NARUTO―ナルト―サスケ烈伝 下 (ジャンプコミックス)
大人気忍者漫画『NARUTO -ナルト-』の中でも、特に多くのファンの心を掴んで離さないのが、サクラとサスケの二人の関係性です。第七班の仲間として始まった彼らの物語は、時を経て複雑に変化していきました。
サスケが一体いつからサクラを好きになったのか、二人の馴れ初めや結婚に至るまでの詳細、そして本編では描かれなかったキスシーンの有無など、気になる点は尽きません。また、サクラが一途にサスケを好きな理由は何だったのでしょうか。
物語は『BORUTO-ボルト-』へと続き、サスケ烈伝ではサクラとの夫婦の絆が描かれ、意外なデートのエピソードや、贖罪のためのサスケとサクラの旅も明らかになりました。この記事では、これらの謎と二人の愛の軌跡を、公式情報とファンの考察を交えながら徹底的に解説していきます。
記事のポイント
- サクラとサスケの出会いから結婚までの軌跡
- サスケのサクラへの愛情が芽生えた決定的瞬間
- 『サスケ烈伝』や『BORUTO』で描かれる夫婦の姿
- ファンの間で語り継がれる二人のエピソードの真相
目次
サクラとサスケの恋の軌跡を時系列で追う
- ナルト時代からのサクラの一途な想い
- なぜサクラはサスケをそこまで好きな理由
- サスケはいつからサクラを好きになった?
- 二人の馴れ初めは原作で描かれているか
- 作中にサクラとサスケのキスシーンは?
- 長年の恋が実り結婚したうちは夫婦
ナルト時代からのサクラの一途な想い
物語の序盤、春野サクラのうちはサスケへの想いは、典型的な少女の恋心として描かれていました。第七班が結成された当初、彼女の関心はひたすらサスケに向けられ、ナルトのアプローチには見向きもしないほどでした。
もっと言えば、当初のサクラの恋は、サスケのクールな容姿や、アカデミーで一目置かれる実力に対する憧れが大部分を占めていたと言えるでしょう。しかし、物語が進むにつれて、彼女の想いは大きく、そして深く変化していくことになります。
このように、サクラのサスケへの想いは、数々の任務や試練を乗り越える中で、単なる憧れから「仲間としての絆」や「守りたい」という強い愛情へと昇華されていったのです。
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なぜサクラはサスケをそこまで好きな理由
サクラがサスケを深く愛し続けた理由は、彼の表面的な魅力だけではありません。物語が進むにつれて、彼女はサスケが抱える孤独や復讐という深い闇に触れ、それを理解しようと努めました。
サスケが里を抜ける決意をした夜、サクラは涙ながらに彼を引き止めようとします。第七班での楽しかった思い出を語り、「私も一緒に連れてって!!」とまで懇願しました。この時、彼女の愛情は「自分がサスケの孤独を埋め、闇から救いたい」という自己犠牲を伴う強い使命感へと変わっていたのです。
サスケが抜け忍となり、暁に加わって木ノ葉と敵対するようになっても、彼女の想いは揺らぎませんでした。むしろ、仲間たちに「サスケくんを殺す」と嘘をついてまで単身で彼のもとへ向かい、自らの手で決着をつけようとしたことさえあります。
この行動は、結果的にサスケを殺すことができず、逆に自分が殺されそうになるという無謀なものでした。しかし、これは冷静な忍としての判断よりも、愛する人をこれ以上罪人にさせたくないという、彼女の純粋で痛ましいほどの愛情の現れだったと言えるでしょう。
つまり、サクラがサスケを好きだった理由は、彼の弱さや闇の部分もすべて受け入れ、支え続けたいと心から願ったからに他なりません。その揺るぎない愛こそが、最終的にサスケの心を動かす大きな要因となったのです。
サスケはいつからサクラを好きになった?
一方、サスケのサクラへの感情は、非常に分かりにくく描かれています。復讐に心を囚われていた彼は、序盤ではサクラの好意にほとんど無関心な態度をとっていました。しかし、物語を注意深く読み解くと、彼がサクラを特別な存在として意識していた伏線がいくつも見つかります。
感情の兆候:中忍試験
最初の明確な兆候は、前述の中忍試験「死の森」です。音隠れの忍にサクラが傷つけられた姿を見たサスケは、「サクラ…。誰だ、お前をそんなにした奴は」と、それまでに見せたことのない激しい怒りを露わにしました。呪印の力で暴走する彼を、サクラが後ろから抱きしめて止めたこのシーンは、サクラの存在が彼の心を繋ぎとめる力を持っていることを示した最初の瞬間でした。
愛情表現への変化:旅立ちの時
サスケの感情がより明確になったのは、物語の節目で見せる行動です。以下に、彼の愛情表現の変化を時系列でまとめました。
時期 / エピソード | サスケの行動・セリフ | 示唆される愛情・感情 |
---|---|---|
里抜けの夜 | 必死に引き止めるサクラの背後から現れ、気絶させた後に「…ありがとう」と呟く。 | 感謝と訣別。サクラの純粋な想いを受け止めた上での苦渋の決断。 |
終末の谷の決戦後 | ナルトと和解した後、サクラに「…すまなかった」と初めて素直に謝罪する。 | 後悔と謝罪。これまで傷つけてきたことへの罪悪感と、心を開いた証。 |
贖罪の旅立ちの直前 | サクラの額に指を2本あて、「また今度な」と告げる。(通称:おでこトン) | 最大限の愛情表現。最愛の兄イタチがしていた愛情表現をサクラにしたことで、彼女がかけがえのない存在であることを示した。 |
特に、最後の「おでこトン」は決定的です。これは、サスケが兄から受けた愛情を、今度は自分がサクラに与えるという、言葉以上の意味を持つ行為でした。この瞬間、サスケがサクラを恋愛対象として、そして生涯を共にするパートナーとして意識し始めたと結論付けて間違いないでしょう。
二人の馴れ初めは原作で描かれているか
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多くのファンが気になっている「二人の馴れ初め」ですが、実は原作漫画では結婚に至るまでの具体的な過程は描かれていません。
第四次忍界大戦が終結し、サスケが贖罪の旅に出た後、物語は一気に未来へとジャンプします。最終話(700話)では、二人はすでに夫婦となっており、娘のサラダがいる平和な日常が描かれているのです。
したがって、二人の直接的な馴れ初めは、この「贖罪の旅」にあったと考えられます。里のしがらみから離れ、二人きりで旅をする時間の中で、お互いの気持ちを確かめ合い、生涯を共にする決意を固めたのでしょう。原作で描かれなかったからこそ、ファンの想像力を掻き立てるロマンチックな部分でもありますね。
作中にサクラとサスケのキスシーンは?
サクラとサスケの恋愛模様を語る上で、多くのファンが気になるのが「キスシーンはあったのか?」という点です。結論から言うと、原作漫画およびアニメシリーズにおいて、二人の明確なキスシーンは一度も描かれていません。
ちなみに、ナルトとサスケは物語の序盤と終盤で2回、事故でキスをしています。また、ナルトとヒナタは劇場版『THE LAST』で感動的なキスシーンが描かれました。これらと比較すると、サスサクファンにとっては少し寂しく感じられるかもしれません。
長年の恋が実り結婚したうちは夫婦
幾多の困難とすれ違いを乗り越え、サクラの長年の恋はついに実を結びます。二人は正式に結婚し、一人娘のサラダを授かり、「うちは一家」としての新しい物語を歩み始めました。
これは、復讐のために一族の再興を否定していたサスケが、サクラという新しい「繋がり」を受け入れ、未来を築くことを選んだという大きな変化を意味します。サクラの揺るぎない愛が、彼の凍てついた心を溶かし、新しい家族という温かい居場所を作ったのです。
『BORUTO-ボルト-』では、サスケが長期任務で里を空けることが多く、すれ違いがちな家族関係が描かれることもあります。しかし、その根底には深い愛情と信頼があり、離れていてもお互いを想い合う、強い絆で結ばれた夫婦の姿が確認できます。
夫婦になったサクラとサスケの絆の深さ
- 贖罪のためのサスケとサクラの旅
- 夫婦の愛が描かれるサスケ烈伝のサクラ
- サスケらしいと話題になった初デート
- ボルトではどんな親子関係を築いている?
- 結論:ナルトでサクラとサスケの絆を再確認
贖罪のためのサスケとサクラの旅
前述の通り、二人の関係を決定づけたのは、第四次忍界大戦後のサスケの贖罪の旅です。この旅にサクラが同行した期間が、二人が夫婦となるための重要な「馴れ初め」の時期となりました。
サスケは、過去に犯した罪を償うため、そして大筒木一族の脅威を探るために世界を放浪します。それは決して楽な旅ではありませんでした。しかし、サクラはその過酷な旅に寄り添い、医療忍者として、そして一人の女性として彼を支え続けました。
この旅の中で、サスケは初めて心から他者を信頼し、自分の弱さを見せることができたのかもしれません。そしてサクラもまた、憧れの存在だったサスケと対等なパートナーとして向き合うことができたのでしょう。共に苦難を乗り越える時間が、二人の間に言葉以上の固い絆を育んだのです。
夫婦の愛が描かれるサスケ烈伝のサクラ
原作や『BORUTO』では描き切れなかったサスサク夫婦の深い絆を、これでもかというほど具体的に描いたのが、スピンオフ小説『NARUTO-ナルト- サスケ烈伝 うちはの末裔と天球の星屑』です。
この物語では、ナルトを襲った謎の病の治療法を探すため、サスケとサクラが夫婦でとある国へ潜入捜査を行います。ここでは、二人が忍としてお互いを尊敬し、完璧なコンビネーションを見せるだけでなく、随所に夫婦としての深い愛情表現が散りばめられています。
この作品を通じて、「サスケは本当にサクラを愛しているのか?」という長年のファンの疑問に対し、公式が「これ以上ないほど愛している」という明確な答えを示してくれたと言えるでしょう。
サスケらしいと話題になった初デート
夫婦としての絆が描かれた『サスケ烈伝』とは対照的に、二人の初々しい関係性をうかがわせるエピソードが、アニメ『BORUTO』で明かされました。それが、「たった2分半の初デート」です。
これは、いのの発案でうちは一家が温泉旅行に出かけた際、その場所が偶然にもサスケとサクラの初デートの場所だったことから発覚します。サクラが懐かしそうに「デートっていってもたったの2分半だけどね」と語るこのシーンは、多くの視聴者に衝撃と笑いをもたらしました。
デートの具体的な内容は描かれていませんが、おそらく感情表現が苦手なサスケが、勇気を振り絞ってサクラを誘ったものの、何を話していいか分からずすぐに終わってしまった…といった状況が想像されます。不器用ながらも誠実なサスケと、そんな彼を愛おしく思うサクラの関係性が凝縮された、ファンにとってはたまらないエピソードの一つです。
ボルトではどんな親子関係を築いている?
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物語の舞台が次世代に移った『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』では、サスケとサクラは一人の娘を持つ親として描かれています。
しかし、サスケは里の外で大筒木一族の謎を探るという極秘任務についているため、何年も家に帰らないのが当たり前。そのため、娘のサラダは幼い頃の父親の記憶がほとんどなく、一時は「本当に自分のお父さんなの?」と愛情に疑いを抱いてしまう時期がありました。
このすれ違いは、外伝『NARUTO-ナルト-外伝 ~七代目火影と緋色の花つ月~』で詳しく描かれています。サスケの不器用さと、サラダの寂しさがぶつかり合う、切なくも心温まるエピソードです。
この事件を乗り越えた後は、うちは一家の絆はより一層強固なものになります。サスケは相変わらず里を空けがちですが、サラダの修行に付き合ったり、さりげない言葉で気遣ったりと、不器用ながらも深い愛情を注ぐ父親としての姿を見せるようになりました。そして、そんな夫と娘を、サクラが力強く、そして優しく支える。それが、『BORUTO』におけるうちは一家の基本的な形です。
結論:ナルトでサクラとサスケの絆を再確認
記事のまとめ
- サクラのサスケへの恋は第七班結成当初からの一途な想いだった
- 当初は憧れだったが中忍試験を機に仲間を守る愛へと変化した
- サスケの闇や孤独もすべて受け入れ救いたいと願ったのがサクラの愛
- サスケのサクラへの愛情は中忍試験での怒りの場面で初めて示された
- サスケの愛情表現は分かりにくいが「ありがとう」やおでこトンに集約される
- サスケにとっておでこトンは最愛の兄から受け継いだ最大の愛情表現
- 二人の明確な馴れ初めは原作では描かれていない
- 結婚に至る経緯は第四次忍界大戦後のサスケの贖罪の旅にあった
- 旅の途中でサクラが同行しサラダを身ごもったことが明かされている
- 作中で二人の明確なキスシーンは描かれていない
- 『サスケ烈伝』ではサスケの嫉妬など夫婦としての深い愛情が描かれた
- アニメ『BORUTO』で二人の初デートが2分半だったことが判明した
- 『BORUTO』では不器用ながらも娘を愛する父親としてサスケは描かれている
- 長期任務で不在がちだがうちは一家の根底には強い絆がある
- 二人の物語は単なる恋愛を超えた深い絆と成長の物語である