こんにちは、マンガ愛読者の部屋運営者のAJIです。今回は『アンデッドアンラック』の中でも特に渋くてカッコいいおじさまキャラ、ビリーについて徹底解説していきます。物語の途中で見せた衝撃的な裏切りや、その後に判明した能力の秘密に驚いた方も多いのではないでしょうか。ネット上ではビリーの能力に関する話題や、相棒であるテラーとの過去、そして気になる死亡や生存に関する結末まで、多くの議論が交わされています。また、盲目でありながら最強クラスの強さを誇る理由や、アニメで彼を演じる声優さんについても気になりますよね。この記事では、そんなビリーの魅力を余すことなく深掘りしていきます。
記事のポイント
- ビリーの能力「不可信」の嘘と真の能力「不公平」の発動条件
- ループによる能力変化と仲間を裏切った本当の理由
- テラーやタチアナとの深い絆と物語の結末
- アニメ担当声優や盲目のガンマンとしての強さの秘密
ジャンプできる目次📖
アンデッドアンラックのビリーの正体と能力
物語の序盤では、ユニオンの円卓メンバー第3席として、掴みどころのない飄々とした態度でチームを支えていたビリー。しかし、物語中盤で彼は突如として牙を剥き、ユニオンを裏切って敵対組織「UNDER(アンダー)」のボスとなりました。彼の正体はいったい何だったのか、そして複雑怪奇な能力の仕組みはどうなっているのか。ここでは、ビリーが長年隠し通してきた嘘と、その裏にある真の能力について詳しく解説していきます。
能力である不可信は嘘だったのか

結論から申し上げますと、ビリーが最初に名乗っていた否定能力「不可信(UNBELIEVABLE)」は、彼が作り上げた真っ赤な嘘でした。
当初、ビリーは自身の能力を「対象に当たらない方向に撃っても、跳弾して必ず当たる能力」だと説明していました。「絶対に当たらないはずの軌道で弾丸が飛んでくるから、信じられない(アンビリーバブル)」という理屈ですね。二丁拳銃のリボルバーから放たれる弾丸は、壁や障害物を複雑に反射し、遮蔽物に隠れた敵をも正確に撃ち抜いていました。
しかし、これは否定能力による超常現象でも何でもなく、ビリー自身の凄まじい射撃技術と、常人離れした聴覚による空間把握能力のみで実現していた物理的な「神業」だったのです。
彼はこの嘘の能力を隠れ蓑にして、ユニオン内部でスパイ活動を行いながら、虎視眈々と「神殺し」の準備を進めていました。能力なしで否定者たちと対等以上に渡り合っていた事実は、彼の基礎戦闘力が作中でもトップクラスであることを証明しています。
真の能力である不公平の発動条件
では、ビリーの隠されていた本当の否定能力は何だったのでしょうか。その正体は「不公平(UNFAIR)」です。
この能力の本質は、「神は人間に理不尽(アンフェア)なルールを押し付けるのだから、自分も公平さを捨てて戦う」という意思の表れとも言えます。具体的には、「一人の人間が持つ能力は一つだけ」という世界の原則を否定し、他者の否定能力をコピーして複数所持できるという、反則級に強力な能力です。
作中でコピーした主な能力
ビリーが作中で見せた多彩な能力の一部をご紹介します。これらを状況に応じて使い分ける戦闘IQの高さもビリーの魅力です。
| 能力名 | 元の所有者 | 使用用途 |
|---|---|---|
| 不正義(UNJUSTICE) | ジュイス | 対象に信じている正義と逆の行動を取らせる最強クラスの精神操作。 |
| 不変(UNCHANGE) | ジーナ | 空気の形を変えないことで不可視の壁や足場を作る。 |
| 不停止(UNSTOPPABLE) | トップ | 加速し続けることで超高速移動を可能にする。 |
| 不均衡(UNBALANCE) | ビリー(オリジナル?) | 建物のバランスを崩して崩壊させるなど、大規模な地形操作に使用。 |
ループによる能力条件の変化と違い

『アンデッドアンラック』という作品の最大の面白さは、ループ(世界のリセット)によって否定能力の解釈が変わり、性能や発動条件が変化する点にあります。実はビリーの「不公平」も、100回目のループと101回目のループで、その発動条件が180度異なっているのです。
| ループ回数 | 発動条件(解釈) | 詳細 |
|---|---|---|
| 100回目 | 対象から敵対視されること | 相手に嫌われ、憎まれることで、その「敵」の能力を奪うことができる。 |
| 101回目 | 対象の強さを認めること | 信頼関係を築き、相手の強さをリスペクトすることで能力を借りることができる。 |
100回目の悲劇的な条件「敵対」
100回目の世界では、ビリーは能力を得るために、あえて仲間を傷つけ、侮辱し、憎まれる必要がありました。仲間を愛しているからこそ、世界を救う力を手に入れるために、彼らに嫌われなければならない。このパラドックスこそが、ビリーという男が背負った孤独と悲劇でした。
101回目の希望ある条件「信頼」
しかし、風子がリーダーとなった101回目の世界では、ビリー自身の心境の変化により条件が書き換わりました。「強さ」とは敵対して奪うものではなく、認め合い共闘するものだという解釈に変わったのです。これにより、彼は仲間を裏切ることなく、信頼関係のまま能力をコピーできるようになりました。
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盲目でも強さを発揮できる驚きの理由
ビリーは常にサングラスをかけていますが、実は盲目(視覚障害)です。彼には光が届いておらず、目が見えていません。それなのに、なぜあんなに正確な射撃や、高速戦闘が可能なのでしょうか。
その理由は、視覚を失った代わりに異常に発達した「聴覚」にあります。彼は、自らが発する音の反響(エコロケーション)や、周囲の微細な音を聞き取ることで、空間の形状、敵の位置、さらには相手の心音や筋肉の動きまでをミリ単位で把握しています。
仲間を裏切り敵対した悲しき理由
「なぜビリーはユニオンを裏切ったのか?」物語中盤のこの展開に、多くの読者が心を痛めました。
100回目のループにおいて彼が裏切った真の理由は、「神を殺すために、一人ですべての罪と泥を被る覚悟を決めたから」でした。彼は、ジュイス率いるユニオンの「犠牲を最小限にしてループを繰り返す」やり方では、永遠に神には勝てないと絶望していました。
そこで彼は、より非道で、しかし合理的な手段を選びました。一般人の犠牲を厭わず、強力な古代遺物を回収して戦力を整える組織「UNDER(アンダー)」を結成。そして、「不公平」の発動条件である「敵対視されること」を満たすために、愛するタチアナや仲間たちにあえて酷い言葉を投げかけ、裏切り者を演じきったのです。円卓を強奪し、本部を火の海にしたあの日、彼の心の内は血の涙を流していたに違いありません。
アンデッドアンラックのビリーと仲間の絆
ビリーを語る上で欠かせないのが、彼を取り巻く人間関係です。孤独な戦いを選んだ彼ですが、そこには常に深い絆がありました。特にテラーやタチアナとの関係は、物語の中でも屈指の感動ポイントです。ここでは、彼らの深い絆と物語の結末について見ていきましょう。
テラーとの過去や深い関係性を考察
ビリーがUNDERを組織した際、彼の片腕として常に行動を共にしていたのがテラーです。二人の関係はユニオン加入前の傭兵団「ホライゾン・バランス」時代まで遡ります。
テラーの能力「不話(UNTELL)」は、喉を潰し、自分の言葉や行動を他者に伝えられなくなるという過酷な能力です。しかし、盲目のビリーだけは、テラーの心音のリズムや呼吸の変化を聞き取ることで、彼が何を言いたいのかを完全に理解できました。
- テラー: 口がきけないが、ビリーには想いが伝わる。
- ビリー: 目が見えないが、テラーが目となりサポートする。
この相互補完の関係性が最高にエモーショナルなんですよね。「見えない男」と「話せない男」が、戦場でお互いの欠落を埋め合いながら背中を預ける姿は、言葉を超えた信頼関係そのものです。
タチアナとの決別と再会の結末

ビリーとタチアナの関係は、まるで親子のような絆で結ばれていました。かつて、自身の能力「不可触」の暴走で両親を殺めてしまい、誰からも触れられず心を閉ざしていたタチアナ。そんな彼女を救い出し、ユニオンへ導いたのがビリーでした。
タチアナにとってビリーは親代わりであり、初恋の人でもありました。だからこそ、100回目の裏切りでビリーが放った「君のその能力、邪魔なんだよ」という冷徹な言葉は、タチアナを絶望の淵に叩き落としました。
しかし、それはビリーが彼女を危険な戦いから遠ざけようとした、彼なりの歪んだ優しさでした。101回目のループでは、風子の介入によってこの悲劇は回避されます。ビリーは最後までタチアナの良き理解者として傍に居続け、タチアナもまたビリーを信じ抜くことができました。二人が仲良く過ごす姿を見られただけで、救われた気持ちになった読者も多いはずです。
物語の結末で死亡せず生存するのか
物語の終盤、神(Sun)との激しい最終決戦が描かれます。多くのキャラクターが傷つき倒れていく中、気になるビリーの安否はどうなったのでしょうか。
安心してください、ビリーは最終話まで生存しています。
激戦を生き抜き、エピローグでは仲間たちと共に平和な時間を過ごす姿が描かれています。あんなに死に急いでいるように見えた彼が、最後は穏やかな日常を手に入れられたこと、そして仲間たちと笑い合える未来を掴み取ったことには、いちファンとして胸が熱くなりました。
※正確な描写やエピローグの詳細は、ぜひ原作コミックス最終巻などで確認してみてください!
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アニメでのビリーの声優は小山力也
アニメ版『アンデッドアンラック』でビリーの声を担当しているのは、ベテラン声優の小山力也さんです。
『名探偵コナン』の毛利小五郎役(2代目)や海外ドラマの吹き替えなどで知られる小山さんですが、ビリーの持つ大人の「ダンディさ」と、裏切り後の底知れない「冷酷さ」、そして心の奥底に秘めた熱い「情熱」を見事に演じ分けていらっしゃいます。
特に2025年冬に放送が予定されているアニメ「ウィンター編」では、ビリーとテラーの関係性が深く掘り下げられ、彼が主役級の活躍を見せる重要なエピソードが描かれます。小山さんの渋く重厚な演技が、ビリーの魅力をさらに引き立ててくれること間違いなしです。
アンデッドアンラックのビリーの魅力まとめ
今回は『アンデッドアンラック』のビリーについて、その能力や裏切りの真相、そして仲間との絆について解説しました。
ビリーは単なる裏切り者ではなく、誰よりも仲間を想い、自ら泥を被ることを選んだダークヒーローでした。彼の能力「不公平」が、孤独な強奪から信頼による共闘へと変化していく過程は、まさにこの作品のテーマである「否定からの肯定」を象徴しています。
アニメ派の方も、ぜひ原作漫画で彼の生き様を最後まで見届けてみてください。まだ読んでいない方は、電子書籍サイトなどでチェックしてみるのがオススメですよ!





