長崎県波佐見町の窯で器に絵付けをする青子と、海外で作陶していた無愛想な陶芸家の龍生。小玉ユキさんの『青の花 器の森』は、器づくりを通して近づいていく2人を全10巻で描いた大人の恋の物語です。
NHK総合の夜ドラとして実写ドラマ化もされ、松井玲奈さんと一ノ瀬颯さんが出演します(全32回)。
記事のポイント
- 波佐見焼の窯で出会った青子と龍生の歩みがわかる
- 別れた龍生を追って、青子がフィンランドへ向かう流れを追える
- 龍生が波佐見に帰ってからの結末と5年後の2人がわかる
- NHK夜ドラのキャスト・主題歌・ロケ地がわかる
青の花 器の森のネタバレ|青子と龍生の出会いから最終回まで
ここから先は、最終10巻の結末まで触れます。
波佐見の窯で出会った青子と龍生は、別れとフィンランドでの再会を経て、最終10巻で2人の帰る場所にたどり着きます。

青の花 器の森の基本情報
『青の花 器の森』は、小学館の月刊flowersで連載された小玉ユキさんのマンガです。単行本は全10巻で完結しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作者 | 小玉ユキ(『坂道のアポロン』『月影ベイベ』の作者) |
| 出版社 | 小学館(フラワーコミックスα) |
| 掲載誌 | 月刊flowers(2018年5月号で連載開始) |
| 巻数 | 全10巻・完結(1巻は2018年9月10日、10巻は2022年8月10日発売) |
| 話数 | 本編は全48話 |
| 受賞 | 第12回ananマンガ大賞 準大賞 |
| 舞台 | 長崎県波佐見町 |
| 映像化 | NHK総合の夜ドラで実写ドラマ化 |
主な登場人物
物語の中心は、絵付け職人の青子と、陶芸家の龍生の2人です。
馬場青子
波佐見焼の窯で、絵付けの仕事をしている女性です。読みは「あおこ」。
元彼の熊平との恋に傷ついて以来、3年間恋愛を遠ざけてきました。ドラマでは松井玲奈さんが演じます。
真鍋龍生
海外で作陶していた陶芸家で、読みは「たつき」です。無愛想で人を寄せ付けず、青子に「絵付けされた器に興味ない」と言い放ちます。
青子の窯で働き始めた、年下の後輩でもあります。ドラマでは一ノ瀬颯さんが、フィンランドから来た若き陶芸家として演じます。
ほかの主な人物
熊平は、青子の元彼です。かつて北海道へ行ったまま、帰ってこなかった過去があります。ドラマでは熊田亮平(通称「熊平」)として、三浦貴大さんが演じます。
しのぶは、青子の友人です。ドラマでは古閑しのぶとして、藤間爽子さんが演じます。
1巻のあらすじ
1巻は、波佐見焼の窯で絵付けをする青子のもとに、海外で作陶していた龍生がやってくるところから始まります。
1話は、車を降りた青子が、つぼみの開いたスノーフレークをスケッチする場面から始まります。
そこへ見知らぬ男性が通りかかり、「どいてもらえます?」と声をかけてきます。窯の者として案内を申し出た青子に、男性の返事は「結構です」のひと言でした。
業者にしては無愛想だと思いながら、青子はスケッチの続きに戻ります。この男性こそ、窯にやってきた龍生です。
龍生に「絵付けされた器に興味ない」と言われ、青子は自分の生き方まで否定された気持ちになります。それでも反発しながら、龍生の器に惹かれていくのが1巻です。
中盤のネタバレ
2巻から9巻にかけて、2人は器の共作で認め合って付き合い始め、8巻でフィンランド行きの話が持ち上がり、9巻ですれ違いから別れます。
龍生の過去とドラマの春馬
2巻で、2人は互いの持ち味を生かした一輪挿しを共作し、少しずつ認め合うようになります。
そんなある日、青子は無愛想な龍生の過去につながる秘密を偶然知ってしまいました。これをきっかけに、2人の距離は急速に近づいていきます。
ドラマの人物では、のせりんさんが演じる楢崎春馬が、龍生とフィンランドでともに器を作っていた亡き親友です。
2人が付き合うまで
恋が動き出すまでには、青子の過去の恋が影を落とします。3巻から7巻の流れは次のとおりです。
- 3巻:龍生が作った形に青子が絵付けする量産用のお皿が完成に近づくなか、謎の男が青子を訪ねて波佐見へ来る
- 4巻:毎年恒例の社員キャンプに青子の元彼・熊平らが参加し、2人に過去を語る
- 5巻:龍生に陶磁器の美術館へ誘われ、デートのような距離感に青子が戸惑う
- 6巻:龍生に告白された青子は、とっさに振ってしまう
- 7巻:互いの才能を認めて惹かれ合い、2人は付き合うことになる。後輩の功と一緒にマグカップも作る
振られたあとも、龍生は仕事のパートナーとして変わらず青子の隣にいました。付き合い始めると、龍生の家が青子の新しい居場所になります。
ただ青子は、龍生が「波佐見にいるのは1年だけ」と言っていたのを思い出します。
フィンランドと別れ
8巻で、龍生は陶芸の展示会に誘われ、フィンランドへ行くことになります。青子は、かつて北海道へ行ったまま帰らなかった熊平を思い出してしまいました。
龍生は青子を苦しませないために、北欧行きを断念します。
9巻では、すれ違いから2人は恋人同士の関係を解消します。龍生は展示会のために北欧へ渡り、青子を忘れるため、波佐見に戻らない道を選びました。
龍生が旅立ったあと、青子はある決断をします。最終10巻で青子は龍生を追ってフィンランドへ向かい、2人は再会して想いを通わせました。
最終回と結末
最終10巻で波佐見に帰ってきた龍生は青子にプロポーズし、2人は結婚します。本編は第48話で完結しました。
2人の物語が完結する10巻です。
龍生の帰郷
フィンランドで再会したあとも、2人は遠距離のまま気持ちをつないでいました。そして龍生が、波佐見へ戻ってきます。
年季の入った古い家と桜の木の前で
帰ってきた翌日、龍生は青子を、年季の入った古い家の内見に誘います。龍生はそこに、自分の工房を作るつもりでした。
内見の帰り、龍生は桜の木の前で青子にプロポーズします。2人は結婚し、仲間たちが結婚パーティーを開いてくれました。
結婚してからは、それまで青子に敬語で話していた龍生が、敬語をやめて「青子」と呼ぶようになります。
5年後の2人
物語の最後は、それから5年後です。2人は独立し、あの古い家は工房兼ギャラリーになっていました。
ラストシーンで、昼寝をしていた青子は夢を見ます。夢の中では、年老いた龍生がろくろを回していました。
青の花 器の森のネタバレ考察とドラマ・波佐見焼
器づくりの町・波佐見を舞台にした本作は、松井玲奈さんと一ノ瀬颯さんの出演でNHKの夜ドラになりました。舞台の波佐見焼は、約400年以上の歴史を持つ普段使いの器です。

NHK 夜ドラ『青の花 器の森』
ドラマはNHK総合の夜ドラで、全32回(8週)にわたって描かれます。
放送予定と第1回のあらすじ
放送予定はNHKの番組ページで確かめられます。
第1回では、「絵付けなんて必要ない」とつぶやくフィンランド帰りの陶芸家・龍生が、青子と一緒に働き始めます。反発し合う2人は、社長の頼みで行動を共にすることになりました。
キャスト
| 役名 | 俳優 |
|---|---|
| 馬場青子 | 松井玲奈 |
| 真鍋龍生 | 一ノ瀬颯 |
| 古閑しのぶ | 藤間爽子 |
| 栗原留美 | 安藤玉恵 |
| 宇野文哉 | 前田拳太郎 |
| 関口恒平 | 岩永洋昭 |
| 石原仁 | 山口森広 |
| 熊田亮平 | 三浦貴大 |
| 楢崎春馬 | のせりん |
| 馬場みどり(青子の母) | 財前直見 |
| 朝長容子(光容窯の社長) | 西田尚美 |
このほか、莉子さん、利重剛さん、上川周作さんも出演します。人物どうしの関係は、NHKの人物相関図で見られます。
脚本・主題歌などのスタッフ
主題歌は、秦基博さんの「フラグメンツ」です。おもなスタッフは次のとおりです。
- 原作:小玉ユキ
- 脚本:泉澤陽子
- 演出:深川栄洋
- 音楽:福廣秀一朗
- 主題歌:秦基博「フラグメンツ」
- 制作統括:井上衛(レプロエンタテインメント)、遠藤理史(NHK)
原作の小玉ユキさんは、実写ドラマ化を「夢のようです」と喜んでいます。
ロケ地の波佐見町
撮影は6月末から約2か月間、長崎県波佐見町で行われ、その後フィンランドでもロケがありました。ドラマの大部分は、実際に波佐見町で撮られています。
出演者の岩永洋昭さんは波佐見町の出身で、町のふるさと大使でもあります。ドラマの情報は、波佐見町のドラマ紹介ページにもまとまっています。
予告動画とモーションコミック
ドラマの予告動画は、NHKの公式YouTubeチャンネルで公開されています。原作の雰囲気は、フラコミチャンネルのモーションコミックで味わえます。
舞台の波佐見焼
波佐見焼は約400年以上の歴史を持つ長崎県の焼き物で、特許庁の地域団体商標に登録されています。
普段使いの器を作ってきた産地
地域団体商標の対象は、長崎県の東彼杵町・川棚町・波佐見町で作られる陶磁器の食器類です。
1690年ごろからは、お茶碗やお皿などの普段使いの焼き物「くらわんか碗」を大量に作り始めました。
分業でつくる器と2人の仕事
波佐見焼は分業制で、次のような役割に分かれて作られています。
- 型
- 生地
- 窯元
- 商社など
作中の2人も、絵柄の青子と形の龍生という役割の違いから始まります。分業の町で絵付けと形づくりを分け合った2人が、最後に自分たちの工房を持つところに、この作品らしい結末の手ざわりがあります。
番外編
本編のほかに、番外編「あの子の口紅」と「白夜」の2本があります。
また8巻には、青子の友人・しのぶのクリスマスの特別な1日を描いた1編も入っています。
青の花 器の森に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 青の花 器の森の最終回で、青子と龍生はどうなりますか?
A. 波佐見に帰ってきた龍生が、内見の帰りに桜の木の前で青子にプロポーズし、2人は結婚します。物語の最後は5年後で、独立した2人の古い家は工房兼ギャラリーになっています。
Q2. 青の花 器の森は何巻で完結していますか?
A. 全10巻で完結しています。本編は全48話で、最終10巻は2022年8月10日に発売されました。
Q3. ドラマはどこで放送されますか?
A. NHK総合の夜ドラで、全32回(8週)です。放送日程はNHKの番組ページで確かめられます。
Q4. ドラマのキャストは誰ですか?
A. 馬場青子を松井玲奈さん、真鍋龍生を一ノ瀬颯さんが演じます。ほかに藤間爽子さん、三浦貴大さん、財前直見さん、西田尚美さんらが出演します。
Q5. 青の花 器の森の舞台・聖地はどこですか?
A. 長崎県波佐見町です。ドラマも大部分が波佐見町で撮影され、その後フィンランドでもロケが行われました。
青の花 器の森のネタバレまとめ
『青の花 器の森』は、波佐見焼の窯で出会った青子と龍生が、器づくりを通して2人の帰る場所を見つけるまでの物語です。
- 1巻:海外で作陶していた龍生が青子の窯に来て、「絵付けされた器に興味ない」と言う
- 2〜7巻:一輪挿しの共作で認め合い、一度は告白を振った青子も龍生と付き合う
- 8〜9巻:フィンランド行きの話が持ち上がり、すれ違いから別れて、龍生は北欧へ渡る
- 10巻:青子がフィンランドで龍生と再会し、帰ってきた龍生は桜の木の前でプロポーズする
- 5年後、独立した2人の古い家は工房兼ギャラリーになっている
- NHK総合の夜ドラで実写ドラマ化(全32回)
