本作は連載中で、物語の結末はまだ描かれていません。単行本は11巻まで刊行されています。
舞台は、八つの国からなる大陸の中央にあるマロニエ王国。騎士を束ねる女将軍バリバラには、変わった呼び名の息子が七人います。彼らが周辺の国へ大使として旅立つところから、物語が始まります。
記事のポイント
- 連載中で結末は未公開・単行本は11巻まで刊行という現在地がわかる
- 長男編・獣使い編・ハラペコ編・博愛編という4つの国の物語を巻ごとに追える
- 七人兄弟それぞれの呼び名と役割、周囲の人物の関係が整理できる
- アニメ版の制作陣と声の出演、原作を電子書籍で読む方法まで把握できる
マロニエ王国の七人の騎士のネタバレ|七人兄弟と各国編のあらすじ
七人兄弟の旅は、兄弟ごとの章で進みます。11巻までに単独の章が描かれたのは、長男・五男・七男・次男の4人です。ここから先は物語の核心に触れますので、まっさらな状態で読みたい方はご注意ください。

マロニエ王国の七人の騎士はどんな作品?
『マロニエ王国の七人の騎士』は、岩本ナオさんが小学館の月刊flowersで描いている中世風ファンタジーです。同じ作者の『金の国 水の国』を知っている方なら、あの空気感の長編版だと思っていただくと近いかもしれません。
作品の基本データと刊行状況
単行本は11巻まで刊行されていて、連載は続いています。最新の刊行状況はコミックシーモアの作品ページで確認できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作者 | 岩本ナオ |
| 出版社 | 小学館 |
| 掲載誌 | 月刊flowers |
| レーベル | フラワーコミックスα |
| ジャンル | 女性マンガ/ファンタジー |
| 既刊 | 11巻(電子書籍サイトでの配信も11巻まで) |
| 連載状況 | 連載中(完結していません) |
「このマンガがすごい!2018」オンナ編第1位という肩書き
本作は「このマンガがすごい!2018」のオンナ編で第1位に選ばれています。岩本さんはこの前年に『金の国 水の国』でも同ランキングの1位を獲っていて、2作連続での1位は史上初でした。
短編で見せた世界の作り方を、長編でどこまでやれるのか。そんな期待を背負って始まった連載です。
七人兄弟と主要人物まとめ
この作品でいちばん最初につまずきやすいのが、登場人物の多さです。兄弟の呼び名がそのまま特徴になっているので、まずここを覚えてしまうと一気に読みやすくなります。
七人兄弟の呼び名と、いま描かれている担当国
兄弟はそれぞれ騎士長となり、周辺の七つの国へ大使として派遣されます。物語は「誰の国の話をしているか」で章立てされていく構成です。
| 続柄 | 呼び名 | 本編で描かれた国と巻 |
|---|---|---|
| 長男 | 眠くない | 夜の長い国(2〜3巻) |
| 次男 | 博愛 | 好色の国(9〜11巻) |
| 三男 | 暑がりや | 単独の章は公式紹介文では確認できていません |
| 四男 | 寒がりや | 単独の章は公式紹介文では確認できていません |
| 五男 | 獣使い | 生き物の国(4〜5巻) |
| 六男 | 剣自慢 | 単独の章は公式紹介文では確認できていません |
| 七男 | ハラペコ | 食べ物が豊富な国(6〜9巻) |
兄弟を取り巻く人物
母であるバリバラはマロニエ王国の騎士を束ねる女将軍で、七人の産みの親です。父の名はペレグリナスといい、その過去は10巻でマロニエ王国の宰相ヒューゴとセットで明かされていきます。
各編には、兄弟の旅に深く関わる人物がいます。
- 長男・眠くない編:幼なじみで婚約者のエリー
- 五男・獣使い編:旅に同行する、鳥の姿になった娘シロネン
- ハラペコ編:物語の中心に立つ料理人のコレット
- 博愛編:一行に加わる商人のアブドゥルと謎の少女チビちゃん
兄弟の呼び名は「性格そのもの」なのに、両親と周囲の大人だけは普通の名前で呼ばれています。この非対称が、最初から気になって仕方なかったところです
【ネタバレ】1〜11巻の展開を編ごとに整理
ここから各巻の内容に触れます。未読の方はご注意ください。
1〜11巻では4人の兄弟の章が描かれ、11巻で次男・博愛編が決着しています。
1〜3巻|長男・眠くない編「夜の長い国」
物語は、七人兄弟が友好のために周辺諸国へ赴くところから動き出します。長男の眠くないが向かうのは「夜の長い国」。同行するのは幼なじみで婚約者のエリーです。
穏やかに始まった旅は、3巻で急に牙をむきます。眠くないを狙った謎の人物の攻撃が始まり、彼は崩れ落ちる建物とともに姿を消してしまいます。
残されたエリーは正体不明の敵に戦いを挑むことになり、ここで物語は一気に核心へ踏み込みました。3巻は長男編の完結と、次の章の開幕を同時に担う巻です。
この「兄弟の誰かが狙われる」という構図が、以降ずっと通奏低音になっていきます。単なる外交の旅ではなかったと読者が気づかされる転換点でした。
4〜5巻|五男・獣使い編「生き物の国」
4巻から視点は五男・獣使いへ移ります。彼は鳥の姿になった娘シロネンとともに「生き物の国」を訪れ、行方不明になったマロニエ王国の外交官を捜索します。ところが、その行く手を遮る存在が現れるわけです。
5巻では神殿の捜索が進み、そこで出会った「8のジャガー王」とともに敵を迎え撃つ展開へ。獣使い編はここでクライマックスを迎え、同時に新章が始まります。
長男に続いて五男も狙われたことで、「兄弟が順番に標的にされている」という疑いが確信へ変わっていきました。
6〜9巻|末っ子・ハラペコ編「食べ物が豊富な国」
本編でもっとも長く、そして物語の根っこに触れるのがハラペコ編です。長男・眠くない、五男・獣使いが次々と狙われるなか、末っ子のハラペコは「食べ物が豊富な国」へ向かいます。
一方マロニエ王国では、三男の暑がりやがヒンヤリという謎の人物と再会していました。
7巻で、狙われている理由がはっきりします。国王たちを操る過去の亡霊たちが、「世界樹」であるハラペコの力を得ようとしていたのです。ハラペコと一緒にこの国へ来た料理人コレットにも危険が迫ります。
8巻では、コレットの無事すら分からなくなったハラペコが巨大な獣の姿になって暴走してしまいます。それを救おうとするのがコレットです。かまどの精霊や各国の料理人たちの力を借りて、ふたりの思い出の料理を作り上げます。
力でも剣でもなく料理で解決するところに、この作品らしさが凝縮されています。
9巻では、ハラペコの世界樹の力によって御神様の記憶が呼び起こされます。秘められていた神々の過去と、マロニエ王国を取りまく国々の因縁が明らかになります。
ここでハラペコ編はフィナーレを迎え、物語のスケールは「兄弟の外交」から「大陸の成り立ち」へ広がりました。
1巻のゆるやかな兄弟の日常から始まって、9巻で神話の話になっている。この振れ幅を違和感なく積み上げてくるのが本作のすごみだと思います
9〜11巻|次男・博愛編「好色の国」
9巻の後半から、次男・博愛が「好色の国」へ向かう新章が始まります。同行するのはマロニエ王国の宰相ヒューゴ、謎の少女チビちゃん、そして商人のアブドゥルです。
10巻の舞台となる「好色の国」は、広大な砂漠のなかにありながら市場や宿屋街が賑わう国。治めているのは賭け事が大好きな女王様で、人知れず対面した博愛は女王からある“賭け”を挑まれます。
この巻ではあわせて、七人兄弟の父ペレグリナスと宰相ヒューゴの過去、そしてヒューゴが抱えるある思いが明かされました。
11巻で博愛編は決着します。女王と商人組合の対立は深まり、王太子となったアブドゥルが絶体絶命の危機に。スパルナがその大いなる力でアブドゥルを助け出そうとします。
神託が示す“枯れることのない花”とは何なのか。そして旅が終わるとき、博愛とヒューゴはそれぞれの答えを選びます。
11巻の紹介文は「そして次の旅へ向かうのは…?」と結ばれており、次の兄弟の章が控えていることが示されました。
マロニエ王国の七人の騎士のネタバレ考察と結末・アニメ情報
結末はまだ描かれておらず、断定できる材料も出そろっていません。

結末はどうなる?完結の見通しを考察
原作は連載中で、最終回の告知もありません。
なぜ「結末はまだ描かれていない」と言い切れるのか
根拠は2つあります。ひとつは、小学館が運営するフラコミlike!の作品ページに最終回の表示がないことです。最新掲載話まで、通常のエピソード番号で続いています。
もうひとつは、単行本11巻の紹介文が「そして次の旅へ向かうのは…?」と、次章の存在を前提にした一文で終わっていることです。
加えて、本編で単独の章が描かれたのは長男・五男・七男・次男の4人ぶんにとどまります。11巻までに単独の章を確認できないのは、次の3人です。
- 三男・暑がりや
- 四男・寒がりや
- 六男・剣自慢
七人兄弟の物語として、まだ描かれていない兄弟がいる——この一点だけでも、完結が近いと考える理由は乏しいわけです。
物語の着地点として見えているもの
終わりの方向は、9巻である程度見えてきました。御神様の記憶を通じて、神々の過去と国々の因縁が明かされたためです。これで「兄弟が順番に狙われる理由」は、個別の事件ではなく大陸全体の歴史につながる話だと分かりました。
ハラペコが「世界樹」と呼ばれていたことも、兄弟がただの人間の子ではないことを示しています。
ですので、残る兄弟の章を消化しながら、この神々の因縁に決着をつけるところが着地点になる、という読み方が自然でしょう。ただしこれは公表された情報からの見通しであって、公式の発表ではありません。
結末を断定して語っている記事があれば、それは推測です。
アニメ版の情報と原作はどこまで描かれる?
TVアニメは2026年10月3日にNHK Eテレで放送が始まりました。10月10日までに、第1話「七人の騎士」と第2話「湖上の春」が放送されています。
Prime Videoでの世界配信も発表されています。放送・配信の最新情報はアニメ公式サイトで確認できます。
公式が公開したPV第1弾では、七人兄弟の声と世界の空気感が確認できます。
声の出演と制作スタッフ
七人兄弟と母バリバラ、ナレーションまで発表されています。ナレーションに速水奨さんが立つあたり、語り物としての作りを意識した布陣ですね。
| 役 | キャスト |
|---|---|
| 眠くない(長男) | 高梨謙吾 |
| 博愛(次男) | 谷川誠 |
| 暑がりや(三男) | 石谷春貴 |
| 寒がりや(四男) | 猪股慧士 |
| 獣使い(五男) | 水野清人 |
| 剣自慢(六男) | 村田太志 |
| ハラペコ(七男) | 川島零士 |
| バリバラ(母) | 渡辺明乃 |
| ナレーション | 速水奨 |
制作はJ.C.STAFFです。主なスタッフは次のとおりです。
- 監督:佐山聖子さん
- シリーズ構成・脚本:藤田伸三さん
- キャラクターデザイン:前田ゆり子さん
- 音響監督:明田川仁さん
- 音楽:藤澤慶昌さん
アニメは原作のどこまでを描く?
アニメが原作の何巻までを描くのかは、公式からは発表されていません。ただ、原作は「兄弟ごとの章」で区切られているぶん、区切りの候補ははっきりしています。
- 長男編が完結する3巻
- 獣使い編が締まる5巻
- ハラペコ編がフィナーレを迎える9巻
このいずれかが着地点になりやすい形です。原作の側から予習しておくなら、まずは3巻までを読んでおくと導入部分は十分カバーできます。
同じ王宮ファンタジーでも、真逆の方向に振り切った復讐劇があります。
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読者の感想・評価
コミックシーモアでは、2026年10月の確認で186件のレビューが集まり、平均評価は4.6です。寄せられた感想にも、本作の性格がよく表れています。
指輪物語やナルニアに匹敵する新しい物語世界だ、という評(2026年6月のレビューより)
登場人物と設定が多く、最初は全体像がつかみにくい。それでも、実在の国や地域をモデルにした文化・宗教の作り込みが魅力(2026年7月のレビューより)
本作は1話完結でサクサク進むタイプではなく、伏線を張って回収する長編です。アニメで世界観をつかんでから原作に入る順番は、この作品とかなり相性がいいはずです。
マロニエ王国の七人の騎士を電子書籍で読む方法
原作を読むなら電子書籍が手軽です。コミックシーモアの作品ページには11巻まで配信されていて、無料の試し読みから入れます。まずは長男編が完結する3巻まで読んで、続きを読むか決めるのがおすすめです。
シーモアで読むなら
本作は「兄弟の誰が、どの国で、何を選んだか」が積み上がっていく作品です。途中の巻だけ拾い読みすると、面白さが半減してしまいます。
初回購入で使える割引クーポンを1巻から3巻へまとめて使えば、長男編の決着まで一気に読み切れます。
紙の単行本で揃えるなら
紙で揃えるなら、既刊をまとめたセットか、物語がいま止まっている場所が分かる最新刊から入るのが分かりやすいでしょう。棚に並べて読み返すタイプの作品でもあります。
【全巻】マロニエ王国の七人の騎士 1-11巻セット(フラワーコミックス α)
伏線を積み上げていく長編なので、通しで読めるセットが結局いちばん向いています。
楽天の参考価格 6,490円(税込・1〜11巻セット)
マロニエ王国の七人の騎士に関するよくある質問(FAQ)
マロニエ王国の七人の騎士は完結していますか?
完結していません。小学館のフラコミlike!で連載が続いており、単行本は11巻まで刊行されています。最終回の告知も確認できていません。
七人兄弟の名前は本名ではないのですか?
作中で兄弟は、それぞれの資質を表した呼び名で登場します。
- 長男:眠くない
- 次男:博愛
- 三男:暑がりや
- 四男:寒がりや
- 五男:獣使い
- 六男:剣自慢
- 七男:ハラペコ
母は女将軍バリバラ、父はペレグリナスという名前で描かれています。
どの巻から面白くなりますか?
物語が大きく動くのは、長男編が完結する3巻です。神々の過去や国々の因縁といった全体像が見えてくるのは9巻なので、そこまで読むと作品の骨格がつかめます。
アニメはどこで放送されていますか?
NHK Eテレで2026年10月3日から放送中です。Prime Videoでの世界配信も発表されています。最新の情報はアニメ公式サイトで確認できます。
『金の国 水の国』と関係はありますか?
物語としてのつながりはなく、作者が同じ岩本ナオさんという関係です。両作で「このマンガがすごい!」の第1位を連続受賞しています。
まとめ|マロニエ王国の七人の騎士のネタバレ
2026年秋にアニメ化・ドラマ化された作品の原作記事は2026年秋アニメ・ドラマ原作まとめで一覧にしています。
本作は連載中で、結末はまだ描かれていません。単行本は11巻まで刊行され、本編で単独の章が描かれたのは次の4つです。
- 長男・眠くない編
- 五男・獣使い編
- 七男・ハラペコ編
- 次男・博愛編
物語は「兄弟が順に狙われる」という構図から始まり、9巻で大陸そのものの歴史へと広がりました。11巻で博愛編が決着し、次の旅が予告されています。
アニメは2026年10月3日にNHK Eテレで放送が始まりました。原作を先に読むなら、長男編が完結する3巻か、全体像が見える9巻までが区切りとして分かりやすいところです。
