戦国の合戦場で「足軽の唯之助でございます!!」と名乗り、若君を追って駆けていく足軽。その正体は、平成生まれの16歳の女子高生・速川唯です。
森本梢子の『アシガール』は、全16巻で完結しています。最終回が描かれるのは、2022年2月25日発売の最終16巻です。
記事のポイント
- 第1話は、足だけ速い唯が弟のタイムマシンで戦国へ飛ぶところから始まる
- タイムマシンは満月の日に一回だけ、片道しか移動できない
- 戦国の唯は、孫兵衛のせがれの足軽「唯之助」として若君と出会う
- NHKのドラマとSPは、原作の完結より前に作られた
アシガールのネタバレ|最終回までのあらすじ
ここから先は、『アシガール』最終16巻の結末まで触れます。
唯は弟が作ったタイムマシンで戦国へ行き、若君・羽木九八郎忠清に恋をします。男装した足軽として若君を守り続けた唯は、13巻で若君と結婚します。

第1話は足だけ速い唯と弟のタイムマシン
第1話は、戦国の合戦の場面から始まります。若君を守るため、はるか遠くから来たと叫ぶ足軽の唯之助。その本名が速川唯だと明かされ、話は現代の唯へ移ります。
遅刻常習で足だけ速い女子高生
現代の唯は、遅刻・忘れ物・居眠りの常習犯です。勉強はやる気がなく、おしゃれにも恋愛にも関心がありません。
そんな唯の取り柄は、足だけはものすごく速いことでした。
天才の弟・尊が作ったタイムマシン
ひとつ年下の弟・尊は、超有名進学校で成績が常にトップの秀才です。科学の分野で天才的な頭脳を持ち、物置を実験室に改造しています。
その尊が完成させたのが、タイムマシンでした。満月の日に一回だけ、片道しか移動できないという決まりがあり、戦国時代までは約20秒で着く計算です。
刀の形をした起動スイッチを、唯はうっかり押してしまいます。「今夜は ステーキ……」と言いながら、唯は姿を消しました。
戦国で足軽の唯之助になる
戦国の山の中で目覚めた唯は、戦に負けて逃げる足軽の一団に紛れ込みます。名を聞かれて口にした「唯…のすけ」が、そのまま戦国での名前になりました。
スイッチを戻しても帰れない
満月を見上げて目を覚ました唯は、本当に戦国時代に来てしまったと気づきます。スイッチを元に戻しても、現代には帰れません。
孫兵衛のせがれの唯之助として
唯は一団の具足を代わりに持つと申し出て、下っぱ足軽の装備を手に入れます。夜が明けると、見たことのない小僧がまぎれ込んでいると見つかりました。
男の子だと思われた唯は、十五で新しく足軽になった孫兵衛のせがれということにされます。皆は孫兵衛親子がどちらも討ち死にしたと聞いていましたが、それで納得しました。
若君の羽木九八郎忠清との出会い
唯が若君と出会うのは、毒きのこを食べかけた山の中です。止めてくれた若い侍に、唯はひと目で恋をします。
毒きのこを止めた若い侍
赤いきのこをしいたけだと思って食べようとした唯に、侍は「それを喰うたら心の臓が止まって死ぬぞ」と声をかけます。毒のある馬糞茸でした。
唯の気持ちは「すんんんんごい 好きっっ!!」の一言に尽きます。侍に笑われると、その笑顔にまた夢中になりました。
小垣城の落城と侍のことば
唯が木村様と一緒だったと話すと、侍は木村政秀が生きていると知ります。白馬で駆けだした侍を、唯は走って追いかけ、「妖怪!?」と驚かれました。
政秀たちは、高山軍の奇襲で小垣城を落とされ、山中に逃れた28名の生き残りでした。切腹を思い決めていた政秀に、侍は「小垣城はわしが必ず取り戻す」と告げます。
唯への言葉は「また会おう 足の速い小僧」。その侍こそ、黒羽城主・羽木忠高の嫡男、羽木九八郎忠清でした。
名前を聞いた唯の感想は「長いっっ!! ステキ!!」。ところが、たどり着いた黒羽城では孫兵衛の妻が迎えに出ていました。うそがばれそうな場面で、第3話は幕を閉じます。
現代の少女が過去の世界で身分の高い相手と恋をする漫画なら、天は赤い河のほとりのネタバレもどうぞ。
全16巻の巻ごとのあらすじ
2巻で唯は、若君がのちに戦死すると知り、男装して足軽として若君を守ると決めます。13巻で二人は結婚し、16巻で物語は完結します。

| 巻 | 発売 | あらすじ |
|---|---|---|
| 1巻 | 2012年7月 | ぐうたら女子高生の唯が、弟・尊のタイムマシンでうっかり戦国の世へ。足軽女子高生が誕生する |
| 2巻 | 2013年2月 | 若君・忠清に恋をした唯は、忠清がのちに戦死すると知り、男装して足軽となって若君を守ると決意する |
| 3巻 | 2013年10月 | 天野家の足軽になった唯が、高山軍との戦を前に若君を救うため再び現代へ。尊に助けを求める |
| 4巻 | 2014年5月 | 兄の陰謀で深手を負った若君を、唯が自分の代わりに現代へ送る。若君は唯の家に居候する |
| 5巻 | 2015年1月 | 若君が戦国へ生還する。側室・鐘ケ江の姫のところにも行くという若君に、唯は思わず本音をぶつける |
| 6巻 | 2015年8月 | 現代に戻った唯は、若君に新たな縁組の話があると知り、戦国へ戻ると決意。松丸家の姫君・阿湖が若君の元へ来る |
| 7巻 | 2016年4月 | 阿湖姫の身代わりに、唯が高山の者にさらわれる。若君は阿湖姫の兄と偽って助けに向かう |
| 8巻 | 2016年12月 | 戦のさなか、唯が一部の家臣に女だとばれる。若君と腹違いの兄・成之の関係にも変化の兆し |
| 9巻 | 2017年9月 | 唯が若君の正式な許嫁になり、婚礼の日取りが決まる。そこへ高山が挙兵する |
| 10巻 | 2018年4月 | 織田家と手を結んだ高山との戦で窮地に立つ若君のもとへ、唯が向かう。番外編2本も収録 |
| 11巻 | 2018年8月 | 若君と別れて現代で失意の日々を送る唯のもとに、羽木九八郎忠清の墓が見つかったと知らせが入る |
| 12巻 | 2019年2月 | 若君を連れて現代へ戻った唯が、若君の羽木家への思いを察し、二人で戦国へ戻ると決める |
| 13巻 | 2019年9月 | 唯は現代の両親の許しを得て戦国へ戻り、緑合の地で若君と結婚する。織田信長が姿を見せ始める |
| 14巻 | 2020年4月 | 唯の妊娠が分かるが、無理がたたって倒れ、治療のため現代へ。信長が若君にとんでもない話を持ちかける |
| 15巻 | 2020年12月 | 織田家が若君に縁談を持ちかけ、使者として信長本人が現れる。唯は出産の時を迎える |
| 16巻 | 2022年2月 | 官位を授かる若君が都へ行った留守に、緑合城を五千の敵が襲う。唯と天丸が人質になる最終巻 |
新婚編で描かれる唯の妊娠と出産
13巻で結婚した唯は、14巻で妊娠が分かり、15巻で出産の時を迎えます。生まれるのは男の子で、名前は天丸です。
13巻は緑合での結婚
唯は現代の両親にも許しを得て、若君と戦国へ戻ります。羽木家の一同と身を寄せた緑合の地で、二人はみんなに祝福されて結婚しました。
14巻で妊娠が分かり現代へ
妊娠が分かった唯は、無理がたたって倒れてしまいます。そこへ改良型のタイムマシンで尊が現れ、唯は治療のため現代へ戻ります。
戦国に残った尊は、村上城攻めに同行します。一方、若君を気に入った織田信長が、とんでもない話を持ちかけてきました。
15巻で信長が縁談を持ち込み唯が出産
唯が現代に戻っている間に、織田家が若君に縁談を持ちかけます。渋る若君の前に、使者として現れたのは信長本人でした。
そして唯は、出産の時を迎えます。戦国で唯が産んだのは、男の子の天丸です。
16巻で描かれる最終回の結末
最終16巻では、若君の留守を狙った軍勢に城が襲われ、唯と天丸が人質になります。燃える城から唯が救い出されたあと、最終話は15年後へ飛びます。
官位を授かる若君の留守に五千の敵
若君は官位を授かることになり、都へ向かいます。その留守に、緑合城を五千の敵が襲いました。
攻めてきたのは、黒羽城の相賀一成の軍勢です。相賀は、織田家に謀反を起こしていました。
唯と天丸は人質として黒羽城へ
城を救うため、唯と天丸は敵の人質になります。二人はじいとともに、黒羽城に閉じ込められました。
信長の焼き討ちと起動スイッチ
相賀の謀反を知った織田信長は、黒羽城を焼き討ちにします。城は炎に包まれました。
そのとき、じいがタイムマシンの起動スイッチを抜きます。現代へ飛んだのは天丸とじいだけでした。唯は燃える城に残されます。
尊が唯を救い出し若君と再会
唯を救い出したのは、戦国へやって来た尊です。唯は若君と再会を果たします。
信長の褒美は黒羽の領地
信長は唯への褒美として、黒羽の領地を若君に与えます。ただし、黒羽城を建て直すことは許しませんでした。
最終話は15年後
最終話の舞台は15年後です。成長した天丸が現代へ飛びますが、現代で何があったかは描かれないまま物語は終わります。
16巻の巻末には、森本梢子とくらもちふさこのコラボマンガ「アシガールに、なりたガール」も収録されています。
唯と若君は最後どうなる?
唯は、戦国で若君と生きる道を選びます。城の騒動のあと、二人はクリスマスを現代で過ごし、唯は戦国で生きる覚悟を固めて戻っていきます。
物語の続きは、続編『たまのこしいれ ―アシガールEDO―』に受け継がれます。尊のタイムマシンが15年ぶりに作動するところから始まる話です。
アシガールのドラマと原作の違い|全16巻で完結
『アシガール』の原作は、全16巻で完結しています。NHKのドラマとSPは原作の完結より前に作られたので、原作の結末は描かれていません。

原作は全16巻で完結
原作は全16巻で完結しました。最終16巻の発売日は、2022年2月25日です。
ココハナで10年間の連載
『アシガール』は、集英社のココハナで創刊号から10年間連載されました。連載は「新婚編」で完結し、最終回は2021年12月27日発売のココハナ2022年2月号に載っています。
各話は「第一戦」「第二戦」と数えます。
人質の騒動から15年後の最終話までが入った最終16巻はこちらです。
16巻が最終巻で17巻はない
16巻が最終巻なので、17巻は出ません。最終16巻は、大ボリュームの完結巻です。
NHKドラマの最終回と原作の違い
NHKの連続ドラマの最終回で、唯と若君は再会しますが、結婚はまだ許されません。若君の父・忠高が二人の結婚を許すのは、2018年の特集ドラマ『アシガールSP』です。
連続ドラマは2017年に全12回
連続ドラマは、2017年9月23日からNHK総合で全12回放送されました。主な出演者は次のとおりです。
- 速川唯(唯之助):黒島結菜
- 羽木九八郎忠清:伊藤健太郎(放送当時は健太郎名義)
- 羽木成之:松下優也
- 松丸阿湖:川栄李奈
- 速川尊:下田翔大
- 天野信茂:イッセー尾形
- 羽木忠高:石黒賢
2020年4月17日からは、NHK総合で毎週金曜よる10時に再放送されました。
ドラマ最終回のあらすじ
ドラマの最終回は、第12回「若君といつまでも!」です。高山の銃撃の中を走って撃たれた唯は、成之たちに若君の行方を告げて倒れてしまいます。
若君は、救いに来た成之とともに高山と戦って勝ち、宗熊と和議を結びます。戻ってきた若君と唯はようやく再会しますが、忠高は二人の結婚に猛反対します。
SPは婚約した二人の続き
2018年12月24日には、特集ドラマ『アシガールSP~超時空ラブコメ再び~』が放送されました。若君と婚約した唯の前で、和議を結んだはずの高山宗鶴が再び戦を仕掛けてきます。
高山を唆したのは、織田信長の家臣・相賀一成です。忠高は唯と若君によって次第に考えを改め、二人の結婚も許します。
原作の結末はドラマに出てこない
SPの脚本は、原作が連載で未完のうちに書かれました。原作の完結は2022年なので、唯の出産や人質、15年後の最終話はドラマに出てきません。
戦国時代へのタイムスリップを描き、ドラマにもなった作品なら、信長協奏曲のネタバレもどうぞ。
続編たまのこしいれの始まりと主人公
続編『たまのこしいれ ―アシガールEDO―』は、2023年2月28日発売のココハナ4月号で連載が始まりました。単行本は5巻まで出ています(2026年11月時点)。
主人公は、唯の弟・尊を父に持つ17歳の速川月です。尊のタイムマシンが15年ぶりに作動し、江戸中期から玉姫がやって来るところから物語が動きだします。
ドラマの配信と少年ジャンプ+の公開話
ドラマはU-NEXTで、1話220円のポイント作品として配信されています(2026年11月時点)。原作は、少年ジャンプ+で第1〜3話が無料で公開されています(2026年11月時点)。
U-NEXTで全12回とSPを配信
U-NEXTでは、連続ドラマ12話と『アシガールSP』の全13話が1つの作品ページにまとまっています。1話220円のポイント作品で、NHKパックの表示があります(2026年11月時点)。
少年ジャンプ+の第1〜3話
少年ジャンプ+では、原作の第1〜3話が無料で公開されています(2026年11月時点)。単行本1巻の冒頭にあたる話です。
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アシガールに関するよくある質問(FAQ)
Q1. 『アシガール』は完結していますか?
A. 完結しています。原作は全16巻で、最終16巻は2022年2月25日に発売されました。
Q2. 『アシガール』の17巻は出ますか?
A. 出ません。16巻が最終巻です。続編として『たまのこしいれ ―アシガールEDO―』が出ています。
Q3. 唯は若君の子どもを産みますか?
A. 産みます。15巻で出産の時を迎え、男の子の天丸が生まれます。
Q4. 若君の名前は何ですか?
A. 羽木九八郎忠清(はぎ くはちろう ただきよ)です。黒羽城城主・羽木忠高の嫡男です。
Q5. ドラマの最終回は原作の結末と同じですか?
A. 違います。ドラマの最終回で唯と若君は再会しますが、忠高は二人の結婚に猛反対します。唯の出産や15年後の最終話は、ドラマには出てきません。
まとめ:アシガールのネタバレと最終回の結末
『アシガール』は、足だけ速い女子高生の唯が戦国で若君に恋をし、全16巻で完結した物語です。
- 第1話で唯は、満月の日に一回だけ片道で動くタイムマシンで戦国へ飛ぶ
- 戦国では足軽の唯之助となり、若君・羽木九八郎忠清に恋をする
- 13巻で結婚し、15巻で男の子の天丸を出産する
- 16巻で唯と天丸は人質になり、最終話は15年後に飛ぶ
- NHKのドラマとSPは、原作の結末を描いていない
- 続編『たまのこしいれ ―アシガールEDO―』は既刊5巻(2026年11月時点)

