「私たちはどうかしている」の犯人が結局だれだったのか、モヤモヤしたまま検索してたどり着いた方も多いんじゃないでしょうか。じつはこの作品、漫画版とドラマ版で犯人がまったく別人という、ちょっと珍しい構造になっているんですよね。だから「漫画 犯人」と「ドラマ 犯人」で答えが噛み合わず、混乱してしまうのも当然かなと思います。この記事では、私たちはどうかしているのネタバレを整理しながら、15年前の事件の真相、犯行の動機、最終回・結末までをまとめました。あわせて全19巻で完結した新婚編や続編の妻恋い、放送されたドラマのキャスト、原作との違い、どこで見れるのか読めるのかという配信状況まで、気になるところを一気に解消していきます。ネタバレを含むので、まっさらな状態で読みたい方はご注意くださいね。
記事のポイント
- 漫画版とドラマ版で犯人が別人だという全体像
- 15年前の事件のあらすじと犯行の動機
- 全19巻での完結と続編・妻恋いの現状
- ドラマのキャストと配信状況
| バージョン | 犯人 | 動機・経緯のポイント |
|---|---|---|
| 漫画版(原作) | 多喜川美由紀 | 今日子に煽動され、樹を今日子と間違えて刺してしまう |
| ドラマ版 | 多喜川薫 | 原作未完結時に作られたオリジナル展開。揉み合いの末に誤って刺殺 |
私たちはどうかしている 犯人は誰?漫画版の真相
まずは原作漫画のほうから、犯人の正体と事件の全体像を追っていきます。「結局だれが樹を殺したのか」「なぜそんなことになったのか」という核心に加えて、物語がどこまで描かれて完結したのか、続編はどうなっているのかまで、ここでひとまとめにしていきますね。ネタバレを含みますので、その点はご了承ください。

結論|漫画版の真犯人
この先は物語の核心となる犯人や結末に触れます。未読の方はご注意ください。
漫画版における真犯人は多喜川美由紀という女性です。名前だけ聞いてもピンとこないかもしれませんが、彼女は物語のあいだずっと表舞台に立っていた人物ではなく、事件の裏側にいた存在なんですよね。多くの読者が「黒幕は今日子(椿の母)なのでは」と疑っていたなかで、実際に手を下したのは美由紀だった、という構図になっています。
ここで大事なのは、美由紀は自分の意思だけで動いたわけではないという点です。彼女を陰で動かした人物がいて、その存在こそが事件の本当の重さにつながっていきます。単純な「犯人はこの人でした」で終わらないところが、この作品が長く読まれている理由かなと思います。
なお、この真相については複数の考察のあいだでも受け止めが一致している部分です。とはいえ細かなニュアンスは読み手によって解釈が分かれるところもあるので、ここでは大枠の流れをお伝えするにとどめておきますね。実際のセリフや描写でどう感じるかは、ぜひご自身の目で確かめてほしいところです。
15年前の事件のあらすじ
物語の起点になるのは、15年前に起きた一件の殺人事件です。老舗和菓子屋「光月庵」の先代当主だった樹が殺害され、その容疑者として逮捕されたのが、住み込みで働いていた菓子職人の百合子でした。この百合子こそ、主人公・花岡七桜の母親なんですね。
母が殺人容疑で捕らわれたという過去を抱えたまま、七桜は和菓子職人として生きていきます。そして15年後、彼女の前に現れるのが光月庵の跡取りである高月椿です。椿は七桜に求婚するのですが、ふたりは互いの過去、つまり「殺した側」と「殺された側」の関係を知らないまま距離を縮めていきます。この皮肉なめぐり合わせが、物語全体を貫く緊張感の正体です。
七桜からすれば、椿の家は母を犯人に仕立てあげた相手でもあります。復讐なのか、それとも別の感情なのか。その揺れを抱えたまま光月庵に入り込んでいく序盤の展開が、読み手をぐっと引き込んでくるんですよね。
また、事件そのものが「本当に百合子がやったのか」という疑問を最初から残したまま進むのもポイントです。逮捕された=真犯人とは限らない、という前提があるからこそ、読者は七桜と一緒に「では誰が樹を殺したのか」を追いかけることになります。和菓子屋という華やかな舞台の裏で、15年ものあいだ隠されてきた真実が少しずつ明かされていく構成は、ページをめくる手が止まらなくなる作りです。過去の事件と現在の恋模様、このふたつの時間軸が絡み合いながら核心へ向かっていくのが、この作品の読みごたえの中心にあります。
犯行の経緯と動機
では、なぜ美由紀が樹を手にかけることになったのか。ここがこの作品のいちばん込み入ったところです。鍵を握るのは、椿の母である今日子の存在です。
入院していた美由紀に対し、今日子が刃物を渡したうえで挑発をしかけた、という経緯が描かれます。美由紀の心を揺さぶるかたちで追い詰めていった結果、美由紀は事件当夜に凶行へと及んでしまうんですね。しかも、彼女が刺したのは本来のターゲットではなく、樹を今日子と取り違えてのものだったとされています。つまり被害者の樹は、いわば巻き込まれるかたちで命を落としたことになります。
さらに切ないのが、美由紀の息子である多喜川が、母をかばうために「自分が犯人だ」と嘘をつく覚悟をしていたという点です。家族を守ろうとする気持ちと、罪の重さのあいだで揺れる姿は、単純な善悪では割り切れません。そして事件全体を仕組んだ真の黒幕は今日子だった、というところに行き着きます。
こうして整理すると、この事件は「誰か一人の悪意」で完結していないことが見えてきます。今日子の計算、美由紀の心の弱さ、そして偶然の取り違え。いくつもの要素が重なった結果として、樹という一人の人間が命を落とし、無実の百合子が15年ものあいだ罪を背負わされてしまった。犯人当てのスリルだけでなく、「なぜ人はこんな悲劇に手を染めてしまうのか」という部分にまで踏み込んでいるからこそ、読後にずっしりとしたものが残るんですよね。犯人が判明してもすっきり爽快とはいかない、その苦みこそがこの物語の持ち味だと感じます。
結末としては、美由紀は病院へ、今日子は警察へと向かうことになります。そして椿と七桜は、過去の因縁を乗り越えて新しい光月庵を再建し、結ばれていきます。重い過去を背負ったふたりが、それでも前を向いていく着地は、読後にちゃんと救いが残るんですよね。
全19巻で完結|新婚編まで
「私たちはどうかしている」は、安藤なつみさんによる作品で、講談社のBE・LOVEに掲載されていました。単行本は全19巻で完結しています。本編で椿と七桜の物語がひと区切りついたあと、ふたりのその後を描く「新婚編」が続き、最終19巻「千代の春」でしっかり幕を下ろすという構成です。
ときどきネット上で「全22巻」という情報を見かけることがありますが、これは正確ではありません。講談社の公式商品ページでも19巻が完結巻として案内されているので、巻数は全19巻が正しいと覚えておいてもらえればと思います。まとめ買いを検討している方は、この点だけ間違えないようにしてくださいね。
本編でシリアスな事件の決着を見届けたあと、新婚編でふたりの甘い日常を味わえる流れは、長く追ってきた読者にとってはご褒美みたいなパートです。事件のことが気になって読み始めた方も、最後は登場人物への愛着でページをめくっている、というのはよくある話かなと思います。
続編・妻恋いの連載状況
本編が完結したあとも、この世界は続いています。続編にあたる『私たちはどうかしている 妻恋い』が、同じくBE・LOVEで連載中です。こちらはまだ完結しておらず、現在進行形で物語が描かれているところです。
単行本もすでに複数巻が刊行されており、続きを心待ちにしているファンも多いですね。発売時期などの細かい日程は、媒体によって表記が食い違っていることがあるので、ここで日付を断定するのは避けておきます。最新の刊行状況は、講談社の公式情報で確認するのがいちばん確実です。本編を読み終えて「まだこのふたりを見ていたい」と思ったら、妻恋いに進んでみるのがおすすめですよ。
私たちはどうかしている 犯人|ドラマ版との違い
ここからは、実写ドラマ版の話に移ります。冒頭でも触れたとおり、ドラマの犯人は漫画版とは別人です。なぜそんなことになったのか、キャストや放送情報、そしてどこで見れるのか読めるのかという配信状況まで、まとめて確認していきましょう。原作との違いを知っておくと、両方をより楽しめるはずです。

ドラマ版の犯人は別人
ここからドラマ版の犯人と結末に触れます。未視聴の方はご注意ください。
実写ドラマ版で犯人として描かれたのは、多喜川薫という人物です。漫画版の真犯人が美由紀だったのに対し、ドラマ版ではその息子にあたる薫が手を下した、という展開になっています。つまり同じ「多喜川家」でも、原作とドラマで犯人が入れ替わっているわけですね。
薫の動機として描かれるのは、父・秀幸と椿の母・今日子の不倫関係でした。その関係によって家庭が崩れ、母が自殺未遂にまで追い込まれた。そのことで薫は樹を脅そうと光月庵を訪れ、揉み合いになった末に、はずみで刺してしまう——という流れです。はっきりとした殺意があったわけではなかったとされていて、この「意図せぬ悲劇」という描き方が、ドラマ版の切なさを一段と強めています。
結末では薫は警察へ連行されます。そして今日子は、トラックに轢かれそうになった子どもをかばって命を落とします。その今日子から角膜の提供を受けて、椿は視力を取り戻す、という締めくくりになっています。原作を知っている人ほど「そう来たか」と驚く着地かなと思います。
オリジナル結末になった理由
では、なぜドラマ版はここまで大きく展開を変えたのでしょうか。理由はシンプルで、ドラマ放送の時点では、原作漫画がまだ完結していなかったからです。
結末が描かれていない原作を、そのまま映像の最終回として着地させるのは難しい。そこで制作側は、ドラマ独自の結末を用意する道を選びました。プロデューサーもインタビューのなかで、ドラマは独自のラストになる旨を明言しています。だからこそ、犯人も動機も原作とは異なるかたちで再構築されているわけですね。
この背景を知らずに両方を見ると「どっちが本当の犯人なの?」と混乱してしまいますが、原作は原作、ドラマはドラマとして別の結末を持つと割り切ると、すっきり理解できます。むしろ「同じ事件を別の解釈で見せてくれる」と思えば、二度おいしい作品とも言えるかもしれません。
キャストと放送情報
ドラマ版の基本情報を表にまとめておきます。放送当時に話題をさらった布陣なので、キャスト目当てで気になっている方も多いんじゃないでしょうか。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送枠 | 日本テレビ 水曜ドラマ |
| 放送期間 | 2020年8月12日〜9月30日(全8話) |
| 花岡七桜 役 | 浜辺美波 |
| 高月椿 役 | 横浜流星 |
| 多喜川薫 役 | 山崎育三郎 |
| 主題歌 | 東京事変「赤の同盟」 |
浜辺美波さんと横浜流星さんという人気俳優のダブル主演に加えて、犯人役に山崎育三郎さんという配役も見どころでした。また、本編の各話放送後には、Huluでオリジナルストーリー『女将の部屋』が独占配信されるという展開もありました。本編だけでは描ききれない部分を補完する内容で、ドラマをより深く楽しみたい人向けの仕掛けになっていましたね。
原作とドラマどちらから見る?
「これから触れるなら、原作とドラマのどちらから入るのがいいの?」という疑問もよく聞きます。個人的には、目的によって選ぶのがいいかなと思っています。
じっくり物語の全貌と本当の結末を味わいたいなら、原作漫画からがおすすめです。犯人や黒幕の構図、そして完結までの流れを、作者が意図したかたちで受け取れます。一方で、まずは映像で世界観の雰囲気をつかみたい、俳優陣の演技で入りたいという方は、ドラマからでも十分に楽しめます。オリジナル結末を先に見ておいて、あとから原作で「本来の真相」を答え合わせする、という順番もアリですね。
どちらも見るつもりなら、順番はそこまで神経質にならなくて大丈夫です。犯人が違うぶん、両方を体験しても新鮮さが失われないのが、この作品ならではの強みだと思います。ちなみに、こうした「ドラマ化されたミステリー」つながりで気になる作品があれば、『クジャクのダンス、誰が見た?』の意味と真相を解説した記事も雰囲気が近いので、あわせて読んでみてください。
どこで見れる?読める?
最後に、どこで見れるのか読めるのかを整理しておきます。まず配信状況から。実写ドラマ版は、見放題での配信がLeminoとHuluで行われています。がっつり一気見したい方は、このあたりをチェックするとよさそうです。
配信状況は変更される場合があるので、視聴前に各サービスの最新情報を確認しておくと安心です。なお、サービスによっては配信されていない場合もあります。見逃し配信なども期間限定のことがあるので、視聴したいと思ったタイミングで各公式サイトの取り扱いを確認するのが確実です。
漫画のほうを読みたい場合は、電子書籍で手軽に楽しめます。本編の全19巻はもちろん、続編の妻恋いも配信されているので、事件の真相までしっかり追いかけられますよ。
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私たちはどうかしている 犯人まとめ
ここまで、私たちはどうかしているの犯人について、漫画版とドラマ版の両方を見てきました。ポイントを振り返ると、漫画版の真犯人は多喜川美由紀で、彼女を煽動した黒幕は今日子。一方ドラマ版では、原作未完結ゆえのオリジナル展開として多喜川薫が犯人として描かれた、という違いがありました。同じ事件でも結末が枝分かれしているからこそ、両方に触れる価値がある作品だと思います。
本編は全19巻で完結し、続編の妻恋いも連載が続いています。原作の重厚な人間ドラマも、豪華キャストが彩ったドラマ版も、それぞれの魅力があるので、気になったほうから触れてみてくださいね。恋愛とミステリーが交差する読み味が好みなら、『私の町の千葉くんは。』のネタバレ・見どころもあわせてどうぞ。
なお、この記事の内容は各種情報をもとにまとめたものです。巻数や配信状況、続編の刊行時期などは変わることもあるため、正確な情報は公式サイトをご確認ください。作品選びや視聴の最終的な判断は、ご自身の状況にあわせて行ってもらえればと思います。あなたの「犯人だれ?」というモヤモヤが、少しでも晴れていたらうれしいです。