
物語の出発点であり、最大の謎でもある「シュリーの1回目の死」。
彼女はなぜ、あれほど献身したにもかかわらず、23歳という若さで非業の死を遂げなければならなかったのでしょうか。
7年間、亡き夫の遺言を守り、「鉄血の未亡人」と蔑まれながらもノイヴァンシュタイン家のために尽くしてきた彼女の最期は、あまりにも残酷なものでした。
ここでは、回帰前の人生で一体何が起こっていたのか、その衝撃的なネタバレに迫ります。
回帰前のシュリーを殺した犯人は誰?
まず結論から言うと、シュリーの1回目の死は単なる馬車の事故ではなく、計画的な「暗殺」でした。
そして、その実行に関わったのは、ジェレミーの婚約者であったオハラの父親です。
ですが、これはオハラの父親による単独犯行ではありません。シュリーの死は、複数の人物の思惑が複雑に絡み合った結果、引き起こされた悲劇でした。
オハラの嘘とリシュリュー(教皇庁)の陰謀

具体的に、どのようにしてシュリーは暗殺されたのでしょうか。
その経緯は、大きく2つのステップに分けられます。
ステップ1:オハラの嫉妬と「追放」の嘘
1回目の人生で、ジェレミーの婚約者だったオハラ。彼女は、ジェレミーとシュリーの間に流れていた近親相姦の(根も葉もない)噂や、ジェレミーが継母であるシュリーに対して、家族愛以上の特別な感情を抱いていることに薄々気づき、強い嫉妬心を抱いていました。
ジェレミー本人は、もちろんシュリーに結婚式へ出席してほしかったんです。それが、自分を育ててくれた(と後で気づく)継母への当然の敬意でした。
ですが、オハラはシュリーに対し、「ジェレミーが(シュリーに)結婚式に来るなと言っている」と、真っ赤な嘘をつきました。
7年間、家族のためにすべてを捧げ、ようやくジェレミーの結婚式を迎え、当主代理の務めから解放されると信じていたシュリー…。彼女にとって、この嘘は「家族からの完全な追放宣告」であり、心の支えを完全に打ち砕くものでした。
ステップ2:教皇庁(リシュリュー)の暗殺計画
オハラのこの残酷な嘘によって、シュリーは完全に打ちのめされ、失意のままノイヴァンシュタイン城を去ることを決意します。
そして、この「シュリーが絶望して城を離れる」という状況こそが、黒幕の狙いでした。
この暗殺計画の真の黒幕は、リシュリュー枢機卿が率いる「教皇庁」です。
教皇庁は、ノイヴァンシュタイン家の当主代理として帝国評議会でも強大な影響力を持つシュリーを、政治的に非常に邪魔な存在と見なしていました。そこで、教皇庁の協力者であったオハラの父親と共謀し、シュリーが城を離れ、田舎へ向かうタイミングを狙って、馬車が事故に遭ったように見せかけて暗殺を実行したのです。
1回目の人生:ジェレミーと子供たちの後悔
シュリーが亡くなった後、残された人々はどうなったのでしょうか。彼らを待っていたのは、幸福とは程遠い結末でした。
ジェレミー・フォン・ノイヴァンシュタイン(長男)
ジェレミーは、結婚式の場でシュリーの死の報せを聞かされます。その時の彼の反応は凄まじいものだったようです。
彼はすぐにオハラの顔に浮かんだ罪悪感を見抜き、彼女がシュリーの死(あるいは追放)に何らかの形で関与したことを即座に悟りました。
その結果、ジェレミーはオハラとの結婚をその場で拒否しました。しかし、シュリーはもう帰ってきません。彼は、生前シュリーの献身を理解できず、反発ばかりしていた自分を責め続けたでしょうね。
エリアス、レイチェル、レオン(他の継子たち)
次男エリアス、長女レイチェル、三男レオンも同様でした。
生前、シュリーが自分たちを守るためにどれほど奮闘し、世間からの中傷に耐えていたか。彼らはその事実に気づいていませんでした。
シュリーの死後に初めて彼女の偉大さと、自分たちが彼女にしてきた仕打ちの酷さに気づいた子供たちは、残りの人生を深い「罪悪感」に苛まれながら過ごすことになりました。
シュリーが回帰せず、このままの結末だったら、本当に誰も幸せになれない、救いのない物語でした…
1回目のノラはシュリーの死後どうした?
では、本作の男性主人公であるノラ・フォン・ニュルンベルはどうだったのでしょうか?
実は、ノラも1回目の人生からずっと、子供時代からシュリーを深く愛していました。
彼はシュリーの死後、その死が単なる事故ではないと直感し、彼女の死の真相究明に没頭します。まるで復讐鬼のように、彼はすべてを捧げて調査を続けました。
そして、ついに黒幕が教皇庁であることを突き止めます。
1回目の人生のノラは、「戦争や罪のない人々の死など気にも留めず」、ただひたすらにシュリーのための復讐にすべてを捧げることを誓っていました。彼のシュリーへの愛が、1回目からどれほど深く、純粋だったかが分かりますね。
宿敵リシュリューがシュリーに執着する理由
物語最大の宿敵、リシュリュー枢機卿。彼はなぜ、あれほどまでにシュリーを排除しようと(あるいは異常に)執着するのでしょうか。
その動機は、単なる政治的対立だけではなく、彼個人の歪んだ感情も絡んでいます。
1. 政治的な理由(聖戦の妨害)
リシュリュー(教皇庁)の最大の目的は、サファヴィド王国に対する「聖戦(十字軍)」を起こすことです。
これは表向きの理由で、真の狙いは、聖戦を口実にして(法的に禁じられている)教皇庁独自の軍事力を保持し、いずれは帝国全体の支配権を握るという野望があるからです。
しかし、ノイヴァンシュタイン家の当主代理であるシュリーは、その卓越した政治的手腕と、ノラのニュルンベル家や王家との連携によって、この聖戦の開始を巧妙に阻止し続けています。
リシュリューにとって、シュリーは自らの野望を阻む最大の「障害」というわけです。
2. 個人的な理由(歪んだ執着)
さらに厄介なのが、リシュリュー個人のシュリーへの感情です。この点は、原作小説とWebtoon(漫画)版で少しニュアンスが異なります。
- 小説版の動機(宗教的・性的執着):
小説版のリシュリューは、シュリーに「一目惚れ」しています。彼は、自らの敬虔な魂を誘惑するシュリーを「悪魔」とみなし、彼女への欲望を抑えるために自傷行為に及ぶほど、激しい宗教的・性的な執着を抱いています。彼の動機は「彼女を完全に手に入れるか、完全に破壊する」という、非常に歪んだ純粋な独占欲です。 - Webtoon(漫画)版の動機(知的・政治的執着):
Webtoon版では、そうした生々しい執着は少し抑えられ、より理知的な宿敵として描かれています。彼はシュリーの政治的手腕を「予想外の楽しみ」と評価し、彼女が「自分と同じように2度目の人生(奇跡)を与えられたのではないか」と疑うなど、対等な(あるいは破壊すべき)「好敵手」として認識している側面が強いです。
ある継母のメルヘン 最終回までのネタバレ
1回目の人生の記憶を持って回帰したシュリー。
「二度と以前のような後悔にまみれた人生は生きない」と誓った彼女は、過酷な運命を自らの手で変えていきます。
ここからは、彼女が1回目の人生とどう向き合い、未来を変えていったのか、子供たちとの関係、そしてノラとの恋の行方など、2回目の人生における結末(最終回)のネタバレを詳しく解説します。
シュリーとノラの恋愛と結婚の結末
読者が一番気になるのは、やはりシュリーの恋愛の結末ですよね。継子のジェレミーもシュリーに複雑な感情を抱いていますが、本作のロマンスの主軸は、男性主人公(ML)であるノラ・フォン・ニュルンベルです。
年齢の壁とスローバーン・ロマンス
回帰した当初、シュリー(精神年齢23歳)にとってノラ(当時14歳)は、まったく恋愛対象ではありませんでした。むしろ、1回目の人生で彼の愛を知る由もなかったシュリーは、ノラに対して少し「母親的」な感情すら抱いていました。
そのため、二人のロマンスは非常にゆっくりと進展する「スローバーン」展開となります。
転機:サファヴィドへの旅
二人の関係が決定的に変化するのは、物語中盤の「サファヴィド(パシャ王国)への旅」です。
レイチェルの婚約に絡んで、シュリー、ノラ、レイチェルの3人でサファヴィドへ旅に出るのですが、この旅の途中で、政敵の陰謀によりノラが毒を盛られ、生死の境をさまよう事件が発生します。
ノラを失うかもしれないという極限の恐怖を経験したことで、シュリーはようやく自分がノラに対して抱いていた庇護欲が、単なる年下へのものではなく、一人の男性への「愛」であったことを明確に自覚します。
王国からの帰路、二人は互いの愛を告白し、ついにファーストキスを交わします。これにより、二人は公式に(ただし秘密の)カップルとなりました。
最終回:結婚と家族
その後、リシュリューとの決戦など数々の困難を乗り越えた二人。
最終回では、シュリーとノラは晴れて結婚し、最終的に女の子と男の子の双子を授かります。
1回目の人生であれほど報われなかったシュリーが、2回目の人生では自らの意志で最高の愛と家族を手に入れる…。まさに「メルヘン」なハッピーエンドですね!
ジェレミーの最終的な結婚相手は誰?

シュリーへの複雑な恋愛感情(継母への恋)を抱えていた長男ジェレミー。
彼は2回目の人生でも、シュリーの毅然とした姿や優しさに触れ、再び彼女に惹かれます。しかし、1回目とは違い、シュリーが自分たちを「家族」として対等に扱い、信頼してくれることを知ったジェレミーは、その感情が「スキャンダル」であり、決して越えてはならない「壁」であることを自覚します。
彼はその想いを「自制」し、シュリーの幸福を願う家族として、またノイヴァンシュタイン家の次期当主として精神的に「成長」する道を選びます。
最終的にジェレミーは、1回目の婚約者であったオハラとは結ばれず、ノラのいとこである「ダイアナ(Diana)」と結婚しました。
エリアスとオハラの意外な結婚
ジェレミーがオハラと結ばれなかった一方で、非常に意外な結末を迎えたのが次男のエリアスです。
なんと、エリアスは1回目の人生の因縁の相手であるオハラと恋に落ち、結婚します。
1回目の人生で、オハラの嘘と彼女の父親の陰謀がシュリーを死に追いやったことを考えると、驚きの展開ですよね。
2回目の人生のオハラは、1回目とは異なり、ジェレミーではなくエリアスと関わりを持つようになります。結婚の直接的なきっかけはオハラの妊娠(いわゆる、できちゃった結婚)だったようですが、二人の間には確かに愛があり、娘も一人生まれました。シュリーは(義理の)祖母になるわけですね。
レイチェルとレオン(子供たち)の未来
他の二人の子供たちの未来も、1回目とは比べ物にならないほど幸せなものです。
▼レイチェル(長女)
双子の姉であるレイチェル。彼女はシュリーと共に旅をした、サファヴィド(パシャ王国)の王子アリと結婚し、王妃となります。1回目の人生では考えられなかった、華やかな未来ですね。
▼レオン(三男)
双子の弟であるレオン。彼は主要人物の中では珍しく独身を貫きます。
ただし、姉であるレイチェルの護衛(ボディガード)を務める女性に好意を寄せていることが示唆されており、彼にも幸せな未来が待っていそうです。
リシュリュー枢機卿の最後の末路
シュリーたちを苦しめ続けた宿敵リシュリューの結末です。
物語の最大のクライマックスは、教皇庁による「近親相姦の告発」です。リシュリューは、シュリーとジェレミーの年齢が近いことを利用し、二人に近親相姦の疑惑をでっち上げ、異端審問にかけます。
法廷闘争では勝ち目がないと悟ったシュリーは、中世の神明裁判である「決闘裁判」を要求します。
教皇庁は最強の聖騎士を代理人に立て、シュリー側は絶体絶命に。しかしその時、ノラがシュリーの代理人として名乗りを上げ、聖騎士を圧倒・殺害します。
これによりシュリーとジェレミーの無実が「神の意志」として証明され、リシュリューの陰謀は打ち破られました。
これが決定打となり、リシュリューはシュリーやノラたちとの長きにわたる政治闘争に完全に敗北。
最終的にすべての権力を失い、追放されるという惨めな末路を迎えました。
ノイヴァンシュタイン家のその後
シュリーが16歳に回帰したことで、1回目の人生とはまったく異なる未来を手に入れたノイヴァンシュタイン家。
1回目は、シュリーの死後、子供たちは罪悪感に苛まれ、家族の絆はバラバラになってしまいました。
しかし2回目の人生では、シュリーが「過保護」だった1回目の方針を改め、子供たちを信頼し、一人の人間として対等に接したことで、彼らは徐々にシュリーを本当の「母親」そして「保護者」として慕うようになります。
最終的に子供たちはそれぞれ自立し、ジェレミーが立派に家督を継ぎ、ノイヴァンシュタイン家は安泰を迎えます。
シュリーが命がけで守り、育てた家族が、今度はシュリーの幸福(ノラとの結婚)を心から祝福する。これこそが、シュリーが自らの意志で手に入れたかった、本当の「メルヘン(おとぎ話)」だったんだなと、胸が熱くなります。
ある継母のメルヘン ネタバレ重要点まとめ
『ある継母のメルヘン』の重要なネタバレポイントを表にまとめました。
| 疑問(ネタバレ) | 回答(結末) |
| 1回目の犯人(黒幕) | 教皇庁(リシュリュー枢機卿)とオハラの父親。 オハラ自身も嫉妬から嘘をつき、暗殺の直接的な引き金を作った。 |
| シュリーの最終相手 | ノラ・フォン・ニュルンベル(男性主人公)。 二人は結婚し、最終的に双子(男女)の子供を授かる。 |
| ジェレミー(長男) | シュリーへの恋心を自制し、家族として成長。 最終的にダイアナ(ノラのいとこ)と結婚する。 |
| エリアス(次男) | 1回目の因縁を乗り越え、オハラと恋に落ちて結婚(できちゃった結婚)。娘が一人生まれる。 |
| レイチェル(長女) | サファヴィドのアリ王子と結婚し、王妃となる。 |
| レオン(三男) | 独身。 ただし、姉レイチェルの女性護衛に好意を寄せている描写あり。 |
| リシュリューの末路 | 政治闘争(特に決闘裁判)に敗れ、すべての権力を失い、追放される。 |
1回目の絶望的な結末を知っているからこそ、2回目でシュリーが運命を切り開き、子供たちとの絆を取り戻し、そしてノラという最高のパートナーと結ばれる姿は、本当に感動的です。
本ページの情報は、私が調査・確認した内容に基づいています。物語の解釈には個人差があるかと思いますし、最終的な詳細や正確な描写については、ぜひ原作コミックや小説を直接ご確認いただけますと幸いです。






