地獄楽は、賀来ゆうじさんが描いた全127話・全13巻で完結のダークファンタジーです。不老不死の仙薬を持ち帰れば無罪放免——死罪人・画眉丸の物語がどう終わるのかを、ネタバレありで解説します。
記事のポイント
- 全127話・全13巻で完結、打ち切りではない
- 最終回は派手な大団円ではなく、静かに幕を閉じる
- 「ひどい」と言われる理由は、終盤の駆け足感と静かなラストへの賛否
- アニメは1期(2023年)・2期(2026年)、どちらもMAPPA制作
地獄楽のネタバレ|あらすじと最終回までの展開
作品の基本情報とあらすじのあと、島編から最終回までの展開をネタバレありで追います。

地獄楽の基本情報と作者
『地獄楽(じごくらく)』は、賀来ゆうじさんが原作・作画を手がけたダークファンタジー作品です。
作品データと連載期間
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | 地獄楽(じごくらく) |
| 作者 | 賀来ゆうじ |
| 出版社 | 集英社 |
| 掲載 | 少年ジャンプ+(Webマンガアプリ) |
| 連載期間 | 2018年1月22日〜2021年1月25日 |
| 話数・巻数 | 全127話/全13巻完結 |
全127話・全13巻で完結しており、13巻が最終巻です。連載は週刊少年ジャンプ本誌ではなく、Webの少年ジャンプ+でした。
作者・賀来ゆうじさんと受賞歴
地獄楽は「全国書店員が選んだおすすめコミック2019」で総合4位にランクインしています。アニメ版も「クランチロール・アニメアワード2024」にノミネートされました。作者の賀来ゆうじさんは、独特の絵柄と容赦のない展開で知られる作家さんです。
地獄楽のあらすじ
物語の舞台は江戸時代末期。主人公は、かつて「地獄の判官」の異名で恐れられた最強の忍・画眉丸(がびまる)です。数々の罪で死罪人となった彼に、幕府はある取引を持ちかけます。
それは、極楽浄土と噂される謎の島「神仙郷」から不老不死の仙薬を持ち帰れば無罪放免という条件でした。画眉丸は、愛する妻・結(ゆい)にもう一度会いたいという一心で、この危険な任務を引き受けます。
彼に同行するのは、打ち首執行人・山田浅ェ門家の女性剣士、佐切(さぎり)。ほかにも複数の死罪人と執行人のペアが島へ送り込まれ、生存競争と、島に潜む怪異「天仙」との死闘が幕を開けます。
地獄楽の主要キャラクターと勢力図
地獄楽は「全員が主人公級」と言われるほどキャラの立った作品です。
| キャラクター | 読み方 | 役割・特徴 |
|---|---|---|
| 画眉丸 | がびまる | 主人公。元「地獄の判官」と呼ばれた最強の忍。妻・結との再会を目指す死罪人 |
| 山田浅ェ門佐切 | やまだあさえもんさぎり | 画眉丸を監視する女性執行人。物語を通じて大きく成長する |
| 杠 | ゆずりは | 甲斐忍者出身の女性キャラクター |
| 亜左弔兵衛 | あさとむらいべい | 伊予の賊王と呼ばれる死罪人 |
登場人物の話が出たところで、あみあみで発売済みのフィギュアを置いておきます。
島に渡った死罪人と執行人たちは、当初は互いに争う関係でした。しかし島を支配する天仙という圧倒的な脅威を前に、少しずつ手を組んでいきます。敵味方の線引きが物語のなかで揺れ動いていくのが、この作品の勢力図の面白いところですね。
地獄楽の物語の展開ネタバレ(島編〜天仙戦)
ここから先は物語の核心に触れるネタバレを含みます。
神仙郷に上陸した一行を待っていたのは、この世のものとは思えない怪異・天仙の群れでした。天仙は仙薬「丹(たん)」を生み出す存在であり、その正体をめぐって物語は大きく動いていきます。
島編の序盤では、死罪人たちが次々と天仙の脅威にさらされ、脱落していきます。生き残った者たちは、島の秘密——すなわち天仙の正体や「花化(かか)」と呼ばれる現象の謎に迫っていきます。
花化とは、島で仙薬の力にさらされた者の体が徐々に植物へと変わっていく現象で、これが終盤の展開に深く関わってきます。
物語が進むにつれ、島の頂点に立つ存在と、その背後にある「不老不死」の真の意味が明らかになっていきます。画眉丸や佐切たちは、生き残った仲間とともに天仙たちとの総力戦に突入。それぞれが自らの「生きる理由」と向き合いながら死闘を繰り広げます。
地獄楽の最終回・結末のネタバレ
画眉丸は江戸に生還し、愛する妻・結との再会を果たします。最終話は、常に死を警戒して安らかに眠れなかった画眉丸が、縁側で穏やかに眠りにつく場面で静かに幕を閉じます。
そこに至る終盤、画眉丸は瀕死の状態に陥り、体の花化も進行していました。そんな彼を、佐切は一度その手で絶命させたのち、「相生(あいおい)のタオ」と呼ばれる力を用いて蘇生させます。
生と死のあわいをくぐり抜けるこの場面は、二人の関係の到達点でもあります。
完璧な形での仙薬入手はかないませんでしたが、山田家に処罰が下ることはありませんでした。
地獄楽で生き残ったキャラと死亡キャラ
生還するのは、主人公の画眉丸と佐切をはじめとする一部の主要キャラです。多くのキャラクターは、島での死闘のなかで命を落としていきます。「誰がいつ死ぬかわからない」という緊張感は、地獄楽の大きな魅力のひとつです。
死亡したキャラクターを詳しく整理した地獄楽の死亡キャラ一覧の解説記事では、島編から天仙戦までの主要な退場者をまとめています。
地獄楽のネタバレ考察と最終回がひどいと言われる理由
「最終回がひどい」と言われる理由は、終盤の駆け足感と静かなラストへの賛否です。打ち切り説は誤解で、作者の意志による完結です。後半ではアニメ1期・2期の情報もまとめます。

地獄楽の最終回がひどいと言われる理由の考察
地獄楽の最終回を「ひどい」とする感想は一定数あり、理由は大きく2つです。
駆け足感と静かな着地への賛否
まず多くの感想で共通して挙がるのが、終盤の駆け足感です。テンポの良さが持ち味だった分、敵との決着や主要キャラの運命が短いページで一気に処理された、と感じた読者がいるようです。
もうひとつは、ラストが派手な大団円ではなく「静かな肯定」で幕を閉じる形だったことです。祝祭的なフィナーレを期待していた人とは、ここでギャップが生まれました。
「ひどい」検索の二重の意味
もうひとつ見落とせないのが、「ひどい」という言葉に二つの文脈が混ざっている点です。ひとつは原作最終回への評価です。もうひとつはアニメ版(放送形態や間隔など)への不満で、二つが同じ検索ワードのなかに同居しています。
地獄楽の打ち切り説の真相
地獄楽は打ち切りではなく、作者・賀来ゆうじさんの意志による完結です。全127話・全13巻という構成で、物語はきちんと結末まで描き切られています。打ち切り説が出た背景には、次の2つの誤解があります。
- 賀来さんの次作『アヤシモン』が2022年に短期間で連載を終えたこととの混同
- アニメ2期の放送までに間隔が空いたことで生まれた「打ち切られたのでは」という憶測
地獄楽の伏線回収と作品テーマの考察
伏線の回収度合いについても、読者の間で評価が分かれます。一部の謎や設定の掘り下げが浅いと感じる声があります。一方で、「選択」と「生の有限性」という一貫したテーマに忠実な着地だと評価する意見も根強くあります。
私自身は後者に近い立場です。地獄楽という物語は、極限状況のなかで一人ひとりが「何のために生きるのか」を選び取っていく話でした。
不老不死という永遠の命を求めた旅の果てに、主人公がたどり着いたのは「穏やかに眠れる有限の日常」でした。この対比こそが、作品全体を貫くテーマの回収だと感じます。
地獄楽のアニメ1期・2期の情報
地獄楽はMAPPA制作でアニメ化され、テレビ東京系列で放送されました。
アニメ1期の放送・配信情報
アニメ第1期は2023年4月1日から7月1日にかけて全13話が放送されました。
- オープニング:millennium parade × 椎名林檎「W●RK」
- エンディング:Uru「紙一重」
- 画眉丸役:小林千晃さん
- 佐切役:花守ゆみりさん
アニメ2期の放送・配信情報
アニメ第2期は2026年1月11日から3月29日にかけて全12話が放送されました。配信の中心は次の3サービスの見放題で、特定サービスの独占ではありません。
- Prime Video
- Netflix
- Lemino
放送スケジュールや配信情報を詳しくまとめた地獄楽2期の放送・配信情報の解説記事もあわせてどうぞ。
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地獄楽をお得に読む方法
地獄楽は全13巻で完結しているので、一気読みしやすいのも嬉しいところです。
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まとめ:地獄楽のネタバレと結末
あらすじと結末のほかにも、地獄楽の気になるテーマは地獄楽の考察まとめで一覧にしています。あわせてどうぞ。
地獄楽は、生と死をめぐる問いを容赦なく突きつけながら、最後には「生き抜くこと」の尊さを静かに肯定してくれる作品でした。
