兄が家督を継いだ家で、生涯の大半を部屋住みとして過ごした庄司佐之助。仲代達矢さん主演のドラマ『果し合い』は、その厄介者が、甥の娘・美也のために刀を手にする物語です。
原作は藤沢周平の短編で、ドラマの結末では、佐之助が果し合いの夜に縄手達之助を斬ります。
記事のポイント
- 原作は藤沢周平の短編で、新潮文庫『時雨のあと』に収録
- 部屋住みの佐之助が、甥の娘・美也の恋を守るために刀を手にする
- 佐之助は縄手達之助を斬り、美也と信次郎を旅立たせる
- 翌朝、佐之助は処分を覚悟して出てゆき、その裁きは描かれない
果し合いのネタバレ|藤沢周平原作のドラマのあらすじ
ここから先は、ドラマ『果し合い』の結末まで触れます。
ドラマ『果し合い』は、部屋住みの庄司佐之助が、美也の恋を守るために果し合いへ加わる話です。佐之助は縄手達之助を斬り、美也と信次郎を旅立たせてから、処分を覚悟して出てゆきます。

庄司佐之助・美也・信次郎の主な登場人物
物語の中心は、庄司佐之助と美也、そして美也が想いを寄せる松崎信次郎の3人です。佐之助の若い頃の場面には、牧江とみちも登場します。
庄司佐之助(仲代達矢)
兄が家督を継いだ庄司家で、生涯の大半を部屋住みとして過ごしてきた男です。家の中では、いわゆる厄介者という立場。
美也から見ると大叔父にあたります。若い頃の佐之助は、進藤健太郎さんが演じています。
美也(桜庭ななみ)
庄司家の今の当主は佐之助の甥で、美也はその娘です。厄介者の佐之助の世話を焼くのは、美也だけでした。
想いを寄せる男に嫁ぎたいのに、両親は家柄の良い男との縁談を押し付けてきます。
松崎信次郎(柳下大)と縄手達之助(高橋龍輝)
松崎信次郎は、美也が想いを寄せている相手です。
縄手達之助は、美也に断られた縁談の相手。断られたことに怒り、信次郎に果し合いを申し込みます。
牧江(徳永えり)とみち(松浦唯)
牧江は、若い頃の佐之助が婿入りするはずだった女性です。みちは、佐之助のもとへ来た百姓の娘でした。
部屋住みの佐之助と甥の娘・美也
厄介者の佐之助を気にかけるのは、甥の娘の美也ひとりです。ある日その美也が、大叔父の佐之助に自分の縁談を相談します。
美也には、嫁ぎたいと想う相手がいました。ところが両親は、家柄の良い男を押し付けようとします。
結局、美也はその縁談を断りました。
縄手達之助の果し合いの申し込み
縁談を断られて怒った縄手達之助は、美也が想いを寄せる信次郎に果し合いを申し込みます。それを聞いた佐之助は、美也の窮地を救うために刀を手にします。
ドラマには、過去の悲劇と向き合おうと、佐之助がひたすら刀を振る場面もあります。
佐之助の若い頃と牧江
若い頃の佐之助は、婚礼を目前にして果し合いをしています。勝ちはしたものの脚に傷を負い、牧江の家への婿入りは破談になりました。
牧江は佐之助に、駆け落ちを持ちかけます。それでも佐之助は、約束の場所へ行きませんでした。
その後、佐之助は百姓の娘・みちを迎えます。牧江もみちも、今はもうこの世にいません。
果し合いの結末と佐之助のその後
果し合いの夜、佐之助は縄手達之助を斬ります。
結末までの流れは次のとおりです。
- 果し合いの夜、佐之助が達之助を斬る
- 佐之助は、美也と信次郎を駆け落ちの旅へ送り出す
- 翌朝、前夜の果し合いのことを書状にしたためる
- 佐之助は処分を覚悟して出てゆく
佐之助にどんな裁きが下ったのかは、ドラマの中では描かれません。物語は、処分を覚悟して出てゆく佐之助の姿で終わります。
果し合いのドラマと原作小説
ドラマ『果し合い』は2015年の作品で、本編は95分です。原作は藤沢周平の短編「果し合い」で、新潮文庫『時雨のあと』に収められています。

仲代達矢主演のドラマのキャストと放送
主人公の庄司佐之助は仲代達矢さん、美也は桜庭ななみさんが演じています。監督は杉田成道さん、脚本は小林政広さん、音楽は加古隆さんです。
主なキャスト
主なキャストは次の10人です。
| 役名 | キャスト |
|---|---|
| 庄司佐之助 | 仲代達矢 |
| 美也 | 桜庭ななみ |
| 牧江 | 徳永えり |
| 庄司佐之助(過去) | 進藤健太郎 |
| 松崎信次郎 | 柳下大 |
| 縄手達之助 | 高橋龍輝 |
| みち | 松浦唯 |
| 黒川 | 矢島健一 |
| 庄司弥兵衛 | 益岡徹 |
| 多津 | 原田美枝子 |
スタッフと作品のデータ
『果し合い』は、松竹が制作したオリジナル時代劇です。時代劇専門チャンネルとスカパー!の作品で、「藤沢周平 新ドラマシリーズ」4作品のうちの1作にあたります。
- 原作:藤沢周平「果し合い」(新潮文庫『時雨のあと』所収)
- 脚本:小林政広
- 監督:杉田成道
- 音楽:加古隆
- 本編:95分
- 撮影:京都の松竹撮影所
キャッチコピーは「命を捨て、身を捨てて。ただひたすらに―。」です。
放送・上映とNEW YORK FESTIVALSの金賞
『果し合い』は、2015年10月31日にBSスカパー!(BS241ch)で放送されました。その前の10月8日には、丸の内ピカデリー1で完成披露試写会が開かれています。
2015年10月30日には、仲代達矢さんが文化勲章を受章しました。本作は、受章後初めての主演時代劇です。
- 2015年11月7日〜13日:東劇で1週間の限定上映
- 2017年1月:BSフジで初めて放送
- 2017年:NEW YORK FESTIVALSのDrama Special部門で、最高賞の金賞を受賞
- 2022年8月13日:BSフジで放送
2026年10月24日にも、BSフジの土曜時代劇で放送されました。
『果し合い』の予告編
東京国際映画祭のYouTubeチャンネルが公開している予告編です。
原作の短編「果し合い」は、新潮文庫『時雨のあと』に入っています。
原作は新潮文庫『時雨のあと』の短編
ドラマの原作は、藤沢周平の短編「果し合い」です。新潮文庫の短編集『時雨のあと』に収められています。
『時雨のあと』は、全7話を収めた短編集です。表題作の「時雨のあと」のほか、「雪明かり」「闇の顔」「意気地なし」「鱗雲」などが入っています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 時雨のあと |
| 著者 | 藤沢周平 |
| レーベル | 新潮文庫 |
| ページ数 | 304ページ |
| ISBN | 978-4-10-124703-8 |
| 定価 | 737円(税込・2026年10月時点) |
| 発売日 | 1982年6月29日 |
| 電子書籍 | 2008年5月1日に配信開始 |
ドラマは、この短編を95分の映像にした作品です。若い頃の佐之助を進藤健太郎さんが演じ、過去の果し合いと牧江の話も映像で描かれます。
書誌は新潮社の『時雨のあと』のページで見られます。
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果し合いに関するよくある質問(FAQ)
Q1. ドラマ『果し合い』の結末はどうなりますか?
A. 佐之助は果し合いの夜に縄手達之助を斬り、美也と信次郎を駆け落ちの旅へ送り出します。翌朝、処分を覚悟して出てゆき、どんな裁きが下ったのかは描かれません。
Q2. 果し合いの原作は何ですか?
A. 藤沢周平の短編「果し合い」です。全7話の短編集、新潮文庫『時雨のあと』に収められています。
Q3. 果し合いは映画ですか、ドラマですか?
A. 時代劇専門チャンネルとスカパー!のオリジナル時代劇で、本編95分のドラマです。2015年11月7日〜13日には、東劇で1週間の限定上映もありました。
Q4. 果し合いの音楽は誰が担当していますか?
A. 音楽は加古隆さんです。監督は杉田成道さん、脚本は小林政広さんが務めています。
Q5. 果し合いは賞を受けていますか?
A. 受けています。2017年のNEW YORK FESTIVALSで、Drama Special部門の最高賞の金賞を受賞しました。賞の名はGold World Medalです。
果し合いのネタバレまとめ
『果し合い』は、部屋住みの庄司佐之助が、甥の娘・美也の恋を守るために刀を手にする藤沢周平原作の時代劇です。
- 佐之助は、兄が家督を継いだ庄司家で生涯の大半を部屋住みとして過ごした
- 美也が縁談を断ると、縄手達之助が信次郎に果し合いを申し込む
- 若い頃の佐之助は果し合いで脚に傷を負い、牧江への婿入りが破談になった
- 果し合いの夜、佐之助は達之助を斬る
- 佐之助は美也と信次郎を旅立たせ、翌朝、処分を覚悟して出てゆく
- ドラマは仲代達矢さん主演の2015年の作品で、2017年にNEW YORK FESTIVALSの金賞を受賞
- 原作は新潮文庫『時雨のあと』に収められた短編

