公園でおなかを空かせた4歳の男の子に、自分で握ったおにぎりを分けてあげる――そんな何気ない場面から、三田織さんのBL漫画『僕らの食卓』の物語は動き出します。人と食事をするのが苦手な会社員の穂積豊が、上田家の兄弟と食卓を囲むうちに少しずつ変わっていく。その温かさに惹かれて、原作の結末や続編「おかわり」の内容、そして犬飼貴丈さんと飯島寛騎さんがW主演した実写ドラマのキャストまで知りたくなった、という方も多いのではないでしょうか。この記事では原作漫画の流れからドラマ版の情報、スピンオフ「僕らの休日」の位置づけまで、私が確認できた範囲でていねいに整理していきます。
記事のポイント
- 『僕らの食卓』原作の流れと結末のポイント
- 続編「おかわり」で描かれる豊と穣のその後
- 実写ドラマ版の放送局・キャスト・原作との関係
- 原作を読む方法とドラマを視聴する方法
僕らの食卓 あらすじと見どころ
まずは原作漫画『僕らの食卓』がどんな作品なのか、基本情報から物語の入り口、登場人物、そして結末までを順番に見ていきます。ひとつの食卓を囲むことがこんなにも人を変えるのか、と感じさせてくれる、静かであたたかい一作です。

作品概要と完結状況
『僕らの食卓』は、三田織さんが手がけたボーイズラブ漫画です。幻冬舎コミックスのバーズコミックス ルチルコレクションから刊行され、雑誌『ルチル』で連載されました。
作品の基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | 僕らの食卓 |
| 著者 | 三田織 |
| 出版社 | 幻冬舎コミックス |
| レーベル | バーズコミックス ルチルコレクション |
| 原作巻数 | 全1巻完結(単行本) |
原作の単行本は全1巻で完結しています。1冊にきれいにまとまっているので、はじめてこの作品に触れる方でも一気に読み切れるボリュームなのがうれしいところです。なお、電子書店では分冊版(単話ごとの配信)も展開されていますが、こちらは単行本の巻数とは別の数え方になっているので、「何巻まであるの?」と迷ったときは単行本ベースで考えると分かりやすいと思います。
ちなみに検索していると「全3巻」といった要約を見かけることがありますが、これは分冊版の話数や後述する続編と混同した数え方のようです。単行本の原作は1巻完結、という点は押さえておきたいですね。
物語の始まり・豊と稔
物語の主人公は、人と食事をするのが苦手な会社員・穂積豊(ほづみ ゆたか)です。ある日、豊は公園でおなかを空かせた4歳の男の子・上田種(うえだ たね)に出会い、自分で握ったおにぎりを分けてあげます。
そのおにぎりがきっかけとなり、種の兄・上田穣(うえだ ゆずる)から「おにぎりの作り方を教えてほしい」と頼まれることに。週末に上田家を訪ねてお米の炊き方やおにぎりの具材を教えるうちに、三人で食卓を囲む時間が少しずつ日常になっていきます。誰かと一緒にごはんを食べることが苦手だった豊が、上田家との食卓を通じて心をほどいていく――そのゆるやかな変化がこの作品の核だと感じます。
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主要登場人物まとめ
『僕らの食卓』は登場人物が絞られているぶん、一人ひとりの関係がじっくり描かれます。原作漫画に登場する中心人物を整理しておきます。
| 名前 | 読み | 紹介 |
|---|---|---|
| 穂積 豊 | ほづみ ゆたか | 主人公。会社員。人と食事をするのが苦手 |
| 上田 穣 | うえだ ゆずる | 豊の恋愛対象。種の兄。父と2人で種を育てている |
| 上田 種 | うえだ たね | 穣の弟。当時4歳。豊との出会いのきっかけ |
穣の名前は資料によっては別の字で表記されている場合もありますが、ここでは幻冬舎コミックスの紹介で使われている「穣」を採用しています。豊にとって上田家は、恋愛感情だけでなく「食卓を囲む相手」としても大切な存在になっていく、というのが読んでいて伝わってきます。
食卓を囲む物語の魅力
この作品の一番の魅力は、やっぱり「食卓」というモチーフの使い方だと思います。豪華な料理が出てくるわけではなく、おにぎりや炊きたてのごはんといった、ごく身近な食べ物が物語を進めていきます。
人と食べるのが苦手だった豊が、種のためにおにぎりを握り、穣に作り方を教える。その一連のやり取りを通して、料理が「誰かを思う行為」として描かれているのがいいんですよね。恋愛のときめきだけでなく、家族のような温かさや、少しずつ距離が縮まっていく心の動きを、食事の場面に重ねて味わえる作品です。
もうひとつ挙げたいのが、豊が抱える「人と食事をするのが苦手」という背景の描き方です。ただの好き嫌いではなく、誰かと同じテーブルにつくことそのものへのためらいとして描かれていて、そこに上田家の食卓が少しずつ効いていく。読者としては、豊が種や穣とごはんを囲む時間が増えるほど、彼の表情がやわらいでいくのを一緒に見守っているような感覚になります。恋がゆっくり育っていく過程と、豊自身が自分の殻を破っていく過程が重なっているのが、この作品ならではの良さだと思います。
最終話はどうなる?
ここから原作の結末に触れます。未読の方はご注意ください。
原作は、穂積豊と上田穣が両想いになるところへ向かって進んでいきます。物語の終盤、年末の雪が降る階段で穣が豊にキスをする場面を経て、「一緒に住んで食卓を囲もう」と提案する形で完結します。
食卓から始まった関係が、最後にまた「これからも一緒に食卓を囲もう」という約束で締めくくられる。この円を描くような構成が、読後感をとても優しいものにしていると思います。細かな場面の受け止め方は人によって違うと思うので、ぜひ実際に最終話を読んで確かめてみてほしいところです。
続編・おかわりについて
「二人のその後が読みたい」という声に応えるように、続編『僕らの食卓 ~おかわり~』が『ルチル』2023年5月号から連載開始しました。ドラマ化を記念してスタートした続編です。
「おかわり」の刊行状況
| 巻 | 発売日 |
|---|---|
| 第1巻 | 2024年4月24日 |
| 第2巻 | 2025年6月24日 |
「おかわり」は現在既刊2巻です。第2巻の紹介では、おにぎりをきっかけに交際を始めた豊と穣が同棲を相談するようになる中、豊に片思いしていた大学時代の同級生・神崎が登場し、穣が嫉妬する――という展開が描かれています。両想いになったその先の、もう一歩踏み込んだ二人の関係を楽しめる続編ですね。
なお、第2巻の情報を見た限りでは「最終巻」といった明記は確認できませんでした。続編がここで完結したのか続くのかは断定できないので、最新の刊行状況は公式サイトで確認していただくのが確実です。原作『僕らの食卓』は僕らの食卓、続編は僕らの食卓 おかわりとして電子書籍でも読めます。
僕らの食卓 あらすじとドラマ版情報
『僕らの食卓』は実写ドラマ化もされ、話題になりました。ここからは放送局やキャストといったドラマ版の基本情報、原作との関係、そしてスピンオフや視聴方法までまとめていきます。原作ファンもドラマから入った方も気になるところを押さえておきましょう。
実写ドラマ版の基本情報
実写ドラマ『僕らの食卓』は、BS-TBS・BS-TBS4Kの「木曜ドラマ23」枠で放送されました。テレビ東京系ではなくBS-TBSの製作というのがポイントです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送局 | BS-TBS・BS-TBS4K |
| 放送枠 | 木曜ドラマ23 |
| 放送期間 | 2023年4月6日~6月8日(全10話) |
| 放送時間 | 毎週木曜よる11時 |
下の公式動画では、ドラマの雰囲気やW主演の二人の空気感がよく伝わってきます。原作の温かいトーンがどう映像化されたのか、まずはこちらでのぞいてみるのもおすすめです。
ドラマ版キャストまとめ
ドラマ版は犬飼貴丈さん(穂積豊役)と飯島寛騎さん(上田穣役)のW主演で話題を集めました。原作の繊細な関係性を、実力派の二人がどう演じるかが見どころでした。
| 役名 | キャスト |
|---|---|
| 穂積 豊 | 犬飼貴丈 |
| 上田 穣 | 飯島寛騎 |
| 上田 種 | 前山くうが |
| 上田 耕司 | 原田龍二 |
このほか、古畑星夏さん、市川知宏さん、シャンプーハットのてつじさんらが共演しています。種の父・上田耕司を演じた原田龍二さんの存在感も、家族の物語としての厚みを支えていました。
ドラマと原作の違い
ドラマ版は原作の空気感を大切にしつつ、映像作品ならではの要素も加わっています。たとえば穣・種の父である上田耕司(陶芸家)が、亡き妻への想いを語る場面などが印象に残ったという感想を目にします。
ただ、こうしたドラマ独自の演出が原作漫画とどこまで一致するのか、あるいはドラマオリジナルの設定なのかは、私のほうで一つひとつ突き合わせて断定できたわけではありません。原作とドラマは大きな流れこそ共通していますが、細部の演出や描かれ方には違いがある可能性がある、という受け止めにとどめておきます。両方に触れて、その違いを楽しむのが一番だと思います。
個人的には、実写化は「役者の表情や間」で心の機微を見せられるのが強みだと思っています。おにぎりを握る手つきや、食卓で交わされる何気ない会話のトーンといった、漫画ではコマの余白として想像していた部分が、映像だとより具体的に立ち上がってくる。逆に原作は、モノローグや細かな表情の積み重ねをじっくり読み返せるのが良さです。どちらが優れているという話ではなく、同じ物語を二つの形で味わえるのはファンとして得だなと感じます。
スピンオフ・僕らの休日
ドラマ本編の放送後には、スピンオフ『僕らの休日』がBS-TBSの「木曜ドラマ23」枠で放送されました。前編・後編に分かれた構成で、2023年6月中旬から下旬にかけて放送されています。
内容は、種の誕生日祝いで上田家と豊が旅行に出かけ、BBQや温泉を楽しむものの、豊のスマホのメッセージを穣が見てしまって気まずくなる――という、本編のその後を描いたエピソードです。
原作を読む・ドラマを見る方法
原作漫画を読みたい方には、電子書籍のコミックシーモアが手軽でおすすめです。原作『僕らの食卓』は僕らの食卓、続編『僕らの食卓 ~おかわり~』は僕らの食卓 おかわりから探せます。おにぎりから始まる二人の関係や、雪の階段での結末をじっくり味わいたいなら、原作を手元に置いておく価値は十分あると思います。
ドラマの視聴について
実写ドラマ本編は、動画配信サービスのU-NEXTで配信中です。犬飼貴丈さんと飯島寛騎さんのW主演を映像で楽しみたい方はチェックしてみてください。
配信状況は変わることがあるので、視聴前に各サービスの最新の配信ラインナップをご確認ください。
まとめ|僕らの食卓 あらすじの要点
ここまで『僕らの食卓』のあらすじを、原作の流れから続編・ドラマ版まで整理してきました。最後にポイントを振り返っておきます。
食卓というモチーフを軸に、恋愛と家族の温かさをゆっくり味わえるのがこの作品の一番の魅力だと思います。原作の細かな描写やドラマ独自の演出は、ぜひご自身の目で確かめてみてください。刊行状況や配信状況は変わることがあるため、最新の情報は公式サイトでご確認いただくのが確実です。最終的な判断はご自身で確認しながら、二人の食卓の物語を楽しんでもらえたらうれしいです。