沼田まほかるの小説『彼女がその名を知らない鳥たち』は、2017年に蒼井優と阿部サダヲの主演で映画になりました。
映画の結末では、黒崎を殺したのは十和子自身で、十和子はその記憶を失っていたことがわかります。遺体を隠したのは陣治で、ラストで陣治は十和子の前で高い所から身を投げ、そのとき鳥の群れが飛び立ちます。
記事のポイント
- 黒崎を殺したのは十和子で、本人はその記憶を失っていた
- 黒崎の遺体を処理して隠したのは陣治
- ラストで陣治は十和子の前で身を投げ、鳥の群れが飛び立つ
- 原作は沼田まほかるの長編小説で、2017年に映画化
彼女がその名を知らない鳥たちのネタバレとあらすじ
『彼女がその名を知らない鳥たち』は、昔の男・黒崎を忘れられない十和子と、彼女と暮らす陣治の物語です。沼田まほかるの長編小説で、2017年に白石和彌監督が映画にしました。

どんな小説?沼田まほかるの第2作
沼田まほかるがデビューの翌年に発表した、著作の第2作です。幻冬舎から、単行本が2006年に、文庫が2009年に出ています。
作品の基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 著者 | 沼田まほかる |
| 出版社 | 幻冬舎 |
| 単行本 | 2006年10月10日発売・314ページ |
| 文庫 | 幻冬舎文庫・2009年10月6日発売・392ページ |
| 巻数 | 1冊で完結する長編 |
文庫の冒頭は、幻冬舎の試し読みで読めます(2026年10月時点)。
沼田まほかるは1948年、大阪府の生まれで、主婦・僧侶・会社経営などを経験しています。初めて書いた小説『九月が永遠に続けば』で第5回ホラーサスペンス大賞を受け、デビューしました。
原作の小説は、幻冬舎文庫で読めます。
2017年の映画化
映画『彼女がその名を知らない鳥たち』は、2017年10月28日に公開されました。十和子を蒼井優、陣治を阿部サダヲが演じています。
監督の白石和彌にとっては、初めての本格的な大人のラブストーリーでした。映画化された2017年には、原作は20万部を超えるベストセラーになっていました。
主な登場人物
物語の中心にいるのは、十和子・陣治・水島・黒崎の4人です。
| 名前 | 人物 |
|---|---|
| 北原十和子 | 15歳年上の陣治と暮らしながら、8年前に別れた黒崎を忘れられずにいる女性 |
| 佐野陣治 | 十和子に嫌がられても執着を隠さない、不潔で滑稽な男。「十和子のためだったら何でもできる」と言い続ける |
| 水島真 | どこか黒崎の面影がある妻子持ちの男で、十和子の不倫相手 |
| 黒崎俊一 | 十和子が思い続けるかつての恋人で、野心家。行方不明になっている |
あらすじ|黒崎を忘れられない十和子と陣治
十和子は陣治と暮らしながら、別れて8年以上たつ黒崎のことを忘れられずにいます。やがて黒崎が行方不明だと知り、十和子は陣治を疑い始めます。
十和子と陣治の暮らし
小説は、DVDを観終わった十和子が、また黒崎俊一のことを思っている自分に気づく場面から始まります。別れてから8年以上たつのに、黒崎の記憶だけが生々しく残っているのです。
その一方で、黒崎と別れた直後に自分が何を考えていたかは、十和子の記憶の中で妙にぼんやりしています。
十和子が暮らしている相手は、佐野陣治です。二人は飲み会で出会い、十和子は淋しさから陣治と関係を持って、なんとなく一緒に暮らすようになりました。
電話口の陣治は関西弁で、「十和子、なんかあったんか」「なんや、なんかあった、何?」と問いかけます。十和子のほうは、時計店やレンタルショップにクレームの電話をかけ続けています。
失踪していた黒崎と水島との出会い
映画では、十和子はある日、どこか黒崎の面影がある妻子持ちの男・水島と出会います。十和子は水島との関係におぼれていきます。
そんな中、十和子は刑事から、黒崎が行方不明だと告げられます。さらに、陣治が自分をしつこく付け回していることを知ります。
十和子は、黒崎の失踪に陣治が関わっていると疑い始めます。水島にも危険が及ぶのではないかと、おびえるようになるのです。
彼女がその名を知らない鳥たちの結末ネタバレ
ここから先は、2017年の映画の結末に触れます。
黒崎を殺したのは十和子自身で、遺体を隠したのは陣治でした。ラストで陣治は十和子の前で高い所から身を投げ、そのとき鳥の群れが飛び立ちます。
黒崎を殺したのは十和子だった
黒崎を殺したのは、陣治ではなく十和子自身でした。十和子は、その記憶を失っていました。
十和子は、黒崎の失踪に陣治が関わっていると疑ってきました。その疑いの先にあったのは、十和子が忘れていた自分の罪だったのです。
白石和彌監督は、この映画を撮った狙いをこう語っています。
「物語の後半まではゲスな話を覆いかぶせておいて、最後にそれを取り払ったら愛が見えればいいなって思って撮っていた」
陣治が隠していたこと
黒崎の遺体を処理して隠したのは、陣治でした。
陣治は、十和子に嫌がられても「十和子のためだったら何でもできる」と言い続けた男です。疑われていた陣治は、黒崎を殺してはいませんでした。
白石和彌監督は、真相がわかったときの逆転を次のように話しています。
「いろんなことがわかった瞬間、それまで汚いと思っていたものが美しく、嫌いだと思っていた人を好きになれる、この逆転が本当に美しい。」
ラストで陣治がしたこと・飛び立つ鳥
ラストで、すべてを思い出した十和子の前で、陣治は高い所から身を投げて命を絶ちます。
陣治が最後に十和子へ告げるのは、十和子の子どもとして生まれ変わりたい、という願いです。そして陣治が身を投げたそのとき、鳥の群れが飛び立ちます。
原作者の沼田まほかるは、映画にこうコメントを寄せています。
「そのまま息を詰めっぱなしで、最後の鳥の飛翔の場面まで一気に観てしまいました。」
題名に「鳥たち」とある本作には、最後に鳥が飛び立つ場面があります。
映画のスタッフとキャスト
映画は2017年10月28日に公開された、123分のR15+の作品です。監督は白石和彌、脚本は浅野妙子が務めました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公開日 | 2017年10月28日 |
| 上映時間 | 123分 |
| 区分 | R15+ |
| 監督 | 白石和彌 |
| 脚本 | 浅野妙子 |
| 原作 | 沼田まほかる『彼女がその名を知らない鳥たち』(幻冬舎文庫) |
| 配給 | クロックワークス |
| 役名 | 俳優 |
|---|---|
| 北原十和子 | 蒼井優 |
| 佐野陣治 | 阿部サダヲ |
| 水島真 | 松坂桃李 |
| 黒崎俊一 | 竹野内豊 |
映画の本予告です。
彼女がその名を知らない鳥たちのよくある質問(FAQ)
Q1. 黒崎を殺したのは誰?
A. 2017年の映画では、黒崎を殺したのは十和子自身です。十和子は、その記憶を失っていました。黒崎の遺体を処理して隠したのは陣治です。
Q2. ラストで陣治はどうなった?
A. すべてを思い出した十和子の前で、高い所から身を投げて命を絶ちます。最後に告げるのは、十和子の子どもとして生まれ変わりたいという願いです。そのとき、鳥の群れが飛び立ちます。
Q3. 原作の小説は何巻?
A. 1冊で完結する長編小説です。幻冬舎から、単行本が2006年10月10日に、幻冬舎文庫が2009年10月6日に出ています。
Q4. 映画は何年の作品?
A. 2017年です。2017年10月28日に公開され、監督は白石和彌です。十和子を蒼井優、陣治を阿部サダヲが演じました。
映画になった作品の結末は、白鳥とコウモリのネタバレや羊の皮を着たケモノのネタバレでもまとめています。
まとめ|彼女がその名を知らない鳥たちのネタバレ
映画『彼女がその名を知らない鳥たち』で黒崎を殺したのは、十和子自身でした。
- 原作は沼田まほかるの長編小説(幻冬舎)で、著作の第2作
- 十和子は陣治と暮らしながら、8年前に別れた黒崎を忘れられずにいる
- 黒崎の失踪に陣治が関わっていると、十和子は疑い始める
- 黒崎を殺したのは十和子で、十和子はその記憶を失っていた
- 黒崎の遺体を処理して隠したのは陣治
- ラストで陣治は十和子の前で身を投げ、そのとき鳥の群れが飛び立つ
- 映画は2017年10月28日公開・監督は白石和彌

