どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。(FLOS COMIC)
夜の森の奥、湖に浮かぶ小島の庵に、ローブで顔を隠した騎士が訪ねてきます。「惚れ薬を作って欲しい」と頼まれた魔女ロゼにとって、その騎士ハリージュは四年も片思いしてきた相手でした。
『どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。』は、六つ花えいこさんが小説家になろうで連載した恋愛ファンタジーです。原作は全77話で完結していて、2026年10月からはTVアニメも始まります。
記事のポイント
- 惚れ薬の本当の依頼主は王女ビッラウラ
- 騎士ハリージュが惚れ薬を誤飲し、ロゼから離れられなくなる
- 求婚への返事は、嘘をつけない魔女ならではの「嘘になるから、答えたく、ありません」
- なろう版は全77話で完結・最終話は黒のウェディングドレス
好きな人に惚れ薬を依頼された魔女ですのネタバレ|原作のあらすじ
原作は、第一部の惚れ薬の依頼と誤飲事件を経て求婚へ進み、最終話の第77話で二人の結婚式にたどり着きます。

この先は、なろう版の第一部の結末と最終話の内容に触れています。まだ知りたくない方はご注意ください。
序章|片思いの騎士ハリージュが惚れ薬を依頼
物語は、騎士ハリージュが夜の庵を訪ね、ロゼに惚れ薬を依頼する場面から始まります。
驚いてレタスをくわえる魔女ロゼ
ロゼは、湖の真ん中の小島で一人暮らしをする”湖の善き魔女”です。母は幼いころに、祖母も四年前に亡くなりました。主食はレタスという、ちょっと変わった魔女です。
ある夜、全身をローブで包んだ男が庵の戸口に立ちます。ロゼはその顔を知っていました。王宮に勤める騎士、ハリージュ・アズムです。
彼の依頼は「惚れ薬を作って欲しい」。驚きすぎたロゼは、手に持っていたレタスを思わずくわえ、もぐもぐと噛んでしまいます。
「品切れです」とかわそうとしても、「なら、作れるのだな?」と返されて逃げ場はありません。代金は言い値で払う、時間がかかっても待つ、そして「拒否権はないと思って欲しい」。こうして依頼は成立します。
素材を小出しにして時間を稼ぐ
ロゼは、惚れ薬の材料をハリージュ自身に集めさせます。ただし一度にまとめては伝えません。
崖に咲く花の花粉、天から最初に落ちてくる雨粒、火鼠の肝。届けるたびに次の素材を告げられ、ハリージュはついに「まだあるのか!?」と声を荒らげます。
次の注文は「虹色キリギリスの触覚」を満月の夜に取ってくること。満月は先週終わったばかりなので、これでまるまるひと月は稼げます。
惚れ薬を欲しがるのは、振り向かせたい相手がいるからです。ロゼは自分が失恋したのだと受け止めます。好きになってほしいとは考えず、薬を渡すまでの間に少しでも覚えてもらえたら、それでいいと思っていました。
ロゼが四年前にハリージュに恋をした日
ロゼの片思いは四年前、祖母を亡くした直後に王都の街で始まりました。
薬作りに失敗したロゼは、材料を買い足すため初めて一人で街へ出かけます。そこで軽食屋の客たちが、湖の魔女が死んだと笑っているのを耳にしました。
「まぁなんにせよ、これで安心だわな!」。魔女が死を喜ばれるほど恐れられていたことを、ロゼはこのとき初めて知ります。
そこへ隣の席の男が口を開きました。「人が死んで安心したとは、胸くそが悪い」「魔女も人には違いない」。男は騎士団の一人で、仲間から「ハリージュ」と呼ばれていました。
街ではローブを脱いでいたので、男はロゼが魔女だとは気づかずに去っていきます。言葉を交わしてもいない相手に、その日ロゼは恋に落ちました。
魔女が主人公の物語なら、『ある魔女が死ぬまで』のネタバレと結末、メグの余命の行方もおすすめです。
惚れ薬の本当の依頼主は王女ビッラウラ
ハリージュが求めた惚れ薬は、彼自身の恋のためではありませんでした。本当の依頼主は、王女ビッラウラです。
ビッラウラは第二王子の妹で、ハリージュを兄のように慕っています。第二王子はハリージュの幼馴染みです。
ビッラウラの嫁ぎ先は、四十歳も年上のニフリート国の王でした。ハリージュは、ビッラウラを国境まで送り届ける任務にもついていました。
第一部の最後には、ロゼのもとにビッラウラから手紙が届きます。書かれていたのはビッラウラの懐妊の知らせで、本人も望んでのことでした。「薬もお役に立ったようですね」とロゼ。絶句するハリージュとの対比が笑いを誘います。
第一部の山場|ハリージュが惚れ薬を誤飲
第一部の山場は、ハリージュが自分で惚れ薬を飲んでしまう事件です。
眠気覚ましと取り違えた一口
ある日、ハリージュが使用人に肩を担がれて庵へやってきます。顔はどす黒いほど赤く、汗が止まりません。使用人は、眠気覚ましの薬と間違えて別の物を渡したと謝ります。
ハリージュの口から出たのは、「あんたお手製の、惚れ薬だ」という一言でした。以前買った惚れ薬を、間違えて一口飲んでしまったのです。
解毒剤はあるものの、材料が足りず作れません。しかも誰にも惚れていない状態のままなので、行き場のない魔法がハリージュの中で暴れているようでした。
立ち上がろうとして倒れた拍子に、テーブルのカップが割れます。中身はロゼが飲んでいた紅茶でした。それがハリージュの口に入ったことで、薬はロゼに向かって効き始めます。
「ハリージュと呼べ」と離れない騎士
正気を失ったハリージュは、「ハリージュと、そう呼ぶんだ」とロゼに迫ります。ロゼは「ハリージュ様」と呼ぶのがやっとでした。
抱きしめたロゼを見つめて「駄目だ、可愛い」。離れてほしいと頼んでも、「さっきから幾度となく試みているが、離れられないんだ」と返ってきます。
その様子を窓の外から村の子供たち三人に見られ、ロゼは動揺して暴言を吐いたうえ、子供のように泣き出してしまいます。
それでもハリージュは、薬に抗って踏みとどまっていました。「あんたを、自分の思うままに触れることを、死ぬ思いで堪えてる」。ロゼはその眼差しに腰が抜け、薬のせいでも幸せだと感じます。
薬が切れた直後の求婚
薬の効き目はあっけなく切れ、正気に戻ったハリージュはその場で「俺と結婚してほしい」と求婚します。
魔女は結婚しないと断るロゼ
ロゼは、惚れ薬はそういう言葉を身分ある人から奪うための薬だと諭します。けれどハリージュは「あんたと結婚すれば、俺は幸せになれる」と譲りません。
ロゼが挙げた断る理由は、次のとおりです。
- 魔女は国に属さず、人の法にも従わない
- 魔女は基本的に結婚しない
- 魔女は死を喜ばれるような存在
最後の一言は、ロゼ自身も驚くほど自然にこぼれた本音でした。四年前に街で聞いた言葉が、ずっと傷として残っていたのです。
ハリージュもあの日の街を思い出し、「なら、辛いことを聞いたな」とまずロゼを慰めます。そのうえで「俺は、魔女のロゼがいい」と言い切りました。
「嘘になるから、答えたくありません」
ハリージュは「惚れても無い女を助けるために、冬の湖に飛び込むような男は、いない」と告げ、「俺が好きか?」とだけ尋ねます。
魔法を扱う魔女は、嘘をつけません。ロゼは真っ赤な顔で「嘘になるから、答えたく、ありません」と返しました。
嫌いなら、簡単にそう言えたはずです。この返事は「好き」と同じ意味でした。答えにくいことは「嘘になるから言いたくない」と言えばいいと、以前ハリージュ自身が教えてくれた言い方でもあります。
顔を寄せたところで、子供たちの泥玉がハリージュの後頭部に命中します。魔女が男に乱暴されていると聞き、村人まで駆けつけていたのでした。
第一部の終わり|屋敷で暮らす魔女と持参金
第一部は、ロゼが返事を保留したままハリージュの屋敷に身を寄せ、ティエンが「持参金」を運んでくる場面で幕を閉じます。
泥棒に入られたこともある庵での一人暮らしを、ハリージュは心配していました。一度は自分が庵に住むとまで言い出しますが、ロゼが渋ったため、夜だけ屋敷に部屋を用意することで落ち着きます。
ロゼは食客としてアズム家に住み、日中は庵で魔女を続けます。第二王子付きの近衛騎士になったハリージュは、休日のたびに庵へついてきます。村の人たちも、なぜかロゼに友好的になっていました。
そんなある日、ロバ三頭に山ほどの荷物を積んだティエンがやってきます。ティエンは、祖母から今際の際にロゼを託された親代わりの男です。
贈り物なら断ってくると言うハリージュに、ロゼは観念して叫びます。「私の、持参金のつもりなんです!」。持参金は嫁ぐ側が用意するもの。つまりロゼも、同じ気持ちでいたのです。
第二部はここから始まり、第32話でロゼは庵を出てハリージュの屋敷に移り住みます。求婚の返事は、まだひとまず待ってもらっている状態です。
最終話|黒いドレスで誓った結婚式
最終話の第77話では、王都の大聖堂で二人の結婚式が描かれます。
花嫁のロゼが身につけたのは、黒のウェディングドレスでした。ヴェールも黒で、参列者は驚いて花嫁を見つめます。ハリージュは礼装用の騎士服に、鮮やかな青のマントです。
司祭に「神に誓いますか?」と問われ、ロゼは口を閉ざします。魔女には信仰する神がいません。嘘もつけないので、信じていない神には誓えないのです。
ざわめく大聖堂で、ロゼはハリージュを見つめてこう答えました。「誓います――ハリージュさん、貴方に。命をかけて」。
ハリージュは司祭に「少し待っていただけますか」と頼み、眉間を押さえてこらえます。客席では、礼装のティエンが顔をぐしゃぐしゃにして泣いていました。
ところが、続く誓いの口付けが人前で交わすものだとロゼは知りません。以前にハリージュと約束をしていた手前、今さら断れない状況です。
「皆さん目を瞑っていてください!」と叫ぶロゼに、参列者全員が手で目を覆い、司祭まで目を閉じます。ロゼが目をつぶって顎を上げ、ハリージュが頬を包んだところで、物語は「おしまい」を迎えます。
好きな人に惚れ薬を依頼された魔女ですのアニメと原作・漫画
TVアニメは2026年10月から放送されます。原作のなろう版は全77話で完結、書籍は全2巻、漫画版は既刊6巻です。

登場人物|ロゼ・ハリージュ・ビッラウラ・ティエン
物語の中心はロゼとハリージュの二人で、王女ビッラウラと商人ティエンが脇を固めます。

| 人物 | 立場 | 物語での役どころ |
|---|---|---|
| ロゼ | 湖の魔女 | 薄紅色の髪の魔女。嘘をつけない。四年前からハリージュに片思い |
| ハリージュ | 近衛騎士 | 貴族出身の生真面目な騎士。惚れ薬を依頼し、のちに誤飲する |
| ビッラウラ | 王女 | ハリージュを兄のように慕う。惚れ薬の本当の依頼主 |
| ティエン | 商人 | 先代魔女の代から庵に通う。ロゼの親代わりのつもりでいる |
アニメの放送局・声優・主題歌
TVアニメは2026年10月から、AT-XやTOKYO MXなど5局で放送されます。
放送局は次の5局です。局ごとの日時はアニメ公式サイトのON AIRページに載っています。
- AT-X
- TOKYO MX
- BS日テレ
- RKB毎日放送
- MBS
配信も、dアニメストアやABEMAなど多くのサービスで予定されています。
メインキャストは次の4人です。
- ロゼ:小松未可子
- ハリージュ:阿座上洋平
- ティエン:下野紘
- ビッラウラ:関根明良
主題歌は、オープニングがセンチミリメンタルの「かなわない、」、エンディングがレイニの「まだ嘘にならない」です。
スタッフは次のとおりです。
- 監督:草川啓造
- シリーズ構成:渡航
- アニメーション制作:ディオメディア
最新の告知はアニメ公式X(@horemajo_anime)で発信されています。同じく恋愛ものの原作とアニメを追うなら、弱気MAX令嬢のネタバレと賭けの結末、アニメ情報もどうぞ。
原作はなろう小説・書籍は全2巻
原作は六つ花えいこさんの小説で、小説家になろうで全77話が公開され、完結しています。
連載は2019年4月から2020年3月まで。第一部が31話、第二部が46話という構成で、作品ページにはR15の表記があります。
書籍版は双葉社のMノベルスfから出ていて、イラストはvientさんです。全2巻で、2巻は2020年3月に刊行されました。シリーズ累計は100万部を突破しています。
漫画版はFLOS COMIC・作画は釜田
漫画版はKADOKAWAのFLOS COMICから刊行され、作画は釜田さんです。2026年9月時点で既刊6巻の連載中です。
紙で手元に置くなら、漫画版の最新刊はこちらです。
連載先はカドコミ(旧ComicWalker)で、キャラクター原案は書籍版と同じvientさんが務めています。
4巻・5巻があるのは漫画版で、小説の書籍版は全2巻で完結しています。漫画版の最新6巻は、2026年2月に発売されました。
コミックシーモアで惚れ薬の魔女を読む
コミックシーモアでは、漫画版と小説版の両方が配信されています(2026年9月時点)。漫画版には、フルカラー版や分冊版もあります。
2026年9月時点では、新規無料会員登録で70%OFFクーポンがもらえます。使えるのは1冊に1回で、購入金額の上限はありません。有効期限は登録日を含む7日間です。
-
-
ある魔女が死ぬまでネタバレ|結末とメグの余命の行方
ある魔女が死ぬまで(電撃の新文芸) 「死ぬ」というタイトルの言葉が、誰を指しているのか。私自身、「ある魔女が死ぬまで」を読み進めながら、その引っかかりがずっと頭から離れませんでした。余命一年を告げられ …
続きを見る
好きな人に惚れ薬を依頼された魔女ですに関するよくある質問(FAQ)
Q1. 原作の小説はもう完結していますか?
A. はい、完結しています。小説家になろう版は2020年3月に第77話で最終話を迎えました。双葉社の書籍版も全2巻で刊行を終えています。
Q2. アニメは原作のどこまで描かれますか?
A. 2026年9月時点で、アニメが原作のどこまでを描くかは発表されていません。全話数も未発表です。
Q3. 漫画版は何巻まで出ていますか?
A. 2026年9月時点で6巻まで出ていて、連載は続いています。6巻は2026年2月に発売されました。
Q4. なろう版は無料で読めますか?
A. はい。小説家になろうの作品ページから、第1話から最終話の第77話まで無料で読めます。
Q5. なろう版のR15表記はどんな描写ですか?
A. 惚れ薬を飲んだハリージュがロゼを抱きしめて離さない場面のように、大人の恋愛らしい色気のある描写が出てきます。
まとめ|好きな人に惚れ薬を依頼された魔女ですのネタバレ
2026年秋に始まるアニメの原作は、2026年秋アニメの原作まとめで一覧にしています。
嘘をつけない魔女が、嘘をつかずに気持ちを伝える方法を見つけていく物語です。求婚への返事も最後の誓いも、ロゼらしい言葉で結ばれています。