大人気漫画『HUNTER×HUNTER』に登場する最強のハンター、アイザック=ネテロ会長。その圧倒的な強さや謎に満ちた人物像は、多くの読者を魅了し続けています。
あなたも、ネテロ会長の強さの源である感謝の正拳突きや、百式観音と呼ばれる強力な念能力、そして一体何系の能力者なのか気になっているのではないでしょうか。また、作中で語られる彼の年齢や心に響く名言、キャラクターに命を吹き込んだ声優の情報も知りたいところでしょう。
この記事では、キメラアントの王メルエムとの最後の戦いや衝撃的な死亡シーン、最期に見せたハートの意味、そして戦闘時に着用したtシャツや人気のフィギュア情報に至るまで、ネテロ会長に関するあらゆる疑問に、徹底的に答えていきます。
記事のポイント
- ネテロ会長の基本的なプロフィールや人物像
- ネテロ会長の強さの源泉と念能力の詳細
- キメラアントの王との最後の戦いと壮絶な結末
- ネテロ会長にまつわる名言やグッズ情報
目次
最強ハンター・ネテロ会長の人物像
- 謎に包まれたネテロ会長の年齢
- キャラクターを演じた歴代の声優たち
- 心に刻まれるネテロ会長の深い名言
- 戦闘服でもある「心」のtシャツ
- 百式観音という圧倒的な念能力
- 議論を呼ぶネテロ会長は何系なのか
謎に包まれたネテロ会長の年齢
ネテロ会長の正確な年齢は、作中で明確には語られていません。しかし、その長寿を示唆するヒントはいくつか存在します。
会長の秘書であるビーンズは、「ここ20年ほどは周囲に100歳くらいと語っていた」と証言しています。さらに、キルアの祖父であるゼノ=ゾルディックは「ワシが乳飲み子の頃にすでにジジイだった」と語っており、この発言が彼の並外れた年齢を物語っています。
これらの情報から、メルエムとの最終決戦時の年齢は、少なくとも110歳を超えていたと推定するのが一般的です。この年齢は、彼が武の頂点を極めるために費やした、途方もない修練の時間の長さを象徴していると言えるでしょう。
キャラクターを演じた歴代の声優たち
ネテロ会長という、遊び心と威厳を併せ持つ複雑なキャラクターは、複数の実力派声優によって演じられてきました。アニメのバージョンごとに声優が異なり、それぞれが独自の魅力でネテロ像を創り上げています。
特に2011年の日本テレビ版では、物語のクライマックスで声優が交代したことでも大きな話題となりました。
声優一覧と担当シリーズ
ネテロ会長を担当した歴代の声優は以下の通りです。
担当声優 | 担当シリーズ | 備考 |
---|---|---|
外波山 文明 氏 | 1999年 フジテレビ版 | 最初のアニメ化で、飄々とした初期のネテロ会長を演じました。 |
永井 一郎 氏 | 2011年 日本テレビ版 (第6話〜第114話) | 多くのファンに「ネテロの声」として親しまれた象徴的な存在。『サザエさん』の波平役でもお馴染みです。2014年に急逝される直前まで演じ続けました。 |
銀河 万丈 氏 | 2011年 日本テレビ版 (第122話〜第138話) | 永井氏の後任として、キメラアント編クライマックスの死闘を見事に演じきりました。『機動戦士ガンダム』のギレン・ザビ役などが有名です。 |

心に刻まれるネテロ会長の深い名言
ネテロ会長は、その生き様を象徴するような数多くの名言を残しています。彼の言葉は、単なるセリフに留まらず、強さの哲学や人間性の本質を突くものばかりです。
ここでは、特に印象的な名言をいくつか紹介します。
「この年で挑戦者か 血沸く血沸く♪」
これは、キメラアントの王メルエムという、自身の生涯で初めて出会う「自分以上の強者」を前にして、武道家としての純粋な喜びを爆発させた言葉です。一世紀近くも最強の座に君臨し続けた男が、再び挑戦者として戦えることへの歓喜が伝わってきます。
「感謝するぜ お前と出会えた これまでの全てに!!!」
メルエムとの死闘の末、自らの敗北を悟ったネテロが最期に放った言葉です。このセリフは、後述する「ハート」のポーズと共に、彼の武道家としての人生を締めくくる、非常に重要な意味を持っています。最強の敵と出会えたことへの偽りのない感謝が、この一言に凝縮されています。
戦闘服でもある「心」のtシャツ

ネテロ会長が本気で戦いに臨む際に着用するのが、胸に大きく「心」という漢字がプリントされたTシャツです。この「心Tシャツ」は、彼の戦闘スタイルと哲学を象徴する、非常にアイコニックなアイテムとなっています。
普段はラフなタンクトップやスーツ姿が多いネテロですが、キメラアント討伐隊として出陣する際には、このTシャツに着替えます。これは、彼が遊びを捨て、一人の武道家として、そしてハンター協会会長として全霊をかけて戦う覚悟の現れです。
百式観音という圧倒的な念能力
ネテロ会長の代名詞とも言える念能力が「百式観音(ひゃくしきかんのん)」です。これは、彼の背後に巨大な千手観音像を出現させ、ネテロ自身の祈るような手の動きに合わせて、観音像が攻撃を繰り出すという能力です。
その最大の特徴は、圧倒的な発動速度にあります。ネテロが「祈り」の動作を完了してから観音像が攻撃するまでの時間は、常人には知覚不可能なレベルです。これにより、敵は次の一手を予測することができず、無限とも思える攻撃の組み合わせに翻弄されることになります。
百式観音の主な技
- 壱乃掌(いちのて): 観音像が相手の頭上から巨大な掌を振り下ろす、シンプルかつ強力な叩きつけ攻撃です。
- 参乃掌(さんのて): 左右から挟み込むように掌を打ち合わせ、相手を圧殺する拍手のような攻撃です。
- 九十九乃掌(つくものて): 無数の掌打を、まるで機関銃のように連続で浴びせる技。相手に反撃の隙を与えません。
- 零乃掌(ゼロのて): ネテロの全オーラを注ぎ込む最後の切り札。観音像が相手を慈愛の掌で包み込むように捕縛し、口から凝縮されたオーラの光弾を放ちます。
議論を呼ぶネテロ会長は何系なのか
ハンターハンターの世界において、念能力は6つの系統(強化系、放出系、変化系、操作系、具現化系、特質系)に分類されます。公式ファンブック『HUNTER×HUNTER ハンター協会公式発行 ハンターズ・ガイド』によると、ネテロ会長の念系統は「強化系」とされています。
しかし、彼の能力「百式観音」は、オーラで観音像を形作る「具現化系」や、離れた場所で威力を発揮する「放出系」の要素を色濃く含んでいます。強化系の能力者にとって、これらは最も習得効率の悪い系統です。
ネテロ会長の強さと衝撃的な結末
- 強さの原点、感謝の正拳突きとは
- 王との最後の戦いと壮絶な死亡シーン
- 最期に見せたハートに込められた意味
- その勇姿を再現したハイクオリティなフィギュア
強さの原点、感謝の正拳突きとは
ネテロ会長の人間離れした強さの根源は、彼の若き日の壮絶な修行にあります。46歳の時、自身の武に限界を感じた彼は、山に籠り「一日一万回 感謝の正拳突き」を自らに課しました。
この修行は、「気を整え、拝み、祈り、構えて、突く」という一連の動作を繰り返すもの。当初は1万回を終えるのに18時間以上かかりましたが、彼は一日も欠かすことなく続けました。そして2年以上が過ぎた頃、驚くべき変化が訪れます。
50歳を超える頃には、一万回の突きを1時間未満で終えることができるようになり、祈りに割く時間の方が長くなったと言います。この修行の果てに、彼の拳はついに「音を置き去りにする」ほどの速度に達したのです。
王との最後の戦いと壮絶な死亡シーン
ネテロ会長の物語の頂点は、キメラアントの王メルエムとの死闘です。人類最強の男と、生物の進化の頂点に立つ王との戦いは、壮絶を極めました。
戦いが始まると、ネテロは百式観音の連撃をメルエムに浴びせますが、王はほとんどダメージを受けません。逆にメルエムは、軍儀の世界チャンピオン・コムギとの対局で磨かれた、驚異的な学習能力と先読みで、ネテロの攻撃パターンに潜む僅かなクセを見抜き始めます。
そしてついに、メルエムの反撃がネテロを捉え、彼の左腕と右足を奪い去ります。しかし、四肢を失ってもネテロの闘志は衰えません。彼は筋肉を収縮させて止血し、「腕がなくとも祈れる」と不敵に笑い、最後の切り札「零乃掌」を放ちました。
全生命力を込めた一撃でさえ、メルエムを倒すには至りませんでした。肉体も念能力も尽き果て、武道家としての敗北が確定した瞬間、ネテロは最後の手段に訴えます。それは、自らの心臓を指で貫き、体内に埋め込んでいた小型爆弾「貧者の薔薇(ミニチュアローズ)」を起爆させることでした。この爆弾はそれ自体の威力もさることながら、撒き散らされる猛毒こそが真の脅威であり、結果的にメルエムの命を奪うことになったのです。
最期に見せたハートに込められた意味
ネテロが「貧者の薔薇」を起爆させる直前、彼は両手でハートの形を作り、メルエムに「感謝するぜ お前と出会えた これまでの全てに!!!」という言葉を贈ります。このシーンは、ネテロのキャラクターを理解する上で非常に重要です。
このハートと感謝の言葉は、二つの対照的な意味を持っています。
- 武道家としての純粋な感謝
一つは、生涯をかけて武を極めた一個の武道家として、自分を本気にさせてくれた最強の好敵手(メルエム)に出会えたことへの、心からの感謝です。これは彼の個人的で、人間的な感情の発露でした。 - 人類の悪意の象徴への変貌
しかし、その直後に彼は、個人の武力とは無関係な、非人道的で無差別な大量破壊兵器の引き金を引きます。武道家としての「個」の戦いに敗れた彼が、人類という「種」の存続のために、その最も醜い「悪意」の化身となる瞬間です。
その勇姿を再現したハイクオリティなフィギュア

ネテロ会長の絶大な人気は、数多くのフィギュアが制作されていることからも伺えます。特に、彼の魅力を凝縮したクオリティの高い製品は、ファンの間で高い評価を得ています。
ここでは、代表的なフィギュアをいくつか紹介します。
Figurama Collectors製 1/6スケールジオラマ
海外メーカーであるFigurama Collectorsが手掛けた、メルエムとの最終決戦を再現した超大型ジオラマスタチューです。高さ約76cmという圧倒的なサイズ感と、百式観音のダイナミックな造形、そして二人の激闘の瞬間を切り取った構図は、まさに圧巻の一言。高価ですが、決定版ともいえる逸品です。
グッドスマイルカンパニー製 POP UP PARADE
手頃な価格帯ながら、高い品質で人気の「POP UP PARADE」シリーズからもネテロ会長が登場しています。こちらは、百式観音を発動させる直前の、静かながらも凄まじい闘気を放つポージングを再現。鍛え上げられた老獪な肉体や、覚悟を決めた表情が見事に表現されており、コストパフォーマンスが非常に高いと絶賛されています。2023年に発売され、多くのファンが手に取りました。

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記事のまとめ
- ネテロはハンター協会の第12代会長を務めた人物
- 推定年齢は110歳を超えているとされる
- 強さの原点は46歳から始めた感謝の正拳突き
- 一日一万回の突きを続け音を置き去りにする速度へ
- 念能力は巨大な観音像を操る百式観音
- 公式設定による念系統は強化系
- しかし能力は具現化系や放出系の要素を持つ
- これは速度で念の相性を克服した結果とされる
- 歴代の声優は外波山文明、永井一郎、銀河万丈
- 戦闘服として胸に「心」と書かれたtシャツを着用
- メルエムとの最後の戦いで四肢を失うも戦闘を継続
- 切り札の零乃掌もメルエムには通用しなかった
- 最期は体内の爆弾「貧者の薔薇」で自爆し死亡
- 死の間際に感謝を込めてハートのポーズを見せた
- 人気の高さからハイクオリティなフィギュアも多数発売