帽子を目深にかぶり、口のきけない少年「アベル」として靴を磨く少女がいます。みかじめ料の期限まで、残りは2日でした。
その日、広場のベンチで新聞を広げていた客は、政略結婚を迫られている大貴族チェーザレ・ブオナパルテ。韓国発のタテヨミ漫画『上流社会』の第1話〜第3話を、セリフとともに追います。同名の韓国ドラマとは別の作品です。
記事のポイント
- 貧民街の靴磨きアデルが「私はいかがですか?」と偽の妹に名乗り出る
- みかじめ料の取り立て屋・ニノの旦那は、雨の夜に死んだと告げられる
- 準備期間は3か月、社交界をまるごと騙す兄妹偽装の計画
- 日本版は連載中で、コミックシーモアでは96話まで配信(2026年9月時点)
上流社会(漫画)のネタバレ|第1〜3話のあらすじ
第2話で靴磨きのアデルがチェーザレに偽の妹を売り込み、第3話でブオナパルテ家に迎え入れられます。コミックシーモアの第1話は、登場人物と世界観を紹介する回です。

この先は第1話〜第3話の展開とセリフに具体的に触れています。まっさらな気持ちで読みたい方はご注意ください。
第3話のラストで、アデルは3か月で「レディ」になる約束をチェーザレと交わします。失敗すれば、計画ごと自分も切り捨てられる約束です。
舞台は海の女神に祝福された国サントナール
物語の舞台は、海の女神に祝福された国サントナールです。2つの本島と数十の小島からなり、首都はフォルナティエ。
第1話の紹介では、国の中心にいる一族と仕組みがこう説明されます。
- ブオナパルテ家=誰もが羨望する大貴族で、サントナール文化の中心
- シニョーリア=形式的な共和制を保つ議会。議長はチェーザレの祖母エヴァ・ブオナパルテ
- 船首の女神像=女神像のない船は祝福を受けられないと考えられている
ベッラ・フィグーラとオメルタの掟
サントナールには、上流社会を縛る2つの決まりがあります。
- ベッラ・フィグーラ=全てにおいて美しく魅力的であれ、という美徳
- オメルタ=見聞きしたことを外に漏らさない沈黙の掟。破った者には厳しい報復が待つ
第2話は「ここは全てにおいて美しく魅力的であれ」という一文で始まります。夜ごと饗宴がきらめく国にも、汚れが寄り集まった掃き溜めがありました。
貧民街ギモーラの靴磨き「アベル」
その掃き溜めが、貧民街ギモーラです。アデルはここで帽子をかぶり、「アベル」と名乗る靴磨きとして暮らしていました。
女だと知られ、みかじめ料で追い詰められる
第2話の冒頭、アベルは男たちに路地へ追い詰められます。「お前本当は口が利けるんだってな?」。
男たちは、アベルが女だと知ってしまいます。アデルはナイフを振るって「近寄るな!!」と叫びますが、殴り倒されました。
突きつけられた条件は、1週間以内にたまったみかじめ料を払うこと。払えなければ、身売りさせると脅されます。
数日後、サンサリーナ広場で靴を磨きながら、アデルは「あと2日しか残っていないわ」と追い詰められていました。売春宿に連れていかれるくらいなら、いっそ死んだほうがましだと考えるほどです。
新聞で知ったチェーザレの政略結婚
ベンチの客が広げていた「日刊サントナール」には、チェーザレ・ブオナパルテの結婚話が載っていました。
記事の中身は次のとおりです。
- 相手はデラ・ヴァレ家の末娘ルクレチア・デラ・ヴァレ
- 根拠は、両家が過去に結んだ「婚姻誓約書」
- 好事家たちは、ルクレチアの長年の片思いが実ったと祝福している
新聞を握りつぶしたその客こそ、チェーザレ本人でした。「好き勝手に言ってやがる」と吐き捨て、連れの男に「あの計画」を進めると告げます。
計画とは、相応な女を見繕ってデラ・ヴァレ家に送り込むこと。そばで聞いていたアデルは、これを「神様がくださった最後のチャンス」だと考えます。
「私はいかがですか?」偽の妹に名乗り出る
アデルはチェーザレの前に進み出て、「私はいかがですか?」と申し出ます。続く言葉は「サントナールで最も価値あるレディになってみせます」でした。
「アベル… いいえ『アデル・ビビ』と申します」。本名を名乗ったアデルは、チェーザレが必要としているものを言い当てます。旦那様の代わりにデラ・ヴァレ家と婚約する、偽のブオナパルテ家の娘だと。
「…誰から聞いた?」と問われ、答えは「新聞を読んで推測したまでです」。アデルの読みは、次の3点でした。
- 公表された婚姻誓約書には家門の名しかなく、結婚する本人までは書かれていない
- ブオナパルテ家の隠された娘を用意すれば、チェーザレは政略結婚から逃れられる
- 女性でなければならないのは、デラ・ヴァレ家に未婚の息子が一人いるから
チェーザレは「デラ・ヴァレ家は代々学者の家系なんだ」と取り合いません。アデルは、ドネーン語とアルゲイス語も話せると返します。学んだ場所は、市民図書館と、外から来た人たちの会話でした。
帽子を取ったアデルの長い髪
それでもチェーザレは、容姿を理由に「お前は候補にも入れない」と背を向けます。
「お待ちください」。アデルが帽子を取ってヘアネットを破ると、長い髪が広がりました。言葉を失うチェーザレに、アデルは「これでも…?」と問いかけます。ここで第2話は終わりです。
ブオナパルテ家へ|「あの老人のことならもう死んだ」
第3話で、チェーザレはアデルを使うと決め、ブオナパルテ家に呼び寄せます。その夜、アデルを追っていた取り立て屋は死んだとチェーザレが告げます。
噴水の広場で、アデルは「万が一バレれば命を落とすことになる」と念を押されます。危ない橋を渡る理由を聞かれ、答えは「腹を満たすためです」。貴族かと聞かれても、両親を聞かれても、天涯孤独だとしか答えません。
アデルがドゥランテの戯曲の一節を引くと、チェーザレは「大した女だ… 利用できるな」とつぶやきます。「明日の午前までにブオナパルテ家まで来い」。
雨の夜、ギモーラの小屋にニノの旦那が押し入ってきます。靴磨きたちを仕切り、みかじめ料を取り立てる老人です。アデルは殴られながらもナイフで抵抗し、雨の中へ逃げ出しました。
たどり着いたブオナパルテ家では、執事のエルネストが「お待ちしておりました」と迎えます。書斎のチェーザレは「俺の可愛い妹が」「どうしてこんなにずぶ濡れなんだ?」と、もう兄の顔でした。
ニノの旦那に追われていると打ち明けたアデルに、チェーザレは「あの老人のことなら もう死んだ」と告げます。大雨でギモーラの掘っ立て小屋が一軒つぶれた、よくある事故だと言うのです。
続けてチェーザレは、ほかに邪魔になる者はいるかと尋ねます。アデルは「…いいえ もうおりません」と答えました。心の中では、たった一人の友達クラリッサを知っているかのような言い方だ、といぶかしんでいます。
準備期間は3か月|社交界をまるごと騙す計画
チェーザレが出した条件は、3か月で自分が認める「レディ」になることです。
狙いは、デラ・ヴァレ家の息子を誘惑して婚姻すること。そのために求められたのは、頭のてっぺんから爪の先まで、心も体も言葉遣いも完璧な「ブオナパルテ」になることでした。
チェーザレは「フォルナティエの社交界をまるごと騙すんだ」と言い切ります。期間内にレディになれなければ、計画は破棄。アデルは、失敗すれば自分も一緒に破棄されるのだと受け止めます。
なぜ3か月なのかと聞かれ、アデルは「旦那様の誕生日パーティーに合わせたのでは?」と答えました。チェーザレの返事は「正解」です。
身分を偽って生きる女性の物語なら、死んだ王女と元護衛を描く『身分差に終わった恋を、今さらですが。』のネタバレもどうぞ。
第3話ラスト|「俺に気があるのか?」
第3話は、チェーザレがアデルの顎に手をかけ、「もしかして 俺に気があるのか?」と迫る場面で終わります。
きっかけは、アデルがブオナパルテ家の事情に詳しすぎたことでした。「思った以上にうちの家門について詳しいようだな」「何か理由があるんだろう…」。アデルがどう答えるのかは、第4話に持ち越されます。
上流社会(漫画)のネタバレ後に気になる結末と原作
日本版の『上流社会』は連載中で、最終回はまだ配信されていません。原作は韓国の小説『상류 사회』で、こちらは完結しています。

登場人物|アデル・チェーザレ・エズラ・ルクレチア
物語の中心は、靴磨きのアデルと大貴族チェーザレの二人です。第1話の紹介に出てくる主な人物を表にまとめました。
| 人物 | 家・立場 | 紹介 |
|---|---|---|
| アデル・ビビ | 主人公・靴磨き | 出生不明で天涯孤独。偽の妹としての名はアデライデ・ブオナパルテ |
| チェーザレ・ブオナパルテ | ブオナパルテ家当主 | 望まない結婚を避けるため、靴磨きを妹に偽装する |
| エズラ・デラ・ヴァレ | デラ・ヴァレ家の次男 | チェーザレの計画どおり、アデルと運命的に出会う |
| ルクレチア・デラ・ヴァレ | デラ・ヴァレ家の末娘 | 両家の誓約書を根拠に、チェーザレに結婚を迫る |
| エギル・コレル | ブオナパルテ家 | アデルの護衛騎士 |
| エポナ・コレル | ブオナパルテ家 | アデルの専属侍女 |
| ジジ・マンフレディ | ブオナパルテ家 | チェーザレの秘書 |
第3話までには、ほかにアデルの友達クラリッサ、取り立て屋のニノの旦那、執事のエルネストが登場します。エズラとルクレチアは、第3話までは名前だけの登場です。
アデルの正体は?「出生不明」の靴磨き
第1話の紹介で、アデルは「出生不明で天涯孤独」とされています。第1〜3話では、生まれも両親も明かされません。
そのわりに、アデルには靴磨きらしくない一面がいくつもあります。
- ドネーン語とアルゲイス語を話せる
- ドゥランテの戯曲の一節をそらんじる
- 準備期間の3か月がチェーザレの誕生日パーティーに合わせたものだと見抜く
チェーザレも「もしかして貴族か?」と尋ねましたが、アデルは「いいえ」と否定しています。本人の口から語られるのは「天涯孤独」だけです。
結末は?日本版は連載中で最終回はまだ
日本版の『上流社会』は2026年9月時点で連載中で、最終回は配信されていません。コミックシーモアでは96話まで配信されています。
第1話の紹介では、この先の流れが2つ示されています。エズラがチェーザレの計画どおりアデルと出会うこと。そして、身代わりのはずのアデライデに、チェーザレが少しずつ惹かれていくことです。
黒幕と結末が気になるタテヨミ作品なら、『捨てられた王女の秘密の寝室』のネタバレと黒幕・結末の考察も読んでみてください。
原作は韓国の小説『상류 사회』
『上流社会』の原作は、韓国の小説『상류 사회』です。作者は견우(Gyeonu)で、コミックシーモアの作者表記「RIDI/Gyeonu」はこれに当たります。
原作小説は、韓国の電子書籍サービスRIDI(リディ)の作品ページで「連載完結」の表示です。話数は全190話(2026年9月時点)。2022年のRIDI AWARDSで、ロマンスファンタジーのWeb小説部門の最優秀賞を受けています。
2026年9月時点で、コミックシーモアには原作小説の日本語版が見当たりません。日本語で読めるのは、タテヨミの漫画版です。
韓国ドラマ『上流社会』とは別の作品
漫画の『上流社会』は、同じ題名の韓国ドラマとは関係のない別の作品です。
韓国ドラマの『上流社会』は、2015年に韓国のSBSで放送された全21話の作品で、財閥令嬢と庶民の恋愛を描いています。1956年のアメリカ映画『上流社会』とも別物です。
漫画版は、架空の国サントナールを舞台にした恋愛ファンタジーです。靴磨きのアデルやチェーザレが出てくるのは、漫画版のほうです。
コミックシーモアで上流社会を読む
2026年9月時点では、コミックシーモアで第1話〜第4話を無料で読めます。第1話は作品紹介の回なので、物語としては第2話〜第4話の3話分です。
第5話からは1話ずつの購入です。新規で無料会員登録すると、70%OFFクーポンがもらえます。2026年9月時点の条件は次のとおりです。
- 対象は、初めてコミックシーモアに新規無料会員登録した人
- 使えるのは1回・1冊まで(購入上限金額なし)
- 有効期限は登録日を含む7日間
本作は1巻=1話なので、クーポンで安くなるのは1話分です。クーポンの対象外になっている作品もあります。
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上流社会(漫画)に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 上流社会は全何話ですか?
A. 日本版は連載中なので、全話数はまだ決まっていません。何話まで配信されているかは、コミックシーモアで2026年9月時点の96話までです。作品ページの表示は「96巻」ですが、1巻に1話ずつ収録された形です。
Q2. アデルは人魚なのですか?
A. 第1〜3話に人魚は登場せず、アデルの出自と結びつける描写もありません。第1話の紹介でも、アデルは「出生不明で天涯孤独」とされているだけです。
Q3. 紙の単行本は発売されていますか?
A. 2026年9月時点で、紙の単行本は見当たりません。1話ずつの電子版で配信されています。
Q4. アニメ化はされていますか?
A. 2026年9月時点で、アニメ化や実写化の発表は見当たりません。同じ題名の韓国ドラマはありますが、漫画とは別の作品です。
Q5. アデルの偽名「アデライデ」は誰の名前ですか?
A. アデライデ・ブオナパルテは、ブオナパルテ家の末娘としてのアデルの名前です。第1話の紹介では、アデル・ビビと並べて同じ人物として書かれています。
まとめ|上流社会(漫画)のネタバレ
第1〜3話は、ギモーラの靴磨きアデルが、チェーザレ・ブオナパルテの偽の妹としてブオナパルテ家に入るまでの物語です。