1935年、大恐慌時代のアメリカ南部。死刑囚の看守主任ポールのもとに、双子の少女を殺した罪で死刑が確定した男、ジョン・コーフィが送られてきます。
結末を先に言うと、コーフィは無実だと分かったうえで、自ら望んで電気椅子に座ります。真犯人は囚人ワイルド・ビルで、ポールはその後、異常に長い人生を生きることになります。
記事のポイント
- コーフィは無実のまま電気椅子で処刑される
- 双子の少女殺しの真犯人は囚人ワイルド・ビル
- ポールは異常な長寿を得て、愛する人を見送り続ける
- ネズミのジングルズは映画では生き続け、原作では死ぬ
グリーンマイルのネタバレ|結末と最後の意味
ここから先は、映画『グリーンマイル』の結末までのネタバレを含みます。
コーフィは無実と知られながら、自ら死を望んで処刑されます。生き残ったポールに残されたのは、終わりの見えない長い人生でした。

グリーンマイルのあらすじと登場人物・キャスト
『グリーンマイル』は、死刑囚舎房の看守たちと、不思議な力を持つ死刑囚コーフィの物語です。監督と脚本はフランク・ダラボンが務めました。
映画の基本データ
1999年製作のアメリカ映画で、日本では2000年3月25日に公開されました。上映時間は約3時間の大作です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原題 | The Green Mile |
| 製作 | 1999年・アメリカ |
| 日本公開 | 2000年3月25日(配給:ギャガ・コミュニケーションズ) |
| 監督・脚本 | フランク・ダラボン |
| 原作 | スティーヴン・キング『グリーン・マイル』 |
| 区分 | PG12 |
ダラボン監督は、同じキング原作の『ショーシャンクの空に』も手がけています。本作は第72回アカデミー賞で、作品賞ほか4部門にノミネートされました。
日本では興行収入65億円のヒットを記録しています。
あらすじ|死刑囚舎房にコーフィがやってくる
舞台は1935年、大恐慌時代のアメリカ南部の刑務所です。ポールは、死刑囚が刑の執行を待つ舎房で看守主任を務めています。
そこへ、双子の少女を殺した罪で死刑が確定した黒人の男、ジョン・コーフィが送られてきました。やがてポールは、コーフィが不思議な癒やしの力を持っていると気づきます。
同時に、コーフィが本当に罪を犯したのかを疑うようになっていきます。
主な登場人物とキャスト
物語の中心になる人物と、演じた俳優は次のとおりです。
- ポール・エッジコム(トム・ハンクス):死刑囚舎房の看守主任
- ジョン・コーフィ(マイケル・クラーク・ダンカン):不思議な力を持つ死刑囚
- ワイルド・ビル(サム・ロックウェル):ウォートンという名の凶暴な囚人
- パーシー(ダグ・ハッチソン):憎まれ役の看守
- ブルータル(デイヴィッド・モース):ポールの副主任
- デル(マイケル・ジェッター):ネズミのジングルズを飼っていた死刑囚
- ムーアズ(ジェームズ・クロムウェル):刑務所の所長
- メリンダ(パトリシア・クラークソン):所長ムーアズの妻
- ジャン(ボニー・ハント):ポールの妻
- エレーン(イヴ・ブレント):老人ホームで年老いたポールの話を聞く女性
ジョン・コーフィの奇跡の力
コーフィは、病を癒やし、命を救う力を持っています。看守たちは、その奇跡を自分の目で見ることになります。
ポールの病とネズミのジングルズを治す
最初に救われたのは、尿道炎に苦しんでいたポールでした。コーフィは、パーシーに踏み潰されたネズミのミスター・ジングルズの命も救います。
ポールだけでなく看守仲間も、この奇跡を目の前で見ています。
所長の妻メリンダの脳腫瘍を治す
所長ムーアズの妻メリンダは、脳腫瘍を患っていました。ポールたちはコーフィを刑務所の外へ連れ出し、メリンダのもとへ向かいます。
コーフィはメリンダの病を吸い取って治し、その病を抱えたまま房に戻ります。
真犯人はワイルド・ビル
双子の少女を殺した真犯人は、囚人ワイルド・ビル(ウォートン)です。
ポールはコーフィに手をつかまれ、その手を通じて脳裏に流れ込んだ映像で真実を知ります。こうして、コーフィが無実だという確信を得ました。
無実のコーフィが、死刑囚舎房に送られてきていたのです。
コーフィは処刑される?最後の選択
コーフィは処刑されます。助かる結末ではなく、無実と分かったうえで、本人が死を望みました。
自ら死を望んだコーフィ
ポールは、無実のコーフィを救いたいと願います。けれどもコーフィは、世界の痛みを感じ続けることに疲れ果てていました。
コーフィは、すべてを終わらせたいと自ら死刑を望みます。
最後の望みは映画『トップ・ハット』
処刑の前、コーフィが最後の望みとして選んだのは、映画を観ることでした。コーフィは映画『トップ・ハット』に見入ってから、死に向かいます。
電気椅子での処刑
コーフィは電気椅子で処刑されます。暗闇が怖いコーフィは、顔を覆うマスクを断り、ポールはそれを受け入れました。
看守たちは涙をこらえながら、コーフィを見送ります。
無実の罪で死刑になった男が出てくる漫画には『死役所』があります。主人公シ村の過去は、死役所のネタバレ|シ村の冤罪の過去と美幸の死で紹介しています。
パーシーとワイルド・ビルの結末
ワイルド・ビルはパーシーに射殺され、パーシーはそのまま廃人になります。2人の結末は、コーフィが吹き込んだ病から始まりました。
デルの処刑に細工したパーシー
死刑囚デルの処刑で、パーシーは細工をして、デルを電気椅子で無残に死なせました。
病を吹き込まれてワイルド・ビルを撃つ
メリンダの病を吸い取って房に戻ったコーフィは、パーシーをつかまえ、その病を吹き込みます。
するとパーシーは、凶悪犯ワイルド・ビルを射殺しました。パーシーはそのまま廃人になりました。
ポールとネズミのその後
ポールは異常な長寿を得て、愛する人を見送り続けます。ネズミのジングルズも、映画の現在の場面で生きています。
老人ホームで語られる60年ほど前の出来事
映画は、老人ホームで暮らす年老いたポールの姿から始まります。物語は、ポールがエレーンに語って聞かせた、60年ほど前の出来事でした。
コーフィが与えた奇跡の力はポールに宿り、ポールはいまも死を迎えていません。
ミスター・ジングルズも生きている
コーフィに命を救われたネズミのジングルズは、映画の現在の場面でも生きています。ネズミとしてはありえないほど長い命です。
長寿は罰か、コーフィからの贈り物か
ポール自身は、愛する人の誰よりも長く生きることを、呪いのように受け止めています。この長寿の意味は、2通りに読めます。
- 罰とする読み方:無実のコーフィを処刑した報いとして、愛する人を見送り続ける
- 贈り物とする読み方:ジングルズにも長い命が宿ったように、コーフィの癒やしの力が続いている
どちらとも取れる描き方が、ラストの余韻になっています。
グリーンマイルのネタバレ考察と原作小説との違い
ここから先も、映画と原作小説の結末に触れます。
原作はスティーヴン・キングの小説で、コーフィが処刑されポールが長生きする結末の核は映画と同じです。違いは、舞台の年や現在の場面の作り、ジングルズの最期などにあります。

原作はスティーヴン・キングの小説
原作は、スティーヴン・キングの小説『グリーン・マイル』です。アメリカでは1996年、日本では翌1997年に初版が出ました。
日本語版は、1997年の新潮文庫と、2014年の小学館文庫があります。
新潮文庫の全6巻(1997年)
最初の日本語版は1997年の新潮文庫で、全6巻です。訳者は白石朗さんです。
小学館文庫の上下2巻(2014年)
現在刊行されているのは、小学館文庫の上下2巻です。2014年7月8日に、日本では17年ぶりの復刊として発売されました。
翻訳は初版と同じ白石朗さんです。装画は藤田新策さん、下巻の解説は冲方丁さんが担当しています。
- グリーン・マイル(上):891円(税込)
- グリーン・マイル(下):913円(税込)
価格は2026年10月時点です。
原作の小学館文庫は上下2巻です。
原作と映画の主な違い
原作と映画で、コーフィの処刑とポールの長寿という結末は変わりません。主な違いは次の4点です。
舞台の年|原作は1932年、映画は1935年
原作の舞台は1932年のアメリカ南部、コールド・マウンテン刑務所の死刑囚舎房です。映画では、舞台の年が1935年に変わっています。
現在の場面|原作は回想録、映画は語り
映画のポールは、老人ホームでエレーンに口で語って聞かせます。原作のポールは回想録を書き、書き上げた原稿をエレーンに読ませます。
老人ホームの職員ブラッド・ドーラン
原作には、老人ホームの職員ブラッド・ドーランが登場します。冷酷なパーシーとよく似た人物ですが、映画では出てきません。
ジングルズの最期|原作では死ぬ
いちばん大きな違いは、ネズミのジングルズの最期です。映画のジングルズは現在の場面でも生きていますが、原作のジングルズは死にます。
グリーンマイルを観るなら
映画『グリーンマイル』は、U-NEXTで見放題です(2026年10月時点)。
ワーナー・ブラザースの公式YouTubeでは、英語版の予告編を見られます。
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グリーンマイルのネタバレに関するよくある質問(FAQ)
Q1. グリーンマイルの結末で、コーフィは処刑されますか?
A. 処刑されます。ポールたちはコーフィが無実だと知っていますが、コーフィ自身が死を望み、電気椅子で最期を迎えます。最後の望みは、映画『トップ・ハット』を観ることでした。
Q2. グリーンマイルはバッドエンドですか?
A. 無実のコーフィが処刑される、悲しい結末です。ただし、死はコーフィ本人が望んだものでした。
生き残ったポールの長寿を罰と見るか、贈り物と見るかで、結末の受け止め方も変わります。
Q3. ネズミのミスター・ジングルズは最後どうなりますか?
A. 映画では、老人ホームで暮らす年老いたポールの現在の場面でも生きています。原作小説では、ジングルズは死にます。
Q4. 原作小説のネタバレは映画と同じですか?
A. 結末の核は同じです。原作でもコーフィは処刑され、ポールは長く生き続けます。
主な違いは次の4点です。
- 舞台の年(原作は1932年、映画は1935年)
- 原作のポールは回想録を書く
- 原作には職員ブラッド・ドーランが登場する
- 原作ではジングルズが死ぬ
Q5. ポールが異常に長生きするのはなぜですか?
A. コーフィが与えた奇跡の力が、ポールに宿ったためです。その長寿は、罰とも贈り物とも読めます。
まとめ|グリーンマイルのネタバレ
グリーンマイルのネタバレは、無実のコーフィが自ら死を選び、ポールが長い人生を生きる結末です。
- 双子の少女殺しの真犯人は、囚人ワイルド・ビル(ウォートン)
- コーフィは自ら死を望み、『トップ・ハット』を観たあと電気椅子で処刑される
- ワイルド・ビルはパーシーに射殺され、パーシーは廃人になる
- ポールは異常な長寿を得て、愛する人を見送り続ける
- ジングルズは映画では生き続け、原作では死ぬ
- 原作はスティーヴン・キングの小説で、今は小学館文庫の上下2巻で読める
