少女誘拐殺人で死刑判決を受けた男は、本当に冤罪だったのか。『冤罪死刑』は、その疑いを記者が追うミステリーです。
原作は緒川怜の同名小説で、椎名桔平の主演でドラマになりました。2026年11月3日には、テレビ朝日で再放送されました。
冤罪死刑のネタバレの核心は、冤罪そのものが仕組まれていたことです。
記事のポイント
- ドラマの真犯人は山崎哲也で、栗原は濡れ衣を着せられた
- 冤罪は、弁護士の櫻木希久子が作った偽装工作だった
- 動機は娘の白血病で、適合するドナーが山崎だった
- ドラマはテレ朝動画・TELASA・Prime Videoで配信(2026年11月時点)
冤罪死刑のネタバレ|冤罪は弁護士の偽装工作だった
ここから先は、ドラマの結末に触れます。
ドラマの真犯人は、死刑判決を受けた山崎哲也でした。山崎の冤罪は、弁護士の櫻木希久子が作り上げた偽装工作です。

あらすじ|少女誘拐事件と山崎の死刑判決
物語の発端は、京都で10歳の春薗乙女が誘拐された事件です。
身代金6000万円と死刑判決
身代金6000万円が奪われたうえ、乙女は2か月後に遺体で見つかります。
逮捕されたのは、春薗家に出入りするディーラーの山崎哲也でした。目撃証言と物証から、山崎には一審、二審とも死刑判決が下ります。
記者と弁護士が事件を調べ直す
事件から3年後、通信社の社会部記者・恩田和志を、弁護士の櫻木希久子が訪ねてきます。希久子は山崎の新しい弁護人で、山崎は無実だと主張します。
京都府警が失態を隠すために犯人逮捕を急いだ冤罪だ、というのが希久子の言い分でした。恩田は協力を頼まれ、事件を洗い直し始めます。
すると、身代金の受け渡し現場で山崎を見たと証言した女将が、顔をはっきり見たわけではないと明かします。
警察の毛髪ねつ造|村上刑事の告白
山崎の逮捕の決め手になった乙女の毛髪は、刑事の村上清孝がねつ造した証拠でした。
山崎の車から見つかった毛髪
毛髪は山崎の車から見つかったもので、逮捕を決めた唯一の物証でした。
ところが乙女の母・加奈子は、事件の1週間前に山崎の勤め先へぬいぐるみを忘れ、届けてもらったと打ち明けます。そのぬいぐるみには、乙女の髪の毛が付いていました。
病床の村上が認めたねつ造
恩田が追及すると、病に倒れていた村上は、毛髪を山崎の車に置いたと告白します。
村上は山崎の犯行を確信していました。ねつ造は、自白を引き出すための突破口だったのです。
この告白のあと、村上は病気で亡くなります。
栗原に罪を着せる偽装工作
希久子は刑務官を買収し、死刑囚の栗原稔に乙女殺害の罪を着せました。
真犯人として浮上した栗原
栗原は、別の連続少女殺害事件で死刑が確定していた男です。恩田と希久子の調査で、乙女の事件との共通点が浮かびます。
やがて、栗原の唾液が付いた乙女の衣服が見つかり、疑いは栗原に移りました。そのあと、栗原の死刑が執行されます。
山崎は拘束を一時的に解かれ、その間に白血病の患者へ骨髄を提供します。
現場に残された身代金
流れが変わるのは、栗原を担当していた刑務官2人が殺し合って死亡したときです。現場には、誘拐事件の身代金だった現金が残されていました。
やがて恩田は、自分が希久子に利用されていたと気づきます。
乙女を殺した真犯人は山崎
乙女を殺した真犯人は、やはり山崎哲也でした。栗原は濡れ衣を着せられただけで、村上の見立ては当たっていたのです。
希久子の工作は、次の順で進みました。
- 山崎が隠していた身代金を手に入れる
- その金で刑務官を買収する
- 栗原の唾液を乙女の衣服に付けさせる
- 衣服を栗原にゆかりのある場所に埋めさせる
警察のねつ造で捕まった本当の犯人が、弁護士の工作で冤罪の被害者に見えていた。これが『冤罪死刑』の仕掛けです。
動機は娘の白血病|ドナーは山崎
希久子の動機は、白血病の娘・優希を救うことでした。優希に適合するドナーが山崎だったのです。
逮捕で止まった骨髄移植
山崎は逮捕の前に、優希のドナーになるはずでした。逮捕によって、移植はできなくなります。
二審でも死刑判決が下り、このままでは山崎の骨髄を優希に移植できません。
恩田を巻き込んだ希久子の計画
そこで希久子は恩田を巻き込み、山崎を冤罪に持っていく計画を立てました。栗原に罪を着せたのも、山崎を外に出すためです。
結末|恩田の追及と希久子の出頭
真相を突き付けられた希久子は、娘の手術が終わったあとに出頭します。
恩田が希久子を問い詰める
恩田は真相にたどり着き、希久子を問い詰めます。
優希の手術のあとに出頭
優希の手術は無事に終わりました。目的を遂げた希久子は、自ら警察に出頭します。
冤罪が物語の軸になる作品なら、死役所のネタバレ(シ村の冤罪の過去)もどうぞ。
冤罪死刑の原作小説とドラマ|違い・キャスト・配信
『冤罪死刑』の原作は、緒川怜が2013年に講談社から出した同名小説です。ドラマは同じ年の11月23日に、土曜ワイド劇場特別企画として放送されました。

原作小説|緒川怜の社会派ミステリー
小説は単行本のあと、講談社文庫と、その電子版が出ています。
小説の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 著者 | 緒川怜 |
| 単行本 | 講談社・2013年1月31日発売 |
| 文庫 | 講談社文庫・2013年10月16日発売 |
| 電子版 | 講談社文庫の電子版・2016年5月13日発売 |
緒川怜は、1957年東京都生まれの作家です。2008年に『霧のソレア』で第11回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞しました。
『冤罪死刑』は、現役の通信社デスクが拘置所の内部を描いた社会派ミステリーです。
小説の目次
小説は、序章から終章まで次の10の章でできています。
- 序章 刑場
- 第一章 誘拐事件
- 第二章 拘置所の二人
- 第三章 記者と弁護士
- 第四章 目撃者の証言
- 第五章 警部のスワン・ソング
- 第六章 スクープ
- 第七章 死刑執行
- 第八章 死者のDNA
- 終章 冤罪作法
序章「刑場」は、「これより、刑を執行する」という一言で始まります。
小説の真相はラスト10ページ
小説の真相が明かされるのは、ラスト10ページです。
死刑執行の後で事件の様相は一変し、どんでん返しの連続の後に伏線が回収されます。
ドラマと小説の違いは舞台の拘置所
ドラマの拘置所は大阪、小説の拘置所は東京です。
小説とドラマを比べる
| 項目 | 小説 | ドラマ |
|---|---|---|
| 発表 | 2013年1月に単行本 | 2013年11月23日に放送 |
| 拘置所 | 東京拘置所 | 大阪拘置所 |
ドラマの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送 | テレビ朝日・土曜ワイド劇場特別企画 |
| 原作 | 緒川怜『冤罪死刑』(講談社) |
| 脚本 | 吉本昌弘 |
| 監督 | 橋本一 |
| 制作 | テレビ朝日・東映 |
実在の大阪拘置所で撮影
ドラマの拘置所の場面は、実在する大阪拘置所の許可を得て、所内で撮影されました。テレビドラマでは史上初の試みでした。
電車の窓から身代金を投げ渡す場面は、近畿日本鉄道の協力で、実際に走る車内で撮られています。
キャスト|恩田役は椎名桔平
主人公の記者・恩田和志を演じたのは椎名桔平です。弁護士の櫻木希久子は財前直見が演じました。
事件を追う人たち
| 役 | キャスト | 人物 |
|---|---|---|
| 恩田和志 | 椎名桔平 | 通信社の大阪本社の社会部記者 |
| 櫻木希久子 | 財前直見 | 刑事事件担当の人権派弁護士 |
| 佐々木太一 | 塚本高史 | 恩田の調査に協力する記者 |
| 村上清孝 | 小林稔侍 | 京都府警捜査一課の刑事 |
| 高嶋健一 | 吉田栄作 | 村上の後輩の刑事 |
| 本郷真一 | 伊武雅刀 | 通信社の社会部部長 |
事件の関係者
| 役 | キャスト | 人物 |
|---|---|---|
| 山崎哲也 | 長谷川朝晴 | 春薗乙女誘拐殺人事件の被告 |
| 栗原稔 | 甲本雅裕 | 死刑が確定している連続少女殺害事件の犯人 |
| 春薗秀紀 | 丸山智己 | 乙女の父で、外食チェーンの代表取締役 |
| 春薗加奈子 | 浅見れいな | 乙女の母 |
| 櫻木優希 | 桜田ひより | 希久子の娘 |
| 池端仁美 | 高岡早紀 | 栗原の前妻 |
| 大谷俊雄 | 平田満 | 大阪拘置所の心理技官 |
優希役の桜田ひよりは、本作がドラマデビューでした。
配信|テレ朝動画・TELASA・Prime Video
2026年11月時点で、ドラマは次の3つの配信サービスで見られます。
ドラマを配信しているサービス
Prime Videoのレンタル料金
Prime VideoのHDレンタルは220円です(2026年11月時点)。
原作小説は講談社文庫と電子版で読める
原作小説は、文庫でも電子版でも読めます。
講談社文庫と電子版
講談社文庫には、試し読みもあります。
漫画版は見つからず
漫画化された作品は確認されていません。
-
-
死役所のネタバレ|シ村の冤罪の過去と美幸の死・最新話と完結状況
死役所 28(バンチコミックス) 「こんにちは 自殺ですね?」。血まみれの死者が並ぶ役所で、眼鏡の職員・シ村は笑顔のまま少年を迎えます。 その笑顔の奥にあるのは、娘・美幸を殺したとされ、冤罪で死刑にな ...
続きを見る
電子版はこちらです。
冤罪死刑に関するよくある質問(FAQ)
Q1. ドラマ『冤罪死刑』の真犯人は誰ですか?
A. 乙女を殺した真犯人は山崎哲也です。栗原は濡れ衣を着せられただけで、冤罪は弁護士の櫻木希久子の偽装工作でした。
Q2. 櫻木希久子はなぜ山崎を助けたのですか?
A. 白血病の娘・優希に適合するドナーが山崎だったからです。
Q3. 『冤罪死刑』に原作はありますか?
A. あります。緒川怜の同名小説が原作で、単行本は2013年1月31日に講談社から発売されました。
Q4. 小説とドラマで舞台は違いますか?
A. 拘置所が違います。ドラマは大阪拘置所、小説は東京拘置所です。
Q5. ドラマはどこで見られますか?
A. 2026年11月時点では、テレ朝動画、TELASA、Prime Videoで配信されています。
まとめ:冤罪死刑のネタバレと結末
『冤罪死刑』は、冤罪に見えた事件そのものが、弁護士の手で作られていた物語です。
- ドラマの真犯人は山崎哲也で、栗原は濡れ衣を着せられた
- 村上刑事は毛髪をねつ造したが、山崎の犯行を確信していた
- 櫻木希久子が刑務官を買収し、栗原に罪を着せた
- 動機は白血病の娘・優希で、適合するドナーが山崎だった
- 希久子は優希の手術のあとに出頭する
- 原作は緒川怜の同名小説で、拘置所は小説が東京、ドラマが大阪

