6年前、滝川絵美子の弟・孝介は車の転落事故で亡くなり、同乗していた佐島彩乃だけが生き残りました。その彩乃が絞殺死体で見つかった時刻に、絵美子は彼女のマンションの近くで夫を見かけていたのです。
『女の中の二つの顔』は、小説『細い線』をもとにした単発のテレビドラマです。
記事のポイント
- 余貴美子さん主演の単発のテレビドラマ
- 彩乃の絞殺事件から結末までのあらすじを追える
- 彩乃を死なせた人物と、一連の出来事を仕組んだ黒幕がわかる
- 原作『細い線』は主人公がジャーナリストの男性
女の中の二つの顔のネタバレ|結末までのあらすじと真相
『女の中の二つの顔』は、6年前の弟の事故と彩乃の絞殺事件という二つの死をめぐる物語です。結末では、彩乃の死の真相と、一連の出来事を仕組んだ人物が明らかになります。

女の中の二つの顔の基本情報
余貴美子さんが主演した単発のテレビドラマで、原作はエドワード・アタイヤの小説『細い線』です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送 | 2026年10月25日(BSテレ東) |
| 原作 | エドワード・アタイヤ『細い線』(新訳版はハヤカワ・ミステリ文庫・真崎義博訳) |
| 脚本 | 西岡琢也 |
| 監督 | 中原俊 |
| 主なキャスト | 余貴美子、村上弘明、本田博太郎、杉本彩、岸田今日子、洞口依子 |
主な登場人物
物語の中心は、絵美子と夫の誠一郎、彩乃と夫の雅夫という二組の夫婦です。そこに、6年前に亡くなった絵美子の弟・孝介が深く関わります。
滝川絵美子(余貴美子)
この物語の主人公です。6年前、弟の孝介を車の転落事故で亡くしました。子どもたちは、雅夫が教師をしている小学校に通っています。
滝川誠一郎(本田博太郎)
絵美子の夫です。彩乃が殺された時刻に、彩乃のマンションの近くにいる姿を絵美子に見られています。
佐島雅夫(村上弘明)
彩乃の夫で、絵美子の子どもたちが通う小学校の教師です。
佐島彩乃(杉本彩)
雅夫の妻です。6年前の事故では孝介と同じ車に乗っていて、一人だけ生き残りました。ある朝、絞殺死体で見つかります。
滝川富美(岸田今日子)
滝川家の一人で、岸田今日子さんが演じています。
杉本孝介(山中聡)
絵美子の弟です。6年前、不可解な言葉を残したまま、車の転落事故で亡くなりました。
あらすじ
6年前に弟を亡くした絵美子が、ある朝、彩乃の絞殺事件を知るところから物語が動き出します。
始まりは6年前です。絵美子の弟・孝介は、不可解な言葉を残したまま車の転落事故で亡くなりました。同乗していた彩乃だけが助かっています。
それから6年。彩乃の夫・佐島雅夫は、絵美子の子どもたちが通う小学校で教師をしていました。
ある朝、絵美子は彩乃の絞殺死体が見つかったことを知り、愕然とします。彩乃が殺された時刻に、絵美子は彼女のマンションの近くで夫の誠一郎の姿を見かけていたのです。
結末ネタバレ
ここから先は『女の中の二つの顔』の結末と真相に触れます。
彩乃を死なせたのは夫の誠一郎で、一連の出来事を仕組んだ黒幕は佐島雅夫です。絵美子は、その二人の命を自らの手で奪います。
彩乃を死なせたのは誰か
彩乃を絞殺したのは、絵美子の夫・誠一郎でした。誠一郎と彩乃は不倫関係にあり、彩乃の死はその最中に起きた事故のようなものです。
誠一郎に殺意はありませんでした。誠一郎は、そのことを絵美子に打ち明けます。
自首を止めた絵美子の選択
打ち明けられた絵美子は、自首しようとする誠一郎を止め、事件の真相を伏せようとします。
それでも誠一郎は自首を決めました。絵美子はワインに青酸カリを入れて夫を殺し、自殺に見せかけます。夫をかばおうとした妻が、その夫の命を奪う側に回ったのです。
黒幕・佐島雅夫の正体と動機
一連の出来事を仕組んだ黒幕は、彩乃の夫・佐島雅夫でした。雅夫の旧姓は早野で、孝介の同級生です。
6年前の電話で聞こえた「アヤノ」という言葉は、「ハヤノ」の聞き違いでした。誠一郎が青酸カリを手に入れたのも、雅夫の誘導によるものです。
雅夫を動かしていたのは、絵美子姉弟への逆恨みでした。両親がいなくても幸せそうに見えた二人に、雅夫は復讐しようとしていたのです。
6年前の孝介の死と雅夫の最期
6年前の孝介の死も、ただの事故ではありませんでした。雅夫が車に細工をして、事故に見せかけていたのです。
そして絵美子は、雅夫の車に細工をします。雅夫はドライブ中に事故で亡くなり、その死は整備不良による事故として扱われました。
女の中の二つの顔の考察と原作『細い線』との違い
原作『細い線』は、江戸川乱歩が激賞したミステリーです。ドラマとは主人公が違い、1966年には映画にもなっています。
原作の新訳版は、電子書籍で読めます。
原作『細い線』との違い
いちばん大きな違いは主人公です。原作はジャーナリストのピーター・メイスン、ドラマは妻の滝川絵美子が物語の中心に立ちます。
原作は、親友の妻と不倫をし、その女性を殺した罪を隠している男の物語です。登場人物は次のとおりです。
- ピーター・メイスン:ジャーナリスト
- マーガレット:ピーターの妻
- ウォルター・スチュワート:建築士で、ピーターの親友
- セリーナ:ウォルターの妻
原作の第一章は、ピーターがドアを閉めて通りに出て、何も感じないまま歩く場面から始まります。
新訳版は真崎義博さんの訳で、2016年にハヤカワ・ミステリ文庫から出ています。書誌は早川書房の作品ページで見られます。
同じ原作の映画『女の中にいる他人』
『細い線』は、1966年に成瀬巳喜男監督の映画『女の中にいる他人』にもなっています。同じ原作を持つ、本作とは別の映像化作品です。
劇場公開は1966年1月25日で、配給は東宝でした。
女の中の二つの顔に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 女の中の二つの顔の真犯人は誰ですか?
A. 彩乃を絞殺したのは夫の誠一郎で、不倫の最中に起きた事故のような死でした。一連の出来事を仕組んだ黒幕は、彩乃の夫・佐島雅夫です。
Q2. 女の中の二つの顔のキャストは誰ですか?
A. 主演は余貴美子さんで、主人公の滝川絵美子を演じています。佐島雅夫は村上弘明さん、滝川誠一郎は本田博太郎さんです。佐島彩乃を杉本彩さん、滝川富美を岸田今日子さんが演じています。
Q3. 女の中の二つの顔に原作はありますか?
A. エドワード・アタイヤの小説『細い線』が原作です。新訳版がハヤカワ・ミステリ文庫から出ていて、訳者は真崎義博さんです。
Q4. 映画『女の中にいる他人』と同じ作品ですか?
A. どちらも『細い線』を原作にしていますが、別の作品です。映画は1966年の成瀬巳喜男監督作で、本作は単発のテレビドラマです。
女の中の二つの顔のネタバレまとめ
『女の中の二つの顔』は、夫の罪を知った絵美子が、夫と黒幕の二人の命を奪うまでを描いたドラマです。
- 6年前、絵美子の弟・孝介は車の転落事故で亡くなり、彩乃だけが生き残った
- 彩乃を絞殺したのは夫の誠一郎で、不倫の最中に起きた事故のような死だった
- 絵美子は自首を決めた夫を青酸カリで殺し、自殺に見せかけた
- 黒幕は孝介の同級生だった佐島雅夫(旧姓・早野)で、動機は姉弟への逆恨み
- 孝介の死は雅夫が車に細工した偽装で、雅夫も絵美子の細工で事故死した
- 原作『細い線』の主人公は、ジャーナリストのピーター・メイスン
