近年、熱狂的なファンを増やし続けている「ベイビーワルキューレ」シリーズ。その人気から「ベイビーワルキューレの原作は何?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。中には、原作が東野圭吾さんの小説だという噂を耳にしたことがあるかもしれません。この記事では、そんな疑問に答えるべく、映画ナイスデイズやドラマエブリデイの原作あらすじ、そしてシリーズを楽しむための最適な見る順番を徹底解説します。さらに、個性豊かな登場人物たち、作品の世界観を創り上げた監督の魅力、雰囲気を盛り上げる主題歌、そして待望の漫画化に関する最新情報まで、シリーズの全てを網羅してお届けしますので、ぜひ最後までご覧ください。
記事のポイント
- ベイビーワルキューレの原作の真実
- 映画・ドラマシリーズを見るべき正しい順番
- 各作品のあらすじと登場人物の魅力
- コミカライズ版(漫画)の最新情報
目次
ベイビーワルキューレの原作は小説?その真相を解説
漫画版を読んでみよう!
- 「原作は東野圭吾」という噂は本当?
- シリーズの原作あらすじをネタバレ解説
- まずは鑑賞する順番をチェック
- 個性的な登場人物とキャストを紹介
- 映画ナイスデイズを含むシリーズの見どころ
- ドラマ版エブリデイのあらすじと魅力
「原作は東野圭吾」という噂は本当?
結論から言うと、「ベイビーワルキューレ」シリーズに特定の原作小説は存在しません。そして、「原作が東野圭吾氏の作品」という情報は完全な誤りです。
このシリーズの真の原点は、2021年に公開された映画『ベイビーわるきゅーれ』であり、脚本・監督を務める阪元裕吾氏による完全オリジナル映画作品です。では、なぜこのような誤解が生まれたのでしょうか。
一つの可能性として、映画第3弾『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』で共同脚本を務めた「くるむあくむ」氏が、ホラー作家・漫画原作者として小説を執筆していることが挙げられます。しかし、これはあくまで共同脚本家個人の活動であり、シリーズ全体の原作とは全く関係ありません。
繰り返しになりますが、「ベイビーワルキューレ」は阪元裕吾監督の独創的なアイデアから生まれたオリジナル作品であり、ベストセラー作家である東野圭吾氏とは一切関係がないことを覚えておきましょう。
シリーズの原作あらすじをネタバレ解説
「ベイビーワルキューレ」シリーズの魅力は、社会に馴染めない元女子高生殺し屋コンビの「ゆるい日常」と、本格的な「バイオレンスアクション」のギャップにあります。ここでは、映画3作品のあらすじをネタバレありでご紹介します。
以降の解説には物語の結末に関するネタバレが含まれます。未視聴の方はご注意ください。
『ベイビーわるきゅーれ』(2021年)
高校卒業を間近に控えた殺し屋コンビの杉本ちさとと深川まひろ。組織からの命令でルームシェアを始め、社会人として自立するためアルバイトに挑戦します。しかし、社会不適合者な2人はなかなか社会に馴染めません。そんな中、ちさとがバイト先のメイドカフェでヤクザとトラブルを起こしたことをきっかけに、面倒な戦いに巻き込まれていきます。プロの殺し屋としての非凡な才能と、日常生活での不器用さの対比がコミカルに描かれる、シリーズの原点となる作品です。
『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』(2023年)
相変わらずな日々を送るちさととまひろは、銀行強盗を返り討ちにしたことで組織から謹慎処分を受け、金欠に陥ります。そんな中、正規の殺し屋を目指すアルバイト兄弟、神村ゆうり・まことの襲撃を受けます。前作以上にキャラクターの関係性が深掘りされ、ちさととまひろが着ぐるみ姿で殴り合うシーンは、二人の不器用な友情を象徴する名場面としてファンの間で語られています。ライバルとなる殺し屋兄弟の視点も描かれ、物語に厚みが増しました。
『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』(2024年)
宮崎県での出張ミッションを終え、束の間のバカンスを楽しんでいたちさととまひろ。しかし、次の簡単なはずの任務で、150人殺しを目指す伝説の一匹狼殺し屋・冬村かえで(池松壮亮)と遭遇してしまいます。シリーズ最強の敵を前に、二人は初めて敗北を喫し、絶体絶命の窮地に。過去最高のアクションシーンと、二人の絆が試されるスリリングな展開が見どころです。
まずは鑑賞する順番をチェック
「ベイビーワルキューレ」シリーズを最大限に楽しむためには、どの順番で観るのが良いのでしょうか。各作品は単体でも楽しめますが、物語の繋がりやキャラクターの成長を深く味わうなら、以下の順番での鑑賞がおすすめです。
特に、TVドラマ版は映画第3弾『ナイスデイズ』の後の出来事を描いているため、必ず映画を3作観てから視聴することをおすすめします。順番通りに観ることで、ちさととまひろの関係性の変化や、過去の出来事が現在の行動にどう影響しているかといった細かな伏線にも気づくことができ、より深く物語を味わえます。
個性的な登場人物とキャストを紹介
「ベイビーワルキューレ」シリーズの魅力は、なんといっても個性豊かな登場人物たちです。ここでは、物語を彩る主要なキャラクターと、彼らを演じる豪華キャスト陣を表でご紹介します。
役名 | 俳優名 | 簡単な説明 |
---|---|---|
杉本ちさと | 髙石あかり | 陽気で人懐っこいコミュ力高めの殺し屋。銃の扱いに長けている。 |
深川まひろ | 伊澤彩織 | 人見知りで不器用なコミュ障殺し屋。格闘術とナイフの達人。 |
田坂守 | 水石亜飛夢 | 死体処理業者。何かとウザ絡みしてくるが、二人の重要なサポート役。 |
須佐野 | 飛永翼(ラバーガール) | ちさととまひろのマネージャー。二人の緩さにいつも振り回されている。 |
神村ゆうり | 丞威 | 『2ベイビー』に登場。正規の殺し屋を目指すアルバイトの兄。 |
神村まこと | 濱田龍臣 | 『2ベイビー』に登場。ゆうりの弟。まひろと同じくCIAOちゅ〜るを食べる奇癖がある。 |
冬村かえで | 池松壮亮 | 『ナイスデイズ』に登場。伝説の一匹狼殺し屋でシリーズ最強の敵。 |
宮内茉奈 | 中井友望 | 田坂の後輩の死体処理業者。まひろに「ぬい活」を教える。 |
夏目敬 | 草川拓弥(超特急) | ドラマ版に登場。殺し屋協会の真面目なプロジェクトマネージャー。 |
日野彰 | 柄本時生 | ドラマ版に登場。「粛清さん」と呼ばれる監査部の殺し屋。まひろとコンビを組む。 |
映画ナイスデイズを含むシリーズの見どころ
本シリーズの最大の魅力は、やはり「ゆるい日常」と「ガチなアクション」のギャップです。ここでは、各作品の見どころを解説します。
日常と非日常の絶妙なバランス
社会に馴染めず、家賃の支払いやアルバイトに悪戦苦闘する二人の日常パートは、思わずクスッと笑ってしまうコミカルさに溢れています。その一方で、ひとたび仕事となれば、プロの殺し屋として冷徹に任務を遂行します。この「かわいい」と「怖い」が同居する独特の世界観が、多くのファンを惹きつけてやみません。
進化し続ける本格アクション
アクション監督・園村健介氏が手掛けるアクションシーンは、低予算映画とは思えないほどのハイクオリティです。特に、主演の伊澤彩織さんはスタントパフォーマーとしても活躍しており、彼女自身が演じるリアルで生々しい肉弾戦は圧巻の一言です。
作品を重ねるごとにアクションは激しさを増し、最新作『ナイスデイズ』では、池松壮亮さん演じる最強の敵・冬村かえでとの死闘が繰り広げられ、シリーズ最高峰と評されています。
ドラマ版エブリデイのあらすじと魅力
2024年に放送されたドラマ『ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!』は、映画では描ききれなかった二人の日常と葛藤をさらに深く掘り下げた作品です。
映画のその先を描くオリジナルストーリー
時系列は映画『ナイスデイズ』の後。殺し屋協会の巨大プロジェクトに巻き込まれたり、一時的にコンビを解消して別の部署で働く「ジョブローテーション」を命じられたりと、映画とは一味違った試練が二人を待ち受けます。
特に、ちさとが配属される営業部でのエピソードは、現代社会のブラック企業やパワハラ問題を風刺した「お仕事もの」としての側面も持ち合わせており、多くの視聴者から共感の声が上がりました。殺し屋の世界よりも理不尽な「普通の会社」で疲弊していくちさとの姿は、見ていて胸が痛くなるほどです。
コンビの絆と人間的成長
ドラマ版の大きな見どころは、ちさととまひろのコンビの絆と、それぞれの人間的な成長です。一時的にコンビを解消させられた二人は、新たな相棒と出会い、自分たちの仕事や生き方について改めて向き合うことになります。最終的に二人は、「ずるくても、勝手でも、生きることにしがみついてもいい」という新たな価値観を見出し、殺し屋として、そして一人の人間として大きく成長を遂げるのです。
ベイビーワルキューレの原作が生まれた背景と魅力
- 独自の世界観を生み出した阪元裕吾監督
- シリーズを彩るかっこいい主題歌まとめ
- ドラマ版の漫画はどこで読める?
- まとめ:ベイビーワルキューレの原作は映画!
独自の世界観を生み出した阪元裕吾監督
この唯一無二の世界観を生み出したのは、1996年生まれの若き才能、阪元裕吾監督です。
阪元監督は学生時代からその才能を注目され、「殺し屋の映画=暗い」という既成概念を覆す「明るい殺し屋映画」を目指して本シリーズを企画しました。社会不適合者な殺し屋コンビが、社会に馴染もうと奮闘するという異色の設定は、従来のジャンルの常識を覆す革新的な試みといえるでしょう。
低予算のインディーズ映画でありながら、口コミで人気が広がり異例のロングランヒットを記録した事実は、阪元監督の確かな演出力とストーリーテリングの才能を証明しています。
シリーズを彩るかっこいい主題歌まとめ
「ベイビーワルキューレ」シリーズは、作品の世界観にマッチしたクールな音楽も魅力の一つです。ここでは、各作品の主題歌・オープニング曲をまとめてご紹介します。
作品名 | 担当 | アーティスト名 | 曲名 |
---|---|---|---|
『ベイビーわるきゅーれ』 | 主題歌 | KYONO | STAY GLOW feat. TAKUMA (10-FEET) |
『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』 | 主題歌 | 新しい学校のリーダーズ | じゃないんだよ |
OP | KYONO | 2bRaW feat. N∀OKI (ROTTENGRAFFTY) | |
『ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!』 | 主題歌 | syudou / Tele | (複数楽曲提供) |
特に、『2ベイビー』では主題歌を担当した「新しい学校のリーダーズ」が劇中に本人役でカメオ出演し、作品の世界観と楽曲が見事に融合して話題となりました。
ドラマ版の漫画はどこで読める?
映画、ドラマと展開してきた「ベイビーワルキューレ」シリーズですが、ついに待望のコミカライズが決定しました。
現時点ではU-NEXT Comicでの先行発売が発表されていますが、人気シリーズであることから、今後コミックシーモアやまんが王国といった主要な電子書籍ストアでも配信されることが期待されます。最新情報は公式サイトやSNSでチェックしましょう。
まとめ:ベイビーワルキューレの原作は映画!
記事のまとめ
- ベイビーワルキューレに特定の原作小説はない
- 原作の正体は阪元裕吾監督のオリジナル映画シリーズ
- 東野圭吾氏の作品という噂は完全な誤情報
- シリーズを楽しむなら公開された順番での鑑賞がおすすめ
- 映画は現在までに3作品が公開されている
- TVドラマ版「エブリデイ」は映画3作目の後の物語
- 社会不適合者な殺し屋コンビの日常と本格アクションが魅力
- 主要登場人物は杉本ちさとと深川まひろのコンビ
- 最強の敵として池松壮亮演じる冬村かえでが登場する
- ドラマ版では現代社会の不条理や組織の理不尽も描かれる
- 主題歌はKYONOや新しい学校のリーダーズなどが担当し話題に
- 迫力あるアクションはアクション監督・園村健介氏の功績
- SNSでもファンによる感想や考察が活発に行われている
- ドラマ版を基にしたコミカライズ(漫画)が2025年に発売予定
- 漫画版には監督自身による書き下ろしエピソードも含まれる