2023年2月28日、講談社の月刊誌『イブニング』は最終号を出して姿を消しました。そこで連載していた『創世のタイガ』も、同じ年の3月に11巻で「第一部完結」の表示が付きます。この2つの出来事が重なったせいで、作品そのものが途中で終わってしまったと受け止めた方が本当に多いんです。けれど白泉社の書誌ページを開けば、答えはすぐに見つかります。物語は第2部として続いていて、単行本も刊行が止まっていません。この記事では、なぜ終わったという話が広まったのか、掲載誌に何が起きたのか、現在はどこで読めるのか、そして物語がいまどのあたりを走っているのかを、出版社の公式情報と一次発表だけを根拠に順番に確認していきます。噂と事実の線引きを、ここではっきりさせておきましょう。
記事のポイント
- 打ち切りではなく掲載誌の休刊にともなう移籍
- 第1部は全11巻で完結し第2部が継続中
- 現在の掲載誌は白泉社のヤングアニマルZERO
- 最新刊は14巻で2026年4月28日に発売
創世のタイガは打ち切り?連載状況
まずは、いちばん知りたい連載状況からはっきりさせます。結論を先にお伝えしたうえで、なぜ作品が終わったという話が広まったのか、掲載誌だったイブニングに何が起きたのか、いま第2部はどこで連載されているのか、単行本はどこまで出ているのかを順に見ていきましょう。ここを押さえておけば、ネット上に散らばっている噂の大半は自分で判断できるようになりますよ。

結論:打ち切りではなく移籍
『創世のタイガ』は打ち切りになっていません。連載は現在も続いていて、掲載誌が講談社から白泉社へ移った、というのが起きたことのすべてです。ここは曖昧にせず、最初にはっきり書いておきます。
打ち切りの発表は一度も出ていない
根拠は3つあります。ひとつめは、講談社の11巻書誌ページに書かれているのが「打ち切り」ではなく「堂々の第一部完結」という言葉だということ。物語を畳んだのではなく、第一部という区切りを付けた形です。
ふたつめは、白泉社への移籍が出版社の公式発表として出ていること。白泉社のプレスリリースで第2部の連載開始が告知されています。打ち切りになった作品に、こうした移籍発表が出ることはありません。
そして3つめが、白泉社の書誌ページで14巻が2026年4月28日に発売されているという事実です。単行本が出続けているということは、連載が動いているということ。この3点が揃っている以上、打ち切りという受け止め方は事実と違います。
打ち切りと誤解された3つの理由
では、なぜこれほど終了説が出回ったのでしょうか。作品を扱う考察サイトの多くが共通して挙げているのが、次の3点です。ここから先は一次ソースではなく各サイトの見方なので、そういう指摘があるという前提でお読みください。
ひとつめが、第一部完結という表示を作品全体の終了と読み違えたケース。「完結」の2文字だけが目に入れば、そう思ってしまうのも無理はないでしょう。ふたつめが、掲載誌が2回変わったことで追いかけづらくなったという点です。イブニングからヤングアニマルへ、さらにヤングアニマルZEROへと舞台が移ったため、雑誌で追っていた読者ほど行方を見失いやすい状況が生まれました。3つめとして、単行本の刊行間隔が広がった時期があったことも憶測を呼んだと指摘されています。
電子書籍アプリ側の事情も後押ししたようです。Google Playのヘルプフォーラムには、購入済みのライブラリから講談社版のシリーズ表示が消えたという利用者の投稿が実際に残っています。買ったはずの本がシリーズごと見当たらなくなれば、作品が消えたと感じてしまいますよね。
イブニング休刊と第1部完結
誤解の出発点になった2023年3月前後の動きを、日付を追って確認しておきましょう。ここを正確に押さえると、この作品の現在地がすっきり見えてきます。
イブニング休刊の経緯
『イブニング』は講談社の青年マンガ誌で、『創世のタイガ』は2017年8号から連載されていました。その雑誌が、2023年2月28日発売の6号をもって休刊します。この件はMANTANWEBの報道でも伝えられました。
ここで終わったのは雑誌であって、作品ではありません。ところが休刊のニュースが広まる過程で、掲載誌がなくなった=連載も終わった、という受け止め方が一人歩きしてしまいます。移籍の発表は休刊翌日の2023年3月1日に出ているのですが、そちらまで一緒に伝わらなかったわけです。
11巻に付いた「第一部完結」の表示
休刊からおよそ3週間後の2023年3月23日、イブニングKCの11巻が発売されました。講談社の既刊一覧ページにも「完結」の表示が出ており、これが検索結果に並んだことで終了説がさらに強まったと考えられます。
ただ、11巻の紹介文をきちんと読むと意味合いは変わります。そこに書かれているのは、人類の趨勢を決める戦争を描いた末の「第一部完結」。つまり物語をひと区切りしたという宣言であって、幕引きの言葉ではありません。講談社の書誌システム上は刊行が終わった作品として「完結」と表示されますが、シリーズそのものが終わったという意味ではないんです。
時系列にすると、次のような流れになります。
| 日付 | 出来事 | 内容 |
|---|---|---|
| 2023年2月28日 | イブニング休刊 | 同日発売の6号をもって講談社の青年誌イブニングが休刊 |
| 2023年3月1日 | 移籍が発表 | 第2部を白泉社ヤングアニマルで再開することが公表される |
| 2023年3月23日 | 11巻発売 | イブニングKCの最終巻。第一部完結の表示が付く |
| 2023年3月24日 | 第2部が連載開始 | ヤングアニマル7号にて移籍後の連載がスタート |
| 2023年6月1日号 | 掲載誌が移動 | ヤングアニマルZEROへ移り、以後同誌で連載が続く |
並べてみると、休刊から第2部の開始までわずか1か月足らず。連載が途切れた期間はほとんどないと言っていい流れです。
第2部の連載と掲載誌
次に、いまどこで読めるのかを確認します。掲載誌が2段階で変わっているので、ここは丁寧に見ておきましょう。
ヤングアニマルからヤングアニマルZEROへ
第2部は2023年3月24日発売の『ヤングアニマル』2023年7号でスタートしました。その後9・10合併号まで同誌に掲載され、2023年6月1日号からは増刊の『ヤングアニマルZERO』へ移って現在まで連載が続いています。
ちなみに『ヤングアニマル』は森恒二さんにとって古巣にあたる雑誌でもあります。『ホーリーランド』も『自殺島』も、この誌面で連載されてきました。移籍というより、帰ってきたという表現のほうが近いかもしれません。

作者コメントに書かれていたこと
移籍発表のプレスリリースには、森恒二さん本人のコメントも掲載されました。第2部を白泉社で再開できることをうれしく思うと述べたうえで、中途半端にならないよう、しっかり物語の最後まで描き切りたいという意志がはっきり示されています。
作者自身が最後まで描くと明言している。これ以上に確かな根拠はそうそうありません。打ち切りかどうかで迷っている方は、まずこの一文を見てもらうのがいちばん早いと思います。
既刊14巻と最新刊情報
単行本の状況も見ておきましょう。第1部と第2部で出版社が違うため、巻数の並びが少し分かりにくくなっています。
第1部と第2部の巻数の並び
第1部はイブニングKCから1巻〜11巻が刊行され、11巻で完結。第2部はヤングアニマルコミックスとして12巻から続きが出ています。番号は途切れずに続いているので、11巻まで読んだ方はそのまま12巻へ進めば大丈夫です。
| 区分 | 掲載誌 | 巻数 | 状況 |
|---|---|---|---|
| 第1部 | イブニング | 1〜11巻 | 完結。11巻は2023年3月23日発売(イブニングKC・講談社) |
| 第2部 | ヤングアニマルZERO | 12巻〜 | 連載中。14巻が2026年4月28日発売(ヤングアニマルコミックス・白泉社) |
最新刊14巻の発売日と価格
2026年8月時点で最新刊は14巻です。発売日は2026年4月28日、価格は759円(本体690円+税10%)、ISBNは9784592160298となっています。ひとつ前の13巻は2025年3月28日の発売でした。
13巻から14巻までの間隔はおよそ1年1か月。月刊ペースの増刊での連載ですから、年に1冊前後という刊行スピードは自然な範囲でしょう。この間隔の長さが終了説を呼んだ面もあるものの、刊行そのものは止まっていません。今後も巻数は伸びていくと考えるのが自然です。
創世のタイガのネタバレと見どころ
ここからは物語の中身に踏み込みます。そもそもどんな設定の作品なのか、第1部はどんな結末で区切りを迎えたのか、第2部はいまどのあたりを走っているのか。あわせて作者の他作品や読者からの評価、そして実際に読む手段までまとめてお伝えします。ネタバレを含む部分には、その都度お知らせを入れますね。

あらすじと世界観
まずは作品の骨格から。この設定を知らずに終了説だけ耳に入れてしまうのは、正直もったいないと思います。
卒業旅行から原始時代へ
主人公は大学生のタイガ。オーストラリアへ卒業旅行に出かけた彼とゼミ仲間7人は、洞窟の崩落に巻き込まれ、気付いたときには太古の原始時代に放り出されていました。マンモスが歩き回る旧石器時代です。
現代の常識も道具も通用しない世界で、8人はいきなり生き延びることを迫られます。火をどう起こすか、何を食べるか、どこで眠るか。サバイバルものとしての緊張感は、序盤から一切ゆるみません。
ホモ・サピエンスとネアンデルタール人
この作品を単なる遭難劇と分けているのが、人類そのものを題材にしている点です。舞台となる時代では、私たちの祖先であるホモ・サピエンスと、別の人類であるネアンデルタール人が生存を懸けて争っています。
タイガたちは、その争いのただ中に投げ込まれた異物。どちらに与するのか、そもそも人類の歴史にどこまで関わっていいのか——ただ生き残るだけでは済まない問いが、物語の背骨として通っています。生存と歴史、この2つが同時に賭けられているのがこの作品の面白さ。
第1部の結末ネタバレ
ここからは11巻までの展開に触れます。核心に近い内容を含むので、先にお知らせしておきますね。
ここから先は第1部(11巻まで)の結末に触れます。未読の状態で読み進めたい方は、この見出しを飛ばしてください。
段階を踏んで広がっていく物語
第1部は、原始の時代に投げ出されるところから始まり、初めての戦いと出会い、集落での暮らし、マンモス狩りと、段階を踏んで世界が広がっていく構成になっています。最初は目の前の一日を生き延びることだけが課題だったのが、集落を持ち、仲間を得るにつれてタイガの立場が変わっていくわけです。
読み進めるほど、これはサバイバル漫画であると同時に、集団を率いる話でもあると分かってきます。誰を守り、何を選ぶのか。決断の重さが少しずつ増していく流れが、第1部の読みどころですね。
異なる歴史と第一次世界大戦の残党
そして終盤で物語は大きく跳ねます。ホモ・サピエンスとネアンデルタール人の対立に加えて登場するのが、第一次世界大戦下のドイツ軍残党に率いられたネアンデルタール人の大軍。旧石器時代の話に近代の軍隊が出てくるという、かなり異色の展開です。
この構図が意味するのは、タイガたち以外にもこの時代へ流れ着いた者がいたということ。原始の戦いに近代の兵器と戦術が持ち込まれ、力の均衡が根本から崩れます。人類の趨勢を決める戦争を経て、物語は11巻で第一部の区切りを迎えました。
なお、細かい話数の区切りや個々のキャラクターの生死については、紹介サイトごとに書かれている内容の粒度がまちまちです。この記事では出版社の公式紹介文で確認できる範囲にとどめておきます。
第2部の現在地
第1部の戦争が終わったあと、物語はどこへ向かっているのか。第2部は連載中のため、確定していることだけをお伝えします。
14巻で描かれていること
白泉社が公開している14巻の紹介文によると、長い冬の到来を告げる足音が聞こえるなか、タイガは終わりの見えない戦いに惑いを覚えています。それでも自分がこの時代に来た意味を問い続け、争いに終止符を打つべく王としてもがき続ける——という状況です。
ここで押さえておきたいのが、タイガがすでに王という立場にあるということ。ただ生き延びる少年だった主人公が、集団の頂点で判断を迫られる側に回っています。第1部からの距離を感じさせる変化ですね。
もうひとつの軸がユカです。ネアンの子を産んだ彼女が、敵対する王の一族・ヴォルフと再び出会う。この邂逅が新たな火種になるのか、それとも別の何かにつながるのか。人類同士の争いに、血のつながりという要素が持ち込まれる展開になっています。
この先どう決着するのかは、まだ描かれていません。連載中の作品ですから、結末を予想して断定することはここでは控えておきます。
アニメ化・実写化は発表されていない
映像化について気にされている方も多いと思うので、こちらも書いておきます。『創世のタイガ』はアニメ化も実写化もされていません。公式サイトやニュースメディアを探した限り、映像化を告げる発表は確認できませんでした。
ですので、動画配信サービスでアニメを探しても見つからないのが現状です。物語を追うなら、単行本を読むのが唯一の方法になります。今後発表される可能性はもちろんありますが、現時点で決まっていることはありません。
作者・森恒二の作品
作者の森恒二さんについても触れておきましょう。講談社の書誌ページが「『自殺島』『ホーリーランド』の森恒二先生」と紹介しているとおり、すでに複数のヒット作を持つ作家です。
| 作品 | 掲載誌 | 巻数 | 内容 |
|---|---|---|---|
| ホーリーランド | ヤングアニマル | 全18巻 | 2000年20号から2008年11号まで連載。ドラマ化もされた代表作 |
| 自殺島 | ヤングアニマル | 全17巻 | 2008年22号から2016年17号まで連載。累計330万部を超える |
| デストロイ アンド レボリューション | 週刊ヤングジャンプ | 全9巻 | 2010年47号から2016年48号まで連載 |
| 無法島 | ヤングアニマル | 全6巻 | 2019年6号から連載された自殺島の前日譚。完結済み |
並べてみると共通点が見えてきます。極限状況に放り込まれた人間が、どう生き、どう集団をつくるのか。『自殺島』も『無法島』も、そして『創世のタイガ』も、根っこにあるテーマは地続きなんですよね。
なかでも作風がいちばん近いのが『無法島』です。当サイトでは『無法島』のネタバレと結末を解説した記事もまとめているので、同じ手触りのサバイバル作品を探している方はこちらもどうぞ。極限下で人間関係が組み替わっていく描写の濃さは、この作者ならではだと思います。
評価と読者の感想
実際の読者からどう受け止められているのかも見ておきましょう。コミックシーモアの作品ページでは、2026年8月時点で★4.7(レビュー23件)という評価が付いています。5点満点でこの数字ですから、読んだ人の満足度はかなり高いと言っていいでしょう。
ただし、同じサイト内でも巻ごとのレビューを集計したページでは総合4.3(レビュー52件)と表示されており、集計単位によって数字がわずかに異なります。どちらが正しいというより、集計の対象が違うと理解しておくのがよさそうです。いずれにせよ4点台前半から後半で安定しているという点は共通しています。
なお、評価の数値もレビュー件数も時間とともに変わっていくものです。この記事の数字は2026年8月時点のものとしてお読みください。
漫画を読む方法
ここまで読んで、続きを追いかけたくなった方もいるかもしれません。第2部が続いている以上、いま読み始めても物語の途中に飛び込めるわけです。
紙の単行本は書店で購入できますし、電子書籍でも配信されています。ただ第1部と第2部で出版社が違うので、書店の棚では講談社のコーナーと白泉社のコーナーに分かれてしまうことがあるんですよね。その点、電子書籍なら作品名で検索するだけで両方まとめて見つけられます。コミックシーモアでも配信されているので、まずは試し読みで序盤の空気を確かめてみるのもいいでしょう。

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創世のタイガの打ち切りに関するよくある質問(FAQ)
Q1. 創世のタイガは打ち切りになったのですか?
A. いいえ、打ち切りではありません。2023年に講談社『イブニング』が休刊したことで第1部(全11巻)が完結扱いとなりましたが、同じ年に白泉社『ヤングアニマル』へ移籍し、その後『ヤングアニマルZERO』で第2部の連載が続いています。
Q2. なぜ掲載誌が変わったのですか?
A. 連載していた講談社『イブニング』が2023年2月28日発売の号をもって休刊したためです。休刊の翌日にあたる2023年3月1日には、白泉社での第2部再開が発表されています。
Q3. 最新刊は何巻でいつ発売されましたか?
A. 2026年8月時点の最新刊は14巻で、2026年4月28日に白泉社から発売されました。価格は759円(本体690円+税10%)です。連載中の作品のため、今後の刊行予定は白泉社の公式サイトでご確認ください。
Q4. 第1部と第2部で巻数はつながっていますか?
A. はい、番号は続いています。第1部が1巻から11巻まで(イブニングKC・講談社)、第2部が12巻から(ヤングアニマルコミックス・白泉社)という並びです。ただし出版社が違うため、電子書店では別シリーズとして表示される場合があります。
Q5. 創世のタイガはアニメ化されていますか?
A. 探した限り、アニメ化・実写化の公式発表は確認できませんでした。2026年8月時点では映像化されていない作品です。今後の発表については公式サイトをご確認ください。
まとめ:創世のタイガの連載状況
『創世のタイガ』の打ち切り説について、公式の情報をたどりながら確認してきました。最後に要点を振り返っておきます。
雑誌の休刊、第一部完結という表示、そして出版社をまたぐ移籍。この3つが短い期間に重なったことで、実態以上に不穏なイメージが付いてしまった作品です。けれど一つずつ公式の情報に当たっていけば、どれも物語の終わりを意味していないことが分かります。作者自身が最後まで描き切りたいと明言している以上、私たち読者にできるのは続きを待つことだけですね。
なお刊行状況や配信ラインナップは今後変わっていく可能性があるため、正確な情報は公式サイトをご確認ください。噂に振り回されずに続きを追えるよう、この記事がその手助けになればうれしいです。